64−ロクヨン− / 佐藤浩市
64−ロクヨン−
/瀬々敬久
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(52)
解説・ストーリー
横山秀夫のミステリー小説を佐藤浩市主演で映画化した前編。かつては刑事部の刑事、現在は警務部・広報官の三上義信は、常にマスコミからの外圧にさらされていた。そんな彼が、昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」に挑む。
横山秀夫のミステリー小説を佐藤浩市主演で映画化した前編。かつては刑事部の刑事、現在は警務部・広報官の三上義信は、常にマスコミからの外圧にさらされていた。そんな彼が、昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」に挑む。
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「64−ロクヨン−」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
横山秀夫のミステリー小説を佐藤浩市主演で映画化した前編。かつては刑事部の刑事、現在は警務部・広報官の三上義信は、常にマスコミからの外圧にさらされていた。そんな彼が、昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」に挑む。
「64−ロクヨン−」 の作品情報
「64−ロクヨン−」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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64−ロクヨン−のシリーズ商品
64-ロクヨン- 前編
横山秀夫のミステリー小説を佐藤浩市主演で映画化した前編。かつては刑事部の刑事、現在は警務部・広報官の三上義信は、常にマスコミからの外圧にさらされていた。そんな彼が、昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」に挑む。
収録時間: |
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音声: |
121分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
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TCED3264 |
2016年11月25日 |
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64-ロクヨン- 後編
横山秀夫のミステリー小説を佐藤浩市主演で映画化した後編。三上は警察という組織の中で生きる個人としての葛藤を背負い込みながら、マスコミからの突き上げにあっていた。そんな中で家族の問題も抱えながら、「ロクヨン」事件の真相に迫り…。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
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2016年12月09日 |
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64−ロクヨン−のシリーズ商品
【Blu-ray】64-ロクヨン- 前編(ブルーレイ)
人気作家・横山秀夫の傑作ミステリー巨編を佐藤浩市をはじめとする実力派キャストの豪華共演で映画化したミステリー・ドラマ。時効まで1年と迫る未解決の少女誘拐殺人事件、通称“ロクヨン”を抱えるとある県警を舞台に、ロクヨンを模した新たな誘拐事件の発生で混乱が広がる中、刑事部から警務部の広報に異動になったばかりのベテラン警察官が、記者クラブとの軋轢や警察組織内部に渦巻くいくつもの対立構造に振り回され、四面楚歌となりながらも、広報官としてギリギリのマスコミ対応に奔走していくさまをスリリングに描き出す。監督は「ヘヴンズ ストーリー」「ストレイヤーズ・クロニクル」の瀬々敬久。 JAN:4562474178198
収録時間: |
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121分 |
日本語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語 |
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2016年11月25日 |
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【Blu-ray】64-ロクヨン- 後編(ブルーレイ)
