2001年宇宙の旅 / ケア・デュリア
2001年宇宙の旅
/スタンリー・キューブリック
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(168)
解説・ストーリー
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「2001年宇宙の旅」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。
「2001年宇宙の旅」 の作品情報
「2001年宇宙の旅」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
2001年宇宙の旅のシリーズ商品
2001年宇宙の旅 デジタルリマスター版
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
148分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/ポルトガル 3:ドルビーデジタル/ステレオ/英(解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLR79191 |
2008年07月09日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
3枚 |
0人 |
0人 |
商品の詳細を表示する
2001年宇宙の旅
あの名作SFが、今回はデジタル・リミックス・サウンドと、初公開時の70mmサイズの迫力を35mmで再現した、2.2:1フォーマットで甦る。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験とクラシックのBGMでそれぞれを悠々と描き出し、光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けるラスト・シーンまでを一気に見せ付けてくれる。<BR>2001年宇宙の旅 新世紀特別版 デジタル・リミックス・サウンド、スコープ・サイズ[70mm再現比率]
収録時間: |
字幕: |
音声: |
148分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLR65539 |
2003年07月02日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚 |
0人 |
0人 |
商品の詳細を表示する
【Blu-ray】2001年宇宙の旅(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
148分 |
日本語・英語・音声解説用字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:DOLBY True HD/5.1chサラウンド/英語 3:ドルビーデジタル//英語/(音声解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
WBR79838*B |
2009年11月17日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
1人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:DOLBY True HD/5.1chサラウンド/英語
3:ドルビーデジタル//英語/(音声解説)
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:168件
映像の流れに身を委ねる
投稿日:2016/07/23
レビュアー:趣味は洋画
皆さん、こんにちは。 私はハル9000コンピュータです。
イリノイのHAL工場で生まれました。
1992年1月12日でした。
木星に向かう宇宙船を舞台に、反乱を起こしたコンピュータと人間の戦いを、難解な描写と科学性に裏打ちされた綿密なリアリズムで描いたSF映画史の金字塔。
400万年前の人類創世記から、人類の知恵の進歩を暗示するかのようにそびえる謎の黒石板モノリス。その謎を解くために木星へ向かった宇宙船ディスカバリー号では、コンピュータの「ハル」が乗組員に対して反乱を起こしていた。
人工冬眠カプセルの故障で、科学者たちが次々と死んでいく中、ボーマン船長(ケア・デュリア)はようやくハルを制圧するが、そんな彼の眼前に突然、モノリスが出現する...
原始時代、人類の祖先の猿人が、突然現れた石板(モノリス)に触れ、道具の使用を覚え、進化を始める。
2001年、人類は月へ進出しており、その地下から石板を発見する。
これは、人類以外の知的生物が存在する証拠であった。
