蝉しぐれ / 市川染五郎
全体の平均評価点: (5点満点)
(73)
解説・ストーリー
江戸時代、東北の小藩“海坂藩”。15歳の文四郎は下級武士である義父・助左衛門のもと、親友たちと剣術や学問に励む毎日。隣家に住む幼なじみのふくとも淡い恋心を育んでいく。文四郎が尊敬する父のようになりたいと思い始めた矢先、その助左衛門が世継ぎを巡る陰謀に巻き込まれ、切腹を命じられてしまう。それを境に、罪人の子として辛苦の日々を過ごす文四郎。そんな彼に唯一変わらぬ態度で接してくれたのは親友の逸平と、ふくだけであった。しかし、ふくはほどなくして江戸の屋敷で奉公するため旅立ってしまうのだった…。
江戸時代、東北の小藩“海坂藩”。15歳の文四郎は下級武士である義父・助左衛門のもと、親友たちと剣術や学問に励む毎日。隣家に住む幼なじみのふくとも淡い恋心を育んでいく。文四郎が尊敬する父のようになりたいと思い始めた矢先、その助左衛門が世継ぎを巡る陰謀に巻き込まれ、切腹を命じられてしまう。それを境に、罪人の子として辛苦の日々を過ごす文四郎。そんな彼に唯一変わらぬ態度で接してくれたのは親友の逸平と、ふくだけであった。しかし、ふくはほどなくして江戸の屋敷で奉公するため旅立ってしまうのだった…。
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「蝉しぐれ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
江戸時代、東北の小藩“海坂藩”。15歳の文四郎は下級武士である義父・助左衛門のもと、親友たちと剣術や学問に励む毎日。隣家に住む幼なじみのふくとも淡い恋心を育んでいく。文四郎が尊敬する父のようになりたいと思い始めた矢先、その助左衛門が世継ぎを巡る陰謀に巻き込まれ、切腹を命じられてしまう。それを境に、罪人の子として辛苦の日々を過ごす文四郎。そんな彼に唯一変わらぬ態度で接してくれたのは親友の逸平と、ふくだけであった。しかし、ふくはほどなくして江戸の屋敷で奉公するため旅立ってしまうのだった…。
「蝉しぐれ」 の作品情報
「蝉しぐれ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
蝉しぐれの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
131分 |
日本語 |
1:DTS/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV16110R |
2006年04月14日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
0人
|
0人
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1:DTS/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
蝉しぐれの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
131分 |
日本語 |
1:DTS/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV16110R |
2006年04月14日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
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0人
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0人
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1:DTS/5.1chサラウンド/日本語
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ユーザーレビュー:73件