横山秀夫の傑作ミステリー巨編を佐藤浩市主演で映画化したミステリー・ドラマの後編。新たな誘拐事件が発生し、さらなるマスコミ対応に追われる広報官・三上が迫る“ロクヨン”捜査の知られざる真相と、現在進行形で展開していく新たな誘拐事件の衝撃の顛末をスリリングに描き出していく。平成14年12月。警察庁長官の視察が翌日に迫る中、管内で新たな誘拐事件が発生する。しかも犯人は明らかに“ロクヨン”の手口をまねていた。。事件の性質上、広報室の三上は記者クラブと報道協定を結ぶ必要に迫られるが、肝心の捜査情報はほとんど提供されず、記者たちは一斉に反発。そんな中、一向に情報が出てこないことに自らも業を煮やした三上は、刑事部時代の上司・松岡が指揮を執る捜査車両に単身乗り込んでいくのだったが…。 JAN:4562474178204
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64-ロクヨン- 前編
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横山秀夫のミステリー小説を佐藤浩市主演で映画化した前編。かつては刑事部の刑事、現在は警務部・広報官の三上義信は、常にマスコミからの外圧にさらされていた。そんな彼が、昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」に挑む。
64-ロクヨン- 後編
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横山秀夫のミステリー小説を佐藤浩市主演で映画化した後編。三上は警察という組織の中で生きる個人としての葛藤を背負い込みながら、マスコミからの突き上げにあっていた。そんな中で家族の問題も抱えながら、「ロクヨン」事件の真相に迫り…。
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【Blu-ray】64-ロクヨン- 前編(ブルーレイ)
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人気作家・横山秀夫の傑作ミステリー巨編を佐藤浩市をはじめとする実力派キャストの豪華共演で映画化したミステリー・ドラマ。時効まで1年と迫る未解決の少女誘拐殺人事件、通称“ロクヨン”を抱えるとある県警を舞台に、ロクヨンを模した新たな誘拐事件の発生で混乱が広がる中、刑事部から警務部の広報に異動になったばかりのベテラン警察官が、記者クラブとの軋轢や警察組織内部に渦巻くいくつもの対立構造に振り回され、四面楚歌となりながらも、広報官としてギリギリのマスコミ対応に奔走していくさまをスリリングに描き出す。監督は「ヘヴンズ ストーリー」「ストレイヤーズ・クロニクル」の瀬々敬久。 JAN:4562474178198
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横山秀夫の傑作ミステリー巨編を佐藤浩市主演で映画化したミステリー・ドラマの後編。新たな誘拐事件が発生し、さらなるマスコミ対応に追われる広報官・三上が迫る“ロクヨン”捜査の知られざる真相と、現在進行形で展開していく新たな誘拐事件の衝撃の顛末をスリリングに描き出していく。平成14年12月。警察庁長官の視察が翌日に迫る中、管内で新たな誘拐事件が発生する。しかも犯人は明らかに“ロクヨン”の手口をまねていた。。事件の性質上、広報室の三上は記者クラブと報道協定を結ぶ必要に迫られるが、肝心の捜査情報はほとんど提供されず、記者たちは一斉に反発。そんな中、一向に情報が出てこないことに自らも業を煮やした三上は、刑事部時代の上司・松岡が指揮を執る捜査車両に単身乗り込んでいくのだったが…。 JAN:4562474178204
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ユーザーレビュー:52件
―前編― 警察広報官と記者クラブの攻防
昭和天皇の崩御により、僅か一週間しか存在しなかった昭和64年。
その年に起きた少女誘拐殺人事件を「ロクヨン」と呼びます。
未解決のまま時効が間近に迫った頃、ロクヨンを摸したかのような誘拐事件が起こります。
ここまでが「前編」の大まかな流れです。
少女誘拐事件がベースではありますが、事件そのもの以上に警察の隠ぺい体質や、事件を報道する新聞記者たちと警察広報との対立に時間が割かれています。
昨年、NHKの「土曜ドラマ」でやっていたのを観たので、ストーリーは知っていました。
本作で広報官の三上を演じるのは佐藤浩市、TVではピエール瀧でした。
また、記者の秋川を演じるのは、本作では瑛太ですが、TVでは瑛太の弟の永山絢斗でした。
ロクヨン被害者の父・雨宮芳男は、本作―永瀬正敏、TV―段田安則です。
TV版を先に観たので印象が強いのかも知れませんが、全5話で描かれたTVドラマの方が、天皇崩御と重なったために事件がその陰に埋もれてしまった無念、やり場のない焦燥感や怒りが其処此処に漂っていたように感じました。
何よりもピエール瀧が演じる三上義信という一人の男の警察内や家庭内での葛藤、それでも曲げられぬ信念に従う様や、腹の括り方が潔く見えました。
映画の感想を綴るはずが、TV版の宣伝になってしまいました。(ピエール瀧が本当によかったので、おススメします。)
