クローサー

すごく面白かった！

友人が「すごくつまらなかった」と言っていたので、期待しないでみましたが、もともと舞台のお話ということで、台詞がすごくテンポよく小気味よい。
めちゃ笑える台詞も多いし、いいですよ。

この作品で、クライヴ・オーウェンとナタリー・ポートマンが賞にノミネート、受賞しまくりでしたが、納得。
ウィッグ姿のポートマンはとってもＣｕｔｅでしたが、ストリッパーのおねえちゃんにはもう少し、迫力ボディを求めたいところ。
しかし、クライヴ・オーウェンの一人勝ちでしょう。

ジュリアとジュードがかすんでみえた。

恋愛ってこれだから面白い。
真実なんてそんなに大事なものかな？
瞬間で恋に落ちたり、嫌いになったりって、うそみたいだけどある。
二転三転とテンポよく、やはり恋はとても流動的。

舞台が観てみたい。秀作です。音楽もよかった！

　だから、男にも女にも棺桶まで持っていかなきゃならない秘密ってモンがあるねん。そんなことも分からんのかジュード・ロウ！・・・って、自分のコメントが果たして的を得ているのかどうかよく分からん・・・未見の方はこれから御自分の目と耳で確かめてください。

　あと、オレのように９割がた“ナタリー・ポートマンがストリッパー”というのに釣られて観ようという方（あんまりいないでしょうけど）、残念ながらＴバックまでです。そっちの期待は排除してください。

　それはそうと野郎同士のエロチャットは笑えたです。

たいへんよく出来たドラマだと思います。４人の性格付けもそれぞれの関係付けも、その変化の過程の描写も実に上手い。配役もこれ以上無いくらい決まってるし、４人とも本当にいい演技してる。舞台劇の映画化だそうですが、こんな濃密な会話劇を狭い舞台の上だけで演られたら息が詰まっちゃうような気がするくらいセリフのやり取りが素晴らしい。
と、ホメちぎっておいてからケナすのが私の性格悪いところですが、これほど観終わって全く幸福感の残らない恋愛映画も珍しいですねぇ。ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェンは大好きな俳優だし、ナタリー・ポートマンは初めてキレイだなって思ったし、ジュード・ロウなんてハマリ役なこともあるけど実は上手い役者なのかもしれない、って思ったくらいですから、観終わった後のこの不全感は何だ？って考えちゃいました。
結局この脚本、人間の真実に迫ろうとし過ぎて人間が本来持っている「いい加減さ」「曖昧さ」を切り捨てちゃったのが失敗なんじゃないか？って思うんですね。４人ともあまりに自分の気持ちの「真実」にナイーヴ過ぎるように思える。特に「恋愛」や「性愛」なんて「なんかよくわからないけど、とってもイイ」ってところが「本質」に近いんだ、ってトシ取ったせいか最近つくづく思うんですねぇ。どうも観ていて４人とも「面倒臭いヤツ」って感じちゃう。
ま、会話劇ですからどうしても言葉が勝っちゃうのはしょうがないのかもしれませんが。

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どちらの男も好きじゃない。
ジュード・ロウ演じるダンは色男だけど、それだけの男で、薄っぺらさが鼻につく。
自分の容姿に自信があるから女は全部落ちると思っているタイプ。
アリスが来るの判っていてアンナを口説くという狡猾さ。
でも振られた腹いせに、勝手にアンナの名前でエロサイトでチャットするなんて、最悪！
おまけに自分を見失って子供みたいに大泣きかい！
結局最後はダンが一番バカをみるってか！

クライヴ・オーウェン 演じるラリーはスケベ丸出しのねちっこい男。
まあこれだけよくもネチネチと妻の情事の詳細を知りたがるものだ。

ジュリア・ロバーツ演じる写真家のアンナ。
こいつが一番ダメだ。
こっちつき、あっちつき、それがダメならまたまたこっちみたいな。。結構計算づくで動いているんじゃないの？って気がした。

ナタリー・ポートマン演じるストリッパー自称アリス。
結局彼女もダンを振りまわしていただけではないのか？

男たちもずるいが、この女たちはもっとしたたかだ。
自分の感情の赴くままアニマルの如く突っ走る男たちの方が、案外ストレートな分純粋なのかもしれない。

男と女、恋に落ちるときは直感でビビっとくることは間違いないけど、その後始末がドロドロ、グタグタ。。
4年間もあんたたち何やってんの？って感じ。
結局は自分を偽って、仮性の愛を堪能しているだけなのでは？
その証拠にすべてに開放されたアリスの溌剌とした姿が印象的だった。

ナタリー・ポートマンの型破りな演技が見たい方には必見かも？

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キャストは秀逸。
大人の恋愛模様なのだ、と事前に見た友人から結構いい評価を聞いていたので、借りてみた。
なんたってＲ１５だ。
私は大人なので、Ｒ１５の大人恋愛模様と聞けば、おのずと期待するじゃないの。世の中子どもじみたものが多いから、たまにはずっしり中身の濃い大人の恋愛を見せてよ。
わくわく。


で、見終わったけどさ。
どこが大人なの？

年だけ食った子どもの身勝手な恋愛劇じゃん。
あほくさ。
みんな子どもっぽいったら。
結局、また大人の恋愛劇には出会えずじまい。

登場人物はみな、考えてるのは自分のことだけ。こんな場所のどこにも愛なんてないわいね。
いや、それがテーマなのだ、ということかもしれないけど、たとえそうだとしても「ああそうですか」と思うのみです、私は。

唯一医者のラリーだけが一応年相応。
でも、かといって魅力的かと言うと、かなり底辺さまよってる感じで、まったくもって受け入れがたい人物であることは確か。

大人のふりして、まったく未成熟で身勝手な（理想論ゆえ、相手を傷つけてしまうような）恋愛ごっこを繰り返して、それをいかにもに仕立て上げるというのは、正直かんべして、と思います。
こういうのを恋愛と思っている大人が世の中には結構いるのかと思うと、暗澹たる気分になります。


キャストはすごいのにな。
誰も素敵じゃない。
（唯一、ナタリー・ポートマンのみ好演でした）

これだけのキャストをちっとも素敵に見せなかった映画という意味では、ある意味すごい映画だったと思います。
すみません、大人のふりをした子どもっぽい恋愛ものには、かなり辛口になる武蔵野婦人ですのでお許しください。