スキャナー・ダークリー / キアヌ・リーブス
スキャナー・ダークリー
/キアヌ・リーブス
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(108)
解説・ストーリー
SF作家フィリップ・K・ディックの『暗闇のスキャナー』をリチャード・リンクレイター監督が「ウェイキング・ライフ」で試みたデジタル・ペインティング手法を用いて映画化した近未来サスペンス。主演は「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴス。近未来のアメリカ。そこでは“物質D”と呼ばれる強力なドラッグが蔓延していた。覆面麻薬捜査官のボブ・アークターは、物質Dの供給源を探るため自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入していく。ある時、ジャンキーとしてのボブが何者かに密告されたため、彼は自らを監視するハメに陥るのだったが…。
SF作家フィリップ・K・ディックの『暗闇のスキャナー』をリチャード・リンクレイター監督が「ウェイキング・ライフ」で試みたデジタル・ペインティング手法を用いて映画化した近未来サスペンス。主演は「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴス。近未来のアメリカ。そこでは“物質D”と呼ばれる強力なドラッグが蔓延していた。覆面麻薬捜査官のボブ・アークターは、物質Dの供給源を探るため自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入していく。ある時、ジャンキーとしてのボブが何者かに密告されたため、彼は自らを監視するハメに陥るのだったが…。
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「スキャナー・ダークリー」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
SF作家フィリップ・K・ディックの『暗闇のスキャナー』をリチャード・リンクレイター監督が「ウェイキング・ライフ」で試みたデジタル・ペインティング手法を用いて映画化した近未来サスペンス。主演は「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴス。近未来のアメリカ。そこでは“物質D”と呼ばれる強力なドラッグが蔓延していた。覆面麻薬捜査官のボブ・アークターは、物質Dの供給源を探るため自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入していく。ある時、ジャンキーとしてのボブが何者かに密告されたため、彼は自らを監視するハメに陥るのだったが…。
「スキャナー・ダークリー」 の作品情報
「スキャナー・ダークリー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
スキャナー・ダークリー 特別版の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語英語吹き替え用解説 |
1:ドルビーデジタル//英語 2:ドルビーデジタル//日本語 3:ドルビーデジタル//英(解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
DLR59417 |
2007年05月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル//英語
2:ドルビーデジタル//日本語
3:ドルビーデジタル//英(解説)
【Blu-ray】 スキャナー・ダークリー(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語 英語 吹き替え用 解説 |
1:ドルビーデジタル//英語 2:ドルビーデジタル//日本語 3:ドルビーデジタル//英(解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
WBR82966*B |
2008年03月19日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
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0人
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1:ドルビーデジタル//英語
2:ドルビーデジタル//日本語
3:ドルビーデジタル//英(解説)
スキャナー・ダークリー 特別版の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語英語吹き替え用解説 |
1:ドルビーデジタル//英語 2:ドルビーデジタル//日本語 3:ドルビーデジタル//英(解説)
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レンタル開始日: |
R-15 |
DLR59417 |
2007年05月25日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
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1:ドルビーデジタル//英語
2:ドルビーデジタル//日本語
3:ドルビーデジタル//英(解説)
【Blu-ray】 スキャナー・ダークリー(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語 英語 吹き替え用 解説 |
1:ドルビーデジタル//英語 2:ドルビーデジタル//日本語 3:ドルビーデジタル//英(解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
WBR82966*B |
2008年03月19日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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1:ドルビーデジタル//英語
2:ドルビーデジタル//日本語
3:ドルビーデジタル//英(解説)
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ユーザーレビュー:108件
朦朧
難しい・・・目が疲れる・・・集中力低下・・・観てるこちらも朦朧・・・内容はドラッグ「物質D」に侵された潜入麻薬捜査官の目から見た近未来アメリカのお話。
意味がわからなかったりするストーリーも麻薬のせいなんだから・・・と納得すれば、それなりに観れます。
登場人物のほとんどが麻薬中毒だし、意味不明&理解不能な彼らの行動も「麻薬」の一言でオールオッケー。
主人公が朦朧とした日々を送り、徐々に物質Dに侵食&腐食されてるんだから、その主人公目線のこのお話が、明瞭とした内容だったらオカシイです。
そんなジャンキーの中でひときわキラリと怪しく輝いていたのが、ロバート・ダウニーJR。
実生活でも何度も麻薬で俳優生命を絶たれそうになった彼が、このヤジャンキーを演じているのは皮肉でしょうか・・・。
「友達になりたくない」雰囲気をプンプン漂わせた頭デッカチジャンキーを見事に演じていました。
喋り方、動きのひとつひとつがシャクに触るイヤラしい男でしたね。
そして麻薬捜査官は私的「SFの似合う男」キアヌ。
彼が演じたときのボーっとした眼差しや、とまどい、憂いの眼差しはとてもSF世界と相性がイイと思うのです。
この手法は俳優が実際に演じているものに手を加えたってことでしょうか?だとしたら気になる事がひとつ。
ウィノナ・ライダーのヌードは本物?
