モダン・タイムス / チャールズ・チャップリン
モダン・タイムス
/チャールズ・チャップリン
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全体の平均評価点: (5点満点)
(42)
解説・ストーリー
チャップリンが機械文明に対して痛烈な諷刺を持って描いた作品。文明という名の機械化の波があれよあれよという間に押し寄せてきた30年代。工場で働くチャーリーは、スパナを両手に次々と送られてくるベルトコンベアーの部品にネジを締めていた。ところが絶え間なく運ばれてくる部品を見ている内に、段々彼の頭がおかしくなっていった……。<BR><BR>●ご注意●<BR>この作品は「モダン・タイムス」(記番:PCBH70139)と収録内容が同じです。
チャップリンが機械文明に対して痛烈な諷刺を持って描いた作品。文明という名の機械化の波があれよあれよという間に押し寄せてきた30年代。工場で働くチャーリーは、スパナを両手に次々と送られてくるベルトコンベアーの部品にネジを締めていた。ところが絶え間なく運ばれてくる部品を見ている内に、段々彼の頭がおかしくなっていった……。<BR><BR>●ご注意●<BR>この作品は「モダン・タイムス」(記番:PCBH70139)と収録内容が同じです。
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「モダン・タイムス」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
チャップリンが機械文明に対して痛烈な諷刺を持って描いた作品。文明という名の機械化の波があれよあれよという間に押し寄せてきた30年代。工場で働くチャーリーは、スパナを両手に次々と送られてくるベルトコンベアーの部品にネジを締めていた。ところが絶え間なく運ばれてくる部品を見ている内に、段々彼の頭がおかしくなっていった……。<BR><BR>●ご注意●<BR>この作品は「モダン・タイムス」(記番:PCBH70139)と収録内容が同じです。
「モダン・タイムス」 の作品情報
「モダン・タイムス」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
モダン・タイムスの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
83分 |
日本語 |
サウンド:モノラル/ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBH70139 |
2005年05月18日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
2人
|
2人
|
モダン・タイムスの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
83分 |
日本語 |
サウンド:モノラル/ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBH70139 |
2005年05月18日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
2人
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ユーザーレビュー:42件
笑ったあと、泣けてくる
投稿日:2019/07/04
レビュアー:趣味は洋画
モダン・タイムス(1936年・アメリカ、モノクロ、87分)
チャップリンが天才映画作家であることは誰しも認めるところですが、この「モダン・タイムス」は、発表当時には悪評の方が高いことによって関心を呼んだ作品です。(後述)
前作の31年「街の灯」から5年目の作品で、機械文明への風刺を込めて製作した、最後のサイレント映画でもあります。
エレクトロ鉄鋼会社で働くチャーリー(チャールズ・チャップリン)は、毎日の単調な機械相手の仕事を続けているうちに、遂に発狂し、病院へ送られる。退院したものの行くアテもなく、街を歩いているとデモ隊の群衆に巻き込まれ、首謀者と間違われて投獄されてしまう。だが、ひょんなことから脱獄囚を撃退するに至り、チャーリーは無罪放免となる。新たに造船所で働くことになるが、不慣れな仕事で解雇されたチャーリーは、刑務所が恋しくなる。そんなある日、チャーリーは不良少女(ポーレット・ゴダード)が食物を盗み、警官に捕まったのを目撃、自分もわざと無銭飲食をして捕まり、2人は護送車の中で知り合うのだが...。
