声をかくす人 / ジェームズ・マカヴォイ
声をかくす人
/ロバート・レッドフォード
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全体の平均評価点: (5点満点)
(33)
解説・ストーリー
ロバート・レッドフォードが監督を務め、リンカーン大統領の暗殺に関わったとしてアメリカで女性として初めて死刑に処せられたメアリー・サラットの史実を基に、その裁判の過程をできるだけ忠実に再現して描き出した法廷ドラマ。主演はロビン・ライトとジェームズ・マカヴォイ。南北戦争の終結間もない1865年。リンカーン大統領が南軍の残党によって暗殺される。主犯のブースは逃亡中に射殺され、さらに7人の男と1人の女が共犯として逮捕される。女の名前はメアリー・サラット。下宿屋を営みながら2人の子どもを育てる未亡人だった。元北軍大尉のフレデリック・エイキンは、ジョンソン上院議員から彼女の弁護を頼まれる。犯人への憎しみを抱きながらも、渋々弁護を引き受けたフレデリックだったが…。
ロバート・レッドフォードが監督を務め、リンカーン大統領の暗殺に関わったとしてアメリカで女性として初めて死刑に処せられたメアリー・サラットの史実を基に、その裁判の過程をできるだけ忠実に再現して描き出した法廷ドラマ。主演はロビン・ライトとジェームズ・マカヴォイ。南北戦争の終結間もない1865年。リンカーン大統領が南軍の残党によって暗殺される。主犯のブースは逃亡中に射殺され、さらに7人の男と1人の女が共犯として逮捕される。女の名前はメアリー・サラット。下宿屋を営みながら2人の子どもを育てる未亡人だった。元北軍大尉のフレデリック・エイキンは、ジョンソン上院議員から彼女の弁護を頼まれる。犯人への憎しみを抱きながらも、渋々弁護を引き受けたフレデリックだったが…。
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「声をかくす人」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ロバート・レッドフォードが監督を務め、リンカーン大統領の暗殺に関わったとしてアメリカで女性として初めて死刑に処せられたメアリー・サラットの史実を基に、その裁判の過程をできるだけ忠実に再現して描き出した法廷ドラマ。主演はロビン・ライトとジェームズ・マカヴォイ。南北戦争の終結間もない1865年。リンカーン大統領が南軍の残党によって暗殺される。主犯のブースは逃亡中に射殺され、さらに7人の男と1人の女が共犯として逮捕される。女の名前はメアリー・サラット。下宿屋を営みながら2人の子どもを育てる未亡人だった。元北軍大尉のフレデリック・エイキンは、ジョンソン上院議員から彼女の弁護を頼まれる。犯人への憎しみを抱きながらも、渋々弁護を引き受けたフレデリックだったが…。
「声をかくす人」 の作品情報
「声をかくす人」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
声をかくす人の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
122分 |
日日(大字幕)吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
IS130700 |
2013年04月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚
|
0人
|
0人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
声をかくす人の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
122分 |
日日(大字幕)吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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IS130700 |
2013年04月03日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:33件
アメリカらしい法廷映画
投稿日:2013/10/19
レビュアー:Yohey
この作品は、いったいどういう内容なんだろうと思いながら見ておりました。リンカーン暗殺の話はアメリカ人じゃないので、劇場で撃たれたという部分しか知らなかったのですが、事件のあらましを調べてみると、やはりそこにはドラマがあるんですね。
のっけからリンカーン暗殺の現場が描かれる。ちょっと全体的にチープ。まぁ仕方ない。この映画は、法廷モノだったのだ。アメリカの大好きな法廷モノ、なるほどこの映画はこちらが主題だったんですね。
正義なんて都合のいいようにされるんだな、というのがアリアリと分かりつつも、それでもアメリカの仕組みっていうのは面白いな、って思いました。誰しもが犯罪者だと思っても、法の正義を訴えようとする者がいる。いいね、面白いね。
まぁ、最後はなんというか唖然としてましたが、国もまた未熟な国家から、徐々に成長し、変わっていくんだな、と思いました。でもなぁ、なんか釈然としないよなぁ。せめて名誉回復かなにかは出来なかったんだろうかって思ってしまいます。
このレビューは気に入りましたか?
