おとなのけんか

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

「おとなのけんか」という平仮名表記の邦題から吹き出してしまったり、思わず登場人物に加担したくなるようなやりとりがあるのかと思ったら、苦手なほうの喧嘩だった。
聞いていて面白い喧嘩とそうでないものがあるが、私が苦手な会話で観ている間も見終わっても、もやもやもや…。
コメディなどでわりと高い確立で出て来る嘔吐のシーンは本当に勘弁して欲しい。私は酔っぱらいが路上で吐いていたのを見て後で思い出してゲロしてしまったりするので、そういうシーンがあるだけで気持ち悪くなってしまう。胃までもやもやもや…。

グダグダ、しつこい話を続け、挙句の果てには、○○をテーブルに撒き散らし･･･その時点で見るのをやめました。食事時には見ないよう、強くお勧めします。

　ロマン・ポランスキー作品にしては、内容的にやや小ぶりな、コンパクトなという印象を受けました。
　室内劇なので、やはりセリフ展開の面白さがあるのですが、彼ら４人の発言を聞いていると、やっぱりバカみたいだと思いました。というか彼らはわざと喧嘩したがっているのではないかとも思えてきます。言ってる意味も私には良く分かりませんでした。
　だから会話自体には興味がなかったのですが、問題は彼らの行動です。可笑しすぎます。

　とくに驚いたのはナンシー（ケイト・ウィンスレット）の○ロで、私はこういう女と一緒に居たくないと思いました。子供じゃないんだから、わざわざテーブルの上じゃなくて、方向を変えるとか、とっさに出来ないのか、とちょっと観ていて後ずさりしてしまいました。
　それとアラン（クリストフ・ヴァルツ）の携帯電話です。こういうのはいまや日常的によくあることだと思いますが、ひんしゅくです。テレビで観てるこっちも苛つきます。まあ彼にとっては、巻き込まれた話しなのでしょうが、この辺はいかにも現代を風刺してると思いました。
　この二人の行動はどっちが許せるのか！？　これは究極の選択とも言えるでしょう。★★★

ストレートな裏切り感？
観る人を選ぶと言うより、観る時間を選びそうなケイト・ウィンスレットのあの場面では、
それまでより更に１メートル程、引いた次第です。

室内劇であれば、もっと違うサスペンス性が欲しい。

かなり引いていたせいか、いろいろ妄想する時間もあった。職場がこういう人達ばかりだったら
何日耐えられるだろうとか、この修羅場に仲裁に入るとしたら、どんな方法があるのか、
私も“けんか”の時？相手次第では言い負かそうとする事があるので反面教師にしたいと考えていた。

もしも日本でリメイクするなら、その際はジョディ・フォスターの役にはクイズの女王・宮崎美子さんが
よいだろう。

ちょっとしたいさかいで　ザカリーは友達のイーサンを棒で殴ってしまう
前歯が折れるという　子供同士で解決できる範囲を超えたケガ
親同士は穏便な解決をはかり　話し合いを持つ

この設定は　大人が４人　ひとつの場所に集まり
好むと好まざるにかかわらず　一つのテーマについて話し合いをしなければならないという
いわば　必然を作るためのもので　作品の内容に大きく影響を与えるわけではありません

１００％円満な人間などいるわけはなく
登場人物も　それぞれどこかに　出過ぎた部分や　足りない部分を持っている
見回せばどこにでもいる　普通の人

でも　その凸凹がちょっとした齟齬を生み
ちょっとした齟齬は　重なる会話の中で質量を増していく
齟齬のスパイラル

人格が違えば　価値観も同じではない
価値観が違えば　優先順位が入れ替わる
入れ替わった優先順位を　自分のものに戻そうと　相手を攻撃する

価値観は一つだけではないので
つぎつぎと攻撃する
攻撃する相手も　次々と変わる
銃口が高速で回転する　スパイラル

齟齬のスパイラルと
攻撃のスパイラルが絡み合い
さながら二重らせんの　ＤＮＡ

製作者が苦労したのは　たぶｎ
４人を閉じ込めておく　必然
あれだけ険悪になりながら　コーヒー？　の一言で部屋に戻るかな

とはいえ
俳優の圧倒的実力もあり
よくできたコメデイーになっております

あるある　に見えて　その実絶対現実にはありえない
上手に作られた「劇」なので
安心して笑えます

ジョデイー・フォスターのハイテンション
ケイト・ウインスレットの嘔吐　みものでした