エイリアン:コヴェナント / マイケル・ファスベンダー
エイリアン:コヴェナント
/リドリー・スコット
平均評価点:
予告編を観る
全体の平均評価点: (5点満点)
(49)
解説・ストーリー
巨匠、リドリー・スコット監督が、エイリアン誕生の真実と人類の命運を懸けた戦いを描いたSFパニックホラー。宇宙移住計画のため、宇宙への航海に出たコヴェナント号。乗組員たちが謎の惑星を調査していると、隊員の身体にエイリアンが寄生し…。※R15+※一般告知解禁日:11月2日
巨匠、リドリー・スコット監督が、エイリアン誕生の真実と人類の命運を懸けた戦いを描いたSFパニックホラー。宇宙移住計画のため、宇宙への航海に出たコヴェナント号。乗組員たちが謎の惑星を調査していると、隊員の身体にエイリアンが寄生し…。※R15+※一般告知解禁日:11月2日
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「エイリアン:コヴェナント」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
巨匠、リドリー・スコット監督が、エイリアン誕生の真実と人類の命運を懸けた戦いを描いたSFパニックホラー。宇宙移住計画のため、宇宙への航海に出たコヴェナント号。乗組員たちが謎の惑星を調査していると、隊員の身体にエイリアンが寄生し…。※R15+※一般告知解禁日:11月2日
「エイリアン:コヴェナント」 の作品情報
「エイリアン:コヴェナント」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「エイリアン:コヴェナント」 のシリーズ作品
エイリアン:コヴェナントの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
日・英 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
FXBR78482 |
2018年01月10日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
46枚
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0人
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0人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】エイリアン:コヴェナント(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
FXXR78482 |
2018年01月10日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
35枚
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1人
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0人
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エイリアン:コヴェナントの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
日・英 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
FXBR78482 |
2018年01月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
46枚
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0人
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】エイリアン:コヴェナント(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
121分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
FXXR78482 |
2018年01月10日
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在庫枚数 |
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ユーザーレビュー:49件
リドリー・スコットが現代に問う「 フランケンシュタイン 」の命題
ロキュの69日連続レビュー V 第65日
( ネタばれあり)
劇場公開時に観て抱いた感想は「 リドリー・スコットの『 エイリアン 』の新作を観に行ったら、『 ブレードランナー 』だった 」というような感じでした。
どういうことかと言うと、
『 エイリアン 』( 1979)のH.R.ギーガーの造型のモチーフは、言い切ってしまえば男性器であり、襲われ産みつけられた体内のバケモノの子が腹を食い破って出てくるために死んでしまう恐怖は、レイプと妊娠から来る恐怖に通じていると見ることができます。
エイリアンに対して、リプリーが戦うウーマン・ヒーローとして描かれるのは斬新かつ整合性がある展開だったわけです。
それに対し、今回改めて観て、エイリアンのおぞましさは当時よりも強く再認識しましたが、『 プロメテウス 』そして本作は、アンドロイドのデヴィッドの物語なのであり、エイリアンは客寄せと話しの展開のための道具立て、言わばマクガフィンであり、ゾンビにでもなんでも置き換え可能な、二次的な扱いであると再確認しました。
『 ブレードランナー 』と通じるSFの古典的テーマ、仮にフランケンシュタインの命題というものが描かれるという点、それでいて『 ブレードランナー 』の続編ではなく、エイリアンを取り込んでこのテーマを描くという、リドリー・スコットの関心と創作コンセプトの変化が興味深い。