SF作家アーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックの共同脚本で、セリフの入ったシーンは2時間40分中、40分程度に抑え、映像に語らせ、観客の潜在意識に訴えるという手法をとっている。
猿人が武器により敵を倒し、その武器を放り投げると、それが宇宙船へと変わるシーン。
冒頭の月、地球、太陽が直列するシーン。
登場人物にはほとんど感情の起伏がなく、逆にもっとも人間的な行動をとるのが、コンピュータ「HAL9000」。
この壮大なSFファンタジーの世界に、理屈はいらない。
知ったかぶりの顔をして、作品のうんちくを語る必要もない。
ただただ、映像の流れに身を委ねる。
心で感じる。
それでいいと思う。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
体感する映画 であり 思索する映画
ロキュの69日連続レビュー その50
(ネタバレあり)
「言葉で説明できないもの、つまり視覚的体験を、見る人の意識の内部へ到達するような強烈な体験を私は想像しようとした」というキューブリックのコメントにあるように、映画は4つのパートに分けられますが、その1つめのパートと4つめのパートにはセリフがなく、寡黙な映画です。
映画の原点のサイレント映画に帰ったような、視覚体験を観る私たちは「体感」します。
機会があれば、ぜひ映画館で、しかも前列のほうで、大きなスクリーンと大音響と音楽に浸っていただきたい。
冒頭の惑星直列と「ツァラトゥストラはかく語りき」に始まり、ヒトザルが投げ放つ骨、「美しき青きドナウ」に踊る宇宙船、寂寥の木星探査船、そしてクライマックスの光にあふれた異空間・・・・映像体験に、ぜひトリップしていただきたいです。
この寡黙な作品、しかし一方で、皮肉なことに、映画の外でこれほど言葉で語られた作品も数少ないのです。
内容の説明を求めて、解釈をめぐって、書籍などの活字やネット上で実に多く語られてきました。
「もし、この映画が一度で観客に理解されたら、我々の意図は失敗したことになる」というアーサー・C・クラークの言葉のとおり、この映画は「非日常」の壮大な世界に観客を誘いますが、答が示されることはなく(いや正解といえるものはないでしょう)、モノリスのように私たちに啓示を与えるのみです。
その啓示の受け止め方は人それぞれでしょうが、観客は問いかけをゆっくりと反芻し、「思索」していったのです。
1つめのパート、モノリスの登場で示されるのは、今でいう「インテリジェント・デザイン」の考えです。
進化を操作したもの、あるいは人類よりも知的な存在はあるのか、それは何かという謎。
ユダヤ系アメリカ人であるキューブリック、後半生をインドで過ごしたアーサー・C・クラークですが、キリスト教の枠を超えた、SF的なコンセプトでの「 神とは何か 」という問いかけですね。
HALとボーマン船長との対比で示されるのは、『ブレード・ランナー』や『攻殻機動隊』でも出されたテーマ、人間と機械(コンピュータ)の違いは何か。 精神と肉体とは何か。
機械にゴースト(霊)というものを見出したとき、逆説的に生命の存在とは何かを感じるのですね。
そして罪の問題。 ヒトザルも宇宙に進出した文明人も、そしてHALも、知性を獲得し、主体的な個となったのにも関わらず、その知性は殺人に使われてしまう。
進化とは、知性とは、殺すことなのか、破壊することなのか。
などなどの問いかけがこの映画には見出せます。 ですが、何に関心を持つかは観るもの、人それぞれ。
「スター・チャイルド」などパート4の謎はさっぱりわかりませんし、ぼくは興味がわかないのが率直なところ。
ブルース・リーは武術の奥義を「考えるな、感じろ」といいました。
空海は、最澄の真理の理解の仕方が、頭や言葉で考えるばかりで肉体性空間性を持とうとしてないと批判して「理趣釈経」を貸さず、絶交しました。
学習は習得には及ばず、感性とは学習できないものかもしれません。
それでも、ああではないか、こうではないかと不器用に考えるのが、人なのではないでしょうか。
理解にいたるアプローチは一つではないですね。
SF映画の金字塔 といった形容を越えた ビッグバン。
感じる映画 にして 思索する映画。
映画史にのこる一作です。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
キューブリック月間 その3 そして難解…
投稿日:2006/12/16
レビュアー:カゼキリ
初めて観たのですが、難しい…ストーリーは殆ど無いに等しい。
ただ映像を見せられて、さあどう感じ思った?答えの無い問題を出された感じです。まあ答えは無いのでしょう。個々が何を感じたか、それだけでOKでしょう。
ただ、1968年の作品だとは思えない凄さはあります。未見の方は一見の価値はあると思います。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
キューブリックの作品はどれもみな痛快娯楽作だ!
