クィーン / ヘレン・ミレン
クィーン
/スティーヴン・フリアーズ
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(171)
解説・ストーリー
離婚後も絶大な人気を誇ったダイアナ元皇太子妃の突然の事故死という事態に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマ。予期せぬ悲劇に国民が悲嘆する中、適切な対処を怠りマスコミの非難の矢面に立たされ苦悩を深めるエリザベス女王と、新首相として国民からの信頼獲得を必要としていたトニー・ブレアがそれぞれの思惑を胸にこの政治的難局を乗り切るまでを赤裸々に描き出す。エリザベス女王役にヘレン・ミレン、ブレア首相役には「アンダーワールド」のマイケル・シーン。監督は「ハイ・フィデリティ」「ヘンダーソン夫人の贈り物」のスティーヴン・フリアーズ。
離婚後も絶大な人気を誇ったダイアナ元皇太子妃の突然の事故死という事態に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマ。予期せぬ悲劇に国民が悲嘆する中、適切な対処を怠りマスコミの非難の矢面に立たされ苦悩を深めるエリザベス女王と、新首相として国民からの信頼獲得を必要としていたトニー・ブレアがそれぞれの思惑を胸にこの政治的難局を乗り切るまでを赤裸々に描き出す。エリザベス女王役にヘレン・ミレン、ブレア首相役には「アンダーワールド」のマイケル・シーン。監督は「ハイ・フィデリティ」「ヘンダーソン夫人の贈り物」のスティーヴン・フリアーズ。
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「クィーン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
離婚後も絶大な人気を誇ったダイアナ元皇太子妃の突然の事故死という事態に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕に迫る実録政治ドラマ。予期せぬ悲劇に国民が悲嘆する中、適切な対処を怠りマスコミの非難の矢面に立たされ苦悩を深めるエリザベス女王と、新首相として国民からの信頼獲得を必要としていたトニー・ブレアがそれぞれの思惑を胸にこの政治的難局を乗り切るまでを赤裸々に描き出す。エリザベス女王役にヘレン・ミレン、ブレア首相役には「アンダーワールド」のマイケル・シーン。監督は「ハイ・フィデリティ」「ヘンダーソン夫人の贈り物」のスティーヴン・フリアーズ。
「クィーン」 の作品情報
「クィーン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
クィーンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
104分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
AVBF28023 |
2007年10月24日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
26枚
|
2人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
クィーンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
104分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
AVBF28023 |
2007年10月24日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
26枚
|
2人
|
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|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
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ユーザーレビュー:171件
敬意を持って打ち壊す
古い価値観は確かに次の時代においては問題を生じるけれど、その時代を生きてきた人はその価値観に人生をささげてきたんだ。私は古い価値観を古いと証明する時に失礼な態度で侮辱しなかっただろうか?トニー・ブレア婦人の態度を見て、私は古いと思うものをこんな風に侮辱しなかっただろうかと不安になった。
打ち壊すにしても敬意を持ってスマートに打ち壊せなくちゃ古いものを超えたとは言えないかも知れない。ただ単に古いと言って打ち壊すのは古い大人に対する甘えがあるのをこの映画を見て自覚した。古い者が名誉を保って引き下がることのできる『花道』を用意できて、初めて古いものを超えたと言えるんだろうな。
それに、この映画は私たちの立場では見えない大衆の横暴という事実も見せてくれた。
考えてみれば、孫たちのお母さんが死んだ時に『職場(バッキンガム宮殿)』じゃなくて『家(バルモラル城)』でゆっくり孫のそばにいてやりたいってのは当たり前のことなんだ。
宮殿の門の外に手向けられた花の海を見る女王の、大衆に向かう時の笑顔。女王業って孤独な仕事だな。理解することばかりを求められて、理解されることのない仕事なんだ。
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淡々と進行していくストーリー
投稿日:2007/11/28
レビュアー:エミリー
キャストが違和感なく、まるで本人のようでインパクトを受けました。
実在の、しかも王室がらみで、観る人にこの映画での性格などを印象付けてしまうかもしれないのに
こういった作品をつくれるところがすごいと思います。
しかし日本人と違って、西洋の俳優さんは、ちょっとした顔の表情で、台詞もいらないところが魅力です。
時代の流れは、自然に人の考えも変えて行く所を、女王の立場になって痛感しました。
どこがどうという映画ではないけれど、こういう作品を観るのも良いです。
私は好きです。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
感動したけど、どう取ったらいいのか…難しいです。
投稿日:2007/11/10
レビュアー:Maxim
ヒューマンドラマとして、ちょっぴり感動しました。
しかし…
その感動の元にトニー・ブレア元首相が関係しているのだと思うと、
ものすごく嫌な気分になります…
もっともこれはあくまで私の個人的な好みの問題なんですけどね…
でも、現役の権力者をこういった形で映画にすることは果たしてどうなのか?
