リンダ リンダ リンダ / 前田亜季
リンダ リンダ リンダ
/山下敦弘
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全体の平均評価点: (5点満点)
(165)
解説・ストーリー
とある地方都市にある芝崎高校。高校生活最後の文化祭を翌日に控え、恵、響子、望の3人は途方に暮れていた。ギターが指を骨折、ブチ切れたボーカルも抜けてしまい、本番3日前にしてバンドが空中分解してしまったのだ。その時、偶然ブルーハーツの「リンダ リンダ」を耳にした恵たちは、これなら3人でも演奏できると、急にやる気を取り戻す。そしてちょうど目の前を通りかかった韓国からの留学生ソンをボーカルに引き入れ、急造バンドが誕生した。4人はさっそく文化祭最終日の本番に向けて猛練習を開始するのだったが…。
とある地方都市にある芝崎高校。高校生活最後の文化祭を翌日に控え、恵、響子、望の3人は途方に暮れていた。ギターが指を骨折、ブチ切れたボーカルも抜けてしまい、本番3日前にしてバンドが空中分解してしまったのだ。その時、偶然ブルーハーツの「リンダ リンダ」を耳にした恵たちは、これなら3人でも演奏できると、急にやる気を取り戻す。そしてちょうど目の前を通りかかった韓国からの留学生ソンをボーカルに引き入れ、急造バンドが誕生した。4人はさっそく文化祭最終日の本番に向けて猛練習を開始するのだったが…。
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「リンダ リンダ リンダ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
とある地方都市にある芝崎高校。高校生活最後の文化祭を翌日に控え、恵、響子、望の3人は途方に暮れていた。ギターが指を骨折、ブチ切れたボーカルも抜けてしまい、本番3日前にしてバンドが空中分解してしまったのだ。その時、偶然ブルーハーツの「リンダ リンダ」を耳にした恵たちは、これなら3人でも演奏できると、急にやる気を取り戻す。そしてちょうど目の前を通りかかった韓国からの留学生ソンをボーカルに引き入れ、急造バンドが誕生した。4人はさっそく文化祭最終日の本番に向けて猛練習を開始するのだったが…。
「リンダ リンダ リンダ」 の作品情報
「リンダ リンダ リンダ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
リンダ リンダ リンダの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
114分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VPBT17816 |
2006年02月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
|
0人
|
0人
|
リンダ リンダ リンダの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
114分 |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VPBT17816 |
2006年02月22日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
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ユーザーレビュー:165件
ソンさんのいる風景
投稿日:2006/03/09
レビュアー:モッチー
ぺ・ドゥナ扮するソンさん。バンドに誘われ「ハイ! ハイ! ハイ!…イヤジャナイヨ!」と大声で返答するシーンは秀逸。
ソンさんの存在とかソンさんのいる場所とかソンさんに流れる時間というのが、ソンさんに恋をした男子くんと同じようになぜか気になる。激しくなく熱くなく、なんか間延びした文化祭の片隅がすごく心地よく懐かしい。
高校生の頃、同じようにバンドをやっていて、学校帰りにスタジオを借りてはユニコーンをコピーして、文化祭では、まぁあんな感じで演奏をした。ああ、こんなふうだったよな、と思い出すが、全体としては気の抜けた炭酸水のように心に引っ掛かってくるものはない。そういうものなのだ。