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またもや「邦題」にイチャモンつけますが
投稿日:2013/06/03
レビュアー:忙中有閑
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
なんかこのところアメリカでは「リンカーン」が大流行りみたいですね。ダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞獲った「リンカーン」を始め、本作や「リンカーン/秘密の書」、「リンカーン弁護士」(これは主人公が乗ってる車のことですから関係無いですけど)とか。穿った見方をし過ぎるかもしれないけど、アメリカは世界中から散々悪者呼ばわりされて自信失くしてて、史上最も有名な「正義と信念の人」リンカーンの名声に縋り付きたい大衆心理があって、そこに安易に迎合してウケ狙いする安手の映画製作者と、「『政治』はそんなに単純で天真爛漫なものじゃない。リンカーンやその取り巻きも『権力』の奪取と維持のためには相当汚い手も使ったのだ」と言う「良識派」作者のせめぎ合いが見てとれる(ような気がする)。この映画は「良識派」の代表格ロバート・レッドフォードが製作、監督し、アメリカ人なら誰もが知っている有名な「リンカーン暗殺事件」を通して「政治の裏側」を鮮やかに切り取ってみせた「意欲作」なんですが(と私は思うけど)、日本の配給会社は「安手のウケ狙い」を志向したらしく、息子を守るために死刑を覚悟で「口を割らない」美人の母親メアリー・サラット(ロビン・ライト)と、彼女を助ける為に孤軍奮闘、奔走したイケメン弁護士フレデリック・エイキン(ジェームズ・マカヴォイ)の「感動の物語」に「見せかけ」ようとする魂胆が見え透いてる(ような気がする)。
その「見え透いた」魂胆の端的な現れがこの「邦題」です。原題「The Conspirator(密謀、陰謀を企てる者)」は明らかに大統領暗殺を企て実行した主犯ジョン・ウィルクス・ブースを指しているように見せて、実は本作の真の主題「サラットを含む容疑者全員の絞首刑判決を政治的思惑から裏で主導した『政府』」の象徴としてのスタントン陸軍長官(ケヴィン・クライン)を指している(と私は確信してますが)。日本の配給会社はこの邦題「声をかくす人」を一体誰のことを指すと解釈して命名したのか?まさか「口を割らない」サラットを指すと考えたワケじゃないでしょうが、観客が「誤解」するのは「勝手」だから、何と無く「耳触りの良い」ふんわりした「邦題」にしたんじゃないか?とヒネクレ者の私は「邪推」してしまう。
実は私、主演のジェームズ・マカヴォイは大の苦手でして、「つぐない」でも「ラストキング・オブ・スコットランド」でも「ウォンテッド」でも、イケメンで無害だけどアタマ悪くてキレ易い、要するに現代のメジャーな若者を象徴するキャラしか演れない男優だと思ってましたし、ロビン・ライトはなかなか美人だけど思い込みが強くて「勝手に」自分で不幸にハマり込むキャラばかり演じるネクラ女優だと思ってたんですが、二人とも本作で見直したんですね。演出の意図をキッチリ理解して「知的」で「抑制のきいた」演技で「政治」に踏み躙られる「個人」の悲劇、「理不尽」を実に上手く表現している。逆に私が贔屓にしてるエヴァン・レイチェル・ウッド(サラットの娘アンナ)はキレイ過ぎてキャラが立たず「お人形さん」みたいになってたのがちょっと残念でした。
いずれにせよレッドフォード監督はかなりの熱意を込めて配役、脚本、演出に気を配り、一般に人々が「信じ込まされている」アメリカの「正史」(南北戦争は奴隷解放という「正義」を掲げたリンカーンが勝利した「アメリカの原点」である)の裏側にこのような「醜悪」な「政治のエゴ」があったことを「告発」していて、この作品はとても「息子を思う母」と「献身的なイケメン弁護士」の「感動の実話」に「見せかけ」るには無理がありますから、この邦題の(意図的?)「誤訳」はいかにも「品が無い」と私には感じられましたねぇ。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
社会派だけど心に沁みる素晴らしい映画!
