ザ・フォッグ

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Ｊ．カーペンター監督は、最近の作品はいただけないが、好きな監督の一人だ。個人的には初期の代表作『ハロウィン』よりも本作の方が面白いと思っている。多くの登場人物がクライマックスに向かって収斂して行く演出が秀逸だ。

30年の時を経てリメイクとして登場した本作は、オリジナルの良いところをゴッソリ削り落とし、大して面白いとも思えないアイデアやエピソードを稚拙な技法でゴテゴテ飾り付けた、といった感じだ。端的に言って“改悪”だ。時折りこうした作品が公開されるが、これは全て製作側の幼児化に起因していると思っている。オリジナルに対する敬意や尊敬が正しくあれば、決してこんなことは起きやしない。映画ファンは断じてこうした作品を許すべきではないだろう。

誠実に作っていることは分かる。良い作品にしようという情熱も伝わって来る。しかし、それが作品の出来映えに反映されない。何故なら作り手側が幼稚だからだ。粗筋を追うのに精一杯。独自性を出そうと躍起になっているところが、却って痛々しい。 だから、観客も触発されることなく気がついてみるとスクリーンにエンドロールが流れている。「なんだこれ?!』――出来の悪さにそれしか言えなかった。昨今は技術革新が著しく、画だけはキレイだから始末に負えない。

『ザ・フォッグ（1980）』という映画はオリジナリティの塊だった。それをリメイクするなど、考えてみれば愚の骨頂のかも知れない。企画段階から失敗が約束されていたわけだ。

“霧”が街に忍びより、駐車してある車のヘッドライトが一斉に瞬き、クラクションが鳴り響くシーンは、本当はスピルバーグが『未知との遭遇』で使おうと思っていたアイデアだ、――なんてゴシップがまことしやかに流布していた。本当のとこはどうなのか知らないが、それほど魅力に溢れた場面が全編に散りばめられているのだ。

出演者の演技も幼稚で退屈なので、いっさい観る価値はありません。ススメマセン！

あ！！そうですね、私某N○Kにメールして聞いてみました。ヤングスーパーマンやってくれないんですか？って。
そしたら、それは、、、えーと某スカ○ーでやっているので、、、と紹介されてしまいました。（泣）放送する予定はないみたいで残念です。（泣）
ということで、彼トムウェリングがでてるんです。でも、ヤングスーパーマンの方がやっぱり素敵です。
そして、私はこのリメイク前まだ見ていないです。
霧の表現としてはまぁ、、それなりに良かったんでん？と思います。
しかし、怖さというのが、目に見えなくってあれでした。
よし、よし来いー来いーーーー来たか？？？
と、思った瞬間、霧のように消えていきます。（驚）
ちょっと！！怖さはどこなの！！！という最後に向かってのドラマだったりするのがびっくりです。（笑）

ほとんど期待していなかったのと、オリジナル版を観てないせいか、
うち的には割と楽しめた？かも？
オリジナル版を鑑賞した方にとっては、
どうしてもそっちとの比較してしまうのかなと思う？かも？

展開も遅いわけではないので飽きることもなく、
むしろ食い気味な感じで鑑賞できた？かも？

「なんでそっちに行くの」とか「言う事ちゃんと聞こうよ」と思ってイラッとくる部分もあるけど、
そこはまぁホラー映画のお約束という事でご愛嬌？かも？

意味深な顔にキズのあるお爺様が何者か分からなかったり、
ラストがちょっとハッピーエンドではないし、
その終わり方なら何を目的としてあの人達やってきたのとか思う所もあって、
疑問が解けないまま終わるので後味はちょっとスッキリしない感じ？かも？

おすすめ度★★☆☆☆

この作品、リメイク云々は置いておいても、
この時代に新作としてリリースするのに既に無理があると感じました。

雰囲気は80年代のホラー映画そのもの、今あえてこんなテイストで発表する意図がよくわかりません。

こんなこと書いてますが、自分は80年代のベタなホラーは大好きですし、カーペンター監督の『マウス・オブ・マッドネス』なんかは本当にすばらしく、5本指に入るくらいです。

けれども今の時代、新作として観ると興ざめです。
80年の前作の劣化版としか思えませんし。
今どき子供だってこんなの怖がりませんよ・・・。

正直、退屈な映画でした。

どうせなら『マウス・オブ・・・』あたりをリメイクしてほしかったな。

皆さんが書かれているとおり、リメイクした意図が見えにくいです。
何となく始まって何となく終わった、まさしくフォッグ状態です。