ハッスル＆フロウ

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無難な作品です。オススメってほどではありませんが。
よくあるようなストーリー展開なので、
特に独自の売りみたいなのが無い作品なんですが、
主演のテレンス・ハワードの演技というか
役づくりは凄いものがあると思います。
こういう役もできるんだ〜、っていう驚きとともに、
問題だらけで好きになれそうもないキャラに
なんとか観てる方の興味をつなぎとめてくれる
演技力の深みを味わえます。
あと、最後の展開にはちょっと意表をつかれます。
あれ、残り時間あとわずかでこんな展開になっちゃって
うまくお話としてまとめきれるのかな〜、
って不安になりましたが、ちゃんと無難に着地成功です。
この作品、歌でアカデミー賞とったんですが、
私としては「トランス・アメリカ」の主題歌
(極端に胸の大きいおばさんというかおばあさんが歌ってたやつ)
にゲットして欲しかったです。
映画としても向こうのほうがいい作品だし。
でも、Hustleってけっこう凄い意味もあるんですね。
ハッスル、ハッスルとか気軽に言いにくくなりました。

一言でいえば、裏社会とラップを舞台にしたスポコンということかな。

お話は落ちぶれた人たちが一念発起で夢に向かって突き進むってかなりベタな話です。ただ、それとポン引きやらラップといったアイテムとのギャップがたまらなく心地よくて。ちょっと、いや、かなりおマヌケなんだけどね、実際。

普通に考えたら、そんなんでいい曲できるわきゃないし、仲間の売女がバリバリのコーラス決めれるわきゃないしって、言い出したらキリがないほどリアルとはだいぶ離れてるけど、ええやん、これは大人のファンタジーなんだから、って思った。素人ラップ集団がもう疑似家族みたいで、おマヌケだけどがんばれって応援したくなるっていうか。いや、心の中で応援してた。ハードの外見の映画だけど、めちゃめちゃハートフルなスポコン映画やねえ。

あと、こういう音楽モノって結局、そこで演奏される音楽のクオリティーでかなり決まっちゃうとこがあるけど、その点、出てくる演奏がいちいち魅力的だったな。まあ確かに、ポン引きたちがつくる曲としてはあり得ないんだけど。

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音楽でしかのし上がれないとかつては夢を抱いていたＤＪ。
幼なじみを巻き込み本格的な曲作りに明け暮れる彼ら。
地元から生まれた大スターと「顔なじみ」と大うそついた彼は
「上等のクサ」を持参し躍起に売り込みを掛けるが・・・
とても暗くて惨めな生活を淡々と描いています。
ダーティ・サウスと呼ばれる南部産のラップがどのような背景から
産まれたかがライブ感たっぷりに見る者を圧倒。
ハッスル（ポン引きの隠語）で生計を立てている主人公。
手持ちの女を騙くらかし女衒のような「口だけ大将」を熱演。
曲作りではあまりに汚い言葉はＮＧと云われトリック（売春の
隠語）を連呼することに。
売り込みも焦りを隠しながら、遂にテープを渡すことに成功するも
あんなに酔わしたらオソソもするわなぁ。
糞みその泥沼を描ききるも最後はキメテくれました。
ラストに変貌する敏腕マネージャー、ノラ、イカシテます。

ラップは貧困と犯罪、恐怖と4文字言葉のオンパレード、そして
愛と希望の中で生まれる。
この混沌から生まれるラップを映画では現代のブルースと表現していた。正に彼らの魂の慟哭なのだ。
この映画を見るとただＶサインを逆にしてＹｏ！Ｙｏ！と叫び
本物の歩き方やファッションだけを真似ている日本のラップ
グループがアホに見えてくる。
映画ではこのラップ文化を共有する白人（モルモン教の宣教者と間違われた）のキーボード奏者と正体不明ながら「私が仕切るのよ！」と叫びつつ最後は本当に仕切った娘がＣＯＯＬだ。

シリーズ物のDVDを除いて、最近借りたDVDでは最高に面白かった！予告を見たときに、この映画はいけると第六感が騒ぎ出し見ました。実際、最高だった。ラップの曲は詳しくなくても、関係ない。私自身よく知らないですから。それなのに劇中のラップミュージックに感動して着うたフルでダウンロードしてしまった。クールな曲がこの映画の最大の魅力。不勉強で気がつかなかったのはアカデミー賞の音楽部門で受賞していたことである。見て納得！
ストーリーもよくできていて、最後まで瞬きせずに見てしまいました。みんな役にはまっていて、アカデミー作品賞に選ばれなかったのが不思議でしょうがない。曲作りの場面は圧巻！超お薦め！