校舎の裏だとか、渡り廊下だとか、階段の降り口だとか、自転車置き場だとかそういう場所でとくに何ということもなく座っていたり喋っていたのが高校時代だったという感想である。
スポーツに根性燃やす青春でなく、マニアな世界に沈潜する青春でもなく、大したカタルシスなどない世界観がよい。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
リアル
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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こういった学園ものの映画は、
ついつい「高校生活に何かを刻み付けたい」とか
「世間に対する怒り」みたいな
カッコいいテーマを選びがちだけど、
この映画は淡々とありきたりな
女子高生の日常を綴っています。
バンドをやると決めたからやる、
バンドやりたいからやる、仲間がいるからやる、
といった風で、何か目指す目的があるわけじゃないです。
そんな等身大の女子高生がやけにリアルでした。
自分の青春は遠い昔だけど、
考えてみれば太陽に向かって叫ぶような、
青春映画みたいなシーンなんてひとつもなかったです。
この映画は主人公の少女たちの「普通さ」が、
かえって胸を締め付ける、とびっきりの青春映画でした。
「最初にここを通った人」という理由だけで
ボーカルを担当するはめになった
韓国人留学生を演ずるペ・ドゥナの、
絶妙の間を活かした演技もすばらしい。
ペ・ドゥナの間の抜けた笑いが
この作品にゆったりとした時間を与えています。
そしてラスト・シーンの学園祭ライブ。
シャウトするペ・ドゥナのボーカルに、
どうしようもなく熱くなれました。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
もっと味付けがほしいなぁ
ナチュラルテイストの映画だった。最近流行りの“ロハス”ってヤツだ。自然の食材だけを使った料理とか、健康を意識して体にいいことをしましょうとか――、あれだ。人工調味料がまぶされた料理より自然のままの料理の方が体に良いってことは解るが、正直どうも物足りない。食材本来の味を引き立たせるためにも、ある程度の人工調味料や加工は必要だろう。本作は、そんなことを思わせる映画だった。
この映画を観ていて思ったことは、役者たちの演技を活かすためにも、もう少しエンターテイメントしてくれた方が良かったのではないか、と言うことだ。あまりにナチュラルすぎて若さとか煌めきとかが感じられない。このナチュラルさが過剰な演出に思えて、はなじらむのだ。ゆっくりすぎるくらいの時間の中で、少女たちの感情の起伏や衝動がスクリーンに埋没してしまって伝わって来ない。まだ、ドキュメンタリーの方が伝わるというものだ。“引き算”の演出は難しい。辛うじて“足し算”の演出が施されたのは、文化祭の場面だけだった。クラシックを歌い上げる少女、30年前にタイムスリップしたかのようにフォークを歌う少女、――めっぽう面白かった。こうした意外性が学校などの大きな集団にはある。主人公たちのドタバタの裏で進行する本格的な舞台の様子が、この映画では一番エンターテイメントだった。短くて細切れだが必見のシーンだろう。
決して粗悪な作品ではない。演出プランもしっかりしている。理知的でキチンとした思想を持った監督サンだ。見応えもある。しかし、その一方で「この食材でこの料理を作るのに、この作り方で良かったの?」という疑念は残る。きっと舌の肥えた鑑賞者なら、素材の本来の味とシェフの意図を汲み取って、出された料理を堪能できたかも知れない。しかし、ほとんどの鑑賞者は現代的な過剰なくらいの味付けに慣れている。いまさら「これが本来の味です」と、洗っただけの野菜ばかり供されても食事を楽しんだ気になれない。そういうことだ。
万人にはススメられないけど、美食家にはうけるかも知れない。
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リアルなファンタジー
投稿日:2008/04/27
レビュアー:chiro
