シッコ

アメリカには国民皆健康保険制度が無いのは自己責任の国だからとなんとなく思っていたが
事実はまったく違う事をこの映画で知り、アメリカはつくづくひどい国だとあなたもきっと思
うはず。アメリカ人がマイケル・ムーアを嫌う理由がよく分かる。彼の作品を観るとアメリカ
が大嫌いになるからである。彼はそれを目的としているのではないのに。

内容は観ていただくしか無いが、今の東日本大震災で日本人が互助の精神を持っている事を
日本人さえもがつくづく再確認しているがアメリカ人にはそういう気持ちはまったく無いらし
い。マイケル・ムーアの他の作品で出てきたセリフを思い出す。
「FUCK EVERYBODY　それがアメリカ人の基本態度」
健康保険制度が無いのがそういう理由だとは知らなかった。（理由は映画でご覧下さい）

映画の中でヨーロッパの保険制度が紹介される。ムーアがじきじきに英国やフランスにでかけ
て現地の人に実際のことを聞くわけだが、やっぱりアメリカ人の大部分は欧州のことさえ知ら
ないんだ。欧州と米国の格差にムーアは腰を抜かし「信じられない」を連発する。カナダでさ
え国民皆健康保険制度があり、カナダ人と結婚すれば医療がタダになるのでカナダ人と結婚す
るサイトまで紹介される。アメリカの国民でいるという事は富裕層（資本家）に搾取される為
以外に意味は無いのではないかと改めて思う。アメリカには住めないなとこれも改めて思う。

英連邦は医療費が外国人でもタダという話がでてきてムーアは信じられないと言うが、私も
それは昔家内にそう聞いたとき信じられなかった。けれど私は生まれて初めての全身麻酔の外
科手術を初めて行ったニュージーランドで事故にあって受け四日間入院し食事も松葉杖も戴い
たが、タダだった。家内の話は本当だった。税金が高いからできるのではないかとムーアも思
うが実際はそうではない。「互助精神」が実現させているのである。(なら日本でもできる筈)
（日本でできていないのは何故だろうか）

アメリカ人は気の毒。ヒラリー・クリントンがなぜ国民皆健康保険制度実現に腐心していたの
に沈黙したか、この映画を見ると分かる。それは本当に悲しい話だ。

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日本は先進国の中でずば抜けて医療費が少ない国といわれています。現在、医療崩壊が叫ばれていて、医師の数をふやそうとしていますが、自分が医学部を受験する頃（約16年前）は、医師の数が増えると定員を減らしていました。本当です。
開業医が金儲けをしているから、医師をへらせという単純な発想だったと思われます。今も同じです。勤務医が優遇されていないから開業医をつぶそうという動きは確実にあります。
国の医療政策が貧困です。天下りの役人増やす為に、箱物をいっぱいつくるより、医療福祉にお金をさくべき。
年寄りが増えるからお金使うのがもったいないのかな？

天下りの役人の年収の方が、私より多いです。本当です。彼らは机の前に座るだけで、税金で研修旅行で海外いくだけですよね。私は人の命を救っていますよ。
救急車のコンビニ受診を防ぐ為、有料化する話も聞きます。これは賛成ではありますが、映画のようになりかねません。
モンスターペイシェントが増え、医師が患者に刺されても泣き寝入りです。本当です。患者が医師刺しても新聞載らないけど、医師が患者殴ったら全国ニュースですよね？

いろいろ問題ありますが、アメリカ型の医療に方針を変えようとした小泉政策（医療の市場原理導入）は確実な間違いです。優勢民営化も含め、多くの間違いを前政権は行っています。現政権もおなじですが。

今、アメリカの勤務医は、医療訴訟用の保険が自分の給料より高く破産している方が多いようです。
人は完全ではありません。間違いを起こすこともあるでしょう。それを気づき修正していくのが政治の役割ですが、組織票目当てで冷静な判断ができないので政治家はもういりません。