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
映画においてはテーマだとか、言いたいことだとかは無視感じることこそが大切なんだ、なぁんてことをあちこちのレビューで書きまくっているわたくしですが、でも実は映画でテーマ・・・もっと言っちゃえば哲学だとか思想だとかを表現することは可能だと思っていますし、その表現されたものに価値がある作品だってあると思っています、はい。例えば、『旅芸人の記録』で有名な、テオ・アンゲロプロス。彼の作品ははっきり言って政治論文なんですね。美学的というか芸術的な観点からももちろん充分に楽しめるのですが、でも彼の作品の真価を味わいたいと思うのならギリシア現代史だとか当時の自由主義社会における共産主義活動の持った意味合いだとか価値などをきちんと把握した上で、アンゲロプロスがこれらのことを作品においてどのように表現しようとしているのかを読み解く必要があるわけです。同類の作家としては、ピエロ・パオロ・パゾリーニだとか、エミール・クストリッツァ、大島渚なんかが上げられるでしょう。もちろん彼らの作品を美学的な観点から、つまり感じて愉しむと言う側面から評価することは十分に可能ではありますが、それは彼らの魅力の一面を押さえているに過ぎません。
スタンリー・キューブリックもまた一般的にはその思想だとか作品で訴えていることから評価すべき作家と見なされていると思いますし、『2001年宇宙の旅』なんかは『時計じかけのオレンジ』と並んでその最たるものと受け取られていると思います。でも、これってちょっと違うんじゃないかと思う。確かにキューブリック自身が『2001年宇宙の旅』を制作する際の着想としてアーサー・C・クラークの「哲学的な側面」があったとは思うし、それをなんとか映画作品として表現しようともしている。だけれども実は彼自身が一番熱中し、またその真価が現れるのは、例えばラストシーン近くの光の帯の凄さそのものなんじゃないかと。つまり、キューブリックという人は奥深そうに見えて、深慮遠謀の人に見えて、実はかなり即物的かつ俗物的な人なんじゃないかと。
もちろん、「即物的かつ俗物的」ってのは誉め言葉です。だから、キューブリックの作品は表面に現れ出ている「芸術風」や「哲学っぽさ」なんてのはあっさり無視して、痛快活劇として愉しんじゃった方がずっと健康的だと思うのです。彼の作品は一つの例外もなく、みなそんな風に愉しむべきものだと思う。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
完見度;最後まで・・・さっぱりわからん
投稿日:2004/02/09
レビュアー:aiai
わかってないのにわかったふりするのが得意な僕ですが、この映画は正直よくわかりませんでした。
劇場で2回続けて見たけどわからなかった笑。
たぶん、この作品、ファンの方には怒られるかもしれないけれど、小劇場で例えると(例えるなって?笑)、野田秀樹の「劇団夢の遊民社」なんでしょう。
自分所有の過去の物語事例から分析しようとすると、すぐにひっぱたかれるっていうか。
こういう映画はへたに理解しようとせず、受け入れるってことなんですかね・・・うーんわかったようなわからないような・・・
結論から言うと、xxxx年黒船来航って感じで、映画の歴史的事実としてとらえておけばよろしいかと。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
映像の流れに身を委ねる
投稿日
2016/07/23
レビュアー
趣味は洋画
皆さん、こんにちは。 私はハル9000コンピュータです。
イリノイのHAL工場で生まれました。
1992年1月12日でした。
木星に向かう宇宙船を舞台に、反乱を起こしたコンピュータと人間の戦いを、難解な描写と科学性に裏打ちされた綿密なリアリズムで描いたSF映画史の金字塔。
400万年前の人類創世記から、人類の知恵の進歩を暗示するかのようにそびえる謎の黒石板モノリス。その謎を解くために木星へ向かった宇宙船ディスカバリー号では、コンピュータの「ハル」が乗組員に対して反乱を起こしていた。
人工冬眠カプセルの故障で、科学者たちが次々と死んでいく中、ボーマン船長(ケア・デュリア)はようやくハルを制圧するが、そんな彼の眼前に突然、モノリスが出現する...
