極道恐怖大劇場　牛頭

ヤクザもの＋恐怖映画という着眼点は面白いし、期待していたんですが…

たしかにこれは怖い。笑
といっても霊的な怖さではなく、もっと私たちが「なんか嫌だなー」と思うような生理的な怖さに焦点が当てられています。
そのためその手の映像が苦手な人にはちょっとしんどいかもしれません…いやーしんどい。
「ある目的」を果たそうとするはずが、一向に進展しないままおかしな方向へ流れていくというカフカ的なパターンは町田康の『けものがれ、俺らの猿と』にも似てますね。

前述の理由から僕はあまり得意な映画ではありませんでしたが、映画の冒頭から主人公の南が喫茶店に着くぐらいまでのシークエンスは緊張感があって好きでした。

とりあえずしばらく牛乳は飲めません。

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この作品のいいとこを３つ挙げなさい。

１．先のまったく読めないところ
２．不気味な展開なのにゆるく笑えるところ
３．一応ハッピーエンドなところ

この作品のわるいとこ３つ挙げなさい。

１．この作品の製作意図が不可解なところ
２．俺は「兄貴の生まれ変わりだ」と言い張る女をすぐ信じて
　　しまうところ
３．ラスト間際の産卵シーン。。。
　　オイオイ容積的にそれは無理だろ！

哀川翔か吉野きみかのファンで普通のホラーじゃ物足りないと
感じる比較的自由な時間があって、決して駄作に当たって
も怒りを覚えない寛大な心の持ち主の方にお勧めします。

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　この作品、監督は、今が旬の三池崇史です。でも、何でこんな作品を！と叫ぶほどです。

　まず、序盤、哀川翔扮するヤクザの「イカレ」方が半端ではありません。「こいつはヤクザをかみ殺すヤクザ犬だ！」と言って、かわいいチワワをぶん回して惨殺します。「あれは、ヤクザを狙うヤクザカーだ！」と言って、普通のおばさんが乗る自動車を襲撃します。さらに、「名古屋には、ヤクザ処分場がある」と騒ぎます。

　そして、この哀川さんが死亡し、弟分が自動車で運ぶところから、名古屋を舞台とした、理解不能の不条理劇が展開します。名古屋郊外の喫茶店では、間寛平と木村進が名古屋人に扮して、とてつもなく妙な名古屋弁を話します。しかも意味不明。さらに、名古屋のさびれた旅館では、怪しすぎるサービスが行われます。

　そうこうしているうちに、哀川さんの遺体が消えます。あせった弟分は、名古屋の街を徘徊して遺体を探します。そして、弟分が遭遇したのは…。

　これ以上は書けません。ラストは、本当に衝撃です。そのラストを予測できる人は、おそらくいません。見たらたぶん一生その光景がつきまとうでしょう。

　ちなみに私、名古屋出身です。郊外（特に名古屋西部）には、この映画に出てくるような喫茶店がよくあります。モーニングサービスの茶碗蒸しは、実話です（私の友人は体験済み）。

名古屋のヤクザ処理場に迷い込んだヤクザが
名古屋という名の宇宙に迷い込む様が描かれています。

途中で投げるスタイルが特徴的な三池監督の作品の
中では投げつつ結構丁寧な演出施されており、いい
湯加減の作品になっています。

ビデオ作品なのに何故かカンヌで上映された不思議な
作品です。

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エログロナンセンス。
不条理炸裂すぎ。
三池監督はいい意味で変態です。
【デッド・オア・アライブ】、【漂流街】、【殺し屋１】
が好きな人には強くお薦めします。
ちなみに、上記の作品と違ってアクションはありません。
対して【アンドロメディア】、【着信アリ】、【オーディション】で三池監督に興味がわいた人は、変態スキルを磨いてから
観てください。（謎）