女優霊

浴室で髪を洗っている時、ふと背中に人の気配を「誤認」する事が有る。
内分泌系の細かな生理現象の兼ね合いも有って、人間は「温もり」を失ったり、与えられたりすると「他者の存在」を感じるらしい。
本作は視覚と聴覚を楽しませる娯楽であるべき「映画」の制作現場に体温を奪う存在が生まれて「しまった」絶望的な「怪談」です。
単純にホラーと片付けてしまうより、四谷怪談、牡丹灯籠などに代表される情念を基盤にした日本人独特の戦慄の感覚の様モノが丁寧に織り込んで有ると感じました。
女優「霊」の正体に関しても個人の情念の塊ではなく、映画を作る現場の心の世界を表現したいと言う「想い 」が作った怪物だと言うのも恐ろしくも美しいです。
人の願望は時として酷く歪んで希望を奪ってしまうのですね。
軽妙な台詞回しと近接感の有るキャラの存在が見た目の安っぽさを払拭してくれます。
視覚の届かない空間に潜む脅威の描き込みが半端では有りません。
正に日本人が「怖い」と思える作品でした。

最後の最後に出て来るんですけど、その動き方が生理的に嫌悪感を覚えるんですよ…
なんだかいやぁ〜〜な感じなの。
うわぁ気持ち悪って思ったのすんごく覚えてますよん♪
派手さは全くありませんが印象に残る１本です。

このジメジメした妙な湿気を感じる作品。。
現在につながるジャパニーズホラーの元祖。。なのかな。

すごく怖くはないけど、心霊スポットでゾクッと
身震いするようなそんな雰囲気出してます。
幽霊は別に襲ってこなくても、そこにいるだけで怖いですもん。
ショッキングなシーンはそんなに出てこないです。
心理的な面で煽られるというか。
舞台が、映画の撮影現場だから、何かがいそうっていうだけで、
何も起こらないことで恐怖を煽られるみたいな。。

怖すぎてレイトショーを中止したとか
気が狂った人がいるとか当時の宣伝なのか
都市伝説みたいな噂は覚えてます。
でも、そんな怖い噂をものともせず観に行った方々は
口を揃えて「つまらなかった」と言ってました笑
過度に期待せずに観たほうがいいんでしょうね。

低予算で、大物役者もいなくて(失礼)、映像も地味ながら、魅せる作品だなと思いました。

すんごい怖いと評判で観てみたけど、
そんなに、怖くない。

これが怖いと思えないのは、
撮影スタジオに縁がないから。

行かない場所の恐怖を煽られても、ピンとこない。
業界人が怖がればいいんじゃない。

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実は以前ビデオでもみていたことがわかりました。まあ、怖いとうわさの映画はたいてい見ているつもりなので、初めてではないと思っていましたが、ＤＶＤになってからは初めてということで。たぶん前回もそれほど怖いという印象はなかったのだと思います。わすれていたくらいだから。
　でも今回は、前よりはわかったような気がします。まず、劇中劇の主役を演じる女優が魅力的だということ。落ちて死んでしまうほうでなく、姉のほう。
　さらに、幽霊の実体がでてくるラストまでは全くこわくないこと。そこはかとなく、ぼんやり見せるのは、ジュオンの前半のようですが、ホラーとしては、それほどのできだとは思えません。絶賛されている方が多い中で、もうしわけないけれども、やはり「リング」という映画は、特別よくできたホラーだということです。
　監督がどこにいってしまったのか、わからないラストもよくわからない。