原始時代、人類の祖先の猿人が、突然現れた石板(モノリス)に触れ、道具の使用を覚え、進化を始める。
2001年、人類は月へ進出しており、その地下から石板を発見する。
これは、人類以外の知的生物が存在する証拠であった。
SF作家アーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックの共同脚本で、セリフの入ったシーンは2時間40分中、40分程度に抑え、映像に語らせ、観客の潜在意識に訴えるという手法をとっている。
猿人が武器により敵を倒し、その武器を放り投げると、それが宇宙船へと変わるシーン。
冒頭の月、地球、太陽が直列するシーン。
登場人物にはほとんど感情の起伏がなく、逆にもっとも人間的な行動をとるのが、コンピュータ「HAL9000」。
この壮大なSFファンタジーの世界に、理屈はいらない。
知ったかぶりの顔をして、作品のうんちくを語る必要もない。
ただただ、映像の流れに身を委ねる。
心で感じる。
それでいいと思う。
体感する映画 であり 思索する映画
投稿日
2011/07/28
レビュアー
ロキュータス
ロキュの69日連続レビュー その50
(ネタバレあり)
「言葉で説明できないもの、つまり視覚的体験を、見る人の意識の内部へ到達するような強烈な体験を私は想像しようとした」というキューブリックのコメントにあるように、映画は4つのパートに分けられますが、その1つめのパートと4つめのパートにはセリフがなく、寡黙な映画です。
映画の原点のサイレント映画に帰ったような、視覚体験を観る私たちは「体感」します。
機会があれば、ぜひ映画館で、しかも前列のほうで、大きなスクリーンと大音響と音楽に浸っていただきたい。
冒頭の惑星直列と「ツァラトゥストラはかく語りき」に始まり、ヒトザルが投げ放つ骨、「美しき青きドナウ」に踊る宇宙船、寂寥の木星探査船、そしてクライマックスの光にあふれた異空間・・・・映像体験に、ぜひトリップしていただきたいです。
この寡黙な作品、しかし一方で、皮肉なことに、映画の外でこれほど言葉で語られた作品も数少ないのです。
内容の説明を求めて、解釈をめぐって、書籍などの活字やネット上で実に多く語られてきました。
「もし、この映画が一度で観客に理解されたら、我々の意図は失敗したことになる」というアーサー・C・クラークの言葉のとおり、この映画は「非日常」の壮大な世界に観客を誘いますが、答が示されることはなく(いや正解といえるものはないでしょう)、モノリスのように私たちに啓示を与えるのみです。
その啓示の受け止め方は人それぞれでしょうが、観客は問いかけをゆっくりと反芻し、「思索」していったのです。
1つめのパート、モノリスの登場で示されるのは、今でいう「インテリジェント・デザイン」の考えです。
進化を操作したもの、あるいは人類よりも知的な存在はあるのか、それは何かという謎。
ユダヤ系アメリカ人であるキューブリック、後半生をインドで過ごしたアーサー・C・クラークですが、キリスト教の枠を超えた、SF的なコンセプトでの「 神とは何か 」という問いかけですね。
HALとボーマン船長との対比で示されるのは、『ブレード・ランナー』や『攻殻機動隊』でも出されたテーマ、人間と機械(コンピュータ)の違いは何か。 精神と肉体とは何か。
機械にゴースト(霊)というものを見出したとき、逆説的に生命の存在とは何かを感じるのですね。
そして罪の問題。 ヒトザルも宇宙に進出した文明人も、そしてHALも、知性を獲得し、主体的な個となったのにも関わらず、その知性は殺人に使われてしまう。
進化とは、知性とは、殺すことなのか、破壊することなのか。
などなどの問いかけがこの映画には見出せます。 ですが、何に関心を持つかは観るもの、人それぞれ。
「スター・チャイルド」などパート4の謎はさっぱりわかりませんし、ぼくは興味がわかないのが率直なところ。
ブルース・リーは武術の奥義を「考えるな、感じろ」といいました。
空海は、最澄の真理の理解の仕方が、頭や言葉で考えるばかりで肉体性空間性を持とうとしてないと批判して「理趣釈経」を貸さず、絶交しました。
学習は習得には及ばず、感性とは学習できないものかもしれません。
それでも、ああではないか、こうではないかと不器用に考えるのが、人なのではないでしょうか。
理解にいたるアプローチは一つではないですね。
SF映画の金字塔 といった形容を越えた ビッグバン。
感じる映画 にして 思索する映画。
映画史にのこる一作です。
キューブリック月間 その3 そして難解…
投稿日
2006/12/16
レビュアー
カゼキリ
初めて観たのですが、難しい…ストーリーは殆ど無いに等しい。
ただ映像を見せられて、さあどう感じ思った?答えの無い問題を出された感じです。まあ答えは無いのでしょう。個々が何を感じたか、それだけでOKでしょう。
ただ、1968年の作品だとは思えない凄さはあります。未見の方は一見の価値はあると思います。
キューブリックの作品はどれもみな痛快娯楽作だ!
