フレンチ・コネクション２

Ｊ・ハックマン主演の犯罪サスペンスタイトル。
麻薬王を捕らえるため、ドイル刑事（Ｊ・ハックマン）はニューヨークから単身フランスのマルセイユに乗り込んだ。
しかし、マルセイユの所轄警察はドイルの扱いに冷淡。言葉も風習も異なる異国でドイルは悩む。そうした中、町をふらついていたドイルは麻薬シンジケートに捕虜となってしまう…。

麻薬を打たれて苦悶するハックマンの演技が秀逸です。ところがこれが当初からの所轄の作戦だったとは。禁断症状を脱したドイルはかなり荒っぽいやり方で麻薬王を追い詰めていきます。

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前作の余りの素晴らしさ故にこの続きを受け持つのはかなりキツい。出来たらフリードキン自身で決着をつけて貰いたかった。彼自身はこのフランケンハイマー作品をかなりけなしていた記憶がある。監督、舞台が変わるとこんなに作品の質が変化するかと思った。前作は刑事アクション物でありながらアカデミーの主要な賞を獲得する程の他の刑事ものとは一線を画す内容の濃いものであった。それはオールロケと適度なクールでシャープな画像の粗さ、全編ドキュメントタッチの緊迫感と実際の刑事、事件をベースにしているリアルさがもたらしたからだろう。終わり方がいかにも続きを作れそうな曖昧なエンディングだったのでシェルニエをフランスまで追いかけるストーリーを捻り出したのだろうが本作の核であるドイルが一味に拉致されてシャブ漬けにされて送り返される展開が甘すぎる。闇の麻薬王がいかにドイルが驚異的なパワーを持っていたとしても数か月の監禁療法で完全回復する程蘇れるというのは余りに都合が良すぎる。仮に殺さずに送り返すにしても再起不能な程廃人にして植物人間状態にする筈である。この本作の要の展開でシェルニエのこうした甘さからして前作の様なシャープでクールな作品の本質からかけ離れたありきたりのアクション刑事もののレベルの出来であり、そう割り切って観る分には決して退屈する程ではないが世間の評価が割と高いのには同調しない。本作のラストも又いかにも続きが作れそうな曖昧さで終わらせたがその後製作されなかった所を見ると失敗作と見なされたのだろう。このストーリーでは出番はなかったろうが相棒ラソーのロイシェイダーが出ていないのはやはり寂しい。

すべてに於いてやりすぎ感満載に感じました。

ジーン・ハックマンのアドリブ演技（特に終盤の酔っ払いシーン）
街中でのゲリラ撮影
意識不明の緊急治療長回しシーン
などなど

製作者サイドの自慰行為を見せられているような不快感を感じました
ちなみに前作は傑作です、絶妙な臨場感です
このような感覚は個人差が大きいのでしょうね

面白い作品です。が、前作がよかったので、もうちょっとの印象。

銃撃シーンが派手になってしまったのが一番残念。１作目は抑えられていて、非常にリアリティを感じたのですが、本作品は派手なドンパチがけっこう長く続くので、安っぽい刑事ドラマみたいになってしまいました。

ポパイがバルテルミーに長く語り続けるシーンは胸がつまりました。基本的には、話が進んでいかないシーンがあると、２時間という短い枠の中ではもったいなく感じることが多いです。よっぽど上手に作らないと無駄だと思うこともしばしば。ただ、このシーンは意味がありましたね。ジーン・ハックマンの演技もよかったです。

カメラワークがドキュメンタリータッチなのは健在。その部分は迫力があってよかったです。

前作も今作もポパイが走るシーンが一番好き。彼の行動の原動力は執念というより怒りに近いのかもしれませんね。表情からそんな気がしました。

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主人公が異国で活躍するのは『007』みたいなスパイ物ではおなじみだったけれど、刑事が、というのはこれがはしりなのかな？
だったら『ブラック・レイン』のご先祖様だ。
船を追いかけて走るのは『新宿鮫』で真田さんがやってたっけ。
それにしてもフランス人から見たら、主人公はただのとんでもない外国人だよな。