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
後編の「板」立っていませんが、レビュします。
記者クラブが、それほど偉いのか? という疑問。
「64 ロクヨン」(2016年、東宝/TBS、カラー)。
漬物をつくる工場が映る。女の子は、木の枝に赤、黄、緑、青の玉をつけたものを振って、
「行ってきます」と父(永瀬正敏)に言って「遅くなんなよ」、母(小橋めぐみ)に「気をつけてね」言われ、駆け出していく。
前編(121分)+ 後編(119分)=260分です。
映画館では、前編をまず、2016年5月7日に公開し、後編はその翌月6月11日に公開しています。
「ソロモンの偽証」(2015年)と同じパターンです。
映画は、4時間を超えるので、二つに割らざるを得ない。
前編で興行し、来た客を後編で呼びこまねばらなない。
すると、前編に相当の所作が必要です。
そして、後編は単なる謎解きでなく、心情的な納得、感動が必要です。
「ソロモン」も成功していましたが、「64」も成功しています。
こういう映画は、映画館で観るより、レンタルDVDで、前後一気に見たほうがよいと思っています。
佐藤浩市が突出して素晴らしいです。
そして、永瀬正敏……。
この二人の主役を軸に、前・後編を作っていきます。
原作の横山秀夫は、地方と東京の報道、警察の縄張り争いを描いています。
この作品では、地方警察の報道官という役を設定し、地方報道と東京報道、地方警察と本庁の四つ巴の関係を描きました。
巴の中心にいる報道官「三上」を佐藤浩市が演じています。
この俳優の複雑な表情。泣き笑い怒り悔恨の瞬時の変化。
昭和64年は、昭和天皇の崩御により、1月7日で終わった。
1月8日からは平成元年になった。
自分も、サラリーマンとして、その7日間を経験した。
前年(昭和
誘拐事件は、昭和64年の7日間に起こり少女の遺体が残った。未解決のまま、平成に入り、時効(平成15年1月○日)に近づきます。
瀬々敬久監督は、久松真一とともに脚本を書いています。
無言電話。最後のどんど焼き。
この映画で、いらいらしたのは、「記者クラブ」の連中だ。その中心にいるのが、「秋川」という青年だ。
たぶん、原作者は、この男に自分の若い頃を重ねているのだろうが、説得力がない。
「わいわい」言っているだけだ。
演じている瑛太は、好きな役者だが、この役は未消化であったろう。
原作者は、地方新聞社に根を下ろし、「報道」ということに、性根が入っているだろう。
「クライマーズ・ハイ」のTV版で、佐藤浩市が主役を演じていた。遊軍記者。
「これまで俺らが築いてきた関係を反故にし、お前らはこれまでの駆け引きを不毛から、一から始めるのか!」(意訳です。)
三上(佐藤浩市)に口上をさせるが、これが原作の真骨頂である。
後編の謎解きは、序盤から分かりすぎている。
最後の場面を変えたのは、監督・脚本の瀬々敬久の芸だ。
この映画、DVDで、休日に、4時間20分、ぶっ続けで見ることをお勧めします。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
だめだ
前篇も面白くなかった。やっぱり後篇もだった。
日本の役者さんの最高峰であろう人たちをもってこのレベルって、どうなんだろう。
こういう映画を「傑作」とか言ってしまうあたりが、日本のだめなところか。
まーったく面白くなかった。途中でスマホゲームやりかけたくらい。
なんでこんなバラバラで説得力もなく、無駄なものを作るかな。かなり辛口で言いたい。
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ああ、そういうことだったのかー!
なんという執念だろう。
娘と妻を思う気持ちだけで生きてきた雨宮のこの14年間。
それが後編で爆発する。
警察組織という特殊な組織も、蓋を開けてみれば出世の欲にまみれた人間の集まり。
所詮は民間企業のサラリーマンとなんら変わりはない。
いや、それ以上に辛辣でいやらしい組織なのではないか!?
市民の安全を守る業務なのに、己の利益と出世しか頭にない人たちばかりではないか!
民間企業よりひどい!酷すぎる!
その組織に犯人逮捕の芽をつぶされた被害者家族である雨宮の深い思いに涙が出た。
雨宮役の永瀬正敏の演技がまた壮絶で、心を激しく揺さぶられた。
ドロドロ模様の人間関係の中で、うまいこと纏めて事件の全容を明らかにする過程を描いていたと思う。
映画としては満足。
前編を見終わった後に即購入した原作小説は、映画の前編辺りまで読んで、そのままにしておいたのは正解だった。
結末を知らずして映画を見ることをお勧めいたします。
後編を見終わった後に、確認する意味で直ぐに小説の続きを読んだら、
結末の描き方は映画の方がドラマチックで良かった。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
後編 ―声の記憶―
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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“ロクヨン”の時効の前年、それを模倣するかのような誘拐事件が起こります。