名作『天然コケッコー』(07年)と同じ、山下監督の田舎の学園モノ。『天然コケッコー』は小学・中学生の日常が綴られていたが、その2年前に作られたこの作品は高校生が主役で、文化祭に向けた数日の頑張りぶりが描かれている。
田舎の女子高校生バンドといえば『スウィングガールズ』(04年)があるが、『スウィングガールズ』がスポ根系とすれば、『リンダ リンダ リンダ』は脱力系だろうか。
この脱力系ユルユル感が、山下監督ならではの稀有な持味だ。等身大の女子学生のダラダラした日常と文化祭直前の焦りの中で、微妙な心の揺れや懸命さが瑞々しく描かれている。1人でマンガを読んでいた天然のソン、負けず嫌いでクールな恵、友達が多くてよく笑う響子、口数は少ないがたまに熱く語る望。
主役4人のアンサンブルも素晴らしく、泣いたり笑ったり険悪になったり・・・人間関係の距離感や空気感も実に自然だ。山下監督は「現実を突き詰めるとファンタジーになる」と語っているが、それを納得させる演出力は相当なものだ。
この映画を見ると、誰もが経験したであろうあの懐かしい文化祭の雰囲気に浸れるだろう。手書きのポスターやクレープ屋や焼きそば屋、お化け屋敷や体育館でのバンド演奏などが的確に表現されている。単にノスタルジーだけでなくファンタジーにまで高めることにも成功している。
望の家での食事の帰り、4人が夕暮れの土手を歩くシーンや、プールに浮かんでいた恵が出演を決心するシーンなど印象的なシーンも多い。
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盛り上がりのないリアリティだから「こんなことあったなぁ」と共感
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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「女子高生」に「ブルーハーツ」の設定。前知識ゼロだったので『ウォーターボーイズ』から始まる一連の元気一杯メジャー作品だろうと思っていたら…。
冒頭の文化祭はじまりのお堅いセリフ「これでいいのか?」問いかけのビデオ撮影シーン。このシーンから、青春メジャー映画を自分のスタイル“山下ワールド”で伝えるけれど良いですか?と言う山下敦弘監督の自問自答&メッセージと感じた。
ここから、長回しで、寄ることのないカメラ。
文化祭を前にしたザワザワ・ワクワク感、練習にかこつけての仲間との徹夜。変にテンション高くなって、意味のない会話に笑い、朝までうだうだしゃべってる。
ごくごく普通の今時の女子高生4人を、ぎりぎりまで間を伸ばして映してる。
だから、その時の雰囲気が妙に伝わってきて知らず知らずに感情移入してるのです。
廊下やプール、部室、下駄箱、階段…、校舎全体を映して特定するシーンがないから、あの頃の風景も想像できる。
薄暗い中、カーブミラーの横のコンクリート階段の上のグランドを横切ってから部室に向かう長回し。(なぜか、このシーンが一番ジーンときた)
他にも、良いシーンがたくさんあります。
「ブルーハーツ」を初めて聞いたであろう、ペ・ドゥナが泣いてしまうシーン。言葉が分かんなくても、17歳で生まれてはじめて聞いたら泣けちゃう曲ですよ。
誰もいない体育館のステージで、人知れずメンバー紹介のリハーサルをするシーン。
ラストもそう。
好きな子と並んでクレープの店に立ってる、学校祭。
でも、寝坊して上手くいかない。
徹夜してまで練習したが、賞が取れたわけじゃなし。
歌だって、ダブった先輩の方が断然上手い。それでも、リンダ リンダ〜♪
盛り上がったステージ。
この文化祭で自分の人生が変わるほどがんばって成長できた?違うよね。
翌日は、また普通の高校生活に戻るだけ…。
バス停。卒業したらみんなそれぞれ違う道。
そんなこと分かってるんだけど、高校3年生、17歳って誰でもが通った道を少し前に進んだような気持ちになれたあの頃をしっかり思い出させてくれるリアリティ。
大人の私には、「こんなことあったなぁ」とかなり感情移入できた、高評価のノスタルジィ映画となりました。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ソンさんのいる風景
投稿日
2006/03/09
レビュアー
モッチー
ぺ・ドゥナ扮するソンさん。バンドに誘われ「ハイ! ハイ! ハイ!…イヤジャナイヨ!」と大声で返答するシーンは秀逸。