冒頭に記した「悪評」とされた内容ですが、‘旧作ギャグの二番煎じ’ 、‘作品タイトル以外、新しいものは皆無’ さらにはルネ・クレールの「自由を我らに」の製作会社(トービル社)から盗作の告訴をされそうになるなど、散々なオープニングだったようです。
しかし、映画史に残るラストシーンや、抱腹絶倒の数々は、観る者を決して飽きさせません。
冒頭の字幕では、‘人間の機械化に反対して、個人の幸福を求める物語’ と紹介されるのですが、その言葉を忘れさせるかのように、笑いのツボに引き込まれていきます。
何といっても、工場でのネジ回しのシーンは、いちいち可笑しいのです。
連続してネジ回しの流れ作業(ベルトコンベアで次から次へと流れてくる)をしているため、その作業が終わっても身体が元の普通の状態に戻らず、ずう〜〜〜と、ネジ回しをしている身体の動きが止まらなくなっているのです。その微妙な動き、絶妙です。
もう一つの笑いは、‘自動で食事をすることが出来る機械’ をチャップリンがあてがわれるものの、機械の故障で、スープをかけられたり、トウモロコシを無理やり高速でかじらされたりと、もう可笑しさを通り越して呆れるほどです。
刑務所内の生活の様子も面白く描かれ、チャップリンが料理に覚せい剤を振りかけて食べるシーンには驚きました。食べた後の様子が、これまた可笑しく、言葉でうまく説明できません。
普通の人が演じていたら別になんの面白さもないと思うのですが、チャップリンだからこそ演じきれる天性の何かがありますね。「喜劇王」たる所以です。
チャップリンの3人目の妻(内縁とされている)であるポーレット・ゴダードと夫婦共演しているのですが、彼女の「おてんば娘」「気まぐれ女」のイメージが、本作にピッタリです。
2人は40年「チャップリンの独裁者」でも共演していますが、その後、離別しています。
例によってチャップリンの一人複数役の作品です。
監督、製作、脚本、音楽、編集(ウィラード・ニコと共同)、そして主演、一人六役です。
ヘンリー・バーグマン、ティニー・サンフォード、チェスター・コンクリン、ハンク・マンといったチャップリン映画の常連も顔をそろえ、息の合った動きが、笑いの中にもペーソスを感じさえる作りになっています。
笑ったあと泣けてくる...不思議な映画です。
チャップリン映画の特徴でもあります。
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チャプリンの映画には基本的に『人を信じている』姿がある。
チャプリンの映画を通して一本観たのは初めて。とりあえず有名なこれから観てみた。
ポーレット・ゴダールが浮浪児役で出てくる。当時25歳だから立派な大人の女性だ。それが町をハダシで歩いているのだ。お金も家も無いから。もう涙腺決壊したね。25歳ったら、仕事も上向いて恋人もいて、お洒落も最高潮にしたい時期ではないか。それがハダシ。この演出にいきなり参った。
チャプリンの映画には基本的に『人を信じている』姿がある。そういう精神性のバックボーンを、巧みと言うほか無い演出で真実味のあるものに形作っている。ダンスの集団の中に居て、料理の大皿を頭の上にかかげたままレストランの中をくるくる回るのは、自分が中に居るのにどうやって役者たちを動かしたのだろうと不思議だ。
チャプリンの面白さは、本人がいつも騒動の真っ只中に居るのに、その場面に映る全員がチャップリンの思い通りに演技している点だ。不思議だ。撮影の技術的なことは分からないが、五年後に制作された「市民ケーン(1941)」よりもチャプリンの映画の方がずっと長く生きる映画だと私は思う。
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チャプリンの映画には基本的に『人を信じている』姿がある
チャプリンの映画を通して一本観たのは初めて。とりあえず有名なこれから観てみた。
ポーレット・ゴダールが浮浪児役で出てくる。当時25歳だから立派な大人の女性だ。それが町をハダシで歩いているのだ。お金も家も無いから。もう涙腺決壊したね。25歳ったら、仕事も上向いて恋人もいて、お洒落も最高潮にしたい時期ではないか。それがハダシ。この演出にいきなり参った。
