テラフォーマーズ

三池監督と堤監督は
クセが凄いので、好き嫌いがハッキリするタイプの監督です。
ボクにとっても両監督は三振かホームラン的な位置付けで
三振のほうが多いので、今回も心配でした。
が、世間から冷たい酷評を浴びせられているほど
悪くはなかったという感想です。
その要因はまず
「原作漫画を読んでいない」
これに尽きるといっても過言ではないでしょう。
この映画を見て
とても漫画が読みたくなりました。
「実写版よ、ありがとう」です。
個々のキャラクターも立っていて
旬くんを筆頭に楽しい個性派揃い。
そしてもうひとつの要因
何より興奮したのは、昆虫の特性です。
それぞれが注入した昆虫の特性が明らかになるくだりは
ただ単純に「昆虫スゲーーーー！！！！」と興奮しまくり。
もっと知りたくなりました。
しかし、悪いとこがないわけではない。
隊員の関係性や、どうやってこうなったの？ってとこが抜け落ちていて
非常に薄っぺらいです。
実写化するにあたり、登場人物は原作を基に新たに作られているようなので
原作漫画ではもう少し掘り下げて楽しめそうですね。
冒頭の未来の東京の描写も失笑というか
あからさまな「ブレードランナー」です。
もうこういう「未来の東京」しか描けないんですかね。
それほど「ブレード〜」はインパクト大ってことですね。
原作での第一部のみ（コミックでは一巻分）が実写化されたようなので
興行成績によっては続編もアリってことでしょうか。
その辺も気になるところです。
正直ハリウッド資本で映画化したら
もっと面白くなると思います。
が、旬くん演じる本多博士のようなキャラクターは
日本で映画化したからこその、輝きだと思います。

エンドロールを観てて驚愕しました。
ケイン・コスギどこに出てた！！！？？？

山Ｐのヘアースタイルは、ごっつ時代の今ちゃんのかつらみたい。

お気に入りはやはり本多博士と一郎。
一郎の特性に興奮。
そしてやはり大張副艦長ですね。
小池さんの存在感と演技がステキ。

２点

おもしろくない。

原作をも知らなかったのですが、あまりのレビュー酷評に見る気は100%無し。
ところが、たまたま乗った船での船内放送を見て普通に楽しめました。
このような物語を作る原作者の発想の豊かさに驚嘆し、また特撮などの質も素晴しく
話の流れ等にもそこまで気になるような違和感がありませんでした。

やはり映画というのは実際に自分で見て見ないとレビューだけで判断して
それを鵜呑みにすると、おもしろい作品も見逃す恐れがあるとつくづく思いました。

ちなみに初代仮面ライダー世代です。

もしこの映画を無名な人達が演じてたら陳腐な映画かもしれない。それぞれキャラの立ってる人たちが演じてるので、この人がこの昆？みたいにコメディタッチで見るのをお勧めします

　貴家悠、橘賢一によるアニメ作品の実写版とのことですが、あの『インターステラー』製作部隊が絡んでいるらしく、違和感のないスペース描写は納得のいく仕上がりでした。私事、「そう、ゴキブリって昆虫だったんだ」と今回再認識した次第です。”毒を持って毒を制す”という諺があるように、昆虫を持ってゴキブリを制すという発想は面白かったです。

　世界の色々な昆虫の解説があり、お子様向けにも勧められる作品ですが、あの三池崇史監督のことなので首が飛んだり、頭を踏み潰したり、頭から体が真っ二つに切り裂かれるシーンなどが盛り込まれていますが、子供って日常的に昆虫に対して結構残忍なことを平気でやってしまったりで、そこはまぁ大丈夫かなってところです。ただ、ヒト型ゴキブリは脊椎動物ではなく、頭が空っぽの昆虫であり、体液がドロドロと出てくるシーンに相当な悪臭を空想してしまいました。

　『悪の教典』の伊藤英明絡みなのか監督は彼をメインに起用していますが、ちょっと年齢的には周辺の俳優陣から浮いた存在に見えます。もう少し後方支援的なポジションでも良かったのではと思いましたが、加藤雅也が控えていますのでそうはいかない中途半端な感じに見えました。アメリカでは一般にヒーローは負けても死なないのが通説のようですが、ヒト型ゴキブリに負けたり殺されたりする意外性が逆に自然であり、視聴していて不安感を煽られるので結構楽しめました。次回も勿論続編ありきで製作をお願いします。