ソンさんの存在とかソンさんのいる場所とかソンさんに流れる時間というのが、ソンさんに恋をした男子くんと同じようになぜか気になる。激しくなく熱くなく、なんか間延びした文化祭の片隅がすごく心地よく懐かしい。
高校生の頃、同じようにバンドをやっていて、学校帰りにスタジオを借りてはユニコーンをコピーして、文化祭では、まぁあんな感じで演奏をした。ああ、こんなふうだったよな、と思い出すが、全体としては気の抜けた炭酸水のように心に引っ掛かってくるものはない。そういうものなのだ。
校舎の裏だとか、渡り廊下だとか、階段の降り口だとか、自転車置き場だとかそういう場所でとくに何ということもなく座っていたり喋っていたのが高校時代だったという感想である。
スポーツに根性燃やす青春でなく、マニアな世界に沈潜する青春でもなく、大したカタルシスなどない世界観がよい。
リアル
投稿日
2008/11/06
レビュアー
"
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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こういった学園ものの映画は、
ついつい「高校生活に何かを刻み付けたい」とか
「世間に対する怒り」みたいな
カッコいいテーマを選びがちだけど、
この映画は淡々とありきたりな
女子高生の日常を綴っています。
バンドをやると決めたからやる、
バンドやりたいからやる、仲間がいるからやる、
といった風で、何か目指す目的があるわけじゃないです。
そんな等身大の女子高生がやけにリアルでした。
自分の青春は遠い昔だけど、
考えてみれば太陽に向かって叫ぶような、
青春映画みたいなシーンなんてひとつもなかったです。
この映画は主人公の少女たちの「普通さ」が、
かえって胸を締め付ける、とびっきりの青春映画でした。
「最初にここを通った人」という理由だけで
ボーカルを担当するはめになった
韓国人留学生を演ずるペ・ドゥナの、
絶妙の間を活かした演技もすばらしい。
ペ・ドゥナの間の抜けた笑いが
この作品にゆったりとした時間を与えています。
そしてラスト・シーンの学園祭ライブ。
シャウトするペ・ドゥナのボーカルに、
どうしようもなく熱くなれました。
もっと味付けがほしいなぁ
投稿日
2008/05/11
レビュアー
みなさん(退会)
ナチュラルテイストの映画だった。最近流行りの“ロハス”ってヤツだ。自然の食材だけを使った料理とか、健康を意識して体にいいことをしましょうとか――、あれだ。人工調味料がまぶされた料理より自然のままの料理の方が体に良いってことは解るが、正直どうも物足りない。食材本来の味を引き立たせるためにも、ある程度の人工調味料や加工は必要だろう。本作は、そんなことを思わせる映画だった。
この映画を観ていて思ったことは、役者たちの演技を活かすためにも、もう少しエンターテイメントしてくれた方が良かったのではないか、と言うことだ。あまりにナチュラルすぎて若さとか煌めきとかが感じられない。このナチュラルさが過剰な演出に思えて、はなじらむのだ。ゆっくりすぎるくらいの時間の中で、少女たちの感情の起伏や衝動がスクリーンに埋没してしまって伝わって来ない。まだ、ドキュメンタリーの方が伝わるというものだ。“引き算”の演出は難しい。辛うじて“足し算”の演出が施されたのは、文化祭の場面だけだった。クラシックを歌い上げる少女、30年前にタイムスリップしたかのようにフォークを歌う少女、――めっぽう面白かった。こうした意外性が学校などの大きな集団にはある。主人公たちのドタバタの裏で進行する本格的な舞台の様子が、この映画では一番エンターテイメントだった。短くて細切れだが必見のシーンだろう。
決して粗悪な作品ではない。演出プランもしっかりしている。理知的でキチンとした思想を持った監督サンだ。見応えもある。しかし、その一方で「この食材でこの料理を作るのに、この作り方で良かったの?」という疑念は残る。きっと舌の肥えた鑑賞者なら、素材の本来の味とシェフの意図を汲み取って、出された料理を堪能できたかも知れない。しかし、ほとんどの鑑賞者は現代的な過剰なくらいの味付けに慣れている。いまさら「これが本来の味です」と、洗っただけの野菜ばかり供されても食事を楽しんだ気になれない。そういうことだ。
