夜のピクニック

いわゆる青春ものですので、ダメな人はダメな作品です。
どうやら私もその一人でした。
歩行祭とは奇抜なアイデアの作品です。
アイデアにつられて借りてみました。
80キロ歩く間の出来事を綴ったものですが、作品そのものもいたずらに長い。
なんかほんとに普通であえて観る必要性を感じません。
正直言って面白みが私には分かりませんでした。

人は、その眼差しによって評価されることが多々ある。「カワイイ」とか「冷たい」とか「優しい」とか――。それが女性となれば尚更だ。そう言う意味では、私は、多部未華子の眼差しは、あまり好きではなかった。どうも柔らかさに欠けているようで苦手だった。観る前は「ミスキャストじゃないのかなぁ」とか、「もう少し可愛らしい子の方が良いんじゃないの？」とか勝手なことを思っていた。

ところが、である。これがなかなか良い。主人公の生い立ちや環境が、ちゃんとあの眼差しとマッチしていた。そう、あの苦手だった眼差しが彼女の武器となった。少し屈折していて、人との間に壁を作ってしまう女の子。友達は少ないけど、仲のいい友達には素顔を見せる女の子、――そんな女の子の役がピッタリだった。適役とはこのことだ。（キャスティングディレクタの眼識って凄いな、と感心してしまった）

本作を観ている途中で、彼女が映画『ヒノキオ』に出ていた“男子のような女の子”だってことに気づいた。納得もし、ちょっとビックリもした。印象が全く違っていたからだ。そう言えば、最近『西遊記』にも出ていた。格闘シーンで妖怪の手下を蹴り倒すところを見て、なかなか身体能力が高そうだと感心したっけ。なかなか侮れない女優になりそうである。

原作も読んだが、映画の方がキャラクタの描き分けが出来ていて面白かった。決して原作が面白くない、ということではない。未読の方には是非とも勧めたい。もとより恩田陸の小説は好きだし、香り豊かな作品も多い。しかし、本作に関して言えば、映画の方が登場人物の整理が出来ていた。映像の強みもあるし一概には言えないが、キャラクタ重視と物語重視の違いと言えばいいのか、まぁそんなところだ。きっと、作者自身の思い入れが強いのだろう。

本作は、人生の縮図のような歩行祭を舞台に、登場人物たちの感情の揺らぎを描き出す。ある意味、とても正攻法で面白みに欠けるが、その分、絶妙なキャスティングのおかげで見応えのある作品に仕上がっている。貫地谷しほりも好演し、ロック小僧もさわやかな印象を残した。それより何より驚いたのが、その昔、映画『帝都物語』で“魔人加藤”を演じた嶋田久作が、意外と小柄なことにビックリした。「ロック小僧より小さいジャン!?』 長いこと２メートル近い身長の怪人だと思っていただけに個人的に少々衝撃的だった。

本作の前日談となる『ピクニックの準備』という作品もなかなか面白いのでオススメである。

というわけで、昨今の青春映画の中では地味ながらも優れたバランス感覚で出色の出来映えとなった本作はオススメである。

10年以上も前でしょうか「シックスセンス」を観た後に、映画のネタばれって本当に言ってはいけないことなんだなと感じてました。
まだ観てない人にそういう核心な所を行ってしまうと凄い映画がつまらなくなりますよね、こういう掲示板みてる人なら絶対にやってはいけない行為だと暗黙の了解でわかっているはずです。

それがですよ？

この映画は、まさにそのネタバレを会社が率先して既にやってんです　予告で・・・

確かに映画の途中でこの主人公の二人の関係はわかります。お葬式の場面とか、そういうのででわかりますよ？

しかしですね、自分としては、最初は周りの友達達と同じ目線で「お前、なんであいつのこといつも見てるの？」とかいう友達感覚でその主人公を僕は見たかったんですよ！

それがですね、松竹ですか？映画会社の策略で、もう最初からこっちは「この主人公は・・・」って目線でみてるからなんかそういう
「実はあいつの事好きなんでしょ♪」感覚がこっちが全く無しでなんとなく序盤は白けてるんです。

最初にDVDの特典の予告見ちゃったのが運のつきですよ・・・これから二度とDVDの特典の予告は見ない事を決めました。

まぁ会社の批判なんかしてても面白くもなんともないですよね、すいませんこんなレビューで・・・

この映画には所々に青春を感じさせる映像がありましたよ

落書きだったり、道端で全員で座っている所の風景だったり、その風景をみながら自分のやったことを反省している友人だったりですよ

思えば団体活動で動くなんて、社会人になるとないですからね、映画の歩行祭自体が凄い青春だと感じました、こういうのやってみたかったな〜って思います。

ただ24時間歩くだけと感じてる人も多少はいるでしょうし、実際は3年間毎回欠席している人も確かにいるでしょう、軍隊の真似みたいだからやめて欲しいと思ってるPTAのみなさんもいるでしょうけど、

これに参加した人達は、み〜んなとても良い思い出だと言うのではないでしょうか？

この映画をみて、僕だったら高校の友達と参加したかったと感じさせてくれた映画でした。
なかなか良作ですが、予告には注意ですよ？

僕は一旦頭打って記憶喪失になってから予告は見ないで最初から観てみたいと思った位ですから・・・


点数は会社の広告下手のおかげで2点にしときます

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

英国で生き別れの双子がそうとは知らずに結婚していた事が判明して、結婚が無効になったという事があったらしい。

兄妹というはそうとは知らずにいると、お互いに惹かれあうらしい。

この作品での貴子と融も、兄妹として意識しあっているというよりは異性として惹かれあってるように見える。

「知らないで同じクラスになってたらどうなってたと思う？」と友人が聞くシーンがあるが、ここはすごいと思った。

原作は、貴子と融の内面を克明に描写しているが映画では淡々と映像と少ない台詞でのみ描いているため、ラストに向かっての盛り上がりが薄い。

この監督の作品を観た時にいつも感じる「寸止め感」がこの作品でも感じられ、もうちょっとで傑作になったかもと残念な感じがする。

多部未華子の演技はいい。存在感抜群。

このところ作品に恵まれていないのが残念。

「西○記」だとか「俺は・・・」だとかくだらない映画に出さないで欲しい。事務所はもう少し作品選べよといいたい。

いたるところに青春がちりばめられてた。

なんか甘酸っぱい感じｗ

あの頃に戻ってみたーい。

歩ききったところでじんわり感動しちゃった。