映画で脱いだ事ないから真偽が興味ある。
ラストのなんとも言えない、悲しくて肌寒い感じがスキでした。
この映画は原作を読んだ事のある人のほうが楽しめる・・・そんな気がしました。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
P.K.ディックの世界
P.K.ディック原作の映画で、ディックらしい雰囲気の作品を今まで見たことがありませんでした。
今まで見た中で、現時点で唯一ディックの文学世界を見事に映像化することができている作品だと思います。
と偉そうなことを書いている私も、「ブレードランナー」でP.K.ディックに興味を持ち、その作品世界にどっぷり浸かった者ではあるのですが。(笑)
「トータルリコール」しかり、「マイノリティーレポート」しかり、ほかにもあった気がしますが、ぱっと思い出せない、それぐらいディック原作といいながらまったく別のものになっている映画はありました。
別にそれはそれでかまわないんです。「マイノリティーレポート」なんて、結構映画としては気に入りましたし。原作と映画はまったく別のものですからね。
むしろディックの作品は、映像化することが非常に難しい作品が圧倒的に多いのです。物語の筋がどうとか、登場人物のキャラクターがどうとか、物語の設定がどうとかという話ではなく、ディックが描き続けた彼の作品すべてに共通するテーマが、娯楽映画にするのに不向きなものなのです。
ディックの作品によく登場するチープなアイテムやキーワードをあげるなら、「ドラッグ」「幻覚」「現実認識」「現実と非現実」「境界の曖昧さ」「目に見えないものの存在」などがあるでしょう。
「自分は本当に人間なのか、もしかしたら誰かが作ったアンドロイドで、自分は人間だと思い込んでいるだけなんじゃないか。それを確かめる方法は?」
「自分の記憶は、もしかしたら自分の経験したものではなく、誰かのものとすり替えられているのではないか?」
「自分が考えている現実と他の人が見ている現実のどちらが本当に現実なのか。」
とかとかとか。。。
現実と妄想(非現実)との境界線が限りなく曖昧になっていく世界をSFというジャンルで書き続けた作家が、P.K.ディックでした。
ニコラス・ケイジ主演の「ネクスト」は、今までのほかのディック原作映画に比べれば、ずいぶんとディックっぽい作品だなあと思ってみたのですが、その後、この映画を見て、思わず叫びました。
「すばらしい!これこそディックに見せてあげたかったね。」と。
この世界観は、実写やCGでは表現できなかった映像表現だと思いました。つねに像がぶれていて境界が曖昧な映像は、それだけでディックの世界です。
ドラッグやジャンキー、陰謀妄想といった見ていると気持ちが悪くなってくる、でも、ブラックでグロテスクなユーモアがちりばめられていてくすっと笑ってしまう。
そして、どこまでも人に対する愛や人間に対する暖かいまなざしをそこはかとなく感じさせてくれる。
P.K.ディックの作品世界を、見事に映像化することに成功した、まれな作品だと思います。
とはいえ、とてもマニアックな世界ですので、一般的に理解されやすいかと言えば、難しいでしょう。
ディック作品の映像化に、今まで満足できなかったディックファンには、一押しです。
P.S.
ロトスコープというアニメの手法、「指輪物語」以来久しぶりに見ました。これって、日本人が考えるアニメーションのイメージとはずいぶんとちがいます。実写でも、ジャパニメーションやCGでもない、独自の表現手法であることを申し添えておきます。
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SFっぽくない未来
投稿日:2008/06/19
レビュアー:wahou
いわゆるSFという感じはしない。
近未来という設定だが、「現在から7年後の未来」という設定だから、か?