どうにもアンフェアな感じがしてしまいます。
映画も立派なプロパガンダになり得るわけで、実際の人物をこの映画を通して
解釈するのはあまりにも危険だと思います。
この映画がある種のイメージUP作戦の一つであるのかはわかりませんが、
映画の中で描かれた女王とブレア首相が、美しく高潔なだけに、
実際の彼らの人物像は全然違うのかなぁと思えて非常に寒い気分です…
映画の中の女王に共感する部分が多いだけに、逆に王室に疑いを持ってしまいました。
ダイアナ妃の事故に関しても、結局謎だらけのままだし…
…と、ちょっと映画とずれた事をたくさん書いてしまいましたが、
そういった政治的な視点を抜きに見れば、感動する部分もたくさんありました。
権力者といえども1人の人間。
王室ファミリーがロンドンから去った理由なども納得のいくものだし、
こんな時にも君主としての振舞いを要求されるのは辛いことだなと思いました。
特権もあるのでしょうが、やはり大変な仕事ですね…
※※ネタバレ↓
美しい自然の中での立ち往生。
さっと現れた大きな美しい鹿。
追われる鹿は女王の状況と重なり、逃げなさいと声をかけるシーンは泣けました。
重い責任と孤独を背負っている女王も、本当は弱音を吐いたり、
逃げ出したくなる時もあるのでしょう…
最後の花束を前にイギリス国民が女王への敬意を払っている姿を見て、
本当にほっとしました。
あと、誰も書いてないけど、王太后陛下がおちゃめで素敵でした。
※※
イギリス国民のあの時の王室バッシングはマスコミが煽った部分も大きく、
改めてマスコミの威力と恐ろしさを痛感しました。
新聞の見出しにいろいろありましたが、女王はダイアナや国民に敗れたというより、
マスコミに敗れたと言えるのではないでしょうか。
パパラッチに追われて命を落としたダイアナ妃も、マスコミを利用しながらも
最後にはマスコミに敗れたと言えるかもしれません。
最近は、“マスコミ=世論”ではない場合もあり、真実を越えて 人を追い詰める報道は問題だと思います…
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
大人の映画。
面白かったです。
変わった作りになっていて,報道を通して自分がメディアを観ているような視点,女王の視点,といった視点がいろいろと切り替わり,不思議な感じがしました。ドキュメントみたいな作りともいえると思います。この不思議さを体験するというだけでも見る価値があると思います。
ヘレン・ミレンという女優は初めて見ますが,演技や存在感に迫力があり,非常に素晴らしい役者だと思いました。女王という重い存在に扮していますが,うまく演じ切れていると思います。オスカー?と聞いても,文句なく納得できました。
個人的には,みどころは,国民の意思やマスコミに揺れる政治家や王家の思いの変遷です。
日本においても,政治には国民の意思やマスコミが政治に非常に大きな影響を及ぼしています。民主主義だから当たり前のことですが,世論のわずかな動きで,行政は日々右往左往しています。(そのために,上級官庁では,国会が開かれる時期を中心に,夜間に情報収集・操作のために動き回る過酷な体験をしているスタッフがいるのです。)
そんな世論を受け,頑なに自己を主張しようとした,しかし最後には屈さざるを得なかった王家,世論にうまく乗り自らや王家を操作していった大統領のそれぞれの姿が,絶妙に表現されています。