『 プロメテウス 』(2012)では、デヴィッドのお気に入りの映画として『 アラビアのロレンス 』が出てきます。 T.E.ロレンスは生まれ育ったイギリスでは疎外されていて、アラブにシンパシーとロマンを感じていました。 そしてアラブのためにと奮闘しますが、彼はアラブにおいては結局よそ者のイギリス人に過ぎず、どちらの者でもない彼が結局果たしたことは何だったのか。
おのれのアイデンティティにゆれるロレンスに、デヴィッドが興味を抱くところがおもしろいですね。
「 わが名はオジマンディアス。 王の中の王。
全能の神よ。 わが業績を見よ。 そして絶望せよ。 」
本作の中で出てくる、エジプト大王ラムセス2世をうたった詩。
作者はバイロンかシェリーかという話題が出てきます( 正しくはシェリー )が、このシーンはメアリー・シェリーが創作した「 フランケンシュタイン 」を示唆していると思われます。
近代SFの起源を「 フランケンシュタイン 」とする考え方があり、その創作の逸話はディオダディ荘の怪奇談義として知られます。
1816年メアリー・ゴドウィンは詩人のシェリーと駆け落ちし、詩人のバイロンの別荘ディオダディ荘に身を寄せます。 バイロンの発案で滞在客が怪談を一作ずつ作って競うこととなり、バイロンが書いたものがもとになったのが「吸血鬼」。
メアリー・シェリーがその夜書き、のちに長編小説として完成させたのが「 フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス 」。
ちなみに、ケン・ラッセル『 ゴシック 』( 1986)はこのディオダディ荘の怪奇談義を題材にした映画。
「 フランケンシュタイン 」のテーマをざっくりと言えば「 人間が科学やテクノロジーの獲得で得るのは恩恵だけではなく、おそろしい悪夢 」そして「 神の創造物である人間と、人造人間の違いは何か。 言い換えれば、人間とは何か 」
後者の問いは、ファンタジーでは「ピノキオ」 SFでは「 鉄腕アトム 」「 攻殻機動隊 」「 ブレードランナー 」など多くの作品に描かれてきました。
この問いを仮に「 フランケンシュタインの命題 」として、ほぼ同時期に作られ公開された『 ブレードランナー2049 』 などと合わせて、さらに考えてみたいと思います。
ちなみに、本作は『 ダンケルク 』と同じ日に劇場で観たのですが、イギリス人監督の2作品を大いに堪能することとなりました。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
未知の星に降り立つのに、あまりにも無防備な乗組員たちに唖然
『プロメテウス』がわけわからなかった私は
どうしても本作を見る気がしないまま
1年以上前に頂いたポイントで動画を購入していたにも関わらず
ズルズルと今まで見ずに過ごしてきたので
そろそろ視聴期限も近づいてきたことだしということで
今頃になっての鑑賞です。
少なくとも前作の『プロメテウス』よりは判りやすくて
想像していたよりも面白かったです。
但し、多くのレビュアーが書かれているように
乗務員の無謀で無計画な行動には唖然ですね。
ここ、未知の宇宙にある未知の星ですよ!?
事前に入念な調査の上に、”オリガエ6”という星への人類の移植を計画したんだろうに
手頃な距離に地球と似たような星を発見したからといって、あまりにもあっけなくそれを断念。
ジョン・デンバーの『カントリーロード』が発信されていたということで
そこに人類がいるのでは?と考えたのかもしれないけど
何かの罠では?とは思わなかったのか?
そしてその星に降りたつときもノーマスクでいきなり外に出るわ、
水の検査とかすることもなく飲んだり、顔を洗ったり。。。
無いわ!そんな間抜けなこと!って突っ込みどころが満載なんですよね。
まあ映画なんだから、落ち着きなさいって、と自分を言い聞かせて鑑賞したら
案外楽しめました(笑)
予想通りのバッドエンドにもニンマリ。
クールビューディーなマイケル・ファスベンダーの二役につきますね、本作は。
三部作ということなので、ファイナルではどんなことになるのか
ちょっと楽しみかも?(笑)
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
結果!
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
監督作品にムラがあるリドリースコットが自身の
エイリアンに ブレードランナー のエッセンスを
取り入れた映画である。
入植先に向かう宇宙船例によって、小惑星に寄り道
多分ここがLVー246なんだろうなぁと思い見ている。
長年この手の映画を見続ければ分かってくること
出てくるんでしょうねこの辺でと、馬鹿にして見ていたら
わかってはいるものの、ワオ!!の連発ですっかり
見いいってしまった。
前日譚なのにテクノロジーが進歩しているとか、
ツッコミを入れながら見ていると、意外と楽しく見れて、
最後のオチもわかりながらも、なるほどと見てしまいました。
なんといってもクライマックスアクションシーンの面白さ、
女性乗組員ダニエルズがリプリーよろしく活躍します。
結局はなんてことない一作目と同じ方式でエアロックから
エイリアンを放り出します。
またしても、フェミニズムの勝利!
シリーズを全部合わせたような展開で、
この手の映画に新風を吹き込むと言うところまではいきません。
結果
この映画は一作目のエイリアンの正当な続編謙正式なリメイクである。
なるほど
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?^_^
以上
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
負のスペースオデッセイ、またはR・スコットの黙示録!
