星になった少年〜Ｓｈｉｎｉｎｇ　Ｂｏｙ　＆　Ｌｉｔｔｌｅ　Ｒａｎｄｙ〜

いつものように小学2・3年生の我が子達と見ました。動物好きの子供にも好評で少年が事故に遭ってあっけなく亡くなってしまいましたがぽろぽろ子供達の目が涙が溢れていました。ただ、タイ語？の字幕が子供は読めなくて読んで説明するのが見入っている私には面倒だったかな・・・この映画のタイトルの意味が分からず借りましたが、最後はなるほどと理解できたし心が温かくなる作品でした。

正直、柳楽優弥クンって名前しか知らなくて、
演技どうなの？って思っていました。
顔だって、織田裕二の少年版じゃね？みたいな。

映画が始まって最初の方も、淡々と物語が進んでいってる感じがしたんですけど、
ゾウの、台詞以上の演技とか、彼のひたむきさ、純粋な瞳にやられました。
ゾウは優しい生き物ですね・・ただ単に「可愛い」だけじゃない。
時に厳しく、でもそれは全てゾウの為のもので・・
キラキラした物語でした。

ラストはハンカチじゃなくてハンドタオル必須ですね。
久々に映画で泣きました。

坂本龍一さんのテーマ曲がすばらしい。アジアンでありながら、わざとらしくない。じょうずに映画の画面に寄り添っていました。

象たちの演技も良かった。本当に知的な動物なのだと伝わってきました。
それに比べると、人間の俳優さんはあまり上手だと感じませんでした。おかげで、どっと泣かずにすんだように思います。

ところで、哲夢くんの、感情表現があまり器用でない性格を表したろとすれば、柳楽くんの演技はぴったりだったと思います。

その瞬間、ひとは誰でもやさしくなれる

ゾウって　かしこいですね！
チンパンジーのスマイルが　ゾウのランディに嫉妬して　グレル（いたずらする）なんて…　　

人間でもどうぶつでも一緒なんだと　感じさせてくれる映画でした。


「ゾウ使いを目指してタイに留学し修行を積んだが、21歳の若さで夭折した坂本哲夢（1972年 - 1992年）の半生・家族や動物達との交流を描いた、実話を基にした作品」参照Wikipedia

実在の哲夢少年の母坂本小百合さん（劇中　常盤さん演じるお母さん）が息子哲夢君と象ランディとのこころの交流を綴った物語
「ちび象ランディと星になった少年」坂本 小百合 著　文春ネスコ

若くして夭折した　感性の鋭い哲夢君の姿に　
私は　“永遠の17歳−山田かまち”　を重ねてしまいました。

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先日ＴＶで動物と話ができる超能力者の人が、ゾウのランディと話をしているのを見てこの映画を見たくなりました。

そのＴＶの中で、本当に１４才でゾウ使いになる為に一人でタイへ留学し、ゾウ学校で修行をした哲夢さんの短かすぎる人生を紹介していました。どんな修行だったのかこの映画を見てよく分かりました。。１４歳でスゴイと思いました。

事故で哲夢さんが亡くなり告別式の場で、ゾウのランディが泣いて棺にすがり、霊柩車にしがみついて離れようとしない実際の映像も紹介されており涙なしでは見れませんでした。
ゾウはかしこくて優しい動物だと聞いていましたが、これほど人間と心を通わせるものなのかと感動しました。動物モノの映画は見ないのですがこのシーンに心を打たれ、映画を見たくなったのです。

実際のランディは哲夢さんが亡くなった後、ふさぎこんで体調を壊してしまったそうで、哲無さんの母はその後ランディを心配して、哲夢さんの持ち物や写真を見せないようにしていたそうです。
その超能力者が「１３年経った今もランディは哲夢の事を覚えているのか」と聞くと、ランディは哲夢さんの事をちゃんと覚えていて、調教棒で哲夢さんが体を撫でてくれた事等を超能力者に伝え、鼻で調教棒をつかみ取り、「こんな風にしてくれたのだ」というように、自分の足を調教棒で撫ではじめました。その後、哲夢さんの大きな写真を見て、ラジカセで哲夢さんの声を聞くとランディは涙を流していました。

すごいなぁぁぁ　ゾウってすごい。本当に感動映像でした。

そしてこの映画。
実話を忠実に再現しようとした為か、わざと涙を誘うような見せ場や盛り上がりといった「作りこみ演出」を感じさせないので、実話を本やＴＶで知らない人が見たら物足りないかもしれません。しかしこれが「世界ウルルン滞在」で、ゾウ使い修行をした少年とその後の人生だったならやはり大感動のＶＴＲとして歴代ランキングされるでしょう。

タイでのシーンはとても神秘的で美しかったですし、音楽もイメージどおりでさすが坂本龍一です。雄大な大自然とゾウのゆったりした動き、妙に頭に残りました。

実話を知っていたからこそ涙して見ることができ、優しい気持ちになれた映画でした。　　★★★★☆です