リンカーン大統領暗殺、その時、本当は何が起こっていたのか。
史実に基づく映画なので、結末を変える事は出来ません。
謂わば思った通りの結末までを、重厚に、誠実に描かれた映画だと思います。
まず、ロバート・レッドフォード監督の演出の素晴らしさ。光と影を上手くあしらって、美しいなと思いました。
そして一番感心したのが、悪人のいない映画だ、という事です。
また、実力派俳優を集めまくって創られた映画だと思いました。
メアリー・サラットを演じたロビン・ライトの凛とした美しさは、お化粧じゃないんだ、って心底思わせます。
しかも、母の強さと脆さと悲しみを演じ切っていて、見事です。
ケビン・クラインも、少し損な役回りだったけど、信念を貫く姿が渋くてカッコ良かったです。
そして、若き弁護士を演じたジェームズ・マカヴォイ。
素晴らしい演技を披露するロビン・ライトに真っ向勝負の本当に素晴らしい演技だったと思います。
熱血漢、というより、とても自然体で力強かったです。
心理の移り変わりが本当に自然でした。
正直、ファンになってしまいました!
様々な『正義』と『信念』を考えさせられた映画です。
重厚なのに、涙を誘う映画、とは違います。
映画館で観て、またレンタルしようと思いました。
ぜひ、じっくり腰を据えて観て欲しい映画です。
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ロバート・レッドフォードが今問うこと
(ネタばれあり)
『 声をかくす人 』・・・・『 愛を読む人 』『 扉をたたく人 』などに連なる、最近の邦題のつけ方で、「 単館ロードショー的な知的な文芸映画ですよ」とアピールしているのですが、日本語としてあまりこなれていないので、正直意味がよくわからないタイトル。
原題は『 The Conspirator 』・・・「陰謀をたくらむ者 」、たしかにカタくて政治的にストレートなこんな題名では日本の観客を呼びにくいかな。
どんな陰謀か。 南北戦争直後のリンカーン大統領暗殺事件の裁判にまつわる話。
本作はスピルバーグ監督の大作『 リンカーン 』の前の年の公開ですが、最近リンカーンや『 ジャンゴ 』など南北戦争ものの映画が作られて、ちょっとしたブームになっていますね。
何でかなと思っていたら、最近見たテレビドラマ「ニュース・ルーム」の中でジェフ・ダニエルズ演じる主人公が言っていました・・・「今、アメリカは南北戦争以来の分裂に直面している」
なるほど。 2000年のブッシュ対ゴアの大統領選が露わだったけど、オバマが大統領になっても共和党が多数派のねじれ議会と対立するなど、政治的な分裂は続いている。
イギリスやフランス、韓国や台湾、タイ、そして日本でも分裂していて、振り子のように政治が揺れ動いてきたこの10年でしたが、南北戦争以来の対立というのが現代アメリカ人の抱いている認識なんですね。
リンカーン大統領暗殺に加担したとして死刑を求刑される女性メアリー・サラット(ロビン・ライト)。 事実上の国選弁護人として、いやいやながら弁護を引き受けた元北軍将校のフレッド・エイキン( ジェームズ・マカヴォイ )。
しかし民間の手が及ばない軍法会議、テロリストたちへの報復に沸き立つ世論、恣意的に裁判を操作しようとする政治家に接するうち、これは冤罪事件であると格闘していくが・・・。
この話を観ると、観客は911以後のアメリカ、特にグアンタナモ収容所に世界中からテロリスト容疑者を連行してきて、合衆国憲法の人権保護の及ばない取り調べをしてきていることを連想します。 現代とリンクしている題材の映画ですね。
監督はロバート・レッドフォード。
『華麗なるギャツビー』『スティング』や『明日に向かって撃て! 』などが代表作の女性ファンの多い端正な顔立ちのハンサムなスターですが、硬派の一面があって『追憶』『候補者ビル・マッケイ』『大統領の陰謀』など政治的なテーマの出演作も多いですし、この前の監督作『大いなる陰謀』は邦題が示すような陰謀劇ではなく、保守強硬派に抗わずに若者を戦場に送り込んでしまった教育者とジャーナリストらリベラル派の後悔の思いを描いた作品でした。
タフガイのスーパー・ヒーローではなく、等身大の普通の男が、迷い悩みながら、それでも一人の人間として国家権力の大きな力に向き合う姿を、ジェームズ・マカヴォイが後援しています。