また,その王家や大統領の心理の変化もうまく表されています。初めは距離が離れていた両者だが,次第に距離が縮まっていく・・・。
とにかく,私たち庶民が知るはずもないレヴェルの人たちの微妙な動きがとても上手に表現されている作品だと思います。
それにしてもクィーンといえば,故フレディ・マーキュリー率いたイギリスの伝説のロックバンドが連想されますね。自分のバンドの名前に,堂々と王家を冠するという文化は,信じられませんね。それほど,民と王家の距離も近かったのでしょうか。日本のロックバンドに,まさか「天皇」と名づけるものはいないでしょう。日本は,天皇は国民の「象徴」というけれども,イギリスがそうであるよりも,国民と天皇家との距離は相当に離れているのですね。
サービスシーン,暴力シーンはありません。しかし,渋い映画ですので,お子様にはやや難しいかもしれません。
私的評価:★★★★☆(4点)
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王室の苦悩を知るためにも、観ても損はない作品!
現イギリス女王『エリザベス2世(クィーン)』が、あのダイアナ元妃の悲劇的な事故死をどうとらえ、その後、どのように行動したのかを王室側から描いた問題作。その軌跡を、当時、第73代イギリス首相に就任したばかりの『ブレア首相』との駆け引きを通じて、展開されている。
日本の皇室をこのように描こうものなら、制作関係者が右寄りの、どこぞの誰かに命を狙われそうなものだが、そんな作品を平気で作れてしまうイギリスが、むしろ日本より言論や表現の自由が許されているようで羨ましくも感じた。
私が当初期待していた、マスコミからも邪推されてもいた“王室関係者によるダイアナ暗殺疑惑”の気配は、この映画では触れられてはいない。純粋に、王室内で“あの時、何が起こっていたのか”を中学生にも解りやすく、しかも政治背景も交え、中央紙の社説のごとく克明に描かれていて面白い。
ダイアナ元妃のスキャンダルとマスコミ報道に日々悩まされていた王室の長(クィーン)が、その“ネタもと”が事故死したからと言って、急に彼女に感情移入できるはずもない。しかし、国民は違った。
『我々(国民)が悼んでいるのだから、もと親族であった女王も追悼してしかるべきだろう!』
『嫁と姑の不和確執はあったろうが、やがて国王になるウィリアム王子の母親の死が、悲しくない筈がないではないか!』
当時、日本でも連日報道された王室に対する、つまりは女王に対する反発が、まざまざと思い起こされた。その問題の発端となったのは、全世界で今や常識となった、王室・皇室・政府関係者や国民的英雄の死に対する敬意の証ともされる半旗による掲揚である。
もともと国王が宮殿に居るか居ないのかを示す筈だった王室旗を、『ダイアナを追悼して半旗にしないのは許せない!』との意味をとりまちがえた単純な反発が、やがて『王室廃止論』にまで発展してゆくというのも恐ろしい。この頃のエリザベス2世には、ギロチンによって名誉も、王位も、命さえ絶たれたフランス王妃『マリー・アントワネット』の姿が、自らに重なって見えていたのではないだろうか。
国民の血税で食べている現在の立場が悪いのではない。それを言えば、公務員は皆そうではないか。問題は、税金で生きている以上、女王ですら“いち公僕”なのであり、国民感情に従い、“共に喪に服し神妙であるべきだ”との圧力が加えられ、やがて彼女自身も屈服させられてゆく様は、観ていてなんとも侘しい想いがした。