アメリカは全然、見本になりません。バカです。デブ多いです。
あまり真似しないように。憧れないように。医療技術の最先端ではありますが。

うう〜ん、アメリカはここまで病んでいたのね。

おちおち病気にもなれないなんて。

キューバ、フランス、カナダの医療制度はすばらしい。

でも税金率の（日本で言う消費税）説明がなかったのが残念。

日本もどこまでの税率なら、健康保険ゼロにして、国民が納得いくかしらね。

日本もいつかアメリカのようになりそう。

つい先日も公園だったかに入院費を払えない患者を置き去りにした事件もあったし。
日本も病める国になるつつあるようです。


１日アメリカにいくだけでも保険にかけるというムーアの叔父夫婦。

民間の保険会社に入っていてもいざ出す段階になると
『申告漏れ』で、解約。

ホントに考えさせられる映画です。

日本の政治家にも見てもらいたい。
そして今後の医療制度を考えてもらいたい。

国民性を高めるには国民が喜ぶ生活を！

安心して暮らせる国になってほしいです。

マイケル・ムーア、あんたは偉い。

これだけ面白い「エンターテイメント」で「ドキュメンタリー」は
はじめてです。ボーリングフォーコロンバインより面白かった。

随所に見られる、毒を盛ったシニカルな表現。
切断した指にプライスタグをつける、とか
スターウォーズ式タイトルワークとか、
ちょっとモンティパイソンを彷彿とさせる意地悪な笑い。

まぁ、そんな表現のディテールだけじゃなくて、
医療保険についての問題提起から、
「どーなってんの？アメリカ！？」
と見ている者に思わせる、プロットの展開はさすが。

偏った視点かもしれないけど、いいんです。
マイケル・ムーアの映画なんだから。
マイケル・ムーアの考えを聞こうじゃありませんか。

政治家には、みんなこの映画をみてもらいたい。
一般社会に、何かを問題提起するのなら、
固いコトバを１００並べるよりも、効果的な伝え方がある
ってこと、ちょっとはわかるんじゃないでしょうか。

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日本も年々将来への不安は膨らみ生き辛い世相になってきました。後期高齢者医療保険制度。ネーミングからしてデリカシーの欠片も無く品性を疑う政策ですよね。

高級外車に乗る老人には少しくらいは負担してくれてもいいんじゃないかと言う意味です。って某大臣がのたまいましたが、確かに高級外車に乗るご老人は少々の保険料を負担しろと言われても懐は痛まないかもしれませんが、それは自主的な気持ちがあってこそのことでしょう？今裕福な暮らしをしているご老人だって若い頃はものの無い時代で戦争戦後を生き抜いた訳で、親しい人を幾人も亡くし、教育も充分に受けられず学徒動員で鉄砲の弾を作らされた人々ですよね。骨身をおしまず戦後の経済復興を支えた労働層でもあります。どれだけ日本と言う国のために働いた人たちでしょう。今悠々自適な人たちは現役時代に収入のかなりの割合の税金を国に納めていると思います。感謝こそすれ、まだまだせびり取らなければ要られない私たちの世代って一体どうなっているのでしょう？ましてや経済的に恵まれない方からも年金から天引きなんてひどすぎる。すねかじりの若者のほうがはるかに贅沢しています。

医療制度に限っての映画ですが、そんな事を思うと経済格差等も含めてこの映画が将来の日本が歩む路ではないかと又さらに不安になってしまいました。だからこの映画を見てアメリカと言う国の悲惨な状態、と言うより、為政者の利己的で不誠実な、そして長い目で先を見ない頭の悪い施策に一番腹が立ち、また保険業界リーディングカンパニーの品格の無さに開いた口がふさがりません。人間性、モラルを見失った見本の縮図のような映画でした。

族議員と呼ばれる業界の恩恵を受けたみなさん、見苦しいですよ。政治家・役人の皆さん、どうか人間の責任と道義を思い出して子どもが明るい明日を夢見れる日本を取り戻してください。そして国民はもっと怒りましょう！

さて、いささか興奮して失礼しましたが、グァンタナモへ9・11の功労者達を連れ込むなんてなかなかいいアイディアで、映画はとても面白いです。一面的かもしれませんが、シリアスな問題提起作品より親しみやすいので大人も、子どもが見てもわかり易いし、疑問に感じたり同意したりして、勉強になるのではないでしょうか。多いにお勧めします。