チャプリンの映画には基本的に『人を信じている』姿がある。そういう精神性のバックボーンを、巧みと言うほか無い演出で真実味のあるものに形作っている。ダンスの集団の中に居て、料理の大皿を頭の上にかかげたままレストランの中をくるくる回るのは、自分が中に居るのにどうやって役者たちを動かしたのだろうと不思議だ。
チャプリンの面白さは、本人がいつも騒動の真っ只中に居るのに、その場面に映る全員がチャップリンの思い通りに演技している点だ。不思議だ。撮影の技術的なことは分からないが、五年後に制作された「市民ケーン(1941)」よりもチャプリンの映画の方がずっと長く生きる映画だと私は思う。
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古いわりには画像やテーマはしっかりしていた
チャップリンの長編映画をちゃんと観たのは初めてだった。なにげなく観たつもりになっていたのだが、わたしがテレビなどで観ていたのはハイライトシーンだけをつなぎ合わせた予告編のようなものだったらしい。
で、きちんと最初から観たら、けっこう途中であきてきて観るのをやめようかなと何度か思ったが、ところどころ笑える映像があり、結局最後まで観た。
冒頭のテロップで、この作品はチャップリンの最後の無声映画となっていたが、ラストのほうでチャップリンが歌うシーンはたしか本人の肉声で、チャップリン最初のトーキーだと記憶している。はじめてチャップリンの声を聞いたお客さんたちは、そのしわがれ声にちょっとショックを受けたというようなことを淀川長治さんが語っていたのを覚えている。
テーマとなっていたのは労使問題のようで、自動車を大量生産して大儲けしたフォード社の流れ作業に対する風刺が冒頭にあり、失業したチャップリンは何度も刑務所に送られる。チャップリンに助けられた孤児の女の子(けっこうオバサン)は浮浪罪で指名手配されていたが、アメリカに浮浪罪があったとは聞いていないし、あったとしても指名手配されるはずがないので、そのあたりも風刺であろう。ちなみに、ちょっと前までのパリには浮浪罪があり、ホームレスは郊外の収容所に入れられていたらしい。
なんにせよ、この映画がつくられた1936年は世界恐慌の7年後である。アメリカはすでに経済復興していたようで、職のない人は罪人あつかいされる社会であったらしい。チャップリンの視点はかなり左に傾いているのでそれが悪いことのように描かれているが、武漢ウィルスで経済破綻しかかった今の日本から観ると、当時のアメリカ経済がいかに強靱だったのかを感じる。
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人生の労苦を忘れさせてくれる
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チャップリンの歌声が聞けたり、巨大歯車に巻き込まれる有名なシーンが見られたり、と楽しみは尽きませんが、やはりこの映画は有名なチャップリン作曲の「スマイル」が流れるラストシーンが印象的。人間、どんなに貧しくても希望を持って生きて行こう!と思える素晴らしく明るいラストです。
サイレント映画からトーキー映画に移り行く時代でも、基本はサイレント、部分的に音楽やせりふが入る、そんな独特の方法でも違和感を感じさせません。
貧しい少女を演じたポーレット・ゴダードはサイレント映画のヒロインたちとは全く違う美しさを見せ、とても印象的です。実はこの頃チャップリン夫人だった彼女は「独裁者」では可愛い声も聞かせてくれますが、この映画で「スマイル」をバックに朝日に向かって歩き出すチャップリンとゴダードの後姿はすがすがしくて心が洗われますね。チャップリン作品の中でも特にお奨めの一作です。
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ユーザーレビュー
笑ったあと、泣けてくる
投稿日
2019/07/04
レビュアー
趣味は洋画
モダン・タイムス(1936年・アメリカ、モノクロ、87分)
チャップリンが天才映画作家であることは誰しも認めるところですが、この「モダン・タイムス」は、発表当時には悪評の方が高いことによって関心を呼んだ作品です。(後述)