前編では、広報官の三上が記者クラブに対して「原則実名発表」を約束したのですが、広報にすら刑事部は情報を隠し、三上には発表するものが何もありません。
クラブの記者たちが警察広報を罵るシーン、おまけに東京から詰めかけた記者たちが県警記者クラブを小馬鹿にするシーンは、観ていてウンザリしました。
それ以上に腹立たしかったのは、県警刑事部の徹底した秘密主義です。
警察側を描く一方で、新たな誘拐事件は“ロクヨン”を再現するように進行していきます。
被害者父の目崎正人が狂ったように猛スピードで指定場所に向かうシーンは、ハラハラしました。
ヘリウムガスで声を変えた犯人からの指示でしたが、ガスが切れて一瞬、生の声が出てしまいます。
この後、犯人が懸命に喉を潰したような声で指示を出すのですが、ちょっと興醒めでした。
ロクヨンの被害者父・雨宮だけが聞いた誘拐犯の声の記憶を頼りに、電話帳をあいうえお順に1件1件潰していった執念は凄まじいです。
この事から、三上の家にかかってきた無言電話の真相がわかり、淡い期待が一つ消えてしまいました。
同時に、三上の事情を何も知らないはずの雨宮が「あなたは大丈夫ですか?」と三上を気遣った理由も分かりました。
原作とは違うというラスト部分は、必要だったのか不要だったのか、好みが分かれるかもしれません。
観終わった後も我が子の安否が分からない不安や、その不安の中で過ごす時間の苦しさ悲しさ、子を亡くした(奪われた)親の絶望と虚無感が重たくのし掛かる作品でした。
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ユーザーレビュー
―前編― 警察広報官と記者クラブの攻防
投稿日
2017/03/16
レビュアー
kazupon
昭和天皇の崩御により、僅か一週間しか存在しなかった昭和64年。
その年に起きた少女誘拐殺人事件を「ロクヨン」と呼びます。
未解決のまま時効が間近に迫った頃、ロクヨンを摸したかのような誘拐事件が起こります。
ここまでが「前編」の大まかな流れです。
少女誘拐事件がベースではありますが、事件そのもの以上に警察の隠ぺい体質や、事件を報道する新聞記者たちと警察広報との対立に時間が割かれています。
昨年、NHKの「土曜ドラマ」でやっていたのを観たので、ストーリーは知っていました。
本作で広報官の三上を演じるのは佐藤浩市、TVではピエール瀧でした。
また、記者の秋川を演じるのは、本作では瑛太ですが、TVでは瑛太の弟の永山絢斗でした。
ロクヨン被害者の父・雨宮芳男は、本作―永瀬正敏、TV―段田安則です。
TV版を先に観たので印象が強いのかも知れませんが、全5話で描かれたTVドラマの方が、天皇崩御と重なったために事件がその陰に埋もれてしまった無念、やり場のない焦燥感や怒りが其処此処に漂っていたように感じました。
何よりもピエール瀧が演じる三上義信という一人の男の警察内や家庭内での葛藤、それでも曲げられぬ信念に従う様や、腹の括り方が潔く見えました。
映画の感想を綴るはずが、TV版の宣伝になってしまいました。(ピエール瀧が本当によかったので、おススメします。)
後編の「板」立っていませんが、レビュします。
投稿日
2017/02/04
レビュアー
ちゅく
記者クラブが、それほど偉いのか? という疑問。
「64 ロクヨン」(2016年、東宝/TBS、カラー)。
漬物をつくる工場が映る。女の子は、木の枝に赤、黄、緑、青の玉をつけたものを振って、
「行ってきます」と父(永瀬正敏)に言って「遅くなんなよ」、母(小橋めぐみ)に「気をつけてね」言われ、駆け出していく。
前編(121分)+ 後編(119分)=260分です。
映画館では、前編をまず、2016年5月7日に公開し、後編はその翌月6月11日に公開しています。
「ソロモンの偽証」(2015年)と同じパターンです。
映画は、4時間を超えるので、二つに割らざるを得ない。
前編で興行し、来た客を後編で呼びこまねばらなない。
すると、前編に相当の所作が必要です。
そして、後編は単なる謎解きでなく、心情的な納得、感動が必要です。
「ソロモン」も成功していましたが、「64」も成功しています。
こういう映画は、映画館で観るより、レンタルDVDで、前後一気に見たほうがよいと思っています。
佐藤浩市が突出して素晴らしいです。
そして、永瀬正敏……。
この二人の主役を軸に、前・後編を作っていきます。
原作の横山秀夫は、地方と東京の報道、警察の縄張り争いを描いています。
この作品では、地方警察の報道官という役を設定し、地方報道と東京報道、地方警察と本庁の四つ巴の関係を描きました。
巴の中心にいる報道官「三上」を佐藤浩市が演じています。
この俳優の複雑な表情。泣き笑い怒り悔恨の瞬時の変化。
昭和64年は、昭和天皇の崩御により、1月7日で終わった。
1月8日からは平成元年になった。
自分も、サラリーマンとして、その7日間を経験した。
前年(昭和
誘拐事件は、昭和64年の7日間に起こり少女の遺体が残った。未解決のまま、平成に入り、時効(平成15年1月○日)に近づきます。
瀬々敬久監督は、久松真一とともに脚本を書いています。
