カオス＜ＣＨＡＯＳ＞

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ジェイソン・ステイタムは「トランスポーター」のような敵を倒す正義感あふれる役柄が多いが、今回は違う面を観ることができます。相変わらずハゲかっこいい。

思わせぶりに「カオス理論」を持ち出すがストーリーとは連動してないような感じ。
それを抜きにすれば、アクション映画として犯人の動機や心情も上手くリンクされているし、ストーリーも良く練られていると思う。

札束の匂いがキーになるシーンがあるが、観る側は匂いを嗅げないんだよな。
匂いと言えば、映画館で実際に匂いを発生させて観る側と映画をリンクさせるという試みの日本映画があったのを思い出した。定着はしなかったみたい。

新米刑事に扮するライアン・フィリップとジェイソン・ステイタムは、実年齢がほとんど一緒なのが衝撃事実だった。
ライアン・フィリップが童顔なのも手伝ってか、やっぱり毛が無いと老けて見える。

ネタバレ
　生きてる筈だとは思ったが、、、やられた 笑
　三人の主役（ジェイソン、ウェズリー、ライアン）はそこそこ好い味出してたし、アクションもそれなりに楽しめた。
　新人デカ（ライアン）がハリー・キャラハンみたいだった。雰囲気は全く違うけどね。実際、伝説のヒーローの息子で父の遺志を継いでデカになったという設定だから、名前は違うがダーティーハリーを連想させるのが狙いだ。
　で、文句無くおもしろいかというと……そこまでは行かない 笑



※レーティングは、A+,A,A-＞B+,B,B-＞C+,C,C- の9段階。

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これ伏線じゃなかったら、凄い駄目女やん……
って女の子が、本当に駄目女だったのに一番笑った。
いや、本当、あんたに主役の恋人の座は無理！

社会派なのかな……
社会派はアクション狙わなくていいのに。
犯人を追い駆けるために民間人のバイクを借りるのなんか、ことこまかに書かなくていいと思う。
そりゃ、その点の正否を述べているから、書きたかったんだろうけど。スピード感がた落ち。しかも、変なところ通ってるし。あれは当てずっぽうが当たる主役みたいな人がする行動であって、新米がしちゃいかんだろ。

新米が『できる奴』であることを示すためのアクションが、結局殆ど生きてないのも凄い。主役より下に描くために新米が当て馬にされ続けた。悪意さえ見えそうでいただけない。


僕は好きだ。こういう作品。
頭を使った奴が勝つ。

将棋でも碁でもチェスでも、相手より一手先を読めば勝てる。
勝者に乾杯！

この映画はアクションというよりサスペンスに分類した方が良いでしょう。
大したどんでん返しじゃないとおっしゃっている方もいらっしゃいましたが、私は結構「スゴイ！」と思いましたよ。
こう言っちゃうと期待しちゃいますね。
忘れてください！

本来のカオス理論がどうとかそういうのは考えるのは止めましょう！
ただ単純に銀行強盗たちに「何者だ！こいつらは！」と追いかけてください。
レビューは観る前には読まずに、観てから読みましょうね！

ところで、テディー刑事役のジャスティン・ワデルさんて綺麗ですね。もうちょっと見ていたかったな！

　まず冒頭に、かつて起こった人質事件の短い映像がある。そして、それから本編が始まるまでの間に、複数の新聞記事が映し出され、その記事によってわれわれは、その人質事件では、警察のミスにより、犯人と人質がともに死亡し、その責任を問われ、主人公の刑事コナーズが停職になり、彼の相棒のヨークがクビになったことを知らされる。この新聞記事の映し方が、何となく「ユージュアル・サスペクツ」の最後の場面を思い出させるのである。「ユージュアル・サスペクツ」は、誰しもが認めるサスペンス映画の傑作だが、この作品もそれに比肩しうるものと言ってよいと思う。

　人質事件について、こうしたかたちで情報を提供することが、後の「叙述トリック」的なオチに見事につながっている。冒頭のシーンがああいうふうになっていたのは、こういう理由があった（こういうふうにびっくりさせようとしていた）からか、と唸らされるのである。

　また本編における真犯人が、銀行から金を奪う方法も、なかなか鮮やかである。犯人は確かに莫大な金を手に入れているのだが、銀行は大金が盗まれていることに気付かない、そうした方法を用いているのである。似たようなアイディアのものとして、ロバート・バーによる有名なミステリの短編「放心家組合」（江戸川乱歩編『世界短編傑作集１』創元推理文庫所収）が思い出された。

　もちろんこの映画が、その小説を参考にしているかどうかは定かではない（また実際にこうした手法で金が奪えるのかどうかも分からない）が、ともかくアイディアとして優れていると思う。それにしても、これだけあちこちに映像トリックが巧に仕掛けられ、それによって何度も見事にびっくりさせられる映画は少ないのではないだろうか。かなりの傑作であることは間違いない。