やっぱりこう来たか!これは、R・スコット監督はじめ製作陣と会社は前作(『プロメテウス』)についてそうとう反省したと思われる。
前作は壮大なテーマを大仰に宣伝しすぎて、内容的にエイリアンシリーズとは別物との感があったのだが、その批判に答える形で今作の内容はきっちりシリーズものに回帰している。しかも初作のエッセンスを多く取り入れて、クリーチャーの恐怖、そのスリルとサスペンス、パニックを前面に押し出している。それに、シガニー・ウィーバーのはまり役となったあの「リプリー」のような大役はとうてい誰にも果たせないということで、アンドロイドをはっきりと主役の位置にもってきたのもいい判断だと思う。
さて今作では、初作でも示唆されていた監督がうったえる深遠なテーマがよりはっきりと示されている。それは“創造”だ。
話のはじめにピーター・ウェイランド氏とデヴィッドの対話が置かれており、そのテーマを先に提示することによって前作の難解な部分は省き、全体としてはクリーチャーが暴れるエイリアンシリーズそのものに仕上げてある。
アンドロイドのデヴィッドは被造物を超えて神(創造主)になろうとしているのであり、監督はこのデヴィッドの行動を通して“人間とは何か”をも我々に考えさせようとしている。
遺伝子操作やAIの技術は今後も進歩を続けるだろう。神の領域を侵し始めた人類の行動が、やがてあのようなおぞましいクリーチャーを生み出すのではないか、人は再び“禁断の木の実”を食べようとしているのではないか、スコット監督はこの作品にそんな警告を込めたのではないだろうか。その大きなマチガイを防ぐには、これまた人間の英知に頼るしかないのだが、監督はその英知があまりあてにならないものと考えているのかもしれない。
果てしない泥沼に嵌り行く人類の破滅と絶望。同じ“創造”をテーマにしていても、エイリアンシリーズはあの『2001年宇宙の旅』とは正反対の内容だ。「2001年ー」では、先に高度な進化を遂げた宇宙の知的存在がヒトを新たな進化へと導く希望の物語となっていた。負の創造の恐怖を描くこの作品は、『2001年宇宙の旅』のネガティブ版のような印象だ。
このシリーズでは、その時代の荒廃した地球の様子が描かれたことがない。人類が他の星へ逃げ出さなければならないほどの状況なら、悲惨な荒廃の様子も含めて植民計画と実行の過程などをもう少し具体的に盛り込んでもいいのではないか。
デヴィッドとウォルターを演じ分けたマイケル・ファスベンダーの演技はみごと。ウォルターにすり替わったデヴィッドも、その表情でそうだとすぐにわかったもんね。
デヴィッドが髪を切ったあと、ダニエルズたちはそれを気にせず、彼のたくらみに気付くことができなかった。人間どうしなら「アレ!髪切った?」と気にするはずなのだが、相手がアンドロイドなら気にしない。その辺の細かな演出も今作はなかなかよくできている。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
残念な映画
この作品はシリーズの要となるもので、リドリー・スコットはどうしてもつくらねばならなかった。いくつもの謎に対する答えを出さねばならなかったのだ。
が、「プロメテウス」の脚本を書いたデイモン・リンデロフが抜けてしまい、ノオミ・ラパスも出演しないことになり、状況はかなり厳しくなったものと思われる。制作費も「プロメテウス」が赤字だったためか、けっこう少ない。「プロメテウス」の制作費が130ミリオンドルだったのに対し、この「コヴェナント」は97ミリオンドル。
で、リンデロフの代わりに脚本を担当したのはジョン・ローガン。
この人は「グラディエーター 」(2000)の脚本を書いた人で、この作品の直近では「007 スカイフォール 」 (2012)や「007 スペクター 」 (2015)の脚本を書いている。それなりの実績を残した人だが、この作品を最後に仕事をしていない。現在まだ61歳。
この作品はかなり不評だったろうし、ローガン自身も失敗したと思ってんじゃないかなと思う。
尚、リドリー・スコットは画像をつくるのが専門で、脚本は書かない。作品によって賛否が分かれ、ときどき酷評されるが、そういうときは脚本が悪いのだろう。
この作品の問題点はいろいろあるが、決定的なのは宇宙人(エンジニア)をみんな殺してしまったことだろう。そうなると、もうお話は終わってしまう。で、ストーリーはファスペンダーひとりでなんとかせねばならなくなり、ウォルターとデイヴィッドという同じ顔をした2体のロボットの対決を軸にしてしまい、人間はただエイリアンに殺されるだけっていうことになった。
ノオミ・ラパスが出演していたら、おそらくそうはならなかったろう。
ドクター・ショーが宇宙人たちと対話し、地球人を殲滅する計画をやめて欲しいと懇願し、それを聞き入れない宇宙人との対決になり、首と胴がバラバラになっているデイヴィッドを修理して戦うことになり、で、そこにキャサリン・ウォーターストンを乗せた植民船コヴェナント号がやってくる・・ってなお話になったかも。そうなれば、けっこう面白かったろうと思う。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