万人にはススメられないけど、美食家にはうけるかも知れない。
リアルなファンタジー
投稿日
2008/04/27
レビュアー
chiro
名作『天然コケッコー』(07年)と同じ、山下監督の田舎の学園モノ。『天然コケッコー』は小学・中学生の日常が綴られていたが、その2年前に作られたこの作品は高校生が主役で、文化祭に向けた数日の頑張りぶりが描かれている。
田舎の女子高校生バンドといえば『スウィングガールズ』(04年)があるが、『スウィングガールズ』がスポ根系とすれば、『リンダ リンダ リンダ』は脱力系だろうか。
この脱力系ユルユル感が、山下監督ならではの稀有な持味だ。等身大の女子学生のダラダラした日常と文化祭直前の焦りの中で、微妙な心の揺れや懸命さが瑞々しく描かれている。1人でマンガを読んでいた天然のソン、負けず嫌いでクールな恵、友達が多くてよく笑う響子、口数は少ないがたまに熱く語る望。
主役4人のアンサンブルも素晴らしく、泣いたり笑ったり険悪になったり・・・人間関係の距離感や空気感も実に自然だ。山下監督は「現実を突き詰めるとファンタジーになる」と語っているが、それを納得させる演出力は相当なものだ。
この映画を見ると、誰もが経験したであろうあの懐かしい文化祭の雰囲気に浸れるだろう。手書きのポスターやクレープ屋や焼きそば屋、お化け屋敷や体育館でのバンド演奏などが的確に表現されている。単にノスタルジーだけでなくファンタジーにまで高めることにも成功している。
望の家での食事の帰り、4人が夕暮れの土手を歩くシーンや、プールに浮かんでいた恵が出演を決心するシーンなど印象的なシーンも多い。
盛り上がりのないリアリティだから「こんなことあったなぁ」と共感
投稿日
2006/10/28
レビュアー
ひらり
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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「女子高生」に「ブルーハーツ」の設定。前知識ゼロだったので『ウォーターボーイズ』から始まる一連の元気一杯メジャー作品だろうと思っていたら…。
冒頭の文化祭はじまりのお堅いセリフ「これでいいのか?」問いかけのビデオ撮影シーン。このシーンから、青春メジャー映画を自分のスタイル“山下ワールド”で伝えるけれど良いですか?と言う山下敦弘監督の自問自答&メッセージと感じた。
ここから、長回しで、寄ることのないカメラ。
文化祭を前にしたザワザワ・ワクワク感、練習にかこつけての仲間との徹夜。変にテンション高くなって、意味のない会話に笑い、朝までうだうだしゃべってる。
ごくごく普通の今時の女子高生4人を、ぎりぎりまで間を伸ばして映してる。
だから、その時の雰囲気が妙に伝わってきて知らず知らずに感情移入してるのです。
廊下やプール、部室、下駄箱、階段…、校舎全体を映して特定するシーンがないから、あの頃の風景も想像できる。
薄暗い中、カーブミラーの横のコンクリート階段の上のグランドを横切ってから部室に向かう長回し。(なぜか、このシーンが一番ジーンときた)
他にも、良いシーンがたくさんあります。
「ブルーハーツ」を初めて聞いたであろう、ペ・ドゥナが泣いてしまうシーン。言葉が分かんなくても、17歳で生まれてはじめて聞いたら泣けちゃう曲ですよ。
誰もいない体育館のステージで、人知れずメンバー紹介のリハーサルをするシーン。
ラストもそう。
好きな子と並んでクレープの店に立ってる、学校祭。
でも、寝坊して上手くいかない。
徹夜してまで練習したが、賞が取れたわけじゃなし。
歌だって、ダブった先輩の方が断然上手い。それでも、リンダ リンダ〜♪
盛り上がったステージ。
この文化祭で自分の人生が変わるほどがんばって成長できた?違うよね。
翌日は、また普通の高校生活に戻るだけ…。
バス停。卒業したらみんなそれぞれ違う道。
そんなこと分かってるんだけど、高校3年生、17歳って誰でもが通った道を少し前に進んだような気持ちになれたあの頃をしっかり思い出させてくれるリアリティ。
大人の私には、「こんなことあったなぁ」とかなり感情移入できた、高評価のノスタルジィ映画となりました。
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