マリーゴールド・ホテルで会いましょう

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動機はさまざま。なのに奇遇にも時を同じくして同じ異国の、同じホテルで出会った7人のladies & gentlemen。
冒頭でシンプルかつ明確に点描されたそれぞれの性格や状況、そして渡航に至るまでのシークエンスに「おっ、脚本の妙だな！」（笑）と高まった物語への期待は裏切られることなく、 彼らの人生への悔いや問いを共に見つめさせ、ラストの新しい門出を見届けさせてくれました。

老境に達しながらも何かを求め、一歩踏み出そうとするイヴリン達。
いえ、「達しながらも」ではなく、「達したから」こそでしょうか。晩秋に差し掛かり冬を迎える前、動物がエネルギーを蓄えようと活発に動き回るように、人もまた掴み損ねたものを掴み、味わっていないものを味わい、未知なるものを知ろうとするのかもしれません。そしてこれこそが生命を漲らせ、表情を生き生きと輝かせるものなんだろうなと、守りも大切だけど 攻め？も同じくらい大切なんだなと イヴリン達を見て感じました。

「 Everything will be all right in the end. And if it's not all right, then trust me, it's not yet the end. 」

イヴリンのラストのこのセリフ、とても好きです。
元はソニーのセリフですが、説得力はイヴリンの方が遥かにありますね（ソニーごめん！）。でも仕方ない、同じ言葉でも誰が言うかによって格段に違ってくるものって必ずありますから。人生のなんたるかを時間、つまり若さと引き換えにして得てきた人、経験に裏打ちされた人が言う言葉なんて特に。色々な事にぶつかって色々な事を受け入れながら 年を「重ね」てきた人の言葉には、それ相応の「重み」って出るのではないでしょうかね。

ミルフィーユ。人生を何か食べ物に例えるとしたら、私はそう思います。
1年1年重ねてきた年月は生地、その間にあるのは苦い涙、甘い思い出、辛い経験……色んな味のクリーム。一人で味わうのも良いけれど 誰かと分かち合えたらもっと素敵なこのスイーツは、どこにも売っていない、その人だけの限定品です。ラストでイヴリン＆ダグラスがスクーターを二人乗りする、最高のラブシーン……ああ、イヴリンは一緒にミルフィーユを分かち合う相手をまた見つけたんだなと、いいなー、私もがんばらなきゃな（笑）なんて 勇気をもらいました。そして一人でも誰かと一緒でもどちらだとしても、いつか笑顔で味わえるように精一杯生きなきゃな、と元気ももらいました。


淡い、はんなりといった日本の美とはまた、一味も二味も違う魅力が潜むインドという国。魅惑的でした。
目が醒めるように濃く、果物の香りや砂埃のざらつきさえも感じられそうなビビッドな極彩色。刺激的でした。
いつもの繊細な風合いをベースにしつつ、東洋的な音符の花々を作品に添えたトーマス・ニューマンの音楽も、新鮮でとても良かった！

そしてダグラスのおなかに手を添えて、スクーターの後部座席で笑うイヴリンのキラキラした笑顔……
とても、とーってもチャーミングでした！！

感想･総評：老後に希望が持てる。生きてる限りは、人生に諦めは禁物、常に希望を持たなくては、と思えてくる。インドに住むのは不安だけど・・・

対象年齢：子供〜大人（ややＨな場面や表現はありますが。暴力場面はなし）

食事中に見られるか：大丈夫

誰でもいつかは老いていくその時自分はどんな生活をしているのかなと思いながら見てました。海外で暮らすのもいいなと思いました。何組かのシニアの人達がインドの「マリ−ゴ−ルド・ホテル」に行きましたがみなさん思いはそれぞれだし来るきっかけも人それぞれだけどやっぱりどの環境でも楽しめる人は強いなと思いました。人種の偏見もそうだけどこだわってるのは自分だけで案外自分が心を開いたらどの場所も素敵な場所になるんだろうなと思いました。頭では分かっていてもなかなか出来ないのだけど。私もダグラスの奥さんみたいにずっとこもりきりでヒステリックになってたりしてとも思いました。人が楽しんでたり幸せそうだったりするとうらやましくなるのもすごく分かるし、若いカップルを見ると私も恋愛を謳歌したい、昔に戻って別の男性と付き合いたい、ラブラブしたいなと思う気持ちになるときもあるから。でも、過去は変えられないしこれからの人生を前向きに今を楽しまないとと思いました。もっと歳を取った時に今の現状を後悔したくないので「あの時ああすれば」と思うことは今まで多々あったからこれ以上は思いたくないのでとこの映画を見て再度思いました。

人生楽しんだもの勝ちですね。インドの若いカップルの彼女さん本当にきれいで感動しました。何かを変えるのに歳なんて関係ないいつでもやり直せるのかなと思いました。あと、インド料理と民族衣装にも興味がわきました

自分が年をとって人生の折り返しをすぎたからなのか、

「人生いくつになっても新しいことをスタートできる」

「人生に楽しいことを探すことができる」

つまり、

新しい扉を開いて、人生が楽しめる
ってことを感じさせてくれる

まさにこういう映画が

すきなんだよなあ。

＜インドで老後を！？＞
それぞれの事情、そして、それぞれに決意！
マリーゴールドホテルで暮らす事を！！
そこは、長期滞在型ホテル…
（シニア向けらしい）
広告につられ、やってきた老人達……
でも、実際に訪れたホテルは……ってなストーリー。

「なんでインド？」って思ってたけど、
意外と楽しめた♪

感動ものではなく、
爽やかなハートフルムービー♪♪

もうちょっと、
インドならではの文化なり生活感が、
身近に感じられると、もっと良かったけど…
（やんわり、触れられてただけなのが残念）

これはこれで、娯楽映画として楽しめました。