インランド・エンパイア / ローラ・ダーン
インランド・エンパイア
/デヴィッド・リンチ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(65)
解説・ストーリー
奇才デヴィッド・リンチが「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに手掛けた不条理ミステリー。ひとりのハリウッド女優がいつしか現実と出演映画を混同し、さらに交錯するいくつもの奇想天外な世界を彷徨っていく姿を幻想的に描く。主演は「ワイルド・アット・ハート」のローラ・ダーン。街の実力者である夫と豪邸に暮らす女優ニッキー。彼女は新作映画の主演に抜擢され、再起を狙う。不倫を描いたその作品「暗い明日の空の上で」は、曰く付きのポーランド映画「47」のリメイクだったのだが…。
奇才デヴィッド・リンチが「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに手掛けた不条理ミステリー。ひとりのハリウッド女優がいつしか現実と出演映画を混同し、さらに交錯するいくつもの奇想天外な世界を彷徨っていく姿を幻想的に描く。主演は「ワイルド・アット・ハート」のローラ・ダーン。街の実力者である夫と豪邸に暮らす女優ニッキー。彼女は新作映画の主演に抜擢され、再起を狙う。不倫を描いたその作品「暗い明日の空の上で」は、曰く付きのポーランド映画「47」のリメイクだったのだが…。
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「インランド・エンパイア」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
奇才デヴィッド・リンチが「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに手掛けた不条理ミステリー。ひとりのハリウッド女優がいつしか現実と出演映画を混同し、さらに交錯するいくつもの奇想天外な世界を彷徨っていく姿を幻想的に描く。主演は「ワイルド・アット・ハート」のローラ・ダーン。街の実力者である夫と豪邸に暮らす女優ニッキー。彼女は新作映画の主演に抜擢され、再起を狙う。不倫を描いたその作品「暗い明日の空の上で」は、曰く付きのポーランド映画「47」のリメイクだったのだが…。
「インランド・エンパイア」 の作品情報
「インランド・エンパイア」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
インランド・エンパイアの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
180分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR0424 |
2008年02月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
0人
|
0人
|
インランド・エンパイアの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
180分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR0424 |
2008年02月22日
|
在庫枚数 |
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ユーザーレビュー:65件
辿り着けましたか
投稿日:2008/03/13
レビュアー:カプチーノ
デビッド・リンチは意図してはいないと思いますが、この映画はフラクタルな図形のように思えてなりません。
つい最近友人から聞いたシェルピンスキーのギャスケットのことを映画を観ながら思い出していました。
フラクタルなものの例=自己相似の図形を内包する図形。
つまり相似であるためその内包する図形も同様に相似な図形を内包して、その内包される図形もまた同じ相似な図形を内包する。つまり永遠に続いていきます。
そんな代表的な図形がシェルピンスキーのギャスケット(三角形)です。
この映画のラスト近くでテレビを見ている女性がそのテレビの中に自身の姿が映り、そのテレビの中にまたその映像が映り、結局永遠に終わることなく続いていく。つまりはフラクタル図形の世界。
途中でそんなことを考えていたので、この映画は、終点には辿り着けない、いや辿り着かなくてもいいのだ。
そういう映画としてつくられているのではないかと思って観ていました。
「ツイン・ピークス」もひょっとしたら十年、二十年、百年、いや永遠に続く物語と見ることもできるような気がします。
ということで、フラクタルな作品のように理解したかったのですが、ラストのにぎやかな踊りで、その永続性に終止符が打たれたような気がします。
そういえば、「ツイン・ピークス」も唐突な最後。
とりあえず終わらせなければいけないので、一応そこまでということなのでしょうか。