投稿日
2006/02/23
レビュアー
parole
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
映画においてはテーマだとか、言いたいことだとかは無視感じることこそが大切なんだ、なぁんてことをあちこちのレビューで書きまくっているわたくしですが、でも実は映画でテーマ・・・もっと言っちゃえば哲学だとか思想だとかを表現することは可能だと思っていますし、その表現されたものに価値がある作品だってあると思っています、はい。例えば、『旅芸人の記録』で有名な、テオ・アンゲロプロス。彼の作品ははっきり言って政治論文なんですね。美学的というか芸術的な観点からももちろん充分に楽しめるのですが、でも彼の作品の真価を味わいたいと思うのならギリシア現代史だとか当時の自由主義社会における共産主義活動の持った意味合いだとか価値などをきちんと把握した上で、アンゲロプロスがこれらのことを作品においてどのように表現しようとしているのかを読み解く必要があるわけです。同類の作家としては、ピエロ・パオロ・パゾリーニだとか、エミール・クストリッツァ、大島渚なんかが上げられるでしょう。もちろん彼らの作品を美学的な観点から、つまり感じて愉しむと言う側面から評価することは十分に可能ではありますが、それは彼らの魅力の一面を押さえているに過ぎません。
スタンリー・キューブリックもまた一般的にはその思想だとか作品で訴えていることから評価すべき作家と見なされていると思いますし、『2001年宇宙の旅』なんかは『時計じかけのオレンジ』と並んでその最たるものと受け取られていると思います。でも、これってちょっと違うんじゃないかと思う。確かにキューブリック自身が『2001年宇宙の旅』を制作する際の着想としてアーサー・C・クラークの「哲学的な側面」があったとは思うし、それをなんとか映画作品として表現しようともしている。だけれども実は彼自身が一番熱中し、またその真価が現れるのは、例えばラストシーン近くの光の帯の凄さそのものなんじゃないかと。つまり、キューブリックという人は奥深そうに見えて、深慮遠謀の人に見えて、実はかなり即物的かつ俗物的な人なんじゃないかと。
もちろん、「即物的かつ俗物的」ってのは誉め言葉です。だから、キューブリックの作品は表面に現れ出ている「芸術風」や「哲学っぽさ」なんてのはあっさり無視して、痛快活劇として愉しんじゃった方がずっと健康的だと思うのです。彼の作品は一つの例外もなく、みなそんな風に愉しむべきものだと思う。
完見度;最後まで・・・さっぱりわからん
投稿日
2004/02/09
レビュアー
aiai
わかってないのにわかったふりするのが得意な僕ですが、この映画は正直よくわかりませんでした。
劇場で2回続けて見たけどわからなかった笑。
たぶん、この作品、ファンの方には怒られるかもしれないけれど、小劇場で例えると(例えるなって?笑)、野田秀樹の「劇団夢の遊民社」なんでしょう。
自分所有の過去の物語事例から分析しようとすると、すぐにひっぱたかれるっていうか。
こういう映画はへたに理解しようとせず、受け入れるってことなんですかね・・・うーんわかったようなわからないような・・・
結論から言うと、xxxx年黒船来航って感じで、映画の歴史的事実としてとらえておけばよろしいかと。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
2001年宇宙の旅