これも良し
原作を、松平定知アナウンサーの朗読で聴き、それからこの映画を見ました。多少の不満はありますが、そんなことを言ってもしょうがない。これは、名作の映画化です。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
正しい刀の使い方
リメイク版『椿三十郎』にフラストレーションがたまったので、“お口直し”の1本。
TVドラマにもなった藤沢周平原作の作品。海坂藩のお家騒動に巻き込まれた下級武士の初恋と、その顛末を描く。
ほぼ2部構成で、丁寧に作られた様子がうかがえて印象の良い1本となっている。セットにしろ役者の演技にしろ、かなり時間をかけている。本格派の時代劇と言えるだろう。
海坂藩の下級武士の息子である牧文四郎は、生活は苦しいながら、誠実な両親の許で剣術の稽古に精を出していた。
そんな或る日、父が藩のお家騒動に巻き込まれ、故ない理由で切腹させられてしまう。お家断絶は免れたものの、禄を減らされ、困窮の日々を余儀なくされる。
然も、そんな折り、幼馴染みのふくが、奥に奉公に出されることになる。淡い恋心を抱いて来たが、それを伝えることは出来なかった。2人は別れの言葉を告げることも出来ずに離れ離れになってしまう。
……というお話し。
牧文四郎を演じるのは、石田卓也くん。相変わらず台詞はヘタだが、その雰囲気は、ピカイチだった。本作品で、もっとも輝いていた。
父の切腹の真相を知らされた時の彼の肩から漂うものの迫力は、本作品の中で一番の名場面だと言える。このシーンが、石田くんの最後の出番だった。
一方、ふくを演じた女の子のことは知らなかったが、「この子以外にはいない」と思わせる存在感があった。年齢のわりには小柄で、文四郎を演じる石田くんとは釣り合わない感じもしたが、台詞は少なく、一生懸命に目で演技している様子に、いつしか感情移入していた。佐津川愛美という名前。覚えておかねば……。(笑)
時が流れ、文四郎にチャンスが訪れる。父を切腹させた家老から「汚名をそそげ」と、仕事を与えられ、禄を戻される。複雑な気持ちだったが、彼は誠実に田圃の見回り役をつとめる。
或る日、江戸に学門の修行に行っていた友人が帰郷する。久しぶりの再会に喜ぶ文四郎だったが、彼の口からふくの近況を知らされ、心を痛める。
彼の説明によれば、ふくに藩主の手がつき、懐妊したことで、再びお家騒動に巻き込まれていると言う。
そこへ、家老から文四郎に「赤子をさらって来い」と命が下る。文四郎は、友人たちと策を練る。
……というのが、後半の展開。前半は、美しい風景をベースに丁寧に撮っていたのに較べて、後半はフツーの出来映えだった。(苦笑)
成長した文四郎を演じるのは、市川染五郎さん。歌舞伎役者らしい立ち居振る舞いは良かったが、この役に合っていたかと問われは、即答しかねる。何だか、キレイすぎて、下級武士には見えなかった。そこに違和感を感じた。
ただ、クライマックスの椿御殿の殺陣は見事。刀の使い方に監督さんのこだわりがうかがえ、リアル指向だった。
よく、洋包丁は押して切るが、和包丁は引いて切ると言われる。刀も広義には同じ。引いて斬る。突いて、下におろしながら引くのだそうな。3人くらい斬ると、刃こぼれと血糊で斬れなくなるらしい。(実際に斬ったことはないので真偽のほどは定かではない)
この場面の力の入れようは、キャストもスタッフも最高潮だったのではなかろうか。
残念なのは、大人になったふくを演じた木村佳乃さんが、ちょっと……なコト。
いきなり歳をとったことはさておき、「そうだよなぁ」と納得できるところと、「彼女じゃないよなぁ、この役」と思えるところが共存し、ビミョーな感じだった。
もっとも、出番は少ないので、さして問題はないのだが、ラストは物足りなさが残った。
これは、監督さんが原作をたぶんに美化しているからだろう。もともとは新聞小説だから、たぶんに猥雑で下世話なはずだ。その段で考えれば、ふくは、彼女ではない。
緒形拳さんが、文四郎の父を演じて好演だった。
観客におもねることなく、キチンと撮って良質な作品。オススメ!
