ポカホンタス

憎しみからは憎しみしか生まれないけど、
お互いに理解と愛情を持って接すれば、
そこから平和が生まれるんですね。

在庫少ないと表示するだけで、あなた達はそれでおしまいなのか？　だからギャオと比較して劣るだ。もっと顧客ニーズを分析して対応するように。ツタヤは今のままでは生き残れない。

うーーーん、映像はいいと思うし、音楽もそれなりに出来ているし、アニメとしてはきっちりまとまっているんですが・・・「結局、なんなのこれ？？」というような感じがしてならなかったです。

ポカホンタスが、ジョン・スミスとあそこまで心が通じ合うというのが描ききれていなかったのが大きくあって、そのためかストーリーにはまれませんでした。もひとついえば、動物たちは面白く描いていたんだけど、笑える要素が少なくて、たぶんお子さまには全然楽しめないです。

変に史実をからめてしまっているから批判が出てしまうのであって、それこそ地球から異星へと移り住もうとした人たちがいて、その異星人たちと相容れなかったという話にすれば、まだすんなりいくような気がしてしまいます。

だって変に現実的ですから、ポカホンタスがどうのこうのというよりも、その後の新世界がどうなったかを考えると、ちょっと複雑な気分になりますね。アメリカ人は「あぁ、えぇ話やったなぁ」と思うんやろうか、と疑問に感じてしまいました。微妙な話をアニメにしたらアカンね。

最後に、私はアニメの声に人気俳優をあてるのは別になんとも思わんタチなんですが（だって声聞いたから判別できるほどではないんでね）、こればかりはどうも違和感を感じました。なぜに、メル・ギブソン？？やっぱり微妙な作品やわ。

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どっちかが死ぬとかといったおわりでなくて
ほっとしたです。
ポカホンタスというのは呼び名で、
いたずらっこという意味で本名は別な名前だと
メイキングでやってたのも納得。

　この「ポカホンタス」に触れ、ネットでいくつか調べるまでは彼女が４百年前に実在していた人物とは、恥ずかしながら全く知りませんでした。元大統領のレーガン夫人・ナンシーや、現大統領・ブッシュまでが彼女を祖先とするとまで言われているようで、おそらく多分にＰＲ性の強い逸話とは思いますが、それほどまで彼女が、アメリカ国民にとっては民族宥和のシンボルとして馴染み深い存在であったことがわかりました。
　この作品は、事実とはかなりかけ離れた内容のように思えますし、その後現代に至るまでアメリカ先住民が歩まざるを得なかった様々を考えますと、ラブ・ストーリーとしてきれいにまとめられていることには違和感を禁じ得ませんが、ここではあえてその点には触れずに感想を述べたいと思います。
　私が第１に素晴らしいと思ったのは音楽です。アラン・メンケンは、「美女と野獣」、「アラジン」等いくつかのディズニー作品を手がけていますが、名曲とされる作品を多く世に出しています。イギリス人側の気持ちと先住民側の気持ちを音でうまく現わしていると思いましたし、特に「カラー・オブ・ウィンド」は、東洋的な４・７抜き音階で心にズンと響きました。先住民の音楽をあまり聞いたことがないので実際にはどうなのかわかりませんが、やはり民俗学的に日本人とはどこかで通じているのかもしれません。
　次に触れておきたいのはテーマ性です。この作品の主題は、「異文化の対立と宥和」と思います。特にここでは、力の優劣を伴う両者の関係について触れられているように思います。武力の優劣、反自然的生活の優劣に対してこの作品では、精神的優劣、自然との共存の優劣を対比し、相互の尊重・共存を示しているように思えます。この作品が製作された時期のアメリカ人の趣向に、寄るところが大きかったのではないかと思います。
　私たちの日常生活においても、国とまではいかなくても、価値観を異にする人との間で軋轢を生じることは多々あると思います。そしてその間には、多かれ少なかれ立場や力関係の上下があり、一見解決をみたように思えても、実は問題や遺恨を残していることが多くあるのではないかと思います。
　老柳の精が、
「精霊の声を心で聞くように」
との主旨を述べていましたが、この知恵は私たちが異なる価値感と共存していく上で大きな示唆を与えてくれているように思います。
―残念ながら日本では、多くの精霊はコンクリートの奥に閉じこめられてしまっているようですが．．．？！―
　私にはこの「精霊の声を心で聞く」とは、感情や偏見等主観的な見方から一度は離れて、より広い視野から客観的に物事を観察してみるという意味に思われます。特に「心で聞く」とは、聞こえてくる言葉そのものにとらわれるのではなく、その奥底に流れる真実に思いをはせるという意味があるのではないかと思います。それは既に、言葉のよくは通じないであろうポカホンタスとジョン・スミスとの間でも、あるいは柳との対話においても行なわれていたことと思います。
　さほど長くない、一応は子供向けのアニメーションではありますが、様々な事柄が象徴的に示されており、深みのある作品ではなかったかと思います。