サッド・ムービー

４つのオムニバスかと思っていたのですが違いました。
微妙に絡む4つの別れのストーリーです。
感動するシーンもあったものの、号泣するほどでもなく、先にレビューを読むべきでした。

余り期待していなかったので、そこそこ楽しめました。
子供のフィチャンと母との別れが一番辛かったです。

イム・スジョンは「ごめん、愛してる」の印象が強いけど、優しい女性を演じてます。チョン・ウソンは、「私の頭の中の消しゴム」で泣かせてくれたけど、今回も期待を裏切らないかっこよさ。
もっと、この二人を大きく描いて欲しかった。
消防士って仕事は、恋人も家族も不安ですね。火事のシーンが怖かったです。

「猟奇的な彼女」が有名なチャ・テヒョンも、沢山の作品に出演してるので、印象強いですが、今回は悲しい別れの演技で彼独特のボケ雰囲気を消してくれてる。

遊園地の着ぐるみスウンの笑顔は「このろくでなしの愛」のシン・ミナを思い出します。すごい美人ではないけれど笑顔が可愛い。
Rain（ピ）との切ないドラマが印象的に記憶にあります。イ・ギウとの絡みもあのドラマとは全然違う優しい雰囲気。

まだ、このドラマはレンタル出来ないのですよね。
「このろくでなしの愛」切ない復讐ドラマなので早く入れてください、DISCASさん。

いい映画です。
こんなに早くレンタル出来て嬉しかったです。

４つの異なる「別れ」話が同時進行。
韓流らしく最初はハッピーな展開から、
後半は切ない悲話へと移行していき、ラストへ。

でももう少し４つの話が相互に絡んでもよかったのでは。
それぞれのラストシーンもどれもキレにいまひとつ
物足りなさを感じてしまった。
逆に４つ併せ技で何とか一本、って感じかな。

その名も『悲しい映画』。
別れに向かってストーリーが進むことがわかっているので、
何気ない日常が切り取られた描写は、より一層輝いて見えます。

結婚を躊躇する消防士のジヌと恋人のスジョン、
からかわれたり答えをはぐらかされプリプリするスジョンを
なだめるジヌの絵は、とっても微笑ましい。

無職のテソクと彼に愛想を尽かす恋人のスッキョン、
振られてもなおスッキョンを諦められないテソクが
彼女に見直して貰おうと「別れさせ屋」に没頭する姿が、健気。

着ぐるみのバイトをしているスウンと絵描きの青年サンギュ、
顔の火傷を気にして素顔を見せずに着ぐるみの中から、
いつも陰ながら、恋するサンギュを見つめる片想いが、実に初々しい。

仕事の忙しさから息子にかまってあげられない母と、寂しさが募る息子フィチャン。
母の病気を機に、今まで甘えられなかった分べったり甘えるフィチャンと、
それに一生懸命応える母、二人の想い合っている愛が、愛おしい。

特に、母と息子の別れは、胸が締め付けられた・・・
フィチャンが、雨の降りしきる中泣きながら「ママ、死なないで」と、
地団駄踏んでる姿は、本当に可哀想で泣けてきた。子役の子、上手ねぇ〜

アンサンブル形式にすることで、それぞれの日常と別れが交錯しつつ描かれ、
各エピソードは確かに深く作り込まれてはいないけど、韓流に多いクドさを抑え、
充分感情移入できたので、好印象の作品です。

まず初めに、この映画を観て泣かない人はいるのだろうか、と思った映画でした。いや、それは感じ方には人それぞれの思いがあると思いますし、確かに「泣いて頂戴ね」といわんばかりの製作側のプッシュプッシュの演出はあるんですよ。あからさますぎて逆に泣けない人もいるかもしれません。でも私、恥ずかしながら２９歳の男性で、この手の映画で泣くもんかよ、という少々反抗的思想の持ち主だったわけですよ。男の観る映画じゃねぇよ、と思っていたわけです。ふとした事から以前より交友のあったちょっと気になる女性からお誘いを受けてほいほいとついていったわけですが・・・恥ずかしい事にその女性の前でハンカチも持たずに涙をボロボロ流しました（笑）。笑い事ではないんですけどね（笑）。本当に泣けました。演技と演出がとにかく上手い！泣かせどころを知り尽くしてますよね・・・。としか思えませんでした。で、何がいいかといいますとね（誰や・笑）、全くの作り物的な感じがしないんですよ。映画だから作り物なんですけど、どこかでありそうな生活の一ページを見事に描いているわけですよ。自分の身には起こらないんだけど、地球上のどこかで今起こっているんですよ、それをあなたは映画という形で今観ているんですよ・・・という演出なわけですよ。みんな演技が上手いし、あるある〜、とかあるかも〜、とか思ってしまうともう涙がブワッ・・・ですよ。本当に泣きました。泣かされました。女性の方はもちろん、男泣きできる映画ですよ。いや〜、レビュー書きながら感動がよみがえってきます。もう一度観ようかな（笑）。本当に、本当に今年一番のオススメです（個人的ですが）！！ちなみに私事ですが前述の女性とはその後・・・全く連絡を取っていません（笑）！映画を観て泣く男はダメですか？（笑）

実は内容的にはあまり期待していなかった。
タイトルからして『Sad Movie』なんて、「どうか泣いちゃってください！」と言わんばかりのお涙頂戴映画であること間違いなしだったからだ。

内容はやっぱりお涙頂戴映画。
でも作りとしては、“韓国版『ラブアクチュアリー』別れバージョン”といった感じで、パクリっぽいけどまぁよくできてる気がする。（韓国はパクリが好きだ...）
監督も『ラブアクチュアリー』はかなり意識して作っていたようだったし。
私はオムニバス映画だと思っていたので、すべての登場人物・エピソードが少しずつリンクしている話の展開に少し驚いた。
そっちのほうが観やすいけど、でもその分、4組のカップル（親子もいるけど）のバランスが崩れてくる。
なかなか平等ってわけにもいかないから仕方ないか。

ウソンはどんな役をやってもかっこいのだけど、今回はイマイチだったかも。
恋に不器用な消防士役だからなのか、髪型がおかしいからなのか、いつもの色気がない...。
『トンケの蒼い空』以上にかっこ悪かった！？
ウソンのかっこよさを期待しちゃうとちょっとガッカリするかも。

4組の中で一番よかったのは、やっぱりヨム・ジョンアの親子の話。
まぁ子供と動物は涙を誘うからちょっと反則なんだけど、この子役の子がいい。
韓国版神木隆之介みたいな子役使ったら最悪だったんだろうけど、この子役はオーディションで選ばれた素人だったらしくて、顔もそんなかわいくないし、演技もウソくさくない。
妙にかわいい。
子供っぽさがちゃんと残ってる子供。
だから、泣けた。
ヨム・ジョンアもすごいキレイ。（ユンソナを激ヤセして老けさせた感じ）

ものすごくいい映画ってわけでもないし、好き嫌いもある映画だと思うけど、私としてはこうゆう穏やかな映画は好き。
“お涙頂戴”映画なのは否定できないけど、でもラストは別に暗い気持ちにはならない。（そこがまたちょっと悲しいんだけど...）

「愛はどうして終わる瞬間に一番輝くんだろう。」

って、映画のチラシにあったけど、そうなのかな？
ちなみにCMなどで流れていた「Without You」はエンディングにも流れず...。
ただの日本宣伝用イメージソングだったのか？

評価：★★★（チョン・ウソン好きなのでオマケ！？）