ボラット　栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

かなり下品で、いい加減にしろよといいたくなる箇所がありましたが、それはすべて計算ずくのことであろうと考え、笑って見ていました。
出演者が全員演技をしているものだと思って見ていたのですが、かなり度を過ごしたところがあり、見終わった後、どうしても気になって他の方のレビューを読んでみたら、ドキュメンタリーの要素がかなり入っているようなので、愕然。
それだと、お下劣になってしまう。
つくりごとだと思いたいです。
わざと差別的な発言をすることで、偽善を笑い飛ばす−これが、この映画のテーマだと思っていました。
また既存の価値観のあり方を問いかけるといったことが、アメリカに入国直後のジョーク指南の講師との会話の中に表れていて、ここで抱腹絶倒していたのですが．．．。
しかし、あの学生のアホぶりが現実だとしたら、嘆かわしい。
フィクションだと思いたい作品で、つくりものだとしたら、おバカ映画の佳作ですが、ドキュメンタリーなら、揶揄された生真面目な人たちのことを考えるとゴミ映画。

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とんでもないモノを見てしまった。友達には言わないほうがいい。ボラットは下品で、あまりにも"KY"なガイジンで、見ていられない、というより、見ていてはまずいような気がしてくる。まあ、ボラットを見ていなくても良いのかもしれない。見モノなのは、そのボラットのあんまりなあんまり振りに接する、良心的で"善良な"アメリカ人達なのだから。

天然なボラットがニューヨークのセントラルパークの植え込みをトイレにするのを見て、著しく眉をひそめる"善良な"アメリカ人。しかし、何も言えない。フェミニスト団体の人たちも、ボラットの女性蔑視の発言に怒ってはいるが、せいぜい「それは間違いです」と言う程度で反論もしない。話が一段落ついたところで席を立つ程度。ユーモア教室や自動車教習の講師は本当に善良で気の毒になる。

本当に本当に善良なB＆Bを営むユダヤ人老夫婦に至っては、気の毒としか言いようがない…が、この話の流れから想像すると、この老夫婦は「良い人達だったのに、なんでお金を置いて早々に出発してしまったのだろう」と思うだけなのだろう。

自宅に招待した異文化理解者の中途半端振りには、どこかにいそうなタイプで苦笑いした。なんだかんだ言いながらセールスマンとしての顔を崩さずがんばる人やテレビ局の人たちの慇懃無礼な様子も私は笑ってしまった。

これを見て、カザフスタンがこんな国だなんて思う人はいるはずがない。見るべきものは、アメリカ人の戸惑ったり、とりすましたりする顔のほうなのだから。

IMDbのサイトのFAQによると、この映画６つもの訴訟を起こされているそうだ。許可を得ずに撮った話などを読むと、やっぱり、この映画を見たことは内緒にしておかなくてはと思う。

PS：みなさん、カリフォルニアの某所にクマの頭があったのに気づきました？

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これはすごい映画ですよ、いろんな意味で。

あまりの下品さに、ドン引きになってしまった。正直、吐き気さえしたとこもありました。

お馬鹿もコメディも大好きですが、これは、ちょっと。。。


それにしてもアメリカで非常に評価が高いのが気になり、もう一度観てしまいました。
いわんとするところはなんとなくわかる。

アメリカ人って色んな団体をつくって活動しているけど、実際、そこだけをプロテクトして、他のわけわからないものが急に接近してきたら、その虚勢が崩れる。
アメリカ人だけの話ではないのかもしれないけど、顕著にそれが引き出される。

ハイソな人たちのお食事会に参加したところなんて、すごかった。
あれが一番、わかりやすかった。


Sacha Baron Cohenは大好きで、ユーモア講座のおじさんとの会話「naaaahhhh..」というところは絶妙で笑った。

「ベイウォッチ」のパメラ・アンダーソンに恋して、彼女に会いに行くところはスゴイ。

しかし、B&Bのユダヤの夫婦、本当に優しいのに、だましちゃうなんて気の毒だったし、裸でレスリングするところとか、最悪。
あそこは、まじで具合が悪くなった。

でも、どこまでやらせじゃないのかな？全部？
そこも気になる。。。。

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詳しいイントロダクションも知らずに観たこの映画、

過激です。

冒頭でまず、カザフスタンの貧しい小さな村が出てきます。
小汚い格好の村人たちにぬかるんだ地面。子供たちは機関銃を振り回し、男尊女卑の考えのもと、売春やレイプが横行する村。ゲイは死刑。ユダヤ人・ジプシーは殺してもいい。障害者は差別する…

