カタコンベ

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あれは、ローマの通称「骸骨寺」に行ったときのこと。
興味本位だったけれど、部屋に飾られた修道士たちの骨は、人の死というものを厳かに語りかけていたわ。
街中にあるにも関わらず、とても静謐な空間。
私は自分が死ぬときに、この光景を思い出すんだろうなと感じたの。

本作の舞台カタコンベは、７００万体の遺骨が眠る地下迷宮。
想像を絶する空間で、どういう映画が出来たか、非常に興味深かったわ。
観賞して、絶句。
なんとパーチー。欧米人のパーチー好きには呆れたものね。
いつでもパーチー、どこでもパーチーって感じかしら。
思わず口に含んでいたプルーンが、鼻に抜けたわ。

舞台がパリだったので、ずっとフランスの映画だと思ってた。
フランス映画独特の、人の心理に触れる暗鬱さが感じられたから。
製作陣も、カタコンベでパーチーとはトンデモない発想をしたもんね。
と思っていたら、実際にパーチーする若者がいるんですって！
それを取り締まる専門の警察官「カタコップ」も！
ジャケ裏に書いてあった。
そして製作は、なんとアメリカ。
見事に騙されたわ。
男にだって、騙されたことないのに！！

しかも「ＳＡＷ」シリーズのプロヂューサーの作品だって。
あ、そうって感じ……。

途中、観るのを止めようかと思うくらい怖かったです。
カタコンベの中で女性が一人迷子になってしまう、、、、こんなシチュエーションで怖くないほうがおかしいですよね！

ところがところが、それだけなんです。
それだけの映画なんです。
私は、この映画があまりにも酷評されてるんで、どこか好意的に評価できるところを探してレビューを書こうと思っていました。
が、、、これはひど過ぎ！
以上、終わりです。

ホラーと言う単純なプレイに飽きてきたもので
最近は、シチュエーションを大切にするようになってきました。

お気に入りなのが
地下閉じ込めナチュラル系。
後ほど、この典型的な作品のレビューを書く予定ですが。
簡単に言うと、鍾乳洞とか未知の洞窟を探検してて
出口が崩れて抜けられなくなり、とにかく奥までいくしかない状況におかれ、闇で進化した凶暴なアルビノ人類と遭遇してしまう。

もう、解説と言うより書きたいレビューそのままなのですが。

カタコンベはと言いますと
地下墓地閉じ込めイケイケ系です。
強引に閉じ込められ、強引に襲われるみたいな。
洞窟であれば、広いところに出れば気持ち的にも抜け出した感を
同調できたのですが、地下墓地なのでいつまでたっても同じ圧迫感。
観ていて息苦しくて仕方ありません。
でも、この息苦しさがたまりません!
ちょっと癖になります。

閉じ込め系、なかなか作られず新鮮で面白いのですが
パターンが同じものが多いので観すぎには注意です。
すぐに飽きてしまいます。

ただ、最近のノーマルホラーに飽きた方には
ちょっとシチュエーションを変えて観るのもいいと思います。
今回のカタコンベ。そんな方にオススメです。

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姉目線でみるか妹目線で見るかでビミョーにニュアンスが違うかも。

妹は依存度が高く精神安定剤に頼るネガティブで引きこもりがちな女性。姉は好奇心旺盛で社交的でソルボンヌのイケイケな現役学生なわけだからそれなりに学業もイケてる（推測）ポジティブな女性。ちなみに妹の学業や普段の暮らしに触れる部分は無いので、まー繊細かもとか詩とか書いてるかもくらいしか想像できない。

妹がともかくウザイ。言葉も通じない国に行くのにゲートの通り方から身を寄せる予定の姉の住所や連絡先すら知らず、予定を立てるでもなく、着の身着のまま。依存度が高く姉に限らず人に丸投げするが、始終頭が痛いとかやりたくないとこぼしつつ結局は言いなり。
反して姉は自室に野郎数人がたむろする放蕩生活、直感的に行動し無計画。パーティーが始まるとある人物に思想的にも傾倒してるのがわかる。この女優のキャラなのか終始ラリってる風でもある。

姉妹揃ってダメダメなんてよくある話だけど、救いが無いのは姉妹共に人間性に問題があることだけじゃない。映画として、肝だめし会場となる地下迷路に何の創意工夫もなく、アリモノだけを視覚狭窄的に撮っちゃいましたと言う点だ。伏線は台詞による状況設定のみで、ネタバレやオチまで含めてあーまー当然そーなるでしょうねー程度の感覚しかない。

姉が最悪、ラストで溜飲を下げたというお方は完全に妹目線だと思うけど、あれで気が晴れられたんじゃ姉もたまったもんじゃない。まくしたてたのはそれまでの妹に対する憤懣が爆発したからだ。いつもそうやってあんたは人の話もろくに聞かないで逆ギレして全て片をつけるばっかだったじゃない。だから・・・

何かひとつでも共有する言語が無くちゃ、姉妹なんかやってらんない。
”人生が変わるほどの”首謀者との目くるめく体験がよほどよかったのかいつものノリで誘った姉も馬鹿だし、乗った妹も馬鹿だ。
スクーターのシーンなんかよかったのに。せめて姉妹のパリでのいい思い出のひとつでもあれば救いがあったのに。

しかしどいつもこいつもマヌケ揃いでソルボンヌになんか恨みでもあんのか？この監督^^；

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うわ〜、良くこんな場所で撮影が出来たねぇ…。
いや、タダそれだけです。
後は模倣と退屈な演出が続くだけ…。
人は死ねば骨になって土に帰るだけ…。
でも同じ境遇の仲間が700万人もいれば寂しくはないか？。