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映像の綺麗さ、日本の原風景の見事さ
そこに映し出される日本の四季の原風景の美しさに、ため息が出そうになりました。監督のこだわりがなければ、こういった映像は撮れないと思います。
原作の熱狂的なファンの方にすればそれぞれ思い入れもあり、あのシーンやこのシーンがカットされていると言う理由で不満があるかもしれません。
しかし、2時間という枠の中では致し方ないと思うし、逆に2時間の中でここまでの作品を仕上げられたのは、評価されるべきだと思います。文四郎とおふくの淡い恋、原作を読んだ後の何ともいえない物悲しさ、哀愁といった感情が見事に表現されているのではないでしょうか。
最後の二人のシーンは必見です。
個人的に印象的だったのは最初と最後のシーン。
冒頭はタイトル通り蝉しぐれで幕が上がり、そしてラストは夏の終りを感じさせられるヒグラシの鳴き声。
監督の巧さが光ってると思いました。
夏の終りの一本に最適だと思います。
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少年?青年?時代は、良かったのですが…
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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* 物語は、武士の子供である文四郎の日常の生活から始まる。ある日、父である助左衛門が、切腹を命じられる。どうやら殿のお世継ぎ問題に巻き込まれたらしいのだが…。
* 感想は、いまいちでした。少年時代の文四郎とおふくの、淡い恋心を描いていたシーンが、良かったせいか、大人になってからが、どうも違和感を感じ、のめりこめませんでした。
全体的には、幼なじみが手の届かない存在になってしまう…という悲恋と、立場は変われど、変わらない友情が、描かれていました。この時代らしい恋愛と、この時代らしからぬ友情…そこにも違和感を感じました。普通だったら、自分の家系が第一の時代で、命をかけて友情をとるというのは、ありえなかった時代でしょう。それぐらいの強い絆を、幼友達との間で描いてほしかったです。残念ながら、命をかけるほどの友情は感じられなかったです…。
また、幼友達役の、ふかわりょうさんはいいとして、今田耕司さんのセリフ棒読みには、見ていてとてもシラケてしまいました。それも、友情に納得いかなかった原因の一つだと思います。
あと、切り合いのシーンでの血しぶきが、一カ所からしか出ていないのにも、とても嘘くさく感じました。すごく残酷なシーンのはずなのに…、血しぶきにしか目が向かなかったです。
とにかく、少年?青年?時代が、良かったです。尊敬する父の亡がらを一人で運ぶ文四郎…、それを無言で手伝うおふく…。無言で見つめ合う二人のシーンが、とても心に残りました。言葉にしなくても、文四郎の悲しみを、おふくが受けとめているかのように、感じられました。とても感動したシーンでした。そんな感動のシーンが、大人になってからの二人に感じられなかったのが残念です。
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情感たっぷりに描かれた美しい作品
投稿日:2007/09/01
レビュアー:ゆみゆみ
一番感動したのは、映像がとても美しかったこと。
敢えて演者を画面の端に据えて撮る風景だったり、畳や障子の向こうに映る自然。
これが、絵画や絵葉書のようで、日本って綺麗なんだなぁって、浸っちゃった。
尊敬する父が藩内の争いに巻き込めれ切腹させられ、文四郎は罪人の子として辛い日々を送る。
隣家に住む幼なじみのふくとは、互いに淡い恋心を抱いていたが、
江戸の屋敷の奥に奉公に出ることに、二人は一生添い遂げられぬ運命を歩み出すこととなる。
悲恋と言ってしまえば簡単だが、二人ではどうすることもできない運命だものね。
世継ぎを巡る争いに巻き込まれたふく様とお子の命を奪えと命ぜられた男という関係。
二人の目が合った瞬間、互いに忘れえぬ気持ちが溢れ出してくるような一瞬の出来事。
父に励めと言われた剣術が身を結び、ふく様をお守りする文四郎の姿に愛と成長を感じた。
そして、また交わることのない人生を歩み出し、再会を果たした時は今生最後の時。
