レインツリーの国

有村浩さんの同タイトルの小説を読んで、『レインツリーの国』をレンタルしました。映画が放映されていた当時は気にも留めなかったのですが・・・。
小説を読んでいるうちに関西弁にハマり、出演しているのが玉森裕太と西内まりやだというので、2人がどんな風に演じるか期待していました。

伸（玉森裕太）の関西弁が期待どおりでした。セリフもそうですが、感情の浮き沈みの表現が表情や態度に出ていてとてもよかったです。
西内まりやさんの演技は初めて拝見したのですが、中途失聴者という難しい役を上手に演じていて感心しました。

２人の恋愛も何処かぎこちない感じて、それでもゆっくりと歩み寄りながら恋をしていくあたりがドキドキしました。


思ったことがあります。
　ひとみ（西内まりや）がデート中に後ろから来たカップルの男性に突き飛ばされてしまうシーンがあります。
あれは伸（玉森裕太）は怒って当然かも。
確かに『耳に障害がある』ことを大声で言われて恥ずかしいだろうし『やめて』と止めるのもわかるけど、彼女が突き飛ばされてケガをしたら普通は怒ると思う。それは、健常者でも同じだと思う。でも、内心は『嬉しいんじゃないかな』って思う。『気にしてくれてるんだ』って思うから。

原作と内容が前後してたり、セリフがコンパクトになっていたり、設定が少し違っていたけど大筋では小説と変わってなかったので楽しめました。

ラストシーンは原作と違っていたのでオリジナルだったのかな？
よかったです。
つい、5回も観てしまいました。


ＰＳ：１．メールでのやり取りの時、どんな感じになるのかと思っていましたが、
　　　　　メールを打ちながら文章を読んでいたので文章を追わずに助かりました。
　　　　　場面を観ながら文字を読むのが苦手なので（笑）
　　　
　　　２．ひとみ（西内まりや）が髪を切った後の伸との恋愛がどうなったか、
　　　　　会社や家での生活が変わったのかが気になります。
観てみたかったです。

　ネットで知り合った男女のラブストーリーのようでもあるが、周囲の無理解や
偏見に傷つき、自分の殻の中に閉じこもっている難聴者のヒロインをレインツリ
ーの国の辺境から救い出す物語？…。
　私にはこの二人の恋のスイッチが入っているのか疑問だ。コンセント抜けてな
い？障害克服奮闘カップルの疑似恋愛体験物語とでも言いたいようなお話し。
　
テレビの再現ドラマ風の誇張した演出については、細かにはいちいち書く気も
起きないが、ここまで大胆にやるかと目を疑いたくなった。
　

長髪も似合います
でもショートも良いです。
ほんとにかわいいですね。
難しい役を一生懸命演じる姿にも好感が持てます。

キスマイの玉森くんもいいですね。
お似合いのカップルです。

しあわせになってほしいな。

映画も観てみました。2人がいい味を出していましたね。
価値観や育った環境、取り巻く状況など全てが人は違う。だから相手の立場にたって
思いやることはとっても難しいこと。
特に障害のある人と健常者の違い、受け取り方はきっととても大きなものなんだろう。
良かれと思って、相手のことを考えたつもりでも傷つけてしまう。それが痛々しくて
つらかった。
でも一方でお互いを知り合うこと、歩み寄ることでその違いを認め合うことができる。
その勇気の源泉が愛なんだろう。

本では心理描写について厚みがあっていろいろ考えさせられたが、この作品はラブス
トーリーがメインになっていて後半はちょっと走った感じがあって少し残念ではあり
ました。でも逆に初々しく気持ちのいい作品になっていてそれはそれで好感が持てま
した。

ストーリー自体は、原作が確か小説だったと思いますので日常に起こりうる若い者同士の気持ちをぶつけあった恋愛映画で地に足がついている感がありました。
とにかく自分の思いから行動に出ていく主人公の男の子は好きになったらこれくらい来てほしいものだと女性目線ですが気持ちよさすら覚えました。
最後の方で、女の子がふっきれたように耳に髪をかける横顔が当たり前ながら女子を救えるのは好きな男の人しかいないのかなと４０のおばさんからすれば若い時に恋愛することの意味を感じてしまいました。
めんどくさいという主人公のセリフはそれが悪いものでもないという気持ちになりました。
私は、この映画好きです。