インフォーマント！

「ボーン・シリーズ」とか。
「インビクタス」とか。
「グリーン・ゾーン」とか。
最新作では「ヒア・アフター」とか。
ここ最近のマット・ディモンは「カッコイイ」やら「正義の味方」やら好感度が高いイメージがありますが。
実はこういう役がとても似合うんです。
しょうもなくて。
イライラさせて。
ムカムカさせて。
だけど憎めなくて。
ここがポイントです。
めちゃくちゃ憎たらしいのに、憎たらしいを通り越して笑っちゃって憎めない。
でも身近にいたらイヤな感じ。
ごっつ疲れると思う。
そんなナチュラルに嫌われ好かれ要素高い人物。
そういう役を演じるためのポテンシャルはかなりのものなんです。
もともとジミー大西のアメリカ版。
やっぱステキです。
「リプリー」での全然色男じゃないのに色男になりきる蛍光海パン男。
「オーシャンズ・シリーズ」でのライナス役。
「プライベート・ライアン」でのライアン役。
色々演じてきましたが、今回がその最高潮かもしれません。
マットを観るだけでも相当価値のある一本。
たまりませんねぇ。
もうこの容姿からして１００点満点に憎たらしい(笑）
裏切りません。
彼は期待を裏切りません。
物語は、最初はちょっとダルイんだけど、徐々にこの映画の魅力にハマっていきます。
ツボを刺激する。
もう、うんざりするんだけど・・・
「で、次どうなるの？」
ってワクワクしてしまう。
今回マットが演じたマーク・ウィテカー。
きっと彼の底に達することが出来る人はいないでしょう。
彼自身も底が見えてないでしょうから。

監督がソダーバーグで製作総指揮がジョージで出演がマット。
この三人で思い浮かぶのが「オーシャンズ・シリーズ」。
そして難しくてつまらなかった「シリアナ」。
「シリアナ」よりは断然こっちが好きです。
こちらは扱っている題材は「こめんどくさい」けど、コメディっぽい展開が気楽に楽しませてくれます。

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　何がびっくりしたかって、二週間ほど前にこの映画をDVDで観たのに、そのことをさっきまですっかり忘れていたことだ。僕はこのところたいてい毎日一本は映画を観ているので、印象が薄くなることはしばしばあるけれど、観たこと自体を失念していたのは初めてだ。一瞬、自分の脳に対する信頼を失いかけたが、同時期に観た『ガールフレンドエクスペリメント』『バブル』という二本のソダーバーグ作品はよく覚えていたので、この『インフォーマント！』が恐ろしく記憶に残らない映画だったのだろう（と思いたい笑）。
　というのも、ご覧になった方はお分かりになると思うが、事実をベースにしたというこの映画、そのお話に比してひじょうに起伏に乏しい演出の作品なのだ。
（以下重大なネタバレあり）
　ざっくりいうと、企業の不正を内部告発した男が、FBIの期待に応えて証拠を得るべくどんどん不正を拡大させていく、というようなお話。おかしな男に振り回される当局、大企業。大いに現代的で、コメディになりそうなプロットだ。
　ところが――彼はいささか奇妙な人格の持ち主で（終盤におおまかな解説シーンあり）、虚言癖があり、その狙いはどこにあるのかさっぱり分からない。計算高いようにも見えるし、適当にも見える。映画の方向そのものが、彼に引きずられて、緊迫するかと思えば気が抜け、ドラマチックになるかと思えば方向転換し、ひとつの像を結ばない。定型に収まらない現実そのものをスケッチ風に切り取った――インディペンデント的に、とも言えるかもしれないが、これは題材もスケールも役者もメジャー作品である。相反する素材と手法が組み合わさって、新たな感覚の作品が生まれればよかったが、そうはならなかった。
　あるいは、おかしな男に鼻面を引きずりまわされるイライラ感を最後まで持続させていればまだしも突き抜けた作品、破壊的なコメディにでもなったかもしれない。しかし、主人公はずっと味方だった嫁にいさめられて反省してしまう。あるいはラストの刑務所でのやりとりのお決まり感。ずっと定型なドラマ作りを拒否してきたのに、最後だけなんとなくまとめてしまうのだ。ラストさえそれなりに分かりやすくしておけば、観客は何かを観たような気がしてそこそ満足するとでも思っているのだろうか？　とちょっと怒りが湧いた。
　先行きが読めないので、退屈はせずそれなりに観せてしまうが、では面白いかというと躊躇してしまう。なんとも半端な作品であった。35点。（ちなみに『バブル』は面白い小品だった）

簡単なあらすじだけ聞いて面白そう！と待っていた作品。
でも評判がいまいちだったので、ハードルを下げて観賞。

結果、つまらなくはなかったけど面白くも・・。
マット・デイモンはこういう役がほんと似合う。
ボーンシリーズの彼が奇跡のよう。
「リプリー」の黄緑（黄色だっけ？）蛍光パンツ姿がずっと目に焼き付いてしまっているからかも。

彼の話を聞いていると全部本当に思えるけど、音楽だけがまるでからかっているようでそれが嘘だと教えてくれる。
面白いやり方。

奥さんはどのあたりから気付いていたんだろう？
でも、それを知っていても愛しているということだよね。
まあ、嘘を支持してあげるのが愛なのか？っていう問題もあるけど。

ソダーバーグ監督の映画はいつも気になるけど、あまり楽しめない。
結局、自分には合わないのかもしれないなあ。

評価７４点（１００点満点）
米大手食品関連企業の若手重役マーク・ウィテカー（マット・ディモン）が自社の国際価格談合の事実をＦＢＩに内部告発し、２年半に渡ってこの件に関するミーティングを録音して証拠集めに協力して立件させるという正しく「内部告発」という社会派ドラマのはずなのだが本作は軽いタッチで描かれている。１９９０年代に起こった実話に基づくストーリーということで日本企業「味の素」の名前もひんばんに出てきてちよっと生々しい。しかし本作のストーリーは主人公マークの言動に翻弄され振り回されるＦＢＩ、企業側、弁護士、マスコミ、検察の様子をむしろコミカルに描いている。どこまで主人公マークの言動が実話に近いのかは分からないが、内部告発してヒーローになりたかったのか、スパイ気取りの証拠集めがしたかったのか、重役達を罪におとして社長になりたかったのか、この男の「真実」がコロコロと変る。おまけに関連調査で彼自身の莫大なリベート不正受領も明らかになってくるのだが、全く悪びれた様子もない。ともかく虚言癖と言うのか何が真実なのか全く分からないままに司法取引も拒否して服役する。この内部告発によって政府は企業からの税金、罰金で１０億ドルも得たのだから自分の罪はもつと軽くてしかるべきだと開き直る。
本作を観ていると本当にこんな多重人格者みたいなむちゃくちゃな奴がいたのだろうかと、ブラックユーモアを感じてしまう。

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マット・デイモン好きじゃないと前半が辛いかも知れないですね。
後半になってくると、マットのウソが炸裂し始めｗ　面白くなってきます。

自分でも結構な不正をしておきながら、告発者としてFBIに協力してるから
僕は大丈夫だ、次期社長になるんだって本気で思ってるとことか、
彼がそういう人（とんでもない虚言癖の人）なんだってわかった後のFBIの
表情とか態度がおかしいです。

けど、なんといってもラストのマットのヘアースタイルｗｗｗｗ
あれだけでわたしは満足しましたわｗｗｗ

ちなみにボーンシリーズ３作鑑賞後、続けて本作観たんですが
ボーンよりこっちのマットが好き〜〜〜