20年想い続けた相手と心が触れ合うシーンは、台詞も二人の表情も全てよかったなぁ。
あの時の二人の気持ちを思うと、胸がざわざわして切なかった。
二人はきっといつまでも、一生を終えるその時まで、忘れないんだろうなぁ。
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ユーザーレビュー
これも良し
投稿日
2021/03/31
レビュアー
ちゅく
原作を、松平定知アナウンサーの朗読で聴き、それからこの映画を見ました。多少の不満はありますが、そんなことを言ってもしょうがない。これは、名作の映画化です。
正しい刀の使い方
投稿日
2014/11/12
レビュアー
みなさん(退会)
リメイク版『椿三十郎』にフラストレーションがたまったので、“お口直し”の1本。
TVドラマにもなった藤沢周平原作の作品。海坂藩のお家騒動に巻き込まれた下級武士の初恋と、その顛末を描く。
ほぼ2部構成で、丁寧に作られた様子がうかがえて印象の良い1本となっている。セットにしろ役者の演技にしろ、かなり時間をかけている。本格派の時代劇と言えるだろう。
海坂藩の下級武士の息子である牧文四郎は、生活は苦しいながら、誠実な両親の許で剣術の稽古に精を出していた。
そんな或る日、父が藩のお家騒動に巻き込まれ、故ない理由で切腹させられてしまう。お家断絶は免れたものの、禄を減らされ、困窮の日々を余儀なくされる。
然も、そんな折り、幼馴染みのふくが、奥に奉公に出されることになる。淡い恋心を抱いて来たが、それを伝えることは出来なかった。2人は別れの言葉を告げることも出来ずに離れ離れになってしまう。
……というお話し。
牧文四郎を演じるのは、石田卓也くん。相変わらず台詞はヘタだが、その雰囲気は、ピカイチだった。本作品で、もっとも輝いていた。
父の切腹の真相を知らされた時の彼の肩から漂うものの迫力は、本作品の中で一番の名場面だと言える。このシーンが、石田くんの最後の出番だった。
一方、ふくを演じた女の子のことは知らなかったが、「この子以外にはいない」と思わせる存在感があった。年齢のわりには小柄で、文四郎を演じる石田くんとは釣り合わない感じもしたが、台詞は少なく、一生懸命に目で演技している様子に、いつしか感情移入していた。佐津川愛美という名前。覚えておかねば……。(笑)
時が流れ、文四郎にチャンスが訪れる。父を切腹させた家老から「汚名をそそげ」と、仕事を与えられ、禄を戻される。複雑な気持ちだったが、彼は誠実に田圃の見回り役をつとめる。
或る日、江戸に学門の修行に行っていた友人が帰郷する。久しぶりの再会に喜ぶ文四郎だったが、彼の口からふくの近況を知らされ、心を痛める。
彼の説明によれば、ふくに藩主の手がつき、懐妊したことで、再びお家騒動に巻き込まれていると言う。
そこへ、家老から文四郎に「赤子をさらって来い」と命が下る。文四郎は、友人たちと策を練る。
……というのが、後半の展開。前半は、美しい風景をベースに丁寧に撮っていたのに較べて、後半はフツーの出来映えだった。(苦笑)
成長した文四郎を演じるのは、市川染五郎さん。歌舞伎役者らしい立ち居振る舞いは良かったが、この役に合っていたかと問われは、即答しかねる。何だか、キレイすぎて、下級武士には見えなかった。そこに違和感を感じた。
ただ、クライマックスの椿御殿の殺陣は見事。刀の使い方に監督さんのこだわりがうかがえ、リアル指向だった。
よく、洋包丁は押して切るが、和包丁は引いて切ると言われる。刀も広義には同じ。引いて斬る。突いて、下におろしながら引くのだそうな。3人くらい斬ると、刃こぼれと血糊で斬れなくなるらしい。(実際に斬ったことはないので真偽のほどは定かではない)
この場面の力の入れようは、キャストもスタッフも最高潮だったのではなかろうか。
残念なのは、大人になったふくを演じた木村佳乃さんが、ちょっと……なコト。
いきなり歳をとったことはさておき、「そうだよなぁ」と納得できるところと、「彼女じゃないよなぁ、この役」と思えるところが共存し、ビミョーな感じだった。
もっとも、出番は少ないので、さして問題はないのだが、ラストは物足りなさが残った。
これは、監督さんが原作をたぶんに美化しているからだろう。もともとは新聞小説だから、たぶんに猥雑で下世話なはずだ。その段で考えれば、ふくは、彼女ではない。
緒形拳さんが、文四郎の父を演じて好演だった。
観客におもねることなく、キチンと撮って良質な作品。オススメ!
