トランスフォーマー／ロストエイジ

よくあるネタとして映画の中の登場人物が
スポンサーの商品の飲料水をゴクゴクと飲み干すシーンが
突然、アップで映し出されるという過剰広告を笑いにした
ギャグがあったりしますが、それを本当にやっているのが本作です。(^_^;

しかもそれが１回だけではないことにびっくりします！

屋外に冷蔵庫が置かれてるのはさすがに無理があるよー。(;´д｀)

約３時間という長丁場の作品ですが、
前半がアメリカ、後半が中国と大きく舞台が２つに分かれていて
特に後半はそういった広告的な演出が顕著です。

…というのも２００億円を超える制作費の８割以上が
中国企業とのタイアップによる広告費でまかなわれているそうで、
内容も意図して中国のファン向けに作られているようです。

前半は、テキサス州の夕日が沈む田園風景をバックに
ある親娘との関係を描いた導入に原点回帰を予感しましたが、
後半は、ジャッキー・チェン映画を彷彿とさせるような
コミカルアクションへと様変わりし、
まるで異なる２つの映画が合体したかのような錯覚に陥ります。(,, ﾟДﾟ)

たんに商品が大写しになるだけでなく、
何の脈絡もなく暴漢をやっつける一般人が
実は中国の男子ボクシング金メダリストの鄒市明さんだったり、
なぜか市街地ではなく巨大な広告を背にして戦いを繰り広げたり、
人物やロケーションに至るまで様々な形でタイアップしています。

デカデカと電話番号が写る場面には、思わず笑ってしまいました。(*´艸`*)

妙に思わせぶりで不自然なシーンが多いので
それぞれが「何かの伏線なの？」と思ってしまいますが、
ただの広告だと思っておけば間違いありません。

そこさえ目を瞑れば、それなりにおもしろかった作品だと思います。

最高峰のクオリティを誇るCGを使ったアクションは健在ですし、
今回はオプティマスとバンブルビー以外にも
キャラがしっかりと印象に残るオートボットが登場し、
見た目にも特徴があって楽しかったです。(*´∀`*)♪

過去作でもオートボットと人類との関係は微妙な感じでしたが、
本作では、より明確に対立構造が浮き彫りになっていたのも
ストーリーに深みを増す要因となっていました。

正直、前作はディセプティコンより睡魔との戦いでしたが、
４作目にして、再び、勢いを盛り返したような気がします。

これで無駄なシーンをカットして
２時間ぐらいにまとまっていたら言うことないのだけど…

クライマックス！

クライマックス！
クライマックス！
クライマックス！
押し寄せるクライマックス！
次から次へとクライマックス！
息つく暇なくクライマックス！
そんな怒涛のクライマックスムービーです。
他の作品では終盤のこれぞ！ってとこで使われそうな
そんなシーンがゴロゴロと
この映画の名場面を切り売りしたら何個作品作れるんだ、と。
そんな贅沢かつ、観終わった後にドっと疲れる作品です。
興奮して疲れる。
これから新３部作開始ってとこでしょうか。
主人公もシャイアからマークにチェンジ。
そのキャスティングに気持ちもあがります。
オートボットｖｓディセプティコン
この基本的対立構図に
今回はダイナソーがドカーンと
カツカレーに唐揚げドッキング的な
そんな肉肉しいばかりの豪華さに
スパイスも絶妙に効いてるからニクイ。
そんでもってスピーディーなジェットコースター的楽しさの中に
たまにキラーなスローモー。
ワクワクが止まらないです。
今回もお約束のように２時間半を超えますが
嬉し楽し大好き、疲れ付き。
これで間違いなし。

子供のころにアニメ「トランスフォーマー」観て興奮してて
本当に良かったなぁと思えます。

さあ、みなさん
エンタメのTＳＵＮＡＭＩに呑み込まれて下さい。

CGの技術とストーリーが上手く調和してる。

ストーリーは前作を見ていないと分かりにくい。子供に解説してもらって観ました。

因縁の対決みたいですから。

　この作品は初作から欠かさず視聴してきましたが、４作目にして主演はシャイア・ラブーフではないようなことを噂に聞き及んでいました。おっと、マーク・ウォールバーグが出演しているではありませんか。これは面白そうだなと合点し、不安感が払拭されました。これまで恋人同士の愛情劇にスポットを当てていましたが、本作では父娘の愛情劇に舵を切っており、いずれにせよパターンに大きな変更は加えていません。内容も前作に少し触れてはいますが知らなくても十分視聴できるよう配慮されてて、これなら次作も製作できる雰囲気があり、流石製作関係者は明晰だなと思いました。

　これまでオートボットがクルマに変身したり、元に戻るシーンなどは何回観ても圧倒されるものがありましたが、本作ではオートボットと敵対するロックダウンとの一連の死闘シーンに力を入れておりまた、その本編尺が２時間３７分と十分すぎるくらい長くて、やや疲れるものの、たっぷりと楽しめました。「オートボットは単なるロボット（＝機械）」ではなく、生命体が機械生命体に変化したという新説が登場しています。その起爆剤が「シード」と呼ばれるものだそうですが、またまた興味津々となりました。

　ロボット開発のトップを行くＫＳＩ・墓場の風。実は元ＣＩＡのハロルド・アティンジャー（ケルシー・グラマー）からこっそり引き取ったディセプティコンやメガトロンの残骸を流用してと、訳の分からないことやってます。再生したガルヴァトロンはどさくさに紛れて逃げましたので、次作に含みを残しました。ＫＳＩの社長、ジョシュア・ジョイス（スタンリー・トゥッチ）が、イェーガー父娘（マーク・ウォールバーグ＆ニコラ・ペルツ）と恋人のレーサー、シェーン・ダイソン（ジャック・レイナー）らと共にシード片手に逃げ惑う姿があり、後半から気が緩んだのかユーモアのあるおバカおじさんに変化しています。で、最終シーンに観るあの宇宙船はどうするのでしょうか？。

トランスフォーマーは三部作でそれが良かったとは決して言わないけど、悪と善が戦うという分かりやすいストーリーは、あのゴチャゴチャ感の映像で何がなんだか分からん感じでも、最後は「なるほど、そういう感じで終わったんだな」と分かりよかったんですが・・・今作は、でだしから何なのかがよく分からん。

出てくる人物たちも都合よすぎる人たちで、それがあまりにも都合よすぎる風体だから、それだけで「ありえへんやろ！！」って感じでした。なんていうんだろう、いかにもハリウッド！！って感じの人物設定の映画でしたね。

そして、これはイカンなぁ、と思ったのはＣＧ多用が行きすぎてしまって、基本ＣＧアニメなんです、それもちょっとクオリティが低い。これはアニメ単体で観ればすごいんだろうけど、実写との融合がうまく出来ていない。あくまでも実写映画として描いているんであれば、ちゃんとしないとなぁ。臨場感が全くないのよね。これが中華クオリティなのか？？