ドニー・ダーコ

ドラえもんで”4次元”の定義を知り、
古舘伊知郎アナウンサーによりタイガーマスクの試合で”4次元殺法”をリスニング教育され、
キン肉マンの夢の超人タッグ編で完全に刷り込まれる。

もう”4次元”って何でもありなんでしょっ！という感覚しかないかも？

本作品は一度では理解できないリバースムービーと呼ばれる作風で
劇場興行は振るわなかったもののDVDはバカ売れといった
噛めば噛む程良さが味わえる作品なのだとか…

学生時代に鑑賞していたら変な影響を受けていたかも？と思えるほどの衝撃を感じつつも、
受け入れるより立ち向かう方が好みな性分からするとドマハリまでは至らず。

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　さて、この映画の存在は公開時から知っていたが、どういうお話かはまったく知らなかった。で、今回、映画会で観る機会に恵まれたという訳だ。
　いつものとおり観る前に予備知識なしでと思っていたのだが、ふと魔が差したというか、ちょっとだけと覗いてみたら「１回、観ただけじゃ分からない」という情報があったので慌ててそれ以上調べるのをやめた。
　「ううう・・・。」と唸って、まぁ観た。１回で分からなければ分かったところまででレビューを書こうと。ドニー・ダーコと兎、世界の終わりとどこからやってきたのか分からないエンジン（この伏線は割合、早い段階で気づいた人は多かったのではないだろうか。）、閉塞感に満ちた高校生活とドニーの精神疾患。それらが複雑に絡み合って世界の終りの日に向かって秒読みを続ける。そもそも世界の終わりって何？
　結局、やっぱり完全に理解するのは無理だった。大まかな流れは掴めたけど。要約するとドニーだけが世界の終わりを知っている。それは未来から来た兎が教えた。その終わりのときに開いた空の中に過去へ遡れる扉がある。それで破滅を止められる。という理解でいいのかな。
　しかし、兎がドニーにさせる行動は何だったのだろう。もしかすると彼の行動であぶり出される高校の愚劣さとか宗教家の破廉恥な正体とかが予期せぬ流れによって彼の家族や友人を不幸にすることを知らせるため？学校の愚劣さに抵抗した国語教師ポメロイは校長からクビを言い渡され、児童ポルノの販売元だった宗教家カニングハムが逮捕されたことがドニーの母と妹の遭難の引き金となる。他にも彼と関わった人物に不幸が降りかかる。彼はそれらの不幸を止めるためにタイムトラベルを行ったのか？だとしたら世界の終りの“世界”というのはダニーにとってのもの？
　こうしてレビューを書いているときも何だかフワフワした頼りない感覚に襲われる。ドニーが兎と対峙しているときみたいに。あの暗い部屋で透明な水のような皮膜をはさんで二人が向かい合う。あの隔たりのようなもどかしさ。あれは行き場のないドニーの苛立ち、怒りだったのか、それとも負い目だったのか。
　だから、あのクライマックスでドニーが笑っていたのは当然だと私には思える。彼は不幸だけれど幸福だった。彼を取り巻く人々の平穏は守られたのだから。何だかハッピーエンドでない『バタフライ・エフェクト』みたいだ。今回もとりとめのないレビューになってしまった。頭の中がとっ散らかっているから尚更だ。でも抜群に面白かったのは確かだ。
　本当はジェイク・ギレンホールをはじめとする演技巧者な俳優陣の紹介もしたかったのだけれど（キャサリン・ロスは気がつかなかった。）疲れたので今日の映画会は退場とさせていただく。また観る元気が出て、本作の構造をもっと整理できたら再レビューできるかな？期待薄だけど。

（ｙｋｋ１９７６さんの映画会　第１１４回）

世界の終わりを描いた不思議な雰囲気のＳＦ青春映画・・上手く言い表せないけれどカルトムービーとして非常に印象に残る作品です。

私は結構好きです。

難解な話なので見ている最中も見終わった後もよく意味が分かりませんでしたが、あとで皆さんのレビュー読んでいろいろ納得するところも多かったです。

私なりに解釈したのと全然違っててびっくりしましたが、まあ自由に解釈して良い類の作品だと思います。

ラストはけっこう衝撃的で、ラストからろいろ遡って解釈する事になるので途中しっかり見ておくべきでした。

2回みないとわからない映画かなあと思いますが、2回見るのも正直しんどいので見ませんｗ

個人的に「なにこの変な映画！」と思いながら見ていて最後にまんまとドカンと衝撃のオチがある作品が好きなのでまさに本作もそんな感じです。

原作がきっといいんでしょうね。深みのある作品です。

主演のジェイクギレンホールはこの作品出演当時は無名だったかなあと思うのですが、屈折した若者の鬱々した感じがでていて好演です。

今の華のあるイケメンな感じから程遠いやぼったさで驚きました。

　頻繁に出てくる邪悪なメタリックなうさぎさん（超でかい）がアクセントみたいに何ともいい味出してました。

　音楽やまったりとした雰囲気もすごく良いです。

　中高生の時って、私もそうでしたが自意識が肥大化し過ぎて、今から思うとほんとうに恥ずかしい浅はかな言動を皆さんしていたんだろうなって思うのですが、（いわゆる中2病ってやつですか）
そういう青春時代の白昼夢みたいな雰囲気・だらだらとして遅々として進まないもどかしい日常の雰囲気がすごく感じられて、とても印象的でした。

昨今見てる間は楽しいけど後に何も残らない映画がとても多い気がしますが、これはその間逆です。見てる間は楽しくないけど見終わった後にどすんと心に響く作品です。

難解な映画です。
心理的ＳＦ映画です。
普通の人々はどうせ2回見ても、3回見ても、
物語の全容は把握仕切れないと思われます。

なので。

まずは、予備知識なし、ネタバレ情報一切ナシで
1回見て。
それから、この映画の『解説サイト』
（http://www.jikanryoko.com/donii1.htm）
を読んで、「うっそー!　そんな話になってたの！」と
絶叫した後、もう1回確認のため細部まで鑑賞して
さっさと手打ち、にされると良いと思います。

そうでないと、いつまで経ってもモヤモヤ感に包まれた
まま、日常生活に戻れないかも…。

アメリカでは、この映画のDVDがクチコミから大売れし、
挿入歌も、英米両国で大ヒットしたそうです。
「自己犠牲による感傷的結末」は日本ではウケるが、
アメリカでは好まれない、と思っていましたが、意外
です。その歌詞の内容も含めて、意外、だったからこそ
ウケたのかもしれませんが。

映画通を自認される方は、オサエておかないといけない
作品のようですので、大変ですが（笑）、がんばって
鑑賞してみてくださいませ。

あー、難しかった。

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レビューを拝見して面白そうだったのでレンタルしてみました。
あまり内容は知らないほうが楽しめると思います。
私はとても楽しめましたので、お勧めします。
以下は映画を鑑賞した方向けです。

当初、これはホラーかなと感じましたが、タイムトラベルといったような内容も出てきてＳＦ？とも思いました。

でも、全ては主人公ドニー・ダーコの中の世界です。
彼の世界ではすべて辻褄があっていたのではないでしょうか。
映画だから、客観的なようでもあり、実はドニーの一人称の世界でもあったのかもしれません。
ただ、事実として結局残ったのは彼が死んでしまったことだけ。
自分が生きているこの世界というもののあやふやさを感じました。

結構良かったと思います。
お勧めします。