ニューオーリンズ・トライアル＜スタンダード・エディション＞

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見応えのある良質な映画でした。
名優揃いで脚本もよく練られていてどんどん話が進み、あっという間に裁判の行方に自分ものめりこんでしまいます。

しかし、こんな映画を見ると裁判員に選ばれるのが怖くなる・・。
実際のところ、こんなふうに直接接触してきたりなんてことあるんだろうか。
対人ならともかく、対企業はなんでもやりそうで怖いなあ。

レイチェル・ワイズの裁判後の表情のやわらかい感じがとっても素敵でした。
それまでの緊張した様子から一転していて、気持ちがよくあらわれていたと思います。
７年前の映画なのに、今も変わらない美しさなのがすごい。

久し振りに見ると、法廷物もいいですね〜。

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法廷モノで「陪審員と陪審コンサルタント」にスポットを当てたもの。

銃撃事件の被害者の遺族が銃器メーカーを相手取って裁判を起こす。
ですがこの映画ではその裁判よりも
その裏で起こる陪審員の操作・脅し・買収などを軸に描かれています。

そして、さらに裏ではもう一つの計画が企まれていた・・・。

前半部分では誰が「悪さ」をやらかそうとしているのか、
うまいこと散らされていて、どの人も裏になんかありそうと思ってしまう。

ですが、終盤は「え？こいつが仕組んだのか・・・」とちょっと予想外の展開でした。
どうやってあそこまでうまく仕組めたのかちょっと説明不足感はありましたが、
なかなか面白かったです。

結末も「正義は勝つ」スッキリした終わり方でホッとした。

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私は本当にへそ曲がりなのだろう。この映画、一つのロジックがどうしても許せず、低い評価です。点数は６５点。観ても損はないが、お薦めというわけにはいかない。

話は、証券会社で起きた銃乱射事件。主人を殺された妻が、拳銃販売コンツェルン相手に、起こす裁判。弁護士は名優、ダスティンホフマン。

対する、銃器コンツェルンの方には、陪審コンサルタントとして、
ジーンハックマンを雇う。前半のカメラワークはオーソドックスながら、ステディーカムなどに頼らない、スピード感抜群のカット割りだ。

しかし、結果は、陪審員の中に入り込んでいた若者の策略で、
かつて高校で銃乱射に薪もまれた恨みを晴らすために、この映画のプロットは書かれているのだ。結果は、ニック(高校の時恋人？もしくはその妹？姉？を殺された男）の一世一代の芝居により、１０００万ドルを陪審コンサルタントのジーンハックマンからせしめることにより、終結する。

弁護士のダスティンホフマンと陪審員コンサルタントのジーンハックマンを手玉に取り、１０００万ドルをせしめたニックは、かつての高校の友人達の遺族のためにそのお金を使う・・・。

こんな話なのだが。

一寸待って欲しい。
一瞬、欺される人が多いと思うが、

多くの人は、主眼を裁判、もしくは陪審員の行方に引っ張っておき、ドンデンが、ニックによる、芝居だった・・・ことに、高得点を入れるのかもしれない。

しかし、冒頭に書いたように、私が許せないのは、

ドンデンのために、「いらないプロット」をいれて、詐欺まがいのドンデンにしている点だ。

何故なら、１０００万ドルを得るために取引をしなければならないのは、ジーンハックマンだけで済むはずだ。
わざわざ、弁護士役のダスティンホフマンの方にも持ちかける理由がない。

弁護士と陪審員コンサルタントのコンタクトはないからだ。
その一点が、上手いようで、実に、観客を「このくらいで欺されてくれない？」と言っている点が許せない。
それ程、私達は馬鹿ではない。
名優と書いたが、ダスティンホフマンの見せ所は何もない。
誰がやっても良かった。ハリウッドがお金を出すために・・・投資家からお金をせしめるためにキャスティングされたに過ぎない。

よって、２流映画とさせていただきます。

　＊物語は、いきなり普通の会社が銃で襲われるシーンから始まる。その事件で夫を亡くした妻が、銃の製造会社を相手に、民事訴訟をおこす。その裁判自体がこの映画の核である。原告側の弁護士ローア（D.ホフマン）と、被告側（銃の製造会社）に雇われた陪審コンサルタントであるフィッチ（Z.ハックマン）が対決することとなる。はたして勝つのは、どちらか？不可思議な行動をとる陪審員の一人ニック（J.キューザック）の狙いは？評決を売るというなぞの女マーリー（R.ワイズ）の目的は？さまざまな思惑をのせ、裁判の幕があがる。

　＊感想は、裁判の行方が気になり、あっという間に見れてしまった。D.ホフマンとZ.ハックマンの対決の仕方も面白かった。片や、裁判が開かれる前に、ハイテクと金を使って評決を集めようとするZ.ハックマンに対し、裁判中に論議で評決を集めようとするD.ホフマン…。目に見える対決ではなく、目に見えない裏の対決である。
　陪審コンサルタントという職業…。悪い事ではなく、一つのビジネスである。でも、こういう職業が成り立つ世の中って一体…。と、ちょっと、考えてしまう映画だった。
　とにかく、ストーリー自体は、飽きずに最後まで見れると思います。D.ホフマンとZ.ハックマンの対決を、ぜひ見てください。その対決自体を左右する陪審員達の一人J.キューザックの行方も…！

人の善悪や正義を問う法廷劇が多い中、この映画は法廷をゲームとして見せてくれる。
陪審員制の裁判で起こりうる陪審員票の操作と裏の取引を描いた作品。

不法に入手した銃が犯罪に使用される確立は非常に高い。
その事実を知りながら利益のために黙認し銃を売りさばいている銃の製造メーカー。
夫をその銃で亡くした妻が、メーカーを相手取り裁判を起こ
す。
被告側の雇った敏腕陪審コンサルタントのフィッチと、原告側の弁護士ローア、
その間で裁判を操ろうとしている陪審員ニックと謎の女性マーリー。
この三つ巴で陪審の票を取り合う様は、白黒が一瞬でひっくり返るオセロのよう。
陪審員の素性を調査し、弱みを握ることで票を掴む被告側のやり方と、
あくまでも正当に裁判をし陪審員の心に訴えかける原告側。
大金をせしめようとする謎の女性と、原告・被告との危険な取引。
最後の評決のときまでどっちに転がるかハラハラしながら観られて、本当に面白い。
シナリオ通りに陪審員たちを動かすニックの話術や戦略はお見事で、
いつしかその展開に飲まれていること請け合い。
悪の象徴ジーン・ハックマンと正義の象徴ダスティン・ホフマンの対峙する場面は、迫力あり。

味方につけるために陪審員を脅迫する描写があるんだけど、実際にありそうな話。
日本でも、あと数年で陪審員制度が始まることだし、そんなことになったら・・・
と考えると、まさに恐怖だねぇ。
その前に、陪審員ってどうなんだろう。公平な裁きなど下せるのだろうか。
検事や弁護士の手法によって、法廷の流れはすぐに変わってしまいそうだし、
真実を見失わないようにするなんて、一般人に実際できるのか疑問。
冤罪だって多いんだろうし、人の人生を自分が左右するのかと思うとその方が恐怖だな。