というメチャクチャな考えがボラットによって陽気に語られ、それがカザフスタンにごく普通に受け入れられている文化であるとして紹介されます。

物語はそんなカザフスタン出身のボラットが祖国の発展のためにアメリカの文化を学びにアメリカに飛ぶというお話。

大通りの植木で野グソ（失礼！）をしたり地下鉄で乗客一人ひとりに挨拶して回る彼を見てアメリカの人々は引きまくります。
ホテルに行けば宿泊料を値切り、エレベーターを個室を勘違い。洋式トイレの水で洗顔をしたり網編みの奇妙なパンツを披露します。

そこで十分つっこみたくなりますがまだまだそれでは終わりません。

ユーモアを学びに行けば、不道徳的なネタを連発して講師をドン引きさせ、男女平等の考えを学びに行けば『女性の脳はリス並みに小さいそうですが…』などと言ってフェミニスト団体の主張に吹きだしてしまう彼。

車を買いに行けば『何キロの速度を出せばジプシー達を確実に仕留めれるか？』と聞いたりお上品なご家庭でのお食事会に売春婦を呼ぶ、何も知らずに宿泊した家の主がユダヤ人夫妻だと知ると命からがら逃げ出す…など。

そんなふうに一見、カザフスタンを馬鹿にしている作品かと思いきや…違うんですね。

『アメリカのテロ戦争』発言やお馬鹿な学生たちとの飲み会？上手く言えませんが実はカザフスタンを通してアメリカをも馬鹿にしている映画でした。

私が思ったのはどっちの国もなんてつっこみどころ満載なんだ！ということ（それが誇張や極端な一面に過ぎないとしても）

全編を通して盛り沢山な風刺が続くので後半は少し疲れてきます。しかし何とか最後まで観させる力は感じました。

この俳優さん…こんな作品に出たら色んな方面から命を狙われるんじゃないかとそっちの心配もしてしまいました。
命知らずというかこの作品に対する気概？のようなものは感じますが…（ケンブリッジ大学卒の秀才らしい！）

う〜むアポなし突撃取材を謳っているようですが上手いことカメラが入っていたりしてその辺は半々かな？と感じました。
しかし議員さんやニュース出演は本物らしい…。

短くアッサリとまとめてしまうには惜しい、かといって全てを語るのは難しい、そんな映画でしたが普段は娯楽映画ばかり観る私が時々笑いつつ観れた映画なので興味がある方はぜひご覧あれ☆

個人的にはお下品ネタと男同士の裸の絡み合い…いや、一応喧嘩（これがまさに体当たり！）が観れただけでも観た価値はあったかも。

疲れるけどけっこう面白い映画でした。

コメディが好きなので一応押さえとこっかな、くらいの気持ちで観てみたのですが。
いやはや、全くもって一つも面白くなかった。
こりゃ自分の頭が固いのか。

ゲリラ的に色んな場所で、奇行・悪ふざけをしてみせて一般人のリアクションを撮る、
という手法のようですが、ぜんぶ「やらせ」「サクラ」に見えた。
って言うか、そうじゃなかったらホントに見てられない。

人がタブーを犯すのを見る時の衝撃って、きっと自分が寄って立つ世界が揺るがされる、
そういう恐怖感を覚えるんだろうな、きっと。

「ぶっ壊す」爽快感って多分あると思うけど、もともと自分はそういう感性が
乏しいんだと思う。ムシャクシャした時にお皿を割るとか物を投げつけるとか、
そういう衝動ってまーーーーーーーったくない。

そっか、だから、この映画がちっとも楽しめないんだ。

確固とした「世界」をひたすら「ぶっ壊して」いくだけなんだもの。
街行く人々が目にするいつもの風景を、ハイソな方々のディナーのひとときを、
穏やかなユダヤ人夫婦の生活を、信仰で結ばれた共同体を、落ち着いたホテルの日常を。
しっちゃかめっちゃかに掻き回して、反省もしないし後始末もしないんだもんね。

うん。これはＡ型おとめ座木星人の私には向かなかったです（苦笑）。