この森で、天使はバスを降りた

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この主人公をラストで死なせる必要ってあるの？？

パーシーが死んだ時点で見る気が相当うせた。
全然、ハートウォーミングストーリーじゃないよ。
題名から、「バグダッド・カフェ」みたいな映画かな〜と勝手に予想してたけど、全然違ってた。邦題変えた方が良いのでは！？

こんな閉鎖的な町に来なきゃ良かったのにね。
主人公パーシーが可哀想すぎるよ。

パーシーは９歳で養父に性的虐待をうけ（母親は見て見ぬふり）、１６歳で妊娠。望まない妊娠だったけど、自分の中に新しい生命が宿ったことが嬉しくて希望が見え始めたのに、養父の暴力で流産してしまって、その上に入院先の病院を無理やり連れ出され、流産して良かったと言った養父を殺して刑務所に。
これだけでも十分不幸なのに、刑期を終えてやり直そうとした町では、白い目で見られて。挙句に、盗んでもいないお金を盗んだ犯人にされて・・・。
こんなに不幸続きな主人公が最後くらいは幸せになってくれないと、後味悪くて悪くて・・。
なぜ、素直にハッピーエンドにしないのかな〜！？
ああいう死に方だったから、パーシーは幸せでした。天使になりました・・・ってか！？おかしいよ！！
どう考えても、パーシーは最後まで不幸だったと思う。
唯一、ハナやシェルビー、イーライ、パーシーを慕ってくれる青年との交流で幸せを感じてくれたかな・・と思いたいけど、
結局ハナはパーシーを信じてくれてなかったし。甥のエフィーと変わらないじゃん。
ハナがシェルビーのようにパーシーを信じてたら、こんな事にならなかったのでは？

まさか、こんな結末だと思ってなかったから、雄大な自然の景色やシェルビーやイーライとの交流を心温まる気持ちでみてたのにぃ〜！なんだか騙された感じ。

でも、ラストで少し救われたかな。

ラストシーンはハッピーエンド風ですが、このお話ははっきりと悲劇です。一つの村として見れば、つまり、閉鎖的な村人達が１人の女性の出現で少しずつ変わっていく様を見ていくなら、感動的な作品かもしれません。けれども、主人公の立場になれば、つまり、１人の女性の人生として見れば、彼女の受けた仕打ち（この村のみならず過去まで含めて）はとても理不尽で、彼女が可哀想です。やり切れない気持ちになります。どの視点で捉えるかによるのでしょうが、私には辛い作品でした。だけど、この作品観て感動できる気持ちも解ります。私は二度と観ないと思いますが（駄作だからではない。悲しすぎるから）、悲劇の作品観て泣いてみたい方にはお勧めします。

日本語題名の「この森で、天使はバスを降りた」という視点もあるのだなぁと感心しました．こういう視点で題名を付けた人の気が知れません．
人はそれぞれいろんな過去を自分に引き受けて生きていかないといけない．だからといって過去ばかりを引きずるのも幸せから縁遠くなってしまう．過去はその瞬間瞬間に通り過ぎるもので，本当に大切な事は，今をどのように生きるか，残りの人生をどのように大切に生きていくかということだろう．
この作品で主人公パーシーは，自分の背負った過去を引きずりながらも，とある田舎町で人生をやり直そうとする．田舎は閉鎖的で他を排するところがあり，そんな中で主人公の一所懸命な直向さに共感を覚えた．それは，もう自分の居場所がここにしかないという悲壮感なのかもしれない．自分という人間がこの世に生まれて，何ができるだろうか，他人にしてあげられることは何なのだろうか．あまりよい境遇でなかった人ほど，最後はそのようにして天国に旅立っていくのかと思うと，悲しくなってしまいます．
失ってはじめて大切さを知る，もっとよく知ってあげればよかったと．．
他人の心の痛みを知ることで，人は優しくなれるのです．
だから，エンディングで田舎町が新しい住人を優しく迎えるシーンはとても良かったと思います．
みなさんの視点はどうでしたか？

以前ビデオで観て、とっても感動した記憶があり（というか今までずっと生々しく残ってたんですが）ＤＶＤでも是非！とばかり観てしまいました。
古いアメリカの風景。壮大な自然の中で人間はなんてちっぽけなものなんだろう。懸命に生きるということは、どうゆうことなんだろう。いろんな事を考えさせてくれる映画です。
パーシーは人が人として切なく悲しくなるくらいに真摯に生きるということへの賛美と、それを理解しえない人々の愚かしさを教えてくれる。自分自身の愚かしさも自分を苦しめる過去も乗り越えて行くことが出来るんだよってこの映画は静かに教えてくれるような気がします。
何度でも観たくなる、そんな一本。
「ドライビング・ミス・デイジー」が観たくなったな。

よく町のビデオ屋さんで見かけるこの作品。やっと見ました。

いい映画じゃないですか！
２時間という時間の中ではパーシーを描ききることは難しいとは思いますが、役者さん達の派手ではないですが、非常にいい縁起が作品にのめりこませます。
テーマとしては非常に人間臭いテーマですが、わざとらしくなく心に訴えかける映画です。

パーシーが朝起きて、自分の部屋の窓から外を眺めるシーンは個人的にはベストカット！非常に美しいシーンです。

暖かい気持ちになりたい時に是非見て欲しい映画です。