プロヴァンスの贈りもの

派手さもないし、分かりやすい話で、感動とかするわけでもないのだけど、日常から離れて、自分が休暇を疑似体験したような気持ちになれました。

字幕に「監修：田崎真也」って表示があって、ワインについての情報をアドバイスしたのかな？

難を言えば、ラッセル・クロウがどうしてもイギリス人に見えなくて、はじめの方は、舞台がロンドンではなウォール街に見えて仕方がなかった。
ラッセル・クロウは『プルーフ・オブ・ライフ』の方が、色気があって好きだったなー。

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悪ふざけと言ったら失礼千万でしょうけど、

叔父さんとの美しい少年時代、それがすれっからしの
いやな野郎に都会で育ってしまい、おじの死で戻ってきて
恋あり、地元の人と触れ合って自分を見つめなおし、
人生を生き直す・・・って制作費あればだれでも作れそうな・・・
極めて真っ当な善人ストーリー。

そのせいで、ストーリーが展開するたび、
リドリーは本気なのだろうかと気になってしまって、
楽しめませんでした。

プロヴァンスは、とても美しいところです。
わたしにも、ワイナリーを所有し、
譲りたいと言ってくれる不肖のおじさんが欲しいと思いました。

想像とは違った内容でしたが楽しめました。

ハートフル系か感動系かと思っていたんですが、
意外とコメディタッチのお気楽リタイアライフの話。

ラッセルクロウのコメディ風な演技もなかなかよかったです。

ちっちゃい車でぐるぐる街を走り回る様とか
犬にオシッコひっかけられるとか
マズいワインを一口飲んでグラスにリバースとか
水の入ってないプールに落下して梯子がなくて必死にジャンプとか、
テニスやってて球追っかけて植木に突っ込むとか・・・。

ワイナリーの質は散々なようでしたが、
あんなリタイア生活、憧れますわー。

ヤマもタニもなく、ゆったり進むお話で、
ちょっとしたロマンスはあるものの、
感動したりとかいう内容ではないんですが、
ゆったり・ほっこりさせられる映画でした。

観た後にリドリースコット監督作と気づいて驚いた。
このコンビでこういう映画も撮ってたんですねえ。

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投機とは相手を出し抜く事を是とするゼロサムゲームですが
主人公マックス（ラッセル・クロウ）も
“Winning isn't everything　-　It's the only thing''「勝利が全てではない、唯一だ」
というヴィンス・ロンバルディ（ＮＦＬの名監督）の言葉を引用するほど徹底しています。
この格言の逆説的レトリックは後半で活きてきます。

市場原理主義の権化・マックスが伯父さんの遺産手続きのため
久々に訪れたプロヴァンスで分配のよろこびを見出そうとする。
ロンドン（生き様＝仕事）をズバッと捨てられるのは何故か。
現実性説得力は希薄でも世界の時局が混沌としている中では
広義に旬な映画と捉えて観ていました。

今こそ原理原則に立ち戻るとするならマックスのように己の哲学的ルーツに
再生の道筋を探り当てるのも一考ということで
イギリス人×フランス人特有のユーモアを交えながらテンポ良く描出される情景に馴染みました。

劇中のゴッホの絵が象徴するようにリアルとフェイクを対比させるような
分かり易く良い映画だと思いますが評判が芳しくないというのも良〜く分かる気がします。
しかし、それはひとえに名優ラッセル・クロウが
この小さな枠（こじんまりした映画）に収まっていないって事でしょう。

この歳で引退し悠々自適、それも１つの理想ですが
喧噪が恋しくなり再びオーバートップギアで走りたくなる事もありますから
マックスもまだまだ・・・
今はフランス女性とワインの薫りに酔っている最中？

ロンドン金融界の豪腕トレーダーであるマックス。
超多忙の中、フランスに住む叔父の訃報で、20数年ぶりにプロヴァンスの地を訪れます。

今風にはロハスというのでしょうか。
都会に住む人たちはちょっと都会のあわただしい生活に疲れていて、自然の歩調に合わせたゆっくりした生き方にあこがれる。
それはどこの国でも同様なんですね。
南フランス。プロヴァンスですか・・・。
あこがれますねえ・・・。
「トスカーナの休日」というのもありましたっけ。これはイタリア。
わたしならイギリスのコッツウォルズもいいなあ・・・。
ああ、北海道にいながら、わざわざ海外に行かなくても、美瑛という手もあるのだった。
ただ、憧れはするものの、実際に住むとなるとどうでしょう・・・。
この映画でも、マックスの友人は言っていました。
「今はよくたって、退屈ですぐ飽きるぞ。」と。
晴耕雨読。
晴れた日は畑の手入れと犬の散歩。
夏の夕には外でバーベキューにビール。
雨の日や、降りしきる雪の日は、暖かい部屋で読書、ＤＶＤで映画三昧。
近所に本屋とレンタルショップとスーパーさえあれば、私は案外退屈しないかも・・・。
あー、今は、ツタヤのネットでレンタル！！。
わざわざレンタルショップは行かなくてもいいのでした。
うん、悪くないかもしれません・・・。

以前みた「レミーのおいしいレストラン」に出てきた「ラタトゥイユ」が、南フランスの料理ですよね。
自分の畑で作った野菜のラタトゥイユ、ワインにチーズも添えて・・・。
結構。結構。

マックスのケータイがしょっちゅう鳴っていました。
ケータイが出てきてからから、人はますます忙しくなっている。
ケータイを捨て、野に出ましょう！