2008年現在でも、どこかの国では、充分ありうる話だと思う。
主人公の脳が「D」によるダメージを受け、何が現実で、何が非現実なのか、段々と見分けが困難になっていく過程が個人的には(観ていて苦痛ではあるが)興味深かった。
この過程を、主人公が味わうのみでなく見ている側の方も共有する設定で物語は進む。
つまり、脳が壊れていく過程を、見ている側もバーチャル体験するわけである。
これは、あまり気持ちのいいものじゃない。
でも、貴重な体験でもある。
(ある作家が述べていたことだが)、周囲の人間総てが、「お前なんか知らない」といい始めたら、言われた本人は気が狂ってしまうだろう。
その意味では、人間の自我とは、他人を介して自己を確認する作業と言い換えてもいい。
その過程が、クスリによって壊れていく。
この映画の世界観は、おそらく、似たような体験をした人が、脳の機能をまともな状態に戻した後に、描き直したのだろう。
だから、一般の人がこの「世界」を覗くと、おそらく耐えられないし、面白くもない、理解できない、ということになる。
しかし、自分とは何か、自我とは何か、という問いに答えを見出せず悩んだことのある人には、何か救済のきっかけになる力が潜んでいるのかもしれない。。。
下手をすると、もっと暗い世界にどっぷり浸る羽目になるかもしれないが、、、。
いずれにせよ、観ていてあまりキモチのよい映画ではないし、重い、、、。
キライではないけどね。。。
最後に、表現方法について一言、、、。
実写した映像にペイントをする方法で作ったのだと思う。
技術的なことにあまり興味がない(知らない)ので、その点についてはコメントできないが、観る方からすると実写の映像を観ている感じがない。
3Dのアニメという感じである。。。
こういう表現も、あっていいのかなー、と思う。
しかし、この世界観を出すために、こういう表現が必須だったかと問われれば、答えはノー、だと思う。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
わからない…
私はジャンキーではないし、特にドラッグに興味もないので
この映画の良さはさっぱりわかりませんでした。
P・K・ディックの原作は読んでいますが
本と映像はやはり別なモノだなという感じです。
唯一見るべきはデジタル・ペインティングですが
こちらも日本ゲーム等のデジタル映像の方が、個人的には好きです。
そもそも言われないとキアヌ・リーブスだってわからないし。
映画自体が、「監督が物質Dを摂取して撮ったもの」っていうコンセプトなんでしょうか?
私にとっては、最後まで見るのが苦痛な数少ない映画でした。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
難しい…
まず、見終わって言いたいことがあふれてくるような映画ではない…。
難しかった。
映像も、ストーリーも、とてもすんなりとは理解できない。
登場人物にもジャンキーなだけにいらいらさせられるし、とにかく心地が悪い。
ただ、その心地悪さを表現できる役者陣にはスゲーなと。
デジタル・ペインティング手法で作られているから、アニメ調の目の動きや口元なんかは後から誇張されたのかな?と思いきやそれも念頭に置いて演じたというからすごい。
特典映像で役者達の戸惑いや熱意が語られてるのは面白かった。
でも製作者解説付きで監督がキアヌに、アニメ化のことを黙っていて悪かった、と笑っていたから彼だけは素の演技なのかも?
