タイムマシン

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意外な話の展開で「ドリーム・キャッチャー」並みに笑った。

愛する人が何度過去に戻ってもやっぱり死んでしまうって余計つらいよね。
ガイ・ピアーズが最初おどおどキャラなんだけど、未来にいっていろんなことを体験するたび逞しくなっていく。
アメリカでは評判いまいちだったんだけど、へんな戦いのシーンが長いのよ。

それにしても、サマンサ・マンバ、意外に好演。
弟のオメロ・マンバも弟役で登場。かなりかわいいです。

それにしてもプレデターみたいなのと闘うアクションになり、ジェレミー・アイアンズは全身白塗りだし、こういう驚きは「なんだこりゃ？」って感じで好きですね。

タイムトラベル物はこういうものだという固定観念に縛られていたせいか、予想していたストーリー展開を良い意味で裏切る新鮮な流れにそれなりに満足。２０３０年まではよくある未来技術の画期的進歩（そこには視覚的にも美しいと思わせる魅惑的な色彩やデザイン）が共存しているわけなのだけれども、８０万年後にはそんな魅惑的なものなど一切無くなってしまって突飛なほど文化は古代的初歩様式に戻ってしまっている。言葉にしてみても今現在使われている言語が「昔、使われていた言葉」として古代言語扱いをされている流れなどは皮肉っぽくて失笑してしまったのだが、今の時代にもてはやされている「言葉のチカラ」とか「流行語」なんていうのが実はこの映画のようにこれから先なんの価値ももたなくなるかもしれないと思うとなんとも微妙で不思議な感覚を受ける。恋人を亡くしたアレクサンダーはその心の傷を癒すことが出来ず、人との接触さえ避けタイムマシン造りに没頭する。「過去を忘れて今を前向きに生きろ」という友人のありきたりな忠告は彼の心には届かない。彼は人生の苦痛の真意はどこにあるか知るために未来に旅立つことを決意する。未来で経験する文化的衝撃、地底人との闘い、そして新しい愛との出会い。などなどあれこれとひとつの器に詰め込みすぎでは？という印象も受けるが、なるほどラストまできちんと観れば結果それなりにすべてが飽和していることが分かり、納得。彼の真の居場所は結局彼自身が見つけるしかないのだし、周囲のありきたりな理屈や正義論ではそのココロを変えられないという展開。いずれ行き着くべき場所へ自分自身で辿り着くしかない、他者の表面的説教や善意論はたいして意味を持たない、ということかもしれない。
ちなみにタイムマシンで時空間を移動している瞬間での周囲環境の成長と衰退を表現する映像は壮大で絶景！！高層ビルを含む近代文化、氷河期、地盤変化などなど様々な地球上の変換があますところなく高度な映像技術で表現されている。この点がこの作品の最大の見どころであり、そこがまたこの系統の他作品と今作品の違いを著明にしているポイントのようで特徴的。ただちょっとストーリー展開を意図する方向へ運んで行こうとするあまりに無視出来ない矛盾が多く目立つという点などが気になったが、タイムマシン物が好きな人ならそれなりに楽しめる娯楽作品だと思う。はい。一度どうぞ。

　西暦1899年・・・。
　恋人（ジル・バレンタイン←ちがうやろ）にプロポーズした夜に強盗に襲われ、恋人を殺された科学者アレクサンダー（ガイ・ピアーズ）は4年の歳月をかけて、いやたった4年で完成させたタイムマシンで事件の夜に戻り、彼女を強盗から逃がします。ところが、彼女はその夜のうちに、今度は交通事故で帰らぬ人に。
　“1000回戻ると1000通りの死に方を・・・？”（そう、本作では過去は変えられない）
　いくら過去に戻ったところで、彼女の運命を変えることは出来ないと考えたアレクサンダーは、それならばと未来へ旅立つ。
　この時間旅行中に、タイムマシンの周囲の風景がものすごい速さで変化していく様子はなかなか観応えあります。最初に訪れた2030年のニューヨーク市立図書館でのフォトニックとのトンチンカンなやり取りも妙に笑えます。で、何だかんだやってるうちにトラブル発生！気絶している間にどんどん時は進み、気がつくとそこはよりにもよって80万年後の世界・・・ははは、恐れ入りやの何とやら。
　80万年後に、人類が今とまったく同じ姿を保っているというのもびっくりですが、地底人は登場するわ、そのボスがジェレミー・アイアンズやわっておもわずあっけに取られてしまいます。さらに驚くべきことに例のフォトニックが残っていて“君のことも覚えている”やって。むちゃくちゃや。けど、わりと好きな場面。
　何はともあれ、本作は恋人を亡くしたことで、過去に縛られ続けていた男が、80万年という途方もない時間の旅の果てに、未来に向かって生きていくことを決意する姿がはっきり描かれている。タイムマシンはそれをよりダイナミックに描くための道具に過ぎない。ラストシーンを観て強くそう思いました。いや、思うことにした。だから、けっこう後味が良かったです。

　PS.
　メイキングの中で、白塗りのジェレミー・アイアンズが意外にノリノリなのを観て、やけにホッとしたのはオレだけかな？

　

程よくまとまってる感じ。
それなりでいいんじゃん？ま、でも感動巨編を期待してる人は見ない方がいいかもしれんが、、。

ただ、時間越えの表現がよかった。
つるがのびていく様や、雪が降ったり、夏がきたり（？）、人がものすごい勢いで動いたりしているのに、主人公の動きは実時間のような動きであるとか、、、。
そこが結構気に入った。

ま、ラストはていよくまとまった感じの仕上がりです。
感動かどうかは別として、あのペンダントはイイ感じ。

　見ようか見まいかずっと迷い、そしてついに見てしまったこの映画・・・。
　前半は良い！何故起きてしまった事実を覆すことができないという現実に主人公が悩み、苦しむ、というところでこの話の結末への期待感が生まれます。しかし、中盤から後半・・・。なんだ、コレ・・・。80万年後・・・、あの猿の化け物は・・・。
　結果・・・、話のネタは良かったと思うんですが、中盤から下手なＢ級ＳＦアクション映画に成り下がってしまい、非常に残念です。