辿り着けなくてもいい作品なのにね。
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やばいです
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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リンチの集大成とのことですが、イレイザーヘッドの工場の話や赤いカーテンのブラックロッジあり、おねえちゃんのダンスあり、ガイキチさんの説教もあり、以前にみたパーツの目白押しでもう完全に狂ってます。特に映画と現実の境がなくなり、本当に映画が完成したのかすらわかりません。ただ、以前の作品ほど投げっぱなしではなく、話をまとめようとする雰囲気がありました。ユウキナエに汚い言葉いっぱいしゃべらすのも最高です。
でもこのリンチさんって人殺した事あるのかなと思ってしまいます。映画「ツインピークス」でもそうだったんですが、殺される間際、被害者の圧倒的な絶望感の描写は凄くリアルすぎます。
あとバタバタと人が走ってきて叫ぶ(?)所、ローラダーンとローラパーマーのお母さん役の人、2カ所にその描写あるんですが、気が狂っているというか、気が狂った事ないのですが、きっと狂ったらそう見えるのだろうなという部分があって見事です。(仕事柄、犯罪被害者の体験談聞く事があるのですが、その時に外傷体験を被害者と再体験してしまう感覚あるのですが、それに似ています。)
圧倒的な悪意に抵抗できない無力感が、「ワビサビ」として今までの映画にあったのですが、この作品の場合、その感触すら放棄してみんなで踊って終わりです。ある意味、感慨にふけるよりも踊るしかないのかもしんないけど。
みたら気が狂う映画というコピーをつけてもいいようなレベルに近づきつつあります。狂う人、いてもいいかなとも思います。恐ろしい。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
溶け出してゆくリアルワールド
投稿日:2008/03/07
レビュアー:ゆみゆみ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ひさびさにレビューを放棄したくなりましたwww
というのも、どう感じたか言葉にするのが難しい作品なもので。
リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』を観た時は、独特な世界観に衝撃を受け、
一回では難解で解読し難いため、何度もリピートして観たくなってしまう中毒性のある作品だった。
監督の仕掛けたトリックに魅了され、様々な解釈を楽しめた作品でもある。
今回はさらに観客を困惑させ、途方もなく難解。
それは、未だ解の導き出されていない数式みたいなもの。
そう、凡人のあたしは、最初から解を求めてはいけなかったのですねぇ〜
5つの世界がパラレルワールドのように独立した世界として構築され、
ニッキーがそれぞれの世界に迷い込んでいるようにも見えるし、
ニッキーの精神世界の中だけで起こっている出来事で、彼女が創り上げた5つの世界は、
それぞれが密接に関係があり、奇妙な均衡で保たれているようにも映る。
夢か幻想か、虚構のようでいて現実にも思える、どれがリアルな世界か
皆目検討がつかなくなってゆく、不条理な展開。
主人公ニッキーとともに、出口の見えない迷宮に堕ちてゆくのが、なぜか心地良い。
まぁ〜ほんと不思議な映画!!疲れてる時に観ると確実にレムの世界にトリップします。間違いない。
でも、見逃したら置いてかれると、必死こいて目を開け続けて観てましたよwww
全ての出来事を放心した表情で傍観していたロスト・ガールの存在が面白いですね。
ニッキーと触れ合い、そしてロスト・ガールは何かから解放される。
トラブルに巻き込まれたニッキーは、最後呆然と立ち尽くす。
行き場のない袋小路に閉じ込められたかのように・・・
この結末が何を意味しているのか、それはリンチしかわかりません。きっと。
難解な数式の解、それは自分がどう感じたかなんでしょうねぇ。おそらくは。
不気味としかいいようがない映像と効果音は、ちょっと心臓に悪いかも!?
あと、キャストのこれでもかっていう顔面アップね。いやぁ〜独特な不気味さでした。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
これは『チベットの死者の書』の映画版かも
前回あまりの難解さに「理解する(せめて、ある程度納得する)」のを諦めてしまった本作に再チャレンジ。
そのまま一回観たが、やっぱりすんなり咀嚼できないので、今回は繰り返し見る前に町山智裕氏の解説を聴いてみた。が、町山氏の解説はデヴィッド・リンチ監督の製作技巧・手法、他作からの引用ネタ、また本作の根本的なモチーフとなっている「女優と娼婦との関係」といった作品を構築している骨組についての詳細なもので、作品全体の構成についてはやや曖昧と思われた。そこで以下私なりの理解、解釈を綴りたい。