ロビン・ライトがいい。 ショーン・ペンとの離婚の時期で出演をためらう彼女を待って、レッドフォードは起用したが、それに応えるできばえ。
以後『マネー・ゲーム』『ドラゴン・タトゥーの女』でも、彼女はしわもまた人の年輪と思わせる中年女性の美しさ・存在感を放っている。
他にトム・ウィルキンソン、ケヴィン・クライン、コーム・ミーニィ、エヴァン・レイチェル・ウッドらが充実した演技を見せる。
ロバート・レッドフォードは問う。 アメリカ人とは何なのか。アメリカの良心とは何なのか。
それは私たち日本人にも置き換えられる問いでしょう。
良質の歴史ドラマ・人間ドラマの作品です。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
神聖な法律と強い大統領権限。
米国にとって最大の死者を出した南北戦争(南北合計で50万人以上、戦病死を含む)はベトナム戦争での米軍の死者を凌駕する。だから南北戦争直後(正式には終結直前)のリンカーン大統領の射殺事件に対する
北部の復讐心の高まりは想像に難くない。一方の南軍側にとってもその南軍旗をつい先ごろまで市庁舎に掲げていたテキサス州を見ても分かる通り南部人の誇りと郷土愛は当時もっと激しいものだったと思う。
復讐心と郷土愛のぶつかり合うなかでリンカーン大統領殺人犯たちの下宿屋のその女主人までもが共謀したとして軍事裁判で死刑判決を受ける。
裁判が軍事法廷で行われる事、下宿屋の女主人が共謀の確かな証拠なしに直接の殺人犯と同等の死刑判決を受ける事に現在の常識からすれば強い違和感を覚えるが、時代の「空気」を考えるとありそうな事ではある。この映画はその当時の「空気」にさからって法の順守をつらぬこうとした弁護士の話である。
移民の国アメリカは人種、宗教に囚われない一貫したもの=法律の必要性を強く感じた。また超法規的な大統領の権限の強さにも驚く。現在でもそれは変らない。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
アメリカらしい法廷映画
投稿日
2013/10/19
レビュアー
Yohey
この作品は、いったいどういう内容なんだろうと思いながら見ておりました。リンカーン暗殺の話はアメリカ人じゃないので、劇場で撃たれたという部分しか知らなかったのですが、事件のあらましを調べてみると、やはりそこにはドラマがあるんですね。
のっけからリンカーン暗殺の現場が描かれる。ちょっと全体的にチープ。まぁ仕方ない。この映画は、法廷モノだったのだ。アメリカの大好きな法廷モノ、なるほどこの映画はこちらが主題だったんですね。
正義なんて都合のいいようにされるんだな、というのがアリアリと分かりつつも、それでもアメリカの仕組みっていうのは面白いな、って思いました。誰しもが犯罪者だと思っても、法の正義を訴えようとする者がいる。いいね、面白いね。
まぁ、最後はなんというか唖然としてましたが、国もまた未熟な国家から、徐々に成長し、変わっていくんだな、と思いました。でもなぁ、なんか釈然としないよなぁ。せめて名誉回復かなにかは出来なかったんだろうかって思ってしまいます。
またもや「邦題」にイチャモンつけますが
投稿日
2013/06/03
レビュアー
忙中有閑
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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なんかこのところアメリカでは「リンカーン」が大流行りみたいですね。ダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞獲った「リンカーン」を始め、本作や「リンカーン/秘密の書」、「リンカーン弁護士」(これは主人公が乗ってる車のことですから関係無いですけど)とか。穿った見方をし過ぎるかもしれないけど、アメリカは世界中から散々悪者呼ばわりされて自信失くしてて、史上最も有名な「正義と信念の人」リンカーンの名声に縋り付きたい大衆心理があって、そこに安易に迎合してウケ狙いする安手の映画製作者と、「『政治』はそんなに単純で天真爛漫なものじゃない。