戦火の中へ

１９５０年　朝鮮戦争での実話

戦況が苦しくなる中、韓国軍は実践経験も無い学生を兵士として召集する。
日本でも同じ事が・・・
この時点で戦争は「敗北！」している。

この映画では戦争の状況・武器の使い方も知らない学生が
戦争の怖さも知らず、遠足にでも来ている様なノリで戦場に放り込まれる。

軍人たちは最前線に行く為に学生だけを残して去って行く。

残された７１人は「戦争の素人集団」まとまりもなければ戦い方も知らないが

銃を持ち戦い、仲間の死を目にする事で「本当の戦争」の怖さを知る。

朝鮮人民軍大佐766部隊長の「白旗をあげろ」　若者は国が統一された時の未来だ
この言葉にはジーンと来ました。

同じ民族同士の殺し合い。本当に悲しい現実です。

・「北」の描き方が、その時々の韓国の対北政策を反映しているようで面白い。
今作は、『シュリ』の時とは違って、「北」がかなり悪辣に描かれている。
例えば、軍の司令官が「皆殺しにしてやる」だの「八つ裂きにしてやる」だのと口走るシーンがあるが、これではまるでゴロツキの親分と変わらない。

・我々日本人がイメージする「学徒兵」とは随分、趣きを異にする。
幼さも残る学徒たちが、言葉も通じる同じ民族を相手に、地上戦で殺し合いをしなければならなかった現実は重い。

・英雄的に描かれているから分かりにくいが、突き詰めて考えると、この物語の本質は、ものごとを疑うにはまだ世の中を知らなすぎる彼ら学徒兵の「純粋さ」を利用して、「時間稼ぎの捨て駒」にしたというのが本質だ。

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弾を届けるよう命令され無我夢中で走るが次々と味方が殺されていく銃撃戦。
目の前の敵に銃を向けるも手が震えて弾をこめられなかったオ・ジャンボム。
おどおどした幼さの残る表情の彼は学徒兵で、血みどろの戦争の場には
どうみてもそぐわない弱々しい学生に見えました。

そんなオ・ジャンボムは、学徒軍の中隊長となり、ラストでは銃弾にやられ止めをさされそうに
なりながらも、彼の隠れた指先は的確に銃に弾を込めそして敵を撃ったのです。
弱々しい学生だった彼が最期は立派な兵士の顔つきに変わっていました。

学徒兵のみでの戦い・・・　思っただけでも涙涙・・・ですわ。


オ・ジャンボム役のBIGBANGの子の目の演技がよかったですｗ
北の悪役ｗチャ・スンウォンもよかったなー
サンウはもういくらなんでも学徒じゃないだろｗ　不良役はうまいけどねｗ

若さゆえに英雄に憧れで、現実の戦いの厳しさに涙ながら兵士たちの使い走りに走らされるところから始まる。

日本占領時代からの学徒兵動員令を引き継いだと思う。
混乱した韓国軍が退却に邪魔な避難民を虐殺した話もあった。

余談だが、韓国旅行で軍事博物館に寄ってこの戦いを表した絵があって学徒兵の遺品が並べてあった。
その中に日本の小田原高校の生徒手帳があった。在日からの志願学生もいた。

一言・・・悲しすぎます。

個人的には戦争映画は好きではありませんが、チェ・スンヒョンの評価が高かったので見てみたくなりました。
はまり役です。本の少年だったオ・ジャンボムが少しずつ成長していく過程・・・

本当なら母親のもとで素直な心をもって成長していったであろう一少年は、戦場で自分が生きるために国を守るために同じ人間を殺しながら成長する。
尊敬していた人が、目の前で的に北に攻撃されていても、恐怖から何もすることができなかった彼が、学生たちを統率し、逃げるのではなく戦うことを選ぶ。

あまりに無情ですが、戦争のむごさや無駄、なんのために・・　などいろんな思いがよぎります。