ポンペイ

「バイオハザード」シリーズの監督が贈る、歴史スペクタクルアクション巨編。灰にまみれる運命の古都、ポンペイを舞台に繰り広げられるアクション、友情、パニック、ラブストーリーと、いろんな要素が組み合わされた映画でした。

個人的には普通に楽しめました。しかし、世間の評価は低いだろなー、と思ってレビュー書く前にここの評価を見たら、それほど悪くないじゃん。こういう映画を楽しめるか、難癖つけて楽しめないかで、その人の「底」がわかるよね。

いや、別に楽しめなかったとしてもそれはそれでいいですよ。でもそういう人とは考え方が合わないだろうな。


先にも書いたように、ストーリー展開は予想の範囲内で全く驚くべき展開は、はっきり言ってない。

しかしそれを差し引いても、あまりあるパニックアクションがこの映画にはある。具体的に言えば、火山の噴火がそれだ。

臨場感たっぷりに火山の噴火が描かれ、火山流から逃げ惑う人々のパニックも見ごたえがある。

そしてラストの、主人公マイロと彼女（名前忘れた）のキスシーンも胸にグッと来た。そういう展開だろうなーと頭でわかっていても、やっぱり映像で見ると感動する。

そういうわけで全て予想の範囲内の映画でしたが、その「予想」をはずれない「王道」の映画でもありました。

これを見て感動しない奴は、ひねくれてるぜ！！

てなもんで、☆４つ。

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　ベスビオ火山のふもとの街・ポンペイで奴隷で剣闘士の主人公と身分の高いヒロインが好き好きになりながら【ベン・ハー】とかみたいなことしていたらいきなりのディザスタームービーになって、全部崩壊する話。

　幼少時代にローマ人に家族を殺された主人公は捕まって成長してマッチョになって剣闘士として生活していて、移動中に高貴なお姫様といい感じになる。お姫様はローマの生活が嫌になって地元のポンペイに実家に戻ってくるけど、ローマのお偉いさんが案の定ヒロインに求婚してきて、ヒロイン嫌な顔するけど。いろんな権力を使って無理やり結婚しようとする。けどヒロインの気持ちは主人公に向いていて。

　ベスビオ火山の噴火がメインで描かれますが、噴火まではどこかで見たことあるような話で繋いでいて、確かに迫力ある剣闘のシーンとかあって盛り上がるっちゃ盛り上がりますが、そんなに目新しさはなかったです。好きになる主人公たちと悪い偉い人がヒロインを狙おうとするというのも古臭かったです。
　主人公と剣闘士のチャンピオンとの友情が描かれたりしつつ、したらやっぱり大噴火が発生。火山弾が物凄い量降ってくる中、逃げるのかな?　と思いきや、カタキ役のローマ人たちと斬りあいを始めちゃったりするのが笑いそうになりました。主人公とカタキ役たちは確かに対立していますが、それ以上のパワーの噴火という出来事が近くで起こっているのに、殺し合いをするという。物凄い戦闘的な民族なんだと勉強になりました。

　短い上映時間にいろんな出来事が起こって詰め込んであるので退屈はしなかったですが、全部が浅くなってしまって、噴火ですべてが破壊されてもそんなに悲しくない感じに思えてしまったのが残念でした。
　派手な映画で飽きないしローマの街並みとか汚い感じとかの美術とか見てて面白かったです。

予告編とか見てないと、歴史ものとか災害パニック映画と勘違いしそうな感じだけど
内容の大半はグラディエイター風のＢ級アクション映画。
それを承知で観ればソコソコ面白い感じ。

いきなり火山が噴火してしまうと３０分で終わってしまうので
最初の１時間ほどはケルト人の主人公（名前忘れた・・）のグラディエイター物語。

幼い頃、ジャック・バウアー率いる悪のローマ帝国軍に家族を皆殺しにされ
奴隷として売り飛ばされてしまった主人公。
１７年後、無敵のグラディエイターとなった彼は
奴隷商人にポンペイに連れてこられ、闘技場で戦わされることになるのだが
ポンペイにはたまたま偶然視察に来ていた（笑）憎きあのジャック・バウアーが！！
しかもバウアーは、主人公が二言三言話しただけで両想いになってしまった
ポンペイ市長？のお嬢様（ルックスいまいち）をヨメにしてローマに連れ帰るため
しつこく言い寄ってくる。もう完全に変態ストーカー。
さあ、どうなる主人公とヒロイン。火山は今にも噴火しそうだし・・
という超ありがち西洋時代劇。

で、いざ火山が噴火すると、そこから先は大スペクタクルな災害パニック映画。
ＣＧ感丸出しだけど、ここら辺の映像は大迫力。
主人公はヒロインを救うため火山弾の降り注ぐ中、町を駆け回り〜の
ジャックに復讐もしなくちゃいけないので敵と戦い〜の
と大忙しなクライマックスだった。

まあ、ありがちな内容だったけど、気楽に観られる娯楽映画な感じ。
ちなみに、キーファー・サザーランドの声を小山力也がやってるので
吹き替え版がオススメ、かなり笑える。

同日リリースのジョニー・デップの底抜け大作『トランセンデンス』に比べると、タイトルは地味ですがはるかに面白い本作。
『ポンペイ』って懐かしいなあ、なんで今なんでしょう？　『ヘラクレス』も２作も公開されているくらいだから、なんか史劇ブームとか来てる？
昔、モノクロの『ポンペイ最後の日』をテレビで観た記憶があって、そのときベスビオス火山というのを覚えた。
――幼い日に親を殺された復讐に燃える剣闘士の闘技場での闘い、運命的な恋、卑劣な仇敵、そしてすべてを呑み込むように迫る大災害。
ドラマが進んでいると地震が起きてはそれが中断する。その感じが、またまた懐かしい７０年代パニック映画を思い出させるんですよね。大地震とかタワーリングとかね。
それだと火山学者とか地震学者が出てきたりして、危険と説いて回る役目の人がいる。しかし人々はその予言を顧みず、それに従わなかったという「罪」が設定され、災害は「罰」に格上げされるわけですね。
ところがこの映画では、そういう構造がないのが気持ち良いです。災害はあっという間に来て、善にも悪にも分け隔てなく襲いかかる。
見どころは噴火描写（劇場で観た時より今のほうがリアルかも）、津波描写、毒ガスの襲来と、これでもかとやってくるスペクタクル、その阿鼻叫喚です。
その大騒ぎの中で、子どもを助けたり仲の良い剣闘士の友情だったり、シンプルだけどエモーショナルな瞬間を多々生み出すことに成功しています。
「バイオハザード」シリーズよりも筋立てにひねりが必要ない分、ポール・アンダーソンの素直な感性がいい方向に向いたと感じました。
なぜ今この作品？　とは思いますが、よくできたエンタテインメントでした。６５点。

油断大敵

過信が・・・・