先進国においては、いかに王の命令と言えども、国民を無意味に処罰することさえできなくなった現在、では一体、王室や皇室はどのような姿を保ち、どのような力を持たねばならないのかを、この映画は考えさせられもする。
劇中、ひとり苦悩するエリザベスの前に、14尖の枝角を持つ大牡鹿が突如現れる。彼女は涙を流し感嘆する。「まあ、なんて美しいの!」と―。その牡鹿は国民の誰もが身内になれることを望んだ気高い『王室』の象徴であり、その『美しさ』も、ダイアナ元妃の嫁入りと共に、さまざまな身内のスキャンダルが露呈し、マスコミを賑わし、消えていった事実がある。
この『クィーン』のDVDレンタルが開始となった翌日の10月25日、ロンドンの高等法院の審問で、ダイアナ元妃が事故車で発した最期の一声が明らかになった。そのひと言とは、『オー・マイ・ゴッド!(なんてことになったの!)』
彼女の死は、最期の叫びと共に、気高い角を持つ大鹿の命さえ、奪い去ったのかも知れない。
イギリス王室の現状を知るためにも、観ても損はない作品である。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
敬意を持って打ち壊す
投稿日
2007/12/11
レビュアー
momo-eime
古い価値観は確かに次の時代においては問題を生じるけれど、その時代を生きてきた人はその価値観に人生をささげてきたんだ。私は古い価値観を古いと証明する時に失礼な態度で侮辱しなかっただろうか?トニー・ブレア婦人の態度を見て、私は古いと思うものをこんな風に侮辱しなかっただろうかと不安になった。
打ち壊すにしても敬意を持ってスマートに打ち壊せなくちゃ古いものを超えたとは言えないかも知れない。ただ単に古いと言って打ち壊すのは古い大人に対する甘えがあるのをこの映画を見て自覚した。古い者が名誉を保って引き下がることのできる『花道』を用意できて、初めて古いものを超えたと言えるんだろうな。
それに、この映画は私たちの立場では見えない大衆の横暴という事実も見せてくれた。
考えてみれば、孫たちのお母さんが死んだ時に『職場(バッキンガム宮殿)』じゃなくて『家(バルモラル城)』でゆっくり孫のそばにいてやりたいってのは当たり前のことなんだ。
宮殿の門の外に手向けられた花の海を見る女王の、大衆に向かう時の笑顔。女王業って孤独な仕事だな。理解することばかりを求められて、理解されることのない仕事なんだ。
淡々と進行していくストーリー
投稿日
2007/11/28
レビュアー
エミリー
キャストが違和感なく、まるで本人のようでインパクトを受けました。
実在の、しかも王室がらみで、観る人にこの映画での性格などを印象付けてしまうかもしれないのに
こういった作品をつくれるところがすごいと思います。
しかし日本人と違って、西洋の俳優さんは、ちょっとした顔の表情で、台詞もいらないところが魅力です。
時代の流れは、自然に人の考えも変えて行く所を、女王の立場になって痛感しました。
どこがどうという映画ではないけれど、こういう作品を観るのも良いです。
私は好きです。
感動したけど、どう取ったらいいのか…難しいです。
投稿日
2007/11/10
レビュアー
Maxim
ヒューマンドラマとして、ちょっぴり感動しました。
しかし…
その感動の元にトニー・ブレア元首相が関係しているのだと思うと、
ものすごく嫌な気分になります…
もっともこれはあくまで私の個人的な好みの問題なんですけどね…
でも、現役の権力者をこういった形で映画にすることは果たしてどうなのか?