リンカーンやその取り巻きも『権力』の奪取と維持のためには相当汚い手も使ったのだ」と言う「良識派」作者のせめぎ合いが見てとれる(ような気がする)。この映画は「良識派」の代表格ロバート・レッドフォードが製作、監督し、アメリカ人なら誰もが知っている有名な「リンカーン暗殺事件」を通して「政治の裏側」を鮮やかに切り取ってみせた「意欲作」なんですが(と私は思うけど)、日本の配給会社は「安手のウケ狙い」を志向したらしく、息子を守るために死刑を覚悟で「口を割らない」美人の母親メアリー・サラット(ロビン・ライト)と、彼女を助ける為に孤軍奮闘、奔走したイケメン弁護士フレデリック・エイキン(ジェームズ・マカヴォイ)の「感動の物語」に「見せかけ」ようとする魂胆が見え透いてる(ような気がする)。
その「見え透いた」魂胆の端的な現れがこの「邦題」です。原題「The Conspirator(密謀、陰謀を企てる者)」は明らかに大統領暗殺を企て実行した主犯ジョン・ウィルクス・ブースを指しているように見せて、実は本作の真の主題「サラットを含む容疑者全員の絞首刑判決を政治的思惑から裏で主導した『政府』」の象徴としてのスタントン陸軍長官(ケヴィン・クライン)を指している(と私は確信してますが)。日本の配給会社はこの邦題「声をかくす人」を一体誰のことを指すと解釈して命名したのか?まさか「口を割らない」サラットを指すと考えたワケじゃないでしょうが、観客が「誤解」するのは「勝手」だから、何と無く「耳触りの良い」ふんわりした「邦題」にしたんじゃないか?とヒネクレ者の私は「邪推」してしまう。
実は私、主演のジェームズ・マカヴォイは大の苦手でして、「つぐない」でも「ラストキング・オブ・スコットランド」でも「ウォンテッド」でも、イケメンで無害だけどアタマ悪くてキレ易い、要するに現代のメジャーな若者を象徴するキャラしか演れない男優だと思ってましたし、ロビン・ライトはなかなか美人だけど思い込みが強くて「勝手に」自分で不幸にハマり込むキャラばかり演じるネクラ女優だと思ってたんですが、二人とも本作で見直したんですね。演出の意図をキッチリ理解して「知的」で「抑制のきいた」演技で「政治」に踏み躙られる「個人」の悲劇、「理不尽」を実に上手く表現している。逆に私が贔屓にしてるエヴァン・レイチェル・ウッド(サラットの娘アンナ)はキレイ過ぎてキャラが立たず「お人形さん」みたいになってたのがちょっと残念でした。
いずれにせよレッドフォード監督はかなりの熱意を込めて配役、脚本、演出に気を配り、一般に人々が「信じ込まされている」アメリカの「正史」(南北戦争は奴隷解放という「正義」を掲げたリンカーンが勝利した「アメリカの原点」である)の裏側にこのような「醜悪」な「政治のエゴ」があったことを「告発」していて、この作品はとても「息子を思う母」と「献身的なイケメン弁護士」の「感動の実話」に「見せかけ」るには無理がありますから、この邦題の(意図的?)「誤訳」はいかにも「品が無い」と私には感じられましたねぇ。
社会派だけど心に沁みる素晴らしい映画!
投稿日
2013/03/31
レビュアー
happy togther
リンカーン大統領暗殺、その時、本当は何が起こっていたのか。
史実に基づく映画なので、結末を変える事は出来ません。
謂わば思った通りの結末までを、重厚に、誠実に描かれた映画だと思います。
まず、ロバート・レッドフォード監督の演出の素晴らしさ。光と影を上手くあしらって、美しいなと思いました。
そして一番感心したのが、悪人のいない映画だ、という事です。
また、実力派俳優を集めまくって創られた映画だと思いました。
メアリー・サラットを演じたロビン・ライトの凛とした美しさは、お化粧じゃないんだ、って心底思わせます。
しかも、母の強さと脆さと悲しみを演じ切っていて、見事です。
ケビン・クラインも、少し損な役回りだったけど、信念を貫く姿が渋くてカッコ良かったです。
そして、若き弁護士を演じたジェームズ・マカヴォイ。
素晴らしい演技を披露するロビン・ライトに真っ向勝負の本当に素晴らしい演技だったと思います。
熱血漢、というより、とても自然体で力強かったです。
心理の移り変わりが本当に自然でした。
正直、ファンになってしまいました!
