カナリア

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

幼い時に教え込まれた事がその子の世界ではそれが当たり前に成ります。最初の頃はいろいろと抵抗していたりとあえて逆らっていたけど、体罰と母に対する想いと、妹を護ろうとする想いで彼を順応していったと思います。

感想としては、主人公の最終目的・辛さ・悲しみでウルウルしてました。
CDはジャケ買いしてもDVDをジャケ買いした事無くって今回ジャケットと内容でレンタルしたら自分的には大当たりでした。こみ上げるものや、考えさせらるものが多々あったと思います。

最後に、主人公はほんとに苦労したんだなぁっとラストのシーンで思いました。

白髪、鬘じゃぁなかったんですね☆

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

１３２分という時間を感じさせないくらい、濃密で見ごたえのある作品だった。

どのような結末を迎えるかと思いきや、
素晴らしいラストシーン。（エンディング曲を含め）

なんとなく「ハーメルンの笛吹き男」を思い出す。
どうしようもない大人に見切りをつけた子供が、新しい世界へと旅立っていく。
最後に大人を許すと言った成長した少年が大人のいない世界へと旅立っていく。

やるせないけれど、希望がある。

いや、、、
自分たちの住みやすい架空の世界を創り上げ、間違った方向に進んだ大人たちがいた。


だから、新たな間違った世界を創ってしまいそうな怖さもある．．．

時代は繰り返す．．．

でも、現実から目を背けず、前を向いて歩かなければ何も始まらない。



何とも言えないラストだけど、その危うさが痛いほど、心に余韻を残す。

　カルト教団ニルヴァーナの幹部で，地下鉄テロの主犯である岩瀬道子は，指名手配を受け，逃亡中である。その息子の光一（12歳）は，関西地区の児童保護施設を脱走すると，祖父に引き取られた妹・朝子を取り返しに，東京を目ざす。（父は早くに病死している。）その途中，援助交際で危険な目に遭いかけていた少女・由希と出会う。彼女もまた，母を亡くし，父からは存在を否定されるような暴言を受け，心に傷を負っている。たまたま光一によって危険から救われるかたちになった由希は，彼と旅をともにすることになる。母と自分の人格を完全に否定し去った祖父に対し，光一が抱いている憎しみは絶大で，彼が旅の途上でこまめに磨いでいるドライバーは，日に日に鋭さを増している・・・。


　主演の石田法嗣＆谷村美月の同級生コンビは，抑制された演技で，好感がもてる。映画では妙に誇張されがちの関西弁も，どうにかリアリティーを保っているので，見られる。

　しかし，ストーリーが緩慢で，130分超はさすがにきつかった。90分程度でも撮れたのではないかと思う。旅の途中でレズカップルと出会うエピソードがあるが，いまいちぼやけていて，蛇足に思えてしまう。主演が上の二人でなければ，ギブアップしていた可能性大。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

塩田監督は子供の世界を描かせたら日本一、いや世界一だと思う。もちろん役者のパワーも圧倒されますが、塩田監督の乾いていながらもとても純粋なものが脈々と感じられるような演出は見事だと思います。現代の荒涼とした砂漠の中に、けがれない透明な小川が流れているのを見るような、子供たちに心打たれました。
ただ、ラストシーンは少し「きれいすぎる」気がしました。もちろん救いのあるラストは大賛成ですが、その見せ方が私にはあまり好きではありませんでした。