マッドマックス　怒りのデス・ロード

世界全面核戦争が行われた後の世界観を突き詰めると、こんな世界になるのでしょうか。ターミネーターやスターウォーズなど大ヒットした映画の世界観は人類の進歩した世界ではなく、進歩した科学が生み出すのは結局は人類を大量殺戮する兵器を生み出すという設定なのですね。
マッドマックスの世界観も近未来的ではあるものの、世界各国の中心都市が全て核攻撃を受けて周辺の幾つかの戦災を免れた都市が放射能の恐怖に怯えながら、かろうじて残ったガソリンエンジンを中心とする下町整備工場的な科学技術力を駆使して、人々を支配、略奪する世界のようだ。
こんな世界にしちゃだめよ、核戦争の結果、世界はこんなバイオレンスシティに変わってしまうのよ、というのがメッセージとしては、解釈もできそうなのですが、そういった世界観の中で繰り広げられる想定外のアクションシーンだけ楽しんだらいいんじゃない、ってのが、監督の思うところなのでしょう。
映画に込める監督の伝えるメッセージなんてのは、あとでどうにでもつけてくれ、裏切れないのは観客の期待だけ、アクションだけは頑張ったぞ、という感じがすごくつたわる作品でした。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

子供の頃、映画館に見に行った「マッドマックス」はスーパーチャージャーの音と共に、
今でもそのインパクトの強烈さが残っている。
あの頃はメル・ギブソンが、そんなにビックな俳優になるとも思ってなかったし、その後の
続編「マッドマックス２」では全く別の世界観を表現し、それが「北斗の拳」に引き継がれる等
誰が予想しえただろうか...。
今回の怒りのデス・ロードは、ジョージ・ミラーによる 「マッドマックス２」のセルフリメイクっぽい内容だけどサンダードームの続編って事になるらしい。
文明が滅んだ世界で、どちらかと言えば「北斗の拳」の様な、殆どミュータント的な無法者が
統治する世界で、砂漠化した中でのオアシスを牛耳るイモータン・ジョー。
彼の５人の妻を緑の土地へ逃がす為、部下のフュリオサが裏切って大型タンクローリーで逃亡を図る。
ここにマックスが巻き込まれるストーリー。
これを追いかけるイモータン・ジョーの軍団が、かなり絢爛豪華！！
PA満載で、宙づりギターを弾くトラックをカーステレオ代わりに奇天烈ぶり。
その他、色々個性的なキャラが満載となっている。
人気作品の続編としては、理想的な発展形だと思う。
なんだか、登場人物一人一人の作りこみが細かくて物語が途中で始まった様な感じだと思っていると、
コミックで前日譚がDCコミックで発売されるらしい...なんと商売上手。

最近の予告編でまったく見る気がしなかった一本 しかし評判が良い
如何なのでしょうか

冒頭から主人公はあっとゆう間に捕獲され タメも何も無く「地獄の
黙示録」のクライマックスになってしまいます こうゆ構成とカメラ
の動きにげっそり ボクは駄目ですね

そもそも平滑空間を戦争機械が滑走して闘争するのが主題である以上
大地環境はじっくり見せて欲しいのに レトロマシンカーと見飽きた
バトルばかりです 「地獄の黙示録」はきちんと河の表面を滑る船の
映画にはなっていたではないですか

西部劇以上に茫洋とした空間 魅力的な砂漠 ここで未知の出来事が
起こる事に観客はワクワクするのです 演出家にとっては何も無い
この空間に物語を作り上げ それを撮らなければない恐怖があります

しかるにこの映画には平地ではなく 垂直の舞台装置 機械フェチ
ボスキャラの造型とか 肥大化したフェリーニ的妄想 これって
ちょと古臭くねぇ この未知の大地 道には神話体系 王殺し 終末世界
政治闘争 油と水のエコノミー etc と意味や目的に汚染された既知の
空間があるばかり 「スカイミッション」に同じく 馬鹿馬鹿しい
バトルはすべて早送りです まあ体感シネマのようですが

「駅馬車」はともかくとして 少なくともドリューバリモア演出の
「ローラーガールズダイアリー」くらいはジョージミラーには
観てもらいたいものです

単調すぎる光景、砂漠のカーレースか？。盛り上がりもスリルもなく、がっかりの一言。

ストーリーが単純。
これマッドマックスである必要があったのか？？
スリル満点の展開のはずなのに…なぜだかドキドキしない。
主人公のマックスも、他の映画に出ても多分思い出せない位インパクト無し。セロンが主役だったのか？？