前作の31年「街の灯」から5年目の作品で、機械文明への風刺を込めて製作した、最後のサイレント映画でもあります。
エレクトロ鉄鋼会社で働くチャーリー(チャールズ・チャップリン)は、毎日の単調な機械相手の仕事を続けているうちに、遂に発狂し、病院へ送られる。退院したものの行くアテもなく、街を歩いているとデモ隊の群衆に巻き込まれ、首謀者と間違われて投獄されてしまう。だが、ひょんなことから脱獄囚を撃退するに至り、チャーリーは無罪放免となる。新たに造船所で働くことになるが、不慣れな仕事で解雇されたチャーリーは、刑務所が恋しくなる。そんなある日、チャーリーは不良少女(ポーレット・ゴダード)が食物を盗み、警官に捕まったのを目撃、自分もわざと無銭飲食をして捕まり、2人は護送車の中で知り合うのだが...。
冒頭に記した「悪評」とされた内容ですが、‘旧作ギャグの二番煎じ’ 、‘作品タイトル以外、新しいものは皆無’ さらにはルネ・クレールの「自由を我らに」の製作会社(トービル社)から盗作の告訴をされそうになるなど、散々なオープニングだったようです。
しかし、映画史に残るラストシーンや、抱腹絶倒の数々は、観る者を決して飽きさせません。
冒頭の字幕では、‘人間の機械化に反対して、個人の幸福を求める物語’ と紹介されるのですが、その言葉を忘れさせるかのように、笑いのツボに引き込まれていきます。
何といっても、工場でのネジ回しのシーンは、いちいち可笑しいのです。
連続してネジ回しの流れ作業(ベルトコンベアで次から次へと流れてくる)をしているため、その作業が終わっても身体が元の普通の状態に戻らず、ずう〜〜〜と、ネジ回しをしている身体の動きが止まらなくなっているのです。その微妙な動き、絶妙です。
もう一つの笑いは、‘自動で食事をすることが出来る機械’ をチャップリンがあてがわれるものの、機械の故障で、スープをかけられたり、トウモロコシを無理やり高速でかじらされたりと、もう可笑しさを通り越して呆れるほどです。
刑務所内の生活の様子も面白く描かれ、チャップリンが料理に覚せい剤を振りかけて食べるシーンには驚きました。食べた後の様子が、これまた可笑しく、言葉でうまく説明できません。
普通の人が演じていたら別になんの面白さもないと思うのですが、チャップリンだからこそ演じきれる天性の何かがありますね。「喜劇王」たる所以です。
チャップリンの3人目の妻(内縁とされている)であるポーレット・ゴダードと夫婦共演しているのですが、彼女の「おてんば娘」「気まぐれ女」のイメージが、本作にピッタリです。
2人は40年「チャップリンの独裁者」でも共演していますが、その後、離別しています。
例によってチャップリンの一人複数役の作品です。
監督、製作、脚本、音楽、編集(ウィラード・ニコと共同)、そして主演、一人六役です。
ヘンリー・バーグマン、ティニー・サンフォード、チェスター・コンクリン、ハンク・マンといったチャップリン映画の常連も顔をそろえ、息の合った動きが、笑いの中にもペーソスを感じさえる作りになっています。
笑ったあと泣けてくる...不思議な映画です。
チャップリン映画の特徴でもあります。
チャプリンの映画には基本的に『人を信じている』姿がある。
投稿日
2008/09/02
レビュアー
bokensdorf
チャプリンの映画を通して一本観たのは初めて。とりあえず有名なこれから観てみた。
ポーレット・ゴダールが浮浪児役で出てくる。当時25歳だから立派な大人の女性だ。それが町をハダシで歩いているのだ。お金も家も無いから。もう涙腺決壊したね。25歳ったら、仕事も上向いて恋人もいて、お洒落も最高潮にしたい時期ではないか。それがハダシ。この演出にいきなり参った。
チャプリンの映画には基本的に『人を信じている』姿がある。そういう精神性のバックボーンを、巧みと言うほか無い演出で真実味のあるものに形作っている。ダンスの集団の中に居て、料理の大皿を頭の上にかかげたままレストランの中をくるくる回るのは、自分が中に居るのにどうやって役者たちを動かしたのだろうと不思議だ。
チャプリンの面白さは、本人がいつも騒動の真っ只中に居るのに、その場面に映る全員がチャップリンの思い通りに演技している点だ。不思議だ。撮影の技術的なことは分からないが、五年後に制作された「市民ケーン(1941)」よりもチャプリンの映画の方がずっと長く生きる映画だと私は思う。
チャプリンの映画には基本的に『人を信じている』姿がある