映像は奇妙で心地悪さも感じそうだけど、個人的にはストーリーからしてこの手法はあっていると思う。
ドラッグ映画を心地よく楽しく爽快に見れるわけがないし、かといってリアリティすぎては身近すぎて怖すぎるように思うし。
観ている人にドラッグに酔った感覚を少しでも味わわせたいのかとも思った。
それにはぴったりの手法じゃないかな。
とにかく演じている役者の技術とアニメ映像を作り上げたスタッフの根気に脱帽。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
朦朧
投稿日
2009/01/27
レビュアー
ビンス
難しい・・・目が疲れる・・・集中力低下・・・観てるこちらも朦朧・・・内容はドラッグ「物質D」に侵された潜入麻薬捜査官の目から見た近未来アメリカのお話。
意味がわからなかったりするストーリーも麻薬のせいなんだから・・・と納得すれば、それなりに観れます。
登場人物のほとんどが麻薬中毒だし、意味不明&理解不能な彼らの行動も「麻薬」の一言でオールオッケー。
主人公が朦朧とした日々を送り、徐々に物質Dに侵食&腐食されてるんだから、その主人公目線のこのお話が、明瞭とした内容だったらオカシイです。
そんなジャンキーの中でひときわキラリと怪しく輝いていたのが、ロバート・ダウニーJR。
実生活でも何度も麻薬で俳優生命を絶たれそうになった彼が、このヤジャンキーを演じているのは皮肉でしょうか・・・。
「友達になりたくない」雰囲気をプンプン漂わせた頭デッカチジャンキーを見事に演じていました。
喋り方、動きのひとつひとつがシャクに触るイヤラしい男でしたね。
そして麻薬捜査官は私的「SFの似合う男」キアヌ。
彼が演じたときのボーっとした眼差しや、とまどい、憂いの眼差しはとてもSF世界と相性がイイと思うのです。
この手法は俳優が実際に演じているものに手を加えたってことでしょうか?だとしたら気になる事がひとつ。
ウィノナ・ライダーのヌードは本物?
映画で脱いだ事ないから真偽が興味ある。
ラストのなんとも言えない、悲しくて肌寒い感じがスキでした。
この映画は原作を読んだ事のある人のほうが楽しめる・・・そんな気がしました。
P.K.ディックの世界
投稿日
2008/12/08
レビュアー
site_hsmt
P.K.ディック原作の映画で、ディックらしい雰囲気の作品を今まで見たことがありませんでした。
今まで見た中で、現時点で唯一ディックの文学世界を見事に映像化することができている作品だと思います。
と偉そうなことを書いている私も、「ブレードランナー」でP.K.ディックに興味を持ち、その作品世界にどっぷり浸かった者ではあるのですが。(笑)
「トータルリコール」しかり、「マイノリティーレポート」しかり、ほかにもあった気がしますが、ぱっと思い出せない、それぐらいディック原作といいながらまったく別のものになっている映画はありました。
別にそれはそれでかまわないんです。「マイノリティーレポート」なんて、結構映画としては気に入りましたし。原作と映画はまったく別のものですからね。
むしろディックの作品は、映像化することが非常に難しい作品が圧倒的に多いのです。物語の筋がどうとか、登場人物のキャラクターがどうとか、物語の設定がどうとかという話ではなく、ディックが描き続けた彼の作品すべてに共通するテーマが、娯楽映画にするのに不向きなものなのです。
ディックの作品によく登場するチープなアイテムやキーワードをあげるなら、「ドラッグ」「幻覚」「現実認識」「現実と非現実」「境界の曖昧さ」「目に見えないものの存在」などがあるでしょう。
「自分は本当に人間なのか、もしかしたら誰かが作ったアンドロイドで、自分は人間だと思い込んでいるだけなんじゃないか。それを確かめる方法は?」
「自分の記憶は、もしかしたら自分の経験したものではなく、誰かのものとすり替えられているのではないか?」
「自分が考えている現実と他の人が見ている現実のどちらが本当に現実なのか。」
とかとかとか。。。
現実と妄想(非現実)との境界線が限りなく曖昧になっていく世界をSFというジャンルで書き続けた作家が、P.K.ディックでした。
ニコラス・ケイジ主演の「ネクスト」は、今までのほかのディック原作映画に比べれば、ずいぶんとディックっぽい作品だなあと思ってみたのですが、その後、この映画を見て、思わず叫びました。
「すばらしい!これこそディックに見せてあげたかったね。」と。
この世界観は、実写やCGでは表現できなかった映像表現だと思いました。つねに像がぶれていて境界が曖昧な映像は、それだけでディックの世界です。
ドラッグやジャンキー、陰謀妄想といった見ていると気持ちが悪くなってくる、でも、ブラックでグロテスクなユーモアがちりばめられていてくすっと笑ってしまう。
そして、どこまでも人に対する愛や人間に対する暖かいまなざしをそこはかとなく感じさせてくれる。
P.K.ディックの作品世界を、見事に映像化することに成功した、まれな作品だと思います。
とはいえ、とてもマニアックな世界ですので、一般的に理解されやすいかと言えば、難しいでしょう。
ディック作品の映像化に、今まで満足できなかったディックファンには、一押しです。
P.S.