様々な『正義』と『信念』を考えさせられた映画です。
重厚なのに、涙を誘う映画、とは違います。
映画館で観て、またレンタルしようと思いました。
ぜひ、じっくり腰を据えて観て欲しい映画です。
ロバート・レッドフォードが今問うこと
投稿日
2013/03/27
レビュアー
ロキュータス
(ネタばれあり)
『 声をかくす人 』・・・・『 愛を読む人 』『 扉をたたく人 』などに連なる、最近の邦題のつけ方で、「 単館ロードショー的な知的な文芸映画ですよ」とアピールしているのですが、日本語としてあまりこなれていないので、正直意味がよくわからないタイトル。
原題は『 The Conspirator 』・・・「陰謀をたくらむ者 」、たしかにカタくて政治的にストレートなこんな題名では日本の観客を呼びにくいかな。
どんな陰謀か。 南北戦争直後のリンカーン大統領暗殺事件の裁判にまつわる話。
本作はスピルバーグ監督の大作『 リンカーン 』の前の年の公開ですが、最近リンカーンや『 ジャンゴ 』など南北戦争ものの映画が作られて、ちょっとしたブームになっていますね。
何でかなと思っていたら、最近見たテレビドラマ「ニュース・ルーム」の中でジェフ・ダニエルズ演じる主人公が言っていました・・・「今、アメリカは南北戦争以来の分裂に直面している」
なるほど。 2000年のブッシュ対ゴアの大統領選が露わだったけど、オバマが大統領になっても共和党が多数派のねじれ議会と対立するなど、政治的な分裂は続いている。
イギリスやフランス、韓国や台湾、タイ、そして日本でも分裂していて、振り子のように政治が揺れ動いてきたこの10年でしたが、南北戦争以来の対立というのが現代アメリカ人の抱いている認識なんですね。
リンカーン大統領暗殺に加担したとして死刑を求刑される女性メアリー・サラット(ロビン・ライト)。 事実上の国選弁護人として、いやいやながら弁護を引き受けた元北軍将校のフレッド・エイキン( ジェームズ・マカヴォイ )。
しかし民間の手が及ばない軍法会議、テロリストたちへの報復に沸き立つ世論、恣意的に裁判を操作しようとする政治家に接するうち、これは冤罪事件であると格闘していくが・・・。
この話を観ると、観客は911以後のアメリカ、特にグアンタナモ収容所に世界中からテロリスト容疑者を連行してきて、合衆国憲法の人権保護の及ばない取り調べをしてきていることを連想します。 現代とリンクしている題材の映画ですね。
監督はロバート・レッドフォード。
『華麗なるギャツビー』『スティング』や『明日に向かって撃て! 』などが代表作の女性ファンの多い端正な顔立ちのハンサムなスターですが、硬派の一面があって『追憶』『候補者ビル・マッケイ』『大統領の陰謀』など政治的なテーマの出演作も多いですし、この前の監督作『大いなる陰謀』は邦題が示すような陰謀劇ではなく、保守強硬派に抗わずに若者を戦場に送り込んでしまった教育者とジャーナリストらリベラル派の後悔の思いを描いた作品でした。
タフガイのスーパー・ヒーローではなく、等身大の普通の男が、迷い悩みながら、それでも一人の人間として国家権力の大きな力に向き合う姿を、ジェームズ・マカヴォイが後援しています。
ロビン・ライトがいい。 ショーン・ペンとの離婚の時期で出演をためらう彼女を待って、レッドフォードは起用したが、それに応えるできばえ。
以後『マネー・ゲーム』『ドラゴン・タトゥーの女』でも、彼女はしわもまた人の年輪と思わせる中年女性の美しさ・存在感を放っている。
他にトム・ウィルキンソン、ケヴィン・クライン、コーム・ミーニィ、エヴァン・レイチェル・ウッドらが充実した演技を見せる。
ロバート・レッドフォードは問う。 アメリカ人とは何なのか。アメリカの良心とは何なのか。
それは私たち日本人にも置き換えられる問いでしょう。
良質の歴史ドラマ・人間ドラマの作品です。
神聖な法律と強い大統領権限。
投稿日
2015/08/03
レビュアー
casey25
米国にとって最大の死者を出した南北戦争(南北合計で50万人以上、戦病死を含む)はベトナム戦争での米軍の死者を凌駕する。だから南北戦争直後(正式には終結直前)のリンカーン大統領の射殺事件に対する
北部の復讐心の高まりは想像に難くない。一方の南軍側にとってもその南軍旗をつい先ごろまで市庁舎に掲げていたテキサス州を見ても分かる通り南部人の誇りと郷土愛は当時もっと激しいものだったと思う。
復讐心と郷土愛のぶつかり合うなかでリンカーン大統領殺人犯たちの下宿屋のその女主人までもが共謀したとして軍事裁判で死刑判決を受ける。
裁判が軍事法廷で行われる事、下宿屋の女主人が共謀の確かな証拠なしに直接の殺人犯と同等の死刑判決を受ける事に現在の常識からすれば強い違和感を覚えるが、時代の「空気」を考えるとありそうな事ではある。この映画はその当時の「空気」にさからって法の順守をつらぬこうとした弁護士の話である。
移民の国アメリカは人種、宗教に囚われない一貫したもの=法律の必要性を強く感じた。また超法規的な大統領の権限の強さにも驚く。現在でもそれは変らない。
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