どうにもアンフェアな感じがしてしまいます。
映画も立派なプロパガンダになり得るわけで、実際の人物をこの映画を通して
解釈するのはあまりにも危険だと思います。
この映画がある種のイメージUP作戦の一つであるのかはわかりませんが、
映画の中で描かれた女王とブレア首相が、美しく高潔なだけに、
実際の彼らの人物像は全然違うのかなぁと思えて非常に寒い気分です…
映画の中の女王に共感する部分が多いだけに、逆に王室に疑いを持ってしまいました。
ダイアナ妃の事故に関しても、結局謎だらけのままだし…
…と、ちょっと映画とずれた事をたくさん書いてしまいましたが、
そういった政治的な視点を抜きに見れば、感動する部分もたくさんありました。
権力者といえども1人の人間。
王室ファミリーがロンドンから去った理由なども納得のいくものだし、
こんな時にも君主としての振舞いを要求されるのは辛いことだなと思いました。
特権もあるのでしょうが、やはり大変な仕事ですね…
※※ネタバレ↓
美しい自然の中での立ち往生。
さっと現れた大きな美しい鹿。
追われる鹿は女王の状況と重なり、逃げなさいと声をかけるシーンは泣けました。
重い責任と孤独を背負っている女王も、本当は弱音を吐いたり、
逃げ出したくなる時もあるのでしょう…
最後の花束を前にイギリス国民が女王への敬意を払っている姿を見て、
本当にほっとしました。
あと、誰も書いてないけど、王太后陛下がおちゃめで素敵でした。
※※
イギリス国民のあの時の王室バッシングはマスコミが煽った部分も大きく、
改めてマスコミの威力と恐ろしさを痛感しました。
新聞の見出しにいろいろありましたが、女王はダイアナや国民に敗れたというより、
マスコミに敗れたと言えるのではないでしょうか。
パパラッチに追われて命を落としたダイアナ妃も、マスコミを利用しながらも
最後にはマスコミに敗れたと言えるかもしれません。
最近は、“マスコミ=世論”ではない場合もあり、真実を越えて 人を追い詰める報道は問題だと思います…
大人の映画。
投稿日
2007/10/28
レビュアー
靖王
面白かったです。
変わった作りになっていて,報道を通して自分がメディアを観ているような視点,女王の視点,といった視点がいろいろと切り替わり,不思議な感じがしました。ドキュメントみたいな作りともいえると思います。この不思議さを体験するというだけでも見る価値があると思います。
ヘレン・ミレンという女優は初めて見ますが,演技や存在感に迫力があり,非常に素晴らしい役者だと思いました。女王という重い存在に扮していますが,うまく演じ切れていると思います。オスカー?と聞いても,文句なく納得できました。
個人的には,みどころは,国民の意思やマスコミに揺れる政治家や王家の思いの変遷です。
日本においても,政治には国民の意思やマスコミが政治に非常に大きな影響を及ぼしています。民主主義だから当たり前のことですが,世論のわずかな動きで,行政は日々右往左往しています。(そのために,上級官庁では,国会が開かれる時期を中心に,夜間に情報収集・操作のために動き回る過酷な体験をしているスタッフがいるのです。)
そんな世論を受け,頑なに自己を主張しようとした,しかし最後には屈さざるを得なかった王家,世論にうまく乗り自らや王家を操作していった大統領のそれぞれの姿が,絶妙に表現されています。
また,その王家や大統領の心理の変化もうまく表されています。初めは距離が離れていた両者だが,次第に距離が縮まっていく・・・。
とにかく,私たち庶民が知るはずもないレヴェルの人たちの微妙な動きがとても上手に表現されている作品だと思います。
それにしてもクィーンといえば,故フレディ・マーキュリー率いたイギリスの伝説のロックバンドが連想されますね。自分のバンドの名前に,堂々と王家を冠するという文化は,信じられませんね。それほど,民と王家の距離も近かったのでしょうか。日本のロックバンドに,まさか「天皇」と名づけるものはいないでしょう。日本は,天皇は国民の「象徴」というけれども,イギリスがそうであるよりも,国民と天皇家との距離は相当に離れているのですね。
サービスシーン,暴力シーンはありません。しかし,渋い映画ですので,お子様にはやや難しいかもしれません。
私的評価:★★★★☆(4点)
王室の苦悩を知るためにも、観ても損はない作品!