ロトスコープというアニメの手法、「指輪物語」以来久しぶりに見ました。これって、日本人が考えるアニメーションのイメージとはずいぶんとちがいます。実写でも、ジャパニメーションやCGでもない、独自の表現手法であることを申し添えておきます。
SFっぽくない未来
投稿日
2008/06/19
レビュアー
wahou
いわゆるSFという感じはしない。
近未来という設定だが、「現在から7年後の未来」という設定だから、か?
2008年現在でも、どこかの国では、充分ありうる話だと思う。
主人公の脳が「D」によるダメージを受け、何が現実で、何が非現実なのか、段々と見分けが困難になっていく過程が個人的には(観ていて苦痛ではあるが)興味深かった。
この過程を、主人公が味わうのみでなく見ている側の方も共有する設定で物語は進む。
つまり、脳が壊れていく過程を、見ている側もバーチャル体験するわけである。
これは、あまり気持ちのいいものじゃない。
でも、貴重な体験でもある。
(ある作家が述べていたことだが)、周囲の人間総てが、「お前なんか知らない」といい始めたら、言われた本人は気が狂ってしまうだろう。
その意味では、人間の自我とは、他人を介して自己を確認する作業と言い換えてもいい。
その過程が、クスリによって壊れていく。
この映画の世界観は、おそらく、似たような体験をした人が、脳の機能をまともな状態に戻した後に、描き直したのだろう。
だから、一般の人がこの「世界」を覗くと、おそらく耐えられないし、面白くもない、理解できない、ということになる。
しかし、自分とは何か、自我とは何か、という問いに答えを見出せず悩んだことのある人には、何か救済のきっかけになる力が潜んでいるのかもしれない。。。
下手をすると、もっと暗い世界にどっぷり浸る羽目になるかもしれないが、、、。
いずれにせよ、観ていてあまりキモチのよい映画ではないし、重い、、、。
キライではないけどね。。。
最後に、表現方法について一言、、、。
実写した映像にペイントをする方法で作ったのだと思う。
技術的なことにあまり興味がない(知らない)ので、その点についてはコメントできないが、観る方からすると実写の映像を観ている感じがない。
3Dのアニメという感じである。。。
こういう表現も、あっていいのかなー、と思う。
しかし、この世界観を出すために、こういう表現が必須だったかと問われれば、答えはノー、だと思う。
わからない…
投稿日
2008/05/28
レビュアー
キャラメルラテ
私はジャンキーではないし、特にドラッグに興味もないので
この映画の良さはさっぱりわかりませんでした。
P・K・ディックの原作は読んでいますが
本と映像はやはり別なモノだなという感じです。
唯一見るべきはデジタル・ペインティングですが
こちらも日本ゲーム等のデジタル映像の方が、個人的には好きです。
そもそも言われないとキアヌ・リーブスだってわからないし。
映画自体が、「監督が物質Dを摂取して撮ったもの」っていうコンセプトなんでしょうか?
私にとっては、最後まで見るのが苦痛な数少ない映画でした。
難しい…
投稿日
2008/02/20
レビュアー
くまー
まず、見終わって言いたいことがあふれてくるような映画ではない…。
難しかった。
映像も、ストーリーも、とてもすんなりとは理解できない。
登場人物にもジャンキーなだけにいらいらさせられるし、とにかく心地が悪い。
ただ、その心地悪さを表現できる役者陣にはスゲーなと。
デジタル・ペインティング手法で作られているから、アニメ調の目の動きや口元なんかは後から誇張されたのかな?と思いきやそれも念頭に置いて演じたというからすごい。
特典映像で役者達の戸惑いや熱意が語られてるのは面白かった。
でも製作者解説付きで監督がキアヌに、アニメ化のことを黙っていて悪かった、と笑っていたから彼だけは素の演技なのかも?
映像は奇妙で心地悪さも感じそうだけど、個人的にはストーリーからしてこの手法はあっていると思う。
ドラッグ映画を心地よく楽しく爽快に見れるわけがないし、かといってリアリティすぎては身近すぎて怖すぎるように思うし。
観ている人にドラッグに酔った感覚を少しでも味わわせたいのかとも思った。
それにはぴったりの手法じゃないかな。
とにかく演じている役者の技術とアニメ映像を作り上げたスタッフの根気に脱帽。
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