無言電話。最後のどんど焼き。
この映画で、いらいらしたのは、「記者クラブ」の連中だ。その中心にいるのが、「秋川」という青年だ。
たぶん、原作者は、この男に自分の若い頃を重ねているのだろうが、説得力がない。
「わいわい」言っているだけだ。
演じている瑛太は、好きな役者だが、この役は未消化であったろう。
原作者は、地方新聞社に根を下ろし、「報道」ということに、性根が入っているだろう。
「クライマーズ・ハイ」のTV版で、佐藤浩市が主役を演じていた。遊軍記者。
「これまで俺らが築いてきた関係を反故にし、お前らはこれまでの駆け引きを不毛から、一から始めるのか!」(意訳です。)
三上(佐藤浩市)に口上をさせるが、これが原作の真骨頂である。
後編の謎解きは、序盤から分かりすぎている。
最後の場面を変えたのは、監督・脚本の瀬々敬久の芸だ。
この映画、DVDで、休日に、4時間20分、ぶっ続けで見ることをお勧めします。
だめだ
投稿日
2016/12/10
レビュアー
シルキーロール
前篇も面白くなかった。やっぱり後篇もだった。
日本の役者さんの最高峰であろう人たちをもってこのレベルって、どうなんだろう。
こういう映画を「傑作」とか言ってしまうあたりが、日本のだめなところか。
まーったく面白くなかった。途中でスマホゲームやりかけたくらい。
なんでこんなバラバラで説得力もなく、無駄なものを作るかな。かなり辛口で言いたい。
ああ、そういうことだったのかー!
投稿日
2016/10/02
レビュアー
飛べない魔女
なんという執念だろう。
娘と妻を思う気持ちだけで生きてきた雨宮のこの14年間。
それが後編で爆発する。
警察組織という特殊な組織も、蓋を開けてみれば出世の欲にまみれた人間の集まり。
所詮は民間企業のサラリーマンとなんら変わりはない。
いや、それ以上に辛辣でいやらしい組織なのではないか!?
市民の安全を守る業務なのに、己の利益と出世しか頭にない人たちばかりではないか!
民間企業よりひどい!酷すぎる!
その組織に犯人逮捕の芽をつぶされた被害者家族である雨宮の深い思いに涙が出た。
雨宮役の永瀬正敏の演技がまた壮絶で、心を激しく揺さぶられた。
ドロドロ模様の人間関係の中で、うまいこと纏めて事件の全容を明らかにする過程を描いていたと思う。
映画としては満足。
前編を見終わった後に即購入した原作小説は、映画の前編辺りまで読んで、そのままにしておいたのは正解だった。
結末を知らずして映画を見ることをお勧めいたします。
後編を見終わった後に、確認する意味で直ぐに小説の続きを読んだら、
結末の描き方は映画の方がドラマチックで良かった。
後編 ―声の記憶―
投稿日
2017/03/21
レビュアー
kazupon
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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“ロクヨン”の時効の前年、それを模倣するかのような誘拐事件が起こります。
前編では、広報官の三上が記者クラブに対して「原則実名発表」を約束したのですが、広報にすら刑事部は情報を隠し、三上には発表するものが何もありません。
クラブの記者たちが警察広報を罵るシーン、おまけに東京から詰めかけた記者たちが県警記者クラブを小馬鹿にするシーンは、観ていてウンザリしました。
それ以上に腹立たしかったのは、県警刑事部の徹底した秘密主義です。
警察側を描く一方で、新たな誘拐事件は“ロクヨン”を再現するように進行していきます。
被害者父の目崎正人が狂ったように猛スピードで指定場所に向かうシーンは、ハラハラしました。
ヘリウムガスで声を変えた犯人からの指示でしたが、ガスが切れて一瞬、生の声が出てしまいます。
この後、犯人が懸命に喉を潰したような声で指示を出すのですが、ちょっと興醒めでした。
ロクヨンの被害者父・雨宮だけが聞いた誘拐犯の声の記憶を頼りに、電話帳をあいうえお順に1件1件潰していった執念は凄まじいです。
この事から、三上の家にかかってきた無言電話の真相がわかり、淡い期待が一つ消えてしまいました。
同時に、三上の事情を何も知らないはずの雨宮が「あなたは大丈夫ですか?」と三上を気遣った理由も分かりました。
原作とは違うというラスト部分は、必要だったのか不要だったのか、好みが分かれるかもしれません。
観終わった後も我が子の安否が分からない不安や、その不安の中で過ごす時間の苦しさ悲しさ、子を亡くした(奪われた)親の絶望と虚無感が重たくのし掛かる作品でした。
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- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
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※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
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