初めてこの作品を観たとき、まず思ったのは「これは、『トワイライト・ゾーン』のD・リンチ版ではないのか」だ。
「女優ニッキー・グレイス(ローラ・ダーン)が統合失調症になっていく話」と言う人もいるが、それは物語の中での主人公の症状であって、話の主軸、本質はそこではないと私は思う。では何を表現しているかというと、それは仏教でいう「輪廻」「因果」なのだろうと理解する。セリフにもそれが繰り返し出てくるし、そう捉えなければこれに全体的な整合性をもたせるのは無理だろう。
この作品は、すでに死んだロストガールやニッキー(スーザン)、ドリスらのあの世での出来事を描いている。
「あの世」といっても天国や地獄ということではなく、(次)生と死の中間にあって、仏教でいうところの「中有(中陰)」に置かれている状態である。彼女たちは自分が死んだことをまだ悟ってないのであり、自分たちの前に現れるガイド(第1の訪問者、グレイス・サブリスキー)らの導きの下、自分たちの生前の出来事を追体験することにより、内なる業を克服して成仏(解脱)へと向かっていく。これはそういう話である。
絵を追いかけていったのでは混乱して脈絡を理解できないのだが、セリフに注意深く関心を払えば、これが「“この世”の出来事なのではなく、“あの世”の出来事なのだ」ということがわかってくる。現世とは違う異質な状況下、同じセリフが繰り返し語られているからである。そして、時間が直線的に進んでおらず過去と現在がつながっていることや、空間に距離がなく出来事の舞台が一元化していること、自分のいる場所(部屋)が内心の世界とリンクしていることなども、これが黄泉の世界での出来事だとするなら容易に理解できるのである。つまり、「暗い明日の空の上で」の製作は“あの世”での創作劇であって、現世の世界で実際にあったのは「4−7」の製作と殺人事件による中止(未完)だけである。
撮影所の一隅で、デヴォンがニッキーに作りかけの巨大なセットについて「あれはスミシーの家だ」と語る場面がある。“スミシー”とはかつて業界で使われた架空の映画監督の名前「アラン・スミシー」のことと思われ、この映画製作が架空のものであるとの暗示だと考えられる。また、「90歳の姪が“スミシー役”についてこだわっている」という監督の不可解なセリフがあり、これもこの映画製作があの世での出来事であるとのヒントだと思われる。
そのほか細かな点についてはとても説明しきれないし、理解できない部分も多いのだが、私の観方ではニッキーはロストガールの生まれ変わりなのではないかと思う。なのでニッキーは自分の現世での出来事だけでなく前世の出来事をも追体験し、ロストガールはニッキーが演じる自分の体験を見て涙を流しているのではないか。またドライバーでニッキーの腹を刺し殺害することになるドリス。彼女もまた演じながら、自分が過去に同じような形で殺されたという生前の業を思い出していく。
このように、あの世での製作劇である「暗い明日の空の上で」には、迷える死者(これが“ロストガール”の意味)と悟った死者が入り混じって出演しているのであり、迷える者はその中で自ずからの「悟り(成仏、解脱)」へと到達することになる。全編を通して現れる映写機からかスポットライトのような強い光は、死後の迷える魂に対して、業を昇華して悟りへと至ることを導いているのである。
ラスト、ニッキーの邸宅にはニコ(金髪のカツラで猿を連れた女)がおり、ファントムの妹(脚の不自由な女)も現れた。
光に導かれ業を克服したニッキーは、今度は迷える者を導く側の一員、新たなガイドとなったのである。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
惹きこまれました。
投稿日:2009/04/29
レビュアー:ともこさん
20年くらい前は、デビッドリンチの映画がよくわからなくて不気味で暗い気持ちになる・・・というイメージしか持っていませんでした。あまり好きではなかった。
けれど、今は言葉では言い表せませんが、引き込まれました。リンチワールド。まさに映画を「経験した」って感じでした。
長ーい映画でしたが一瞬一瞬から目が離せなかった。不思議な感覚でした。
ストーリーの最後の方で、裕木奈江に似てる東洋人女優が出てるなぁ、と思っていたら、なんと本人でした。出演者の名前のところにも「NAE」と入ってた。
きくところによると、最初はエキストラ役のはずが、リンチ監督に気に入られてセリフ付きの役がもらえたとか・・・。結構長いセリフで、インパクトのあるシーンでした。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
辿り着けましたか
投稿日
2008/03/13
レビュアー
カプチーノ
デビッド・リンチは意図してはいないと思いますが、この映画はフラクタルな図形のように思えてなりません。
つい最近友人から聞いたシェルピンスキーのギャスケットのことを映画を観ながら思い出していました。
フラクタルなものの例=自己相似の図形を内包する図形。
