ミッドサマー

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ただただ、文化の違いとドラッグ怖い…と思い知らされる映画。

クリスチャン気の毒すぎた…
全て誘導された感はあるが、最期選ばれなかった場合はあの村で生かし続けて貰えたのだろうか？が気になる。

もしダニーが同行しなかった場合、
気まずく見送った恋人が旅行に行ったまま戻らない、というトラウマ重ねる事になるので、性格面を考えてもダニーはこの結果で幸せなんだろうな。宗教コワイね。

私的傑作認定だった「ヘレディタリー」を演出したアリ・アスター監督の最新作だけど
こいつはちょっといただけない。
ストーリーなんて有って無いようなもので、雰囲気だけで最後まで引っ張ろうとする
結構安直な作り。話題になったディレクターズカット版で鑑賞したけど
特に話が深まっているとは到底思えない。
主人公の女の子以外、なんせ人物描写が薄っぺらいので酷い目にあっても
「ま、しゃあねーか。」くらいの感想しか湧いてこなかった。
（それが狙いなのかもしれないが）

この監督と「US」のジョーダン・ピールは今後も末永く活動を続けたいなら
いったん、ホラーから離れた方がいいような気がする。
一時のM・ナイト・シャマランの様にならないか少し心配だ。

ところで、この映画で一番びっくりしたのは話とは関係なく、
後で「ベニスに死す」で美少年を演じたビョルン・アンドレセンが出演していたことを知ったこと。
事前情報なくこれに気付いた人は日本には一人もいないんじゃないかってくらい別人だった。

この作品はホラーの範疇に入るらしいが、暗くオドロオドロしたホラーの世界とは全く違う明るい青空の下で展開されるこわーいお話なのだ。
冒頭で大学生グループの紹介がある、ダニーとクリスチャン、一見仲の良い恋人同士なのだが、ダニーはクリスチャンに対して依存度が高すぎそれを重荷に感じている彼、ダニーの家族に恐ろしい不幸が襲う、双子の妹が両親を道ずれにして無理心中を計ったのだ。
気丈に振る舞うダニーだが結局クリスチャンに寄りかかってしまう。
なかなか別れ話が切り出せないクリスチャン。
そんな最中スエーデンからの留学生ペレが自分の故郷で行われる90年に一度の「夏至祭」に誘う、最初は男たちだけで行く計画だったが、クリスチャンがお愛想でダニーに声をかけると彼女も同行することに。
スエーデンの辺境の村、村人たちは皆親切そうで一行を大歓迎、白夜なので夜でも明るい村で「夏至祭」が始まる。
最初はよく見かける地方の祭りの風景なのだが、崖の上から老人が自ら身を投げ、岩の上に落下して行く、未だ息のある瀕死状態の頭を思い切りぶちのめす。
なんとまぁ残酷な儀式、年を取り続けて苦しむより喜んで死を望むのだと言う。
こうして祭りは続けられるが、やって来たゲストたちはダニーを除いて次々と恐ろしい目に会うことになる。
まるでペレが連れてきた生贄のようだ。
不吉、不気味、不快感、不条理満載の祭りは続いてゆく。
そしてダニーが最後に見せた笑顔、それは彼女が全ての重荷から解放された自覚だったのだろうか。
ちよっと毛色の変わったホラー作品。

カルト教団の話。と言っても、90年ごとに儀式が催されるとなっているので教祖はとっくに死んでいるようだ。スタートから何百年たっているのかわからないが、本拠地となってるスウェーデンのボルガ村というところには教団のメンバーしか住んでいない。教団に抵抗したり、儀式に参加しなかった者はおそらく皆殺されたのであろう。で、村人たちは自給自足のような暮らし方をしながら何百年も宗教儀式を継承してきたようだ。もっとも、生産力の限界のためか、村人の人数が少なすぎて集団の生態系を維持できない。血族結婚ばかりしているために障害児が生まれる確率が高いのである。このため、定期的に外部から人を招きいれて、血が濃くなりすぎるのを防いでいる。尚、外部の人間を村に招き寄せるためには、適当な者を選んでアメリカやイギリスなどに留学させ、それらが現地で知り合った者を連れて帰る。招かれた者たちは用がすむと生け贄として殺される・・・というようなのが映画の設定。たぶんこれは「ウィッカーマン」のパクリ。

ストーリーは設定の説明がほとんど。で、これがやけにスローで、テンポが悪い。ただ、次に何が起きるのかと興味がわき、最後まで観た。おどろおどろしい悪魔崇拝みたいなシーンはなく、晴天の野原でメシを食い、儀式を行う村人たちのふるまいは明るい。

人間は何を信じるかで生き方もふるまいもまったく違ったものになり、死への恐怖がなくなったり、人を殺すことへの罪悪感がなくなったりする・・・というようなことが映画のテーマのようだったが、そのへんは大した話にはなっていない。
主役のフローレンス・ピューは女子プロレスのレスラーをやってたのが印象に残っているが、この映画では精神を患ってる陰気な女子大生を演じており、美人でないところが気になった。

前から気になっていた映画でしたが、見てみてちょっと後悔しました。。。
これは完全にスプラッター映画ではないか？？？
綺麗な映像と音楽に反して、殺人を美化したキ〇〇イ集団の話で、ちょっとマンソンファミリーを思い起こさせるストーリーだった。
教祖がいて、信じ込む信者がいて、殺しを美しい事だと心から信じている。もう完全にマインドコントロールの世界。。。
カメラワークや撮り方がちょっと変わってる。それと、グログロシーンがいきなり来る。
食事しながら、綺麗な街だな〜〜なんて思いながら見てるととんでもない目にあうよ。
トラウマになる映画なので、興味本位に見ないほうがいいかも。。。