素晴らしきかな、人生

ウィル・スミスの感動モノ。どうも彼のこの手の作品は偽善的な嘘っぽさが感じるのが多くて好きになれないですが、これもそう。有名どころ使ってこれかい！っていう仕上がり。

まあ、ストーリーが悪いんだけどね。役者のせいではないと思うけど。でも・・・・泣いたな。ズルいです。特に小さい子を持っている親だったら泣いてしまうよ、これ。そういうのがアリアリと感じるのが嫌だね。

途中でまさかの展開が予想できたのですが、そこまでひどいストーリーじゃないだろうと思い直して見たけど、結末は予想どおり。ありえへんわ！そこまで心が壊れてる描写ないやんけ！っていうか、その事象だけで判断能力なしって認められるやんけ！って思います。
でも泣いちゃう、親はだめだね。

実力者勢揃いにしてはせいぜい★3つ！
理由は、主演がウィル・スミスで、周りに実力者俳優のE・ノートン、K・ナイトレイ、K・ウィンスレット、H・ミレン他と超豪華なのに演技力が活かされていない(^^♪
邦題も『素晴らしきや、人生』…まるでF・キャプラの超名作『素晴らしき哉、人生！』ともかぶり期待しすぎてしまったのだ。。。
F・キャプラの素晴らしき哉、人生！を観ていない人は是非！
ただ１９４６年130分のモノクロ映画ですが・・・

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評価が真っ二つに分かれていますね。
私は1年で50〜100本くらい映画を見ますが、1年で一番良かった映画の1つです。

思い返してみると、確かに少しわかりにくかったのかもしれない。
この映画がダメだと思われている方、ぜひ以下を読んで、もう一度観てみてほしいです。


まずダメなのは邦題。これはほんとにダメ。
「素晴らしきかな、人生」
これをつけた奴ほんと出てこいって言いたい。絶対映画見てないでつけてるだろう。
または半分寝ながら見て適当につけただろう。
何の映画か全然わからない。見終わった後でもハテナしか残らない。

原題は　Collateral Beauty。
Collateralは、付帯的な、とかそういう意味。
Beautyは、美しいもの、素晴らしいもの。

以前トムクルーズであったCollateralという映画は「巻き添え」が意味として正しいんだけど、
確かに邦題にはしにくい・・・。
映画の中でCollateral Beautyという台詞は「幸せのおまけ」と訳されていました。
まだその方が意味として近いと思った。英訳の人も悩んだだろうなあ。

サッカリの名言「愛する人を得ることは最上である、その人を失うことは、その次に良い」
このテーマをそのまま映画にしたような作品だと思います。
愛する人を得ること、自分にとって最も価値があるものを得ることは、人生にとって素晴らしいこと。
だけどそれは、いつか必ず失われる。終わりを迎える。
絶望に打ちひしがれて、生きている意味さえ見失ってしまうこともあるかもしれない。
でも、友人などの助けを得て、それでも人は前を向いて生きていける。

主人公に妖精のようなものが見える様を示すことで、精神的な問題を理由にCEOを解任することを画策した3人。
主人公と、3人の友人。それぞれにとっての人生において、素晴らしく、そして失われたもの。

愛、時間、そして死。
タイトルのBeautyとは、この３つを指していると思います。
それを得ることが最も素晴らしい愛。でもそれはいつか必ず失われ、別れのときがやってくる。
常に同じく流れ、決して巻き戻ることはない、やり直せない時間。
誰にもいつか必ず訪れる死。

それぞれとどう向き合うのか、そこからどう前を向くのか。
それが　Collateral Beauty　です。

それまでずっとシティドラマのように進んできたのに、ラストシーンでいきなりの超ファンタジー。
あの3人とも妖精だったんですね。この4人にしか見えていなかった。

今ある素晴らしいものも、いつか必ず失われてしまう。
だから今日、今を精一杯生きよう。

昔は良かった、なんて思うとあの時間の子に煽られちゃう。
愛する人がそばにいることに感謝しよう。
いつか来る死に向けて、今日を精一杯生きよう。

そんな温かい気持ちにさせてくれる、とてもとても素晴らしい映画でした。

映画自体ドラマなんだろうけどファンタジーを見ている気持ちにもなりました。ハワードが主役なんだろうけど見方によっては全員が主役にも見えました。ハワードを通して友人3人にも個々の悩みがありそれも同じように展開していき解決されていくところが良かったです。

3人の依頼のおかげで少しずつハワードも変わっていきラストで全部がつながったときは驚きました。
見終わって温かい気持ちになりました。

娘を亡くして自分の殻に閉じこもる男、それを助けようとするまわりの人々。最後になるほどねと思い、ちょっと感動。しかし、この豪華キャストは必要だったのか？それに見合った映画だとは思えなかった。