つまり相似であるためその内包する図形も同様に相似な図形を内包して、その内包される図形もまた同じ相似な図形を内包する。つまり永遠に続いていきます。
そんな代表的な図形がシェルピンスキーのギャスケット(三角形)です。
この映画のラスト近くでテレビを見ている女性がそのテレビの中に自身の姿が映り、そのテレビの中にまたその映像が映り、結局永遠に終わることなく続いていく。つまりはフラクタル図形の世界。
途中でそんなことを考えていたので、この映画は、終点には辿り着けない、いや辿り着かなくてもいいのだ。
そういう映画としてつくられているのではないかと思って観ていました。
「ツイン・ピークス」もひょっとしたら十年、二十年、百年、いや永遠に続く物語と見ることもできるような気がします。
ということで、フラクタルな作品のように理解したかったのですが、ラストのにぎやかな踊りで、その永続性に終止符が打たれたような気がします。
そういえば、「ツイン・ピークス」も唐突な最後。
とりあえず終わらせなければいけないので、一応そこまでということなのでしょうか。
辿り着けなくてもいい作品なのにね。
やばいです
投稿日
2008/10/14
レビュアー
trygun
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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リンチの集大成とのことですが、イレイザーヘッドの工場の話や赤いカーテンのブラックロッジあり、おねえちゃんのダンスあり、ガイキチさんの説教もあり、以前にみたパーツの目白押しでもう完全に狂ってます。特に映画と現実の境がなくなり、本当に映画が完成したのかすらわかりません。ただ、以前の作品ほど投げっぱなしではなく、話をまとめようとする雰囲気がありました。ユウキナエに汚い言葉いっぱいしゃべらすのも最高です。
でもこのリンチさんって人殺した事あるのかなと思ってしまいます。映画「ツインピークス」でもそうだったんですが、殺される間際、被害者の圧倒的な絶望感の描写は凄くリアルすぎます。
あとバタバタと人が走ってきて叫ぶ(?)所、ローラダーンとローラパーマーのお母さん役の人、2カ所にその描写あるんですが、気が狂っているというか、気が狂った事ないのですが、きっと狂ったらそう見えるのだろうなという部分があって見事です。(仕事柄、犯罪被害者の体験談聞く事があるのですが、その時に外傷体験を被害者と再体験してしまう感覚あるのですが、それに似ています。)
圧倒的な悪意に抵抗できない無力感が、「ワビサビ」として今までの映画にあったのですが、この作品の場合、その感触すら放棄してみんなで踊って終わりです。ある意味、感慨にふけるよりも踊るしかないのかもしんないけど。
みたら気が狂う映画というコピーをつけてもいいようなレベルに近づきつつあります。狂う人、いてもいいかなとも思います。恐ろしい。
溶け出してゆくリアルワールド
投稿日
2008/03/07
レビュアー
ゆみゆみ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ひさびさにレビューを放棄したくなりましたwww
というのも、どう感じたか言葉にするのが難しい作品なもので。
リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』を観た時は、独特な世界観に衝撃を受け、
一回では難解で解読し難いため、何度もリピートして観たくなってしまう中毒性のある作品だった。
監督の仕掛けたトリックに魅了され、様々な解釈を楽しめた作品でもある。
今回はさらに観客を困惑させ、途方もなく難解。
それは、未だ解の導き出されていない数式みたいなもの。
そう、凡人のあたしは、最初から解を求めてはいけなかったのですねぇ〜
5つの世界がパラレルワールドのように独立した世界として構築され、
ニッキーがそれぞれの世界に迷い込んでいるようにも見えるし、
ニッキーの精神世界の中だけで起こっている出来事で、彼女が創り上げた5つの世界は、
それぞれが密接に関係があり、奇妙な均衡で保たれているようにも映る。
夢か幻想か、虚構のようでいて現実にも思える、どれがリアルな世界か
皆目検討がつかなくなってゆく、不条理な展開。
主人公ニッキーとともに、出口の見えない迷宮に堕ちてゆくのが、なぜか心地良い。
まぁ〜ほんと不思議な映画!!疲れてる時に観ると確実にレムの世界にトリップします。間違いない。
でも、見逃したら置いてかれると、必死こいて目を開け続けて観てましたよwww
全ての出来事を放心した表情で傍観していたロスト・ガールの存在が面白いですね。
ニッキーと触れ合い、そしてロスト・ガールは何かから解放される。
トラブルに巻き込まれたニッキーは、最後呆然と立ち尽くす。
行き場のない袋小路に閉じ込められたかのように・・・
この結末が何を意味しているのか、それはリンチしかわかりません。きっと。
難解な数式の解、それは自分がどう感じたかなんでしょうねぇ。おそらくは。
不気味としかいいようがない映像と効果音は、ちょっと心臓に悪いかも!?