リドリー・スコットが現代に問う「 フランケンシュタイン 」の命題
投稿日
2020/08/12
レビュアー
ロキュータス
ロキュの69日連続レビュー V 第65日
( ネタばれあり)
劇場公開時に観て抱いた感想は「 リドリー・スコットの『 エイリアン 』の新作を観に行ったら、『 ブレードランナー 』だった 」というような感じでした。
どういうことかと言うと、
『 エイリアン 』( 1979)のH.R.ギーガーの造型のモチーフは、言い切ってしまえば男性器であり、襲われ産みつけられた体内のバケモノの子が腹を食い破って出てくるために死んでしまう恐怖は、レイプと妊娠から来る恐怖に通じていると見ることができます。
エイリアンに対して、リプリーが戦うウーマン・ヒーローとして描かれるのは斬新かつ整合性がある展開だったわけです。
それに対し、今回改めて観て、エイリアンのおぞましさは当時よりも強く再認識しましたが、『 プロメテウス 』そして本作は、アンドロイドのデヴィッドの物語なのであり、エイリアンは客寄せと話しの展開のための道具立て、言わばマクガフィンであり、ゾンビにでもなんでも置き換え可能な、二次的な扱いであると再確認しました。
『 ブレードランナー 』と通じるSFの古典的テーマ、仮にフランケンシュタインの命題というものが描かれるという点、それでいて『 ブレードランナー 』の続編ではなく、エイリアンを取り込んでこのテーマを描くという、リドリー・スコットの関心と創作コンセプトの変化が興味深い。
『 プロメテウス 』(2012)では、デヴィッドのお気に入りの映画として『 アラビアのロレンス 』が出てきます。 T.E.ロレンスは生まれ育ったイギリスでは疎外されていて、アラブにシンパシーとロマンを感じていました。 そしてアラブのためにと奮闘しますが、彼はアラブにおいては結局よそ者のイギリス人に過ぎず、どちらの者でもない彼が結局果たしたことは何だったのか。
おのれのアイデンティティにゆれるロレンスに、デヴィッドが興味を抱くところがおもしろいですね。
「 わが名はオジマンディアス。 王の中の王。
全能の神よ。 わが業績を見よ。 そして絶望せよ。 」
本作の中で出てくる、エジプト大王ラムセス2世をうたった詩。
作者はバイロンかシェリーかという話題が出てきます( 正しくはシェリー )が、このシーンはメアリー・シェリーが創作した「 フランケンシュタイン 」を示唆していると思われます。
近代SFの起源を「 フランケンシュタイン 」とする考え方があり、その創作の逸話はディオダディ荘の怪奇談義として知られます。
1816年メアリー・ゴドウィンは詩人のシェリーと駆け落ちし、詩人のバイロンの別荘ディオダディ荘に身を寄せます。 バイロンの発案で滞在客が怪談を一作ずつ作って競うこととなり、バイロンが書いたものがもとになったのが「吸血鬼」。
メアリー・シェリーがその夜書き、のちに長編小説として完成させたのが「 フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス 」。
ちなみに、ケン・ラッセル『 ゴシック 』( 1986)はこのディオダディ荘の怪奇談義を題材にした映画。
「 フランケンシュタイン 」のテーマをざっくりと言えば「 人間が科学やテクノロジーの獲得で得るのは恩恵だけではなく、おそろしい悪夢 」そして「 神の創造物である人間と、人造人間の違いは何か。 言い換えれば、人間とは何か 」
後者の問いは、ファンタジーでは「ピノキオ」 SFでは「 鉄腕アトム 」「 攻殻機動隊 」「 ブレードランナー 」など多くの作品に描かれてきました。
この問いを仮に「 フランケンシュタインの命題 」として、ほぼ同時期に作られ公開された『 ブレードランナー2049 』 などと合わせて、さらに考えてみたいと思います。
ちなみに、本作は『 ダンケルク 』と同じ日に劇場で観たのですが、イギリス人監督の2作品を大いに堪能することとなりました。
未知の星に降り立つのに、あまりにも無防備な乗組員たちに唖然
投稿日
2018/12/21
レビュアー
飛べない魔女
『プロメテウス』がわけわからなかった私は
どうしても本作を見る気がしないまま
1年以上前に頂いたポイントで動画を購入していたにも関わらず
ズルズルと今まで見ずに過ごしてきたので
そろそろ視聴期限も近づいてきたことだしということで
今頃になっての鑑賞です。
少なくとも前作の『プロメテウス』よりは判りやすくて
想像していたよりも面白かったです。
但し、多くのレビュアーが書かれているように
乗務員の無謀で無計画な行動には唖然ですね。
ここ、未知の宇宙にある未知の星ですよ!?
