暗くなるまで待って

過去に一度観たことがありましたが、てっきりモノクロ映画かと勘違いして記憶してました。何故かと考えたら、暗闇のイメージが非常に強かったからでした。
登場人物わずか６人というこの古い映画が、何故こんなにも面白いのか。答えは、特典に収められていた悪役ロートを演じたアラン・アーキンのインタビューにありました。

「最近の映画は見せすぎるから印象が薄くなるんだ。映画とは本来、想像力を使って観るものだが、最近の作品にはその余地がない。
ソファーの後ろで人が襲われる場面など暗くて見えない場合では、観客は何が起こっているかを想像し恐怖を肌で感じる。
しかし全部見せられてしまうと、観客は恐怖を客観視するだけになる」

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今見ると、どってことないストーリー。
でも、これが、1960年代に作られたってんだから…（驚）

なんだか、今で言う、＜オレオレ詐欺＞みたい。
刑事役、友人役…
言葉巧みにキャラを演じ、信じさせて…。
この映画の場合は、
目的は、お金じゃなくて、人形だけど…。
（電話だけでもないけど……(^ ^;)）
ちょっと前の犯罪が、40年近くも前の映画でなんて……。

盲目を演じたA・ヘプバーン…
（見えないことが、はかなげで、より美しく映った）
彼女の、一番の見せ場…
犯人との格闘シーン…
これが、また素晴らしかった！！
時折、映る、彼女の表情と、暗闇……。
＜暗闇＞を、うまい事、絡み入れた演出が効いてた！

完璧な女優、完璧なシナリオ…
文句のつけようの無い、完成された一本！！

が、
物語自体に引き込まれたかというと……
面白かったかどうかで言うと……
…やっぱ、さすがに、今みると…って感じかも(^ ^;)

星★★★☆☆です！（名作なのでひいき目）

しっかり字幕を追って真面目に見てないと、
置いてけぼりにされてしまいます。

わかってはいるんですけど、「誰が何のためにこんなことをやっているんだろうか？」と見てて考えてしまいました。

《空港でいきなり見知らぬ女から人形を渡されたサム。そこから思わぬ展開で男達に狙われる事になったサムの妻スージー（オードリー・ヘップバーン）彼女が見えないのをいいことに男達は一芝居打つのだが、しかし彼女は見えない分聴覚は優れていて男達の行動に不審を持ち始める》

オードリー・ヘップバーンの『暗くなるまで待って』を始めて観ました。
『新・暗くなるまで待って』の方を先に観ていましたが、オードリーのこの作品が元々の作品だとは始めは知りませんでした。オードリーがこの時お幾つだったのか判りませんが、本当にキュートでスタイルもよくて素敵な女優さんだと改めて思いました。

しかし、幾ら相手が盲目とはいえ、家の直ぐ近くの公衆電話とは余りにマヌケな気がしました。しかし、追い詰められた彼女が見せる行動のラスト３０分はこの作品の１番の見せ場度でしたね。面白かったです。

主役のオードリーの次に気になった方が、ランボーの大佐役でお馴染みのリチャード・クレンナは若々しくてハンサムでした（笑）

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ヘップバーンの映画だからほのぼのとした恋愛シーンみたいなものを期待していましたが驚きの怖さ！ホラーとか見たことがなかったので本当に怖かった。

ほとんど全編がヘップバーン（スージー）のマンハッタンの半地下の部屋の中で繰り広げられます。事故で目が見えない、一人取り残された新妻のスージー、見ている私も何にもできない恐怖感にかられます。

３人の悪人の中でも、マイクとカリートは何となく人がよさそう。でも、ロートはこわい。本当の残忍な殺し屋ですね。００７に出てくる残忍な殺し屋のような。

真っ暗になってからが怖い。最後にロートがスージーの足をつかむシーン・・。息が止まるかと思いました。ヘップバーンも”world-class blind lady"の大熱演でした。