投稿日
2007/10/26
レビュアー
screenplay
現イギリス女王『エリザベス2世(クィーン)』が、あのダイアナ元妃の悲劇的な事故死をどうとらえ、その後、どのように行動したのかを王室側から描いた問題作。その軌跡を、当時、第73代イギリス首相に就任したばかりの『ブレア首相』との駆け引きを通じて、展開されている。
日本の皇室をこのように描こうものなら、制作関係者が右寄りの、どこぞの誰かに命を狙われそうなものだが、そんな作品を平気で作れてしまうイギリスが、むしろ日本より言論や表現の自由が許されているようで羨ましくも感じた。
私が当初期待していた、マスコミからも邪推されてもいた“王室関係者によるダイアナ暗殺疑惑”の気配は、この映画では触れられてはいない。純粋に、王室内で“あの時、何が起こっていたのか”を中学生にも解りやすく、しかも政治背景も交え、中央紙の社説のごとく克明に描かれていて面白い。
ダイアナ元妃のスキャンダルとマスコミ報道に日々悩まされていた王室の長(クィーン)が、その“ネタもと”が事故死したからと言って、急に彼女に感情移入できるはずもない。しかし、国民は違った。
『我々(国民)が悼んでいるのだから、もと親族であった女王も追悼してしかるべきだろう!』
『嫁と姑の不和確執はあったろうが、やがて国王になるウィリアム王子の母親の死が、悲しくない筈がないではないか!』
当時、日本でも連日報道された王室に対する、つまりは女王に対する反発が、まざまざと思い起こされた。その問題の発端となったのは、全世界で今や常識となった、王室・皇室・政府関係者や国民的英雄の死に対する敬意の証ともされる半旗による掲揚である。
もともと国王が宮殿に居るか居ないのかを示す筈だった王室旗を、『ダイアナを追悼して半旗にしないのは許せない!』との意味をとりまちがえた単純な反発が、やがて『王室廃止論』にまで発展してゆくというのも恐ろしい。この頃のエリザベス2世には、ギロチンによって名誉も、王位も、命さえ絶たれたフランス王妃『マリー・アントワネット』の姿が、自らに重なって見えていたのではないだろうか。
国民の血税で食べている現在の立場が悪いのではない。それを言えば、公務員は皆そうではないか。問題は、税金で生きている以上、女王ですら“いち公僕”なのであり、国民感情に従い、“共に喪に服し神妙であるべきだ”との圧力が加えられ、やがて彼女自身も屈服させられてゆく様は、観ていてなんとも侘しい想いがした。
先進国においては、いかに王の命令と言えども、国民を無意味に処罰することさえできなくなった現在、では一体、王室や皇室はどのような姿を保ち、どのような力を持たねばならないのかを、この映画は考えさせられもする。
劇中、ひとり苦悩するエリザベスの前に、14尖の枝角を持つ大牡鹿が突如現れる。彼女は涙を流し感嘆する。「まあ、なんて美しいの!」と―。その牡鹿は国民の誰もが身内になれることを望んだ気高い『王室』の象徴であり、その『美しさ』も、ダイアナ元妃の嫁入りと共に、さまざまな身内のスキャンダルが露呈し、マスコミを賑わし、消えていった事実がある。
この『クィーン』のDVDレンタルが開始となった翌日の10月25日、ロンドンの高等法院の審問で、ダイアナ元妃が事故車で発した最期の一声が明らかになった。そのひと言とは、『オー・マイ・ゴッド!(なんてことになったの!)』
彼女の死は、最期の叫びと共に、気高い角を持つ大鹿の命さえ、奪い去ったのかも知れない。
イギリス王室の現状を知るためにも、観ても損はない作品である。
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