事前に入念な調査の上に、”オリガエ6”という星への人類の移植を計画したんだろうに
手頃な距離に地球と似たような星を発見したからといって、あまりにもあっけなくそれを断念。
ジョン・デンバーの『カントリーロード』が発信されていたということで
そこに人類がいるのでは?と考えたのかもしれないけど
何かの罠では?とは思わなかったのか?
そしてその星に降りたつときもノーマスクでいきなり外に出るわ、
水の検査とかすることもなく飲んだり、顔を洗ったり。。。
無いわ!そんな間抜けなこと!って突っ込みどころが満載なんですよね。
まあ映画なんだから、落ち着きなさいって、と自分を言い聞かせて鑑賞したら
案外楽しめました(笑)
予想通りのバッドエンドにもニンマリ。
クールビューディーなマイケル・ファスベンダーの二役につきますね、本作は。
三部作ということなので、ファイナルではどんなことになるのか
ちょっと楽しみかも?(笑)
結果!
投稿日
2018/01/21
レビュアー
ジャッコーken
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
監督作品にムラがあるリドリースコットが自身の
エイリアンに ブレードランナー のエッセンスを
取り入れた映画である。
入植先に向かう宇宙船例によって、小惑星に寄り道
多分ここがLVー246なんだろうなぁと思い見ている。
長年この手の映画を見続ければ分かってくること
出てくるんでしょうねこの辺でと、馬鹿にして見ていたら
わかってはいるものの、ワオ!!の連発ですっかり
見いいってしまった。
前日譚なのにテクノロジーが進歩しているとか、
ツッコミを入れながら見ていると、意外と楽しく見れて、
最後のオチもわかりながらも、なるほどと見てしまいました。
なんといってもクライマックスアクションシーンの面白さ、
女性乗組員ダニエルズがリプリーよろしく活躍します。
結局はなんてことない一作目と同じ方式でエアロックから
エイリアンを放り出します。
またしても、フェミニズムの勝利!
シリーズを全部合わせたような展開で、
この手の映画に新風を吹き込むと言うところまではいきません。
結果
この映画は一作目のエイリアンの正当な続編謙正式なリメイクである。
なるほど
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?^_^
以上
負のスペースオデッセイ、またはR・スコットの黙示録!