投稿日
2008/09/02
レビュアー
bokensdorf
チャプリンの映画を通して一本観たのは初めて。とりあえず有名なこれから観てみた。
ポーレット・ゴダールが浮浪児役で出てくる。当時25歳だから立派な大人の女性だ。それが町をハダシで歩いているのだ。お金も家も無いから。もう涙腺決壊したね。25歳ったら、仕事も上向いて恋人もいて、お洒落も最高潮にしたい時期ではないか。それがハダシ。この演出にいきなり参った。
チャプリンの映画には基本的に『人を信じている』姿がある。そういう精神性のバックボーンを、巧みと言うほか無い演出で真実味のあるものに形作っている。ダンスの集団の中に居て、料理の大皿を頭の上にかかげたままレストランの中をくるくる回るのは、自分が中に居るのにどうやって役者たちを動かしたのだろうと不思議だ。
チャプリンの面白さは、本人がいつも騒動の真っ只中に居るのに、その場面に映る全員がチャップリンの思い通りに演技している点だ。不思議だ。撮影の技術的なことは分からないが、五年後に制作された「市民ケーン(1941)」よりもチャプリンの映画の方がずっと長く生きる映画だと私は思う。
古いわりには画像やテーマはしっかりしていた
投稿日
2020/08/16
レビュアー
勇光
チャップリンの長編映画をちゃんと観たのは初めてだった。なにげなく観たつもりになっていたのだが、わたしがテレビなどで観ていたのはハイライトシーンだけをつなぎ合わせた予告編のようなものだったらしい。
で、きちんと最初から観たら、けっこう途中であきてきて観るのをやめようかなと何度か思ったが、ところどころ笑える映像があり、結局最後まで観た。
冒頭のテロップで、この作品はチャップリンの最後の無声映画となっていたが、ラストのほうでチャップリンが歌うシーンはたしか本人の肉声で、チャップリン最初のトーキーだと記憶している。はじめてチャップリンの声を聞いたお客さんたちは、そのしわがれ声にちょっとショックを受けたというようなことを淀川長治さんが語っていたのを覚えている。
テーマとなっていたのは労使問題のようで、自動車を大量生産して大儲けしたフォード社の流れ作業に対する風刺が冒頭にあり、失業したチャップリンは何度も刑務所に送られる。チャップリンに助けられた孤児の女の子(けっこうオバサン)は浮浪罪で指名手配されていたが、アメリカに浮浪罪があったとは聞いていないし、あったとしても指名手配されるはずがないので、そのあたりも風刺であろう。ちなみに、ちょっと前までのパリには浮浪罪があり、ホームレスは郊外の収容所に入れられていたらしい。
なんにせよ、この映画がつくられた1936年は世界恐慌の7年後である。アメリカはすでに経済復興していたようで、職のない人は罪人あつかいされる社会であったらしい。チャップリンの視点はかなり左に傾いているのでそれが悪いことのように描かれているが、武漢ウィルスで経済破綻しかかった今の日本から観ると、当時のアメリカ経済がいかに強靱だったのかを感じる。
人生の労苦を忘れさせてくれる
投稿日
2009/11/02
レビュアー
レイモンド・ウダ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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チャップリンの歌声が聞けたり、巨大歯車に巻き込まれる有名なシーンが見られたり、と楽しみは尽きませんが、やはりこの映画は有名なチャップリン作曲の「スマイル」が流れるラストシーンが印象的。人間、どんなに貧しくても希望を持って生きて行こう!と思える素晴らしく明るいラストです。
サイレント映画からトーキー映画に移り行く時代でも、基本はサイレント、部分的に音楽やせりふが入る、そんな独特の方法でも違和感を感じさせません。
貧しい少女を演じたポーレット・ゴダードはサイレント映画のヒロインたちとは全く違う美しさを見せ、とても印象的です。実はこの頃チャップリン夫人だった彼女は「独裁者」では可愛い声も聞かせてくれますが、この映画で「スマイル」をバックに朝日に向かって歩き出すチャップリンとゴダードの後姿はすがすがしくて心が洗われますね。チャップリン作品の中でも特にお奨めの一作です。
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