鴨川ホルモー

先日鑑賞の「プリンセス・トヨトミ」と原作者が同じ。
『鹿男あおによし』『プリンセス・トヨトミ』そして本作『鴨川ホルモー』を以って
万城目 学氏の“関西三部作”と呼ぶのだそうです。
映画予告を観て、何だか面白そうと思っていたのですが、なかなか手元に届かず、いつしか忘れていました。
話題になっている時に観ないと、何だかシラケルものですね。
それに、どこでどう勘違いしたのか、お笑いコンビ“はんにゃ”の金田が出演していると思い込んでいたのです。（いかにも彼ならホルモーが似合いそうじゃないですか？）
さて、内容はと言うと、万城目氏お得意の大法螺と、出演者たちによる力いっぱいの怪演で綴られる“ホルモー競技”のお話でした。
爆笑というよりは苦笑？程度の、なんとも無理矢理なお話。
でも、オニ語と、それに伴う怪しいポーズが、妙に脳裏に焼きつくのですね。
栗山千明がとるポーズは、他の誰よりも美しく、芦名星のホルモーが霞んでしまいました。
浜田岳のちょんまげも意表を突いていました。
あの小さなオニは、キモ可愛いというのか、インパクトあります。
あの変なポーズとオニたちの戦いぶりは、お子様と一緒に観た方が楽しめるかも。

ロキュの６９日連続レビュー　その４０

(ネタバレあり　)

マキノ雅弘監督はその自伝「映画渡世・天の巻」で、子どもの頃北野天満宮へ深夜丑の刻参りを見に行って、女に見つかってしまい追いかけられるという怖い目にあったと書いてますが、さすがに今はそんなことはないのかというと、ウワサはあるらしい。　　まあ都市伝説だとしても京都らしい。
「神霊除霊相談」なんて看板をみることもあるしね。

何度も戦火に焼けてきた京都。
安土桃山時代から元禄ごろに創建・再建された寺もかなり多い。
明治初期に東京に都が移り、一時期街は活気を失い衰えましたが、前に『　坂の上の雲　』のレビューに書きましたように、明治３０年代に京都は近代化され復興します。

一つは、びわこ疎水プロジェクトによる、水道、水運、発電、日本初の市電事業です。
南禅寺と隣接するレンガ造りの水路閣は創建当時は違和感そのものだったことでしょうが、１００年以上経って、すっかり溶け込んでいます。
一つは内国勧業博覧会が行われ、跡地に平安神宮が創建。
そしてもう一つは、日清戦争勝利で得た賠償金の一部を原資として京都大学が作られたこと

だから鬼と式神を使った京都の大学対抗の競技ホルモーをめぐっての青春物語ですが、町中神社と寺だらけ、そして大学の多い学園都市京都ならでは設定ですね。　
近代化と伝統(あるいは因習、迷信)の融合とコントラストが京都という街だと思います。

この映画の山田孝之のような風貌は京都大学の学生で見かけるので、その点よく雰囲気を捉えていますね。

ところで京都の人間は、関西では嫌われていると思うのは被害妄想でしょうか。
「京都の人間は、何考えているかわからん」「人間にウラオモテがある。」
「見た目あたりが柔らかいが、よそ者を見下してるし、性格が陰険」
特に大阪の人に。　ぼくも、言われたことがあるが、これは個人的な資質かな。
でもアンチ東京の時だけは、関西に入れといたろ　とか先日もこの話題で大阪のタレントが言っていたような気が。　　笑い。

そうするとＯＢ役の石橋蓮司、悪くはないのですが、京都の男の典型と思わせるキャスティングなら、岸辺一徳か小林薫がふさわしいかな。　笑い

まあ、京都のヘンなところをファンタジーにした作品としては、まずまずでしょうか。

ちなみに僕の出身大学は「玄武」に当たります。　　笑い

内容は全く知りませんでしたが、話題だったのでレンタルしてみました。
予想以上に面白かったです。
家族で楽しめました。

京都の町が舞台なのも楽しい。
京都の東西南北を守るとされる大学が実名なのも面白い。
同志社が入っていなかったのはやっぱりキリスト教系だからやむおえないか。

京都だったら、あんな謎のサークルがあっても不思議では無いような気がしました。
１０００年の歴史ある伝統の祭りとのこと。
「レナウン娘」の前はどんなことをしていたんでしょうね。
何故「レナウン娘」になったのかも気になる。
又、「レナウン娘」を超えるものが出ていないのも残念？
娘は「レナウン娘」を知りませんでした。レナウンさん頑張って！

不思議な風味の面白さ。
お勧めします。

観る前から、かなり期待してたこの映画。
予告で見た小さな鬼が頭から離れませんでした。
・・・って程でもないんですけどねｗ

ストーリーは鬼を召還させて戦うという、ちょっと興味惹かれる非現実的なストーリー。

眠たくなってしまう時間はあったけど、まあそこそこ楽しめました。
しかしながら気になってしまうのが、もちろん現実では鬼の姿はありません。
なので撮影の時、みんな真面目に「ゲロンチョリー」とか「ごにょごにょごにょ」とか言ってたのかと思うと笑えます。
良く見ると、掛け声を言ってるときに照れ笑いをしてるような雰囲気もありました。

ＣＧもキレイに作ってあったし、そこそこ面白かった。
ほどほど満足出来た映画でした。

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結論から先に言います。
ツマンナイデス。
安倍清明から千年の時を経てなお、陰陽師とその使役する謎の存在で有る式神は永遠と生き続け、理の裏側でしのぎを削り、古都の秩序と安寧を密かに守護していた。
陰陽師の末裔は密かに日本の最高学府を含んだ四方を守護する聖獣の位置する学び舎の若者を介して時折、その式神を打つ力を試し、己の腕を磨く為に総当たり戦を繰り広げて最強の陰陽師を決定する。
それは「カミ」と呼ばれる異形の存在を慰める行為でも在った。
…らしいのですが「レナウン娘」が「それ」に何の関係が有るのか良く分かりません。
単調でノリの良い曲と踊りでトランス状態になって意識を開く事が出来るのでしょうか？。
なんとも「謎」です。
「私は貴方を勝たせる！」
と公言するボンちゃんの自信の根源も意味不明です。
若ければ何でも出来るのと言うのは大間違いです。
それなりの経験が無ければ出来ない事も五万と有ります。
勢いだけで世の中を動きを影で支える存在を全て動かそうと言うのが土台無理な話です。
「この日から始まった」
と言うオチも普段は社に奉って有る式神がウロチョロと役者の周りをウロツいていると言う嘘が有ります。
見えない世界を観る楽しさと言うか、見えない力を得る勇気みたいな感覚を描きたいのかの知れませんが全て消化不良で終わっています。
妙な言葉とオーバーアクション、稚拙な戦略、奇怪な生き物が蠢く様が面白いのでしょうか？。
私的には全く乗れませんでした。