あと、キャストのこれでもかっていう顔面アップね。いやぁ〜独特な不気味さでした。
これは『チベットの死者の書』の映画版かも
投稿日
2014/01/31
レビュアー
哲郎
前回あまりの難解さに「理解する(せめて、ある程度納得する)」のを諦めてしまった本作に再チャレンジ。
そのまま一回観たが、やっぱりすんなり咀嚼できないので、今回は繰り返し見る前に町山智裕氏の解説を聴いてみた。が、町山氏の解説はデヴィッド・リンチ監督の製作技巧・手法、他作からの引用ネタ、また本作の根本的なモチーフとなっている「女優と娼婦との関係」といった作品を構築している骨組についての詳細なもので、作品全体の構成についてはやや曖昧と思われた。そこで以下私なりの理解、解釈を綴りたい。
初めてこの作品を観たとき、まず思ったのは「これは、『トワイライト・ゾーン』のD・リンチ版ではないのか」だ。
「女優ニッキー・グレイス(ローラ・ダーン)が統合失調症になっていく話」と言う人もいるが、それは物語の中での主人公の症状であって、話の主軸、本質はそこではないと私は思う。では何を表現しているかというと、それは仏教でいう「輪廻」「因果」なのだろうと理解する。セリフにもそれが繰り返し出てくるし、そう捉えなければこれに全体的な整合性をもたせるのは無理だろう。
この作品は、すでに死んだロストガールやニッキー(スーザン)、ドリスらのあの世での出来事を描いている。
「あの世」といっても天国や地獄ということではなく、(次)生と死の中間にあって、仏教でいうところの「中有(中陰)」に置かれている状態である。彼女たちは自分が死んだことをまだ悟ってないのであり、自分たちの前に現れるガイド(第1の訪問者、グレイス・サブリスキー)らの導きの下、自分たちの生前の出来事を追体験することにより、内なる業を克服して成仏(解脱)へと向かっていく。これはそういう話である。
絵を追いかけていったのでは混乱して脈絡を理解できないのだが、セリフに注意深く関心を払えば、これが「“この世”の出来事なのではなく、“あの世”の出来事なのだ」ということがわかってくる。現世とは違う異質な状況下、同じセリフが繰り返し語られているからである。そして、時間が直線的に進んでおらず過去と現在がつながっていることや、空間に距離がなく出来事の舞台が一元化していること、自分のいる場所(部屋)が内心の世界とリンクしていることなども、これが黄泉の世界での出来事だとするなら容易に理解できるのである。つまり、「暗い明日の空の上で」の製作は“あの世”での創作劇であって、現世の世界で実際にあったのは「4−7」の製作と殺人事件による中止(未完)だけである。
撮影所の一隅で、デヴォンがニッキーに作りかけの巨大なセットについて「あれはスミシーの家だ」と語る場面がある。“スミシー”とはかつて業界で使われた架空の映画監督の名前「アラン・スミシー」のことと思われ、この映画製作が架空のものであるとの暗示だと考えられる。また、「90歳の姪が“スミシー役”についてこだわっている」という監督の不可解なセリフがあり、これもこの映画製作があの世での出来事であるとのヒントだと思われる。
そのほか細かな点についてはとても説明しきれないし、理解できない部分も多いのだが、私の観方ではニッキーはロストガールの生まれ変わりなのではないかと思う。なのでニッキーは自分の現世での出来事だけでなく前世の出来事をも追体験し、ロストガールはニッキーが演じる自分の体験を見て涙を流しているのではないか。またドライバーでニッキーの腹を刺し殺害することになるドリス。彼女もまた演じながら、自分が過去に同じような形で殺されたという生前の業を思い出していく。
このように、あの世での製作劇である「暗い明日の空の上で」には、迷える死者(これが“ロストガール”の意味)と悟った死者が入り混じって出演しているのであり、迷える者はその中で自ずからの「悟り(成仏、解脱)」へと到達することになる。全編を通して現れる映写機からかスポットライトのような強い光は、死後の迷える魂に対して、業を昇華して悟りへと至ることを導いているのである。
ラスト、ニッキーの邸宅にはニコ(金髪のカツラで猿を連れた女)がおり、ファントムの妹(脚の不自由な女)も現れた。
光に導かれ業を克服したニッキーは、今度は迷える者を導く側の一員、新たなガイドとなったのである。
惹きこまれました。
投稿日
2009/04/29
レビュアー
ともこさん
20年くらい前は、デビッドリンチの映画がよくわからなくて不気味で暗い気持ちになる・・・というイメージしか持っていませんでした。あまり好きではなかった。
けれど、今は言葉では言い表せませんが、引き込まれました。リンチワールド。まさに映画を「経験した」って感じでした。
長ーい映画でしたが一瞬一瞬から目が離せなかった。不思議な感覚でした。
ストーリーの最後の方で、裕木奈江に似てる東洋人女優が出てるなぁ、と思っていたら、なんと本人でした。出演者の名前のところにも「NAE」と入ってた。
きくところによると、最初はエキストラ役のはずが、リンチ監督に気に入られてセリフ付きの役がもらえたとか・・・。結構長いセリフで、インパクトのあるシーンでした。
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