ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた〜

ヒロインを演じるケリー・ラッセルは、私は全く知らない女優さんでした。
ただ、これを見る前日に見た映画「奇跡のシンフォニー」でフレディ・ハイモアの母親役をやっていてとてもよかったので、なんだか「おお、またお会いしましたね！」という感じで嬉しかったです。
ちょっと、ダイアン・レインに似てる感じで、とても美しくて好きですね。

内容は、とても台詞が面白くユニークで面白かったです。

しょぼくて不幸で情けないかんじで、途中かなりいらいらしましたが、出産してからは気持ちいい！

自分が出産したときに、これ（出産）を経験しているなんて、世の中のお母さんたちはすごい！と思ったものでしたが、まさにそんな感じ。

母は本当に強いのです。

しかし、何であんな夫と結婚して、我慢してたの？それがなぞです。

　ドーン役兼監督・脚本のエイドリアン、死んじゃったんですね、なぜ?!こんな新進気鋭な脚本かくひといたんですね。大好き…。

　ワタシ、映画借りるとき何を軸に選ぶかというと、共感性なんです。この作品発見したとき、すんごい自分とかぶってるわ…と思って、選択のヒントを探したかったんですねー。
これが大当たりでしたね。女って、いや、母って強いわー。女性は男だと死ぬといわれてる出産を終えて、『また産みたい』って言うそうですね。ただの女、妻だった女性が子供を産んだら女＋妻＋母になって、更にパワーアップするわけですね。女性ホルモンってすごい。単純ですが観て産みたいと思った、いつかですが。

　ラストシーンはマジで号泣です。最近自分が涙腺ゆるいだけかもしれないですが。

　そして、主人公役のケリーラッセル可愛すぎです。アメリカ南部のダイナーの雰囲気も、どんどん出てくる色鮮やかなパイも可愛いし。例えていうならソフィアコッポラの映像美＋プラダを〜の女子応援ストーリー。抜群ですね。監督が女性で細かい描写が巧いのもあるのでしょうね。

もっとエイドリアンの作品観たかったけど、残念です。
この場をお借りして、ご冥福をお祈りします。


　　

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本国公開時に、クチコミで人気が広がり動員数が伸び、ボックスオフィス６位に
ランクインした映画だったから、すごく気になってた作品。

パイが人気のダイナーで働くウェートレスのジェナは、絶対服従を強いる夫に嫌気がさす毎日。
そんな折に予想外の妊娠、主治医との不倫、友人たちの恋愛とジェナの日常が目まぐるしく変化し、
日増しに大きくなるお腹に不安を抱え、人生に大いに迷い悩みながら、
新たな道を歩み出すまでを女性監督ならではの視点で描いていて、あたしは面白かったな。

ロマティックラブストーリーだと思ってたら、案外リアルな本音が満載。
これ以上行き過ぎたら引いてしまうであろうギリギリまで明け透けに描かれてたからねぇ〜
あそこまで望まない妊娠を全面に押し出して“喜べない”“産みたくない”とか、
独白しちゃってるところに最初は気後れ気味だったけど、
作られたイイ人っていう主人公ではなく、ほんと等身大の女性って感じで、
最後の方はジェナの気持ちに共感できたし、母になったジェナの姿は素敵だった。

Dear Babyってお腹の子に語りかける言葉と、ユニークなネーミングのパイの数々がこの映画の見どころ。
ジェナとポマター先生が一緒に作るベリーチョコレートパイが食べてみたいかなぁ♪
ジェナが口ずさむ母直伝の歌も何気に名曲で、ケリー・ラッセルの歌声が心地よい！！

ラスト５分がとっても好き。黄色い可愛らしいユニフォームを着て、
幸せそうなジェナが娘を抱いて歌を口ずさみながらパイを作ってる。
あのシーンを観られて良かったぁ〜本当に幸せな気持ちになれました！

　途中まで駄作なんじゃないか？と戦々恐々と見ていたのだが、女の本音があちこちに出てきて少々下品で風変わりだけど面白いなあと思い始め、ラストに向け一気に「秀作だぁ！」と。
　妙に期待して見ないほうがいい映画。

　特典映像を見ていて、監督が亡くなったことを知りビックリ。
ソレを知らずに見たほうが、楽しめるでしょう。

女は弱し。されど母は強し。
・・・という言葉が浮かんでしまいました。
ジェンナは、天才的なパイ作りの腕を持ったウェイトレスで、美味しいパイがうりの店で働いています。
ある日、まったく予期していなかった妊娠をしていることが判明。
実はこの、夫アールが、どうしようもないヤツ。
妻を完全に自分の私物と思っており、妻には夢も自由もお金も与えない。
聡明で、働き者、夢も持っているこのジェンナが、どうして、こんなヤツと結婚したのか、まったく納得できない。
ストーリー中では、結婚したとたん豹変した、といっていましたが・・・。
ある意味、責任もすべて夫に押し付けて、自分では何の判断もしないというのは、楽なのでしょうか・・・。
とにかく、映画のオープニング時点で、もう、ジェンナは夫にひとかけらの愛情も持っていないように見受けられます。
そこへきて、妊娠。
彼女は、まったくこの事態を歓迎できません。
いつかこの夫から逃げ出すために、少しずつお金もためているのに、子供などできてしまったら、いよいよ、縛り付けられるだけの毎日。
憂鬱ながら、日に日にお腹は大きくなっていきます。

このように精神的にゆれているところで、一種「逃避」と思えるのが、産婦人科医ポマターとの不倫。
そりゃーね、あの夫よりは、絶対このお医者さんの方がいいです。
それは無理もない・・・。
ラストではこのようなぐちゃぐちゃの感情が一気に解決。

それはやはり、母として、自分だけでなく子供をも守って生きていかなくてはならない、その決意が一瞬にして生まれたということなのです。
そこまでの優柔不断の彼女は、この決意を際立たせるための伏線であったといってもいい。
しかし、ここはすっきりしますよ。
やっと、夫に、言いたいことを言った！


さて、ジェンナを取り巻く人たちがまたなかなかステキです。
自分にあまり自信がないドーン。（監督自身が演じています。）
姉御肌のベッキー。
それから、これがなかなか重要な、この店の老オーナー、ジョー。
ジョーは人間観察なかなか鋭く、ジェンナの妊娠や、不倫をいち早く嗅ぎつけながら、そっと見守ってくれる。
なかなかできた人物なのであります。
ラストにはサプライズも。


どんどん出てくる、さまざまなパイも、いいですよ〜。作るのも、なんだか楽しそう。ふっくら焼きたてのパイが、食べたくなっちゃいました。