アーカイヴ

３点

もう１つかな。

　近未来。
　ＡＩに亡くなった妻の記憶を移植してよみがえらせたい。

　わりといい設定です。


　……で、なぜ日本？　山梨山中らしい。どうにもそうは見えないけど。どうして舞台がここになったんだ？　イギリスでよくない？

　そんなことはさておき、ＡＩ技術というかロボット技術がすごいですね。
　やはりＡＩの自我が暴走気味になってしまいますが。



　ラストがあまりに予想外で唐突で。

　契約終了で埋葬……。

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あらすじが無いのでかんたんに・・・

奥さんを事故で亡くした研究員のジョージが務める企業の山梨県の山中の施設で、2体のアンドロイド（むしろロボット）と研究開発を繰り替えしています。
仕事のどさくさに、死んだ人間の記憶を一時保管するアーカイヴから不正に取り出したデータを使って奥さんのアンドロイドを作ろうとしますが・・・

こんな感じです。
予算が無いためか、シーンは研究施設と周辺の山林の描写が大半。
展開も遅く、2体のロボットとの会話や会社の上司との通信がメイン。
終始暗い画面なので、華の無い作品です。

観ていてテンポの悪さに閉口しましたが、なんとなく目が離せずに観続けていると、なるほど・・・そうきたか？
ストーリーや設定は上手く組み立てたと思います。

ただ惜しむらくは本作におけるアーカイブについての書き込み不足が目立ちます。
そしてジョージの奥さんの思考を反映させた助手ロボットたちへの扱いを観ているとなんかな〜って感じ。
イマイチ、ジョージの心象が伝わってきませんでした。

そして甲殻機動隊のような奥さんアンドロイドの作成。
そしてその後の態度もなんか微妙で違和感がありました。

まあ監督さんの日本愛を感じる作品でもありました。

惜しい作品でした。

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オチを知ってから物語を見直すと、奇妙なシーンの辻褄があうと思われます。


この話の設定は、交通事故で死亡した主人公がその記憶をアーカイブという機械に保存されている、という状態です。
回想シーン（事故直前の妻との会話）から、死亡した時点で主人公がまだ日本へ行っていないことが分かります。

ヘンテコな日本（ブレードランナー風味）は、現実の世界ではなく、主人公がもっていたイメージをもとに構築されている世界だからです。
あの世界がデータでしかない伏線として、増殖バグをおこすマッスク人形くんがいますね。
あと、妻の電話が、あちら側（現実）からしか掛けることができないという状況が、主人公の状態を表しています。

謎漢字「夢」は、視聴対象が我々からみて外国の方であることを踏まえないとなりません。日本人から見て、壁に「Dream」と書かれているようなものであり、異国の言葉によるヒントだと思われます。


評価ですが、序盤が静かに進むことと、同じような場面が続くことで、じゃっかん眠たくなりましたが、後半のＪ２の心境（Ｊ３との対比）や、世界の奇妙さの理由に気付いたあとは興味深く見ることができました。

よくできた小作品だと思います。

サイボーグと人間の付き合い・・・、例えサイボーグが100%人間化できたとしても、何処か空しさが残り、考えさせられる、ちょつと不思議な気分になる作品。