投稿日
2018/01/15
レビュアー
哲郎
やっぱりこう来たか!これは、R・スコット監督はじめ製作陣と会社は前作(『プロメテウス』)についてそうとう反省したと思われる。
前作は壮大なテーマを大仰に宣伝しすぎて、内容的にエイリアンシリーズとは別物との感があったのだが、その批判に答える形で今作の内容はきっちりシリーズものに回帰している。しかも初作のエッセンスを多く取り入れて、クリーチャーの恐怖、そのスリルとサスペンス、パニックを前面に押し出している。それに、シガニー・ウィーバーのはまり役となったあの「リプリー」のような大役はとうてい誰にも果たせないということで、アンドロイドをはっきりと主役の位置にもってきたのもいい判断だと思う。
さて今作では、初作でも示唆されていた監督がうったえる深遠なテーマがよりはっきりと示されている。それは“創造”だ。
話のはじめにピーター・ウェイランド氏とデヴィッドの対話が置かれており、そのテーマを先に提示することによって前作の難解な部分は省き、全体としてはクリーチャーが暴れるエイリアンシリーズそのものに仕上げてある。
アンドロイドのデヴィッドは被造物を超えて神(創造主)になろうとしているのであり、監督はこのデヴィッドの行動を通して“人間とは何か”をも我々に考えさせようとしている。
遺伝子操作やAIの技術は今後も進歩を続けるだろう。神の領域を侵し始めた人類の行動が、やがてあのようなおぞましいクリーチャーを生み出すのではないか、人は再び“禁断の木の実”を食べようとしているのではないか、スコット監督はこの作品にそんな警告を込めたのではないだろうか。その大きなマチガイを防ぐには、これまた人間の英知に頼るしかないのだが、監督はその英知があまりあてにならないものと考えているのかもしれない。
果てしない泥沼に嵌り行く人類の破滅と絶望。同じ“創造”をテーマにしていても、エイリアンシリーズはあの『2001年宇宙の旅』とは正反対の内容だ。「2001年ー」では、先に高度な進化を遂げた宇宙の知的存在がヒトを新たな進化へと導く希望の物語となっていた。負の創造の恐怖を描くこの作品は、『2001年宇宙の旅』のネガティブ版のような印象だ。
このシリーズでは、その時代の荒廃した地球の様子が描かれたことがない。人類が他の星へ逃げ出さなければならないほどの状況なら、悲惨な荒廃の様子も含めて植民計画と実行の過程などをもう少し具体的に盛り込んでもいいのではないか。
デヴィッドとウォルターを演じ分けたマイケル・ファスベンダーの演技はみごと。ウォルターにすり替わったデヴィッドも、その表情でそうだとすぐにわかったもんね。
デヴィッドが髪を切ったあと、ダニエルズたちはそれを気にせず、彼のたくらみに気付くことができなかった。人間どうしなら「アレ!髪切った?」と気にするはずなのだが、相手がアンドロイドなら気にしない。その辺の細かな演出も今作はなかなかよくできている。
残念な映画
投稿日
2023/09/23
レビュアー
勇光
この作品はシリーズの要となるもので、リドリー・スコットはどうしてもつくらねばならなかった。いくつもの謎に対する答えを出さねばならなかったのだ。
が、「プロメテウス」の脚本を書いたデイモン・リンデロフが抜けてしまい、ノオミ・ラパスも出演しないことになり、状況はかなり厳しくなったものと思われる。制作費も「プロメテウス」が赤字だったためか、けっこう少ない。「プロメテウス」の制作費が130ミリオンドルだったのに対し、この「コヴェナント」は97ミリオンドル。
で、リンデロフの代わりに脚本を担当したのはジョン・ローガン。
この人は「グラディエーター 」(2000)の脚本を書いた人で、この作品の直近では「007 スカイフォール 」 (2012)や「007 スペクター 」 (2015)の脚本を書いている。それなりの実績を残した人だが、この作品を最後に仕事をしていない。現在まだ61歳。
この作品はかなり不評だったろうし、ローガン自身も失敗したと思ってんじゃないかなと思う。
尚、リドリー・スコットは画像をつくるのが専門で、脚本は書かない。作品によって賛否が分かれ、ときどき酷評されるが、そういうときは脚本が悪いのだろう。
この作品の問題点はいろいろあるが、決定的なのは宇宙人(エンジニア)をみんな殺してしまったことだろう。そうなると、もうお話は終わってしまう。で、ストーリーはファスペンダーひとりでなんとかせねばならなくなり、ウォルターとデイヴィッドという同じ顔をした2体のロボットの対決を軸にしてしまい、人間はただエイリアンに殺されるだけっていうことになった。
ノオミ・ラパスが出演していたら、おそらくそうはならなかったろう。
ドクター・ショーが宇宙人たちと対話し、地球人を殲滅する計画をやめて欲しいと懇願し、それを聞き入れない宇宙人との対決になり、首と胴がバラバラになっているデイヴィッドを修理して戦うことになり、で、そこにキャサリン・ウォーターストンを乗せた植民船コヴェナント号がやってくる・・ってなお話になったかも。そうなれば、けっこう面白かったろうと思う。
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