映像の綺麗さ、日本の原風景の見事さ
投稿日
2008/08/18
レビュアー
"
そこに映し出される日本の四季の原風景の美しさに、ため息が出そうになりました。監督のこだわりがなければ、こういった映像は撮れないと思います。
原作の熱狂的なファンの方にすればそれぞれ思い入れもあり、あのシーンやこのシーンがカットされていると言う理由で不満があるかもしれません。
しかし、2時間という枠の中では致し方ないと思うし、逆に2時間の中でここまでの作品を仕上げられたのは、評価されるべきだと思います。文四郎とおふくの淡い恋、原作を読んだ後の何ともいえない物悲しさ、哀愁といった感情が見事に表現されているのではないでしょうか。
最後の二人のシーンは必見です。
個人的に印象的だったのは最初と最後のシーン。
冒頭はタイトル通り蝉しぐれで幕が上がり、そしてラストは夏の終りを感じさせられるヒグラシの鳴き声。
監督の巧さが光ってると思いました。
夏の終りの一本に最適だと思います。
少年?青年?時代は、良かったのですが…
投稿日
2007/10/24
レビュアー
BEEFジャーキー
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
* 物語は、武士の子供である文四郎の日常の生活から始まる。ある日、父である助左衛門が、切腹を命じられる。どうやら殿のお世継ぎ問題に巻き込まれたらしいのだが…。
* 感想は、いまいちでした。少年時代の文四郎とおふくの、淡い恋心を描いていたシーンが、良かったせいか、大人になってからが、どうも違和感を感じ、のめりこめませんでした。
全体的には、幼なじみが手の届かない存在になってしまう…という悲恋と、立場は変われど、変わらない友情が、描かれていました。この時代らしい恋愛と、この時代らしからぬ友情…そこにも違和感を感じました。普通だったら、自分の家系が第一の時代で、命をかけて友情をとるというのは、ありえなかった時代でしょう。それぐらいの強い絆を、幼友達との間で描いてほしかったです。残念ながら、命をかけるほどの友情は感じられなかったです…。
また、幼友達役の、ふかわりょうさんはいいとして、今田耕司さんのセリフ棒読みには、見ていてとてもシラケてしまいました。それも、友情に納得いかなかった原因の一つだと思います。
あと、切り合いのシーンでの血しぶきが、一カ所からしか出ていないのにも、とても嘘くさく感じました。すごく残酷なシーンのはずなのに…、血しぶきにしか目が向かなかったです。
とにかく、少年?青年?時代が、良かったです。尊敬する父の亡がらを一人で運ぶ文四郎…、それを無言で手伝うおふく…。無言で見つめ合う二人のシーンが、とても心に残りました。言葉にしなくても、文四郎の悲しみを、おふくが受けとめているかのように、感じられました。とても感動したシーンでした。そんな感動のシーンが、大人になってからの二人に感じられなかったのが残念です。
情感たっぷりに描かれた美しい作品
投稿日
2007/09/01
レビュアー
ゆみゆみ
一番感動したのは、映像がとても美しかったこと。
敢えて演者を画面の端に据えて撮る風景だったり、畳や障子の向こうに映る自然。
これが、絵画や絵葉書のようで、日本って綺麗なんだなぁって、浸っちゃった。
尊敬する父が藩内の争いに巻き込めれ切腹させられ、文四郎は罪人の子として辛い日々を送る。
隣家に住む幼なじみのふくとは、互いに淡い恋心を抱いていたが、
江戸の屋敷の奥に奉公に出ることに、二人は一生添い遂げられぬ運命を歩み出すこととなる。
悲恋と言ってしまえば簡単だが、二人ではどうすることもできない運命だものね。
世継ぎを巡る争いに巻き込まれたふく様とお子の命を奪えと命ぜられた男という関係。
二人の目が合った瞬間、互いに忘れえぬ気持ちが溢れ出してくるような一瞬の出来事。
父に励めと言われた剣術が身を結び、ふく様をお守りする文四郎の姿に愛と成長を感じた。
そして、また交わることのない人生を歩み出し、再会を果たした時は今生最後の時。
20年想い続けた相手と心が触れ合うシーンは、台詞も二人の表情も全てよかったなぁ。
あの時の二人の気持ちを思うと、胸がざわざわして切なかった。
二人はきっといつまでも、一生を終えるその時まで、忘れないんだろうなぁ。
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- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
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