愛さえあれば

スザンネ・ビア監督作品が好きなので
本作も期待してましたが、
これが、見てちょっとビックリしました。

というのは、今までのビア作品と
まったくカラーが違うから。

デンマークに住む美容師のイーダと
英国人男性のフィリップが
それぞれ、娘・息子の結婚式に向う途中
空港近くで車の衝突事故（軽め）を起こし、
まさかの、最悪な出会いをする。

お互いに傷が癒えてない状態で
子供の結婚式に参加した2人が
お互いの状況を知り、
徐々に惹かれあっていく様を描いてる。

子供達の結婚にもひと悶着あったり、
イーダやフィリップの周りにも
かなり嫌な奴が登場したり、
シンプルなドラマを
かなり面白くしています。


本作のブロスナンの役どころはとってもいいです。

どこかに勝手にモテオヤジのイメージがあって
イーダが振り回されるんじゃなかろうかと思ったけど、
本作で演じるフィリップは、真っ直ぐですよ。
そして、イーダのことを悪く言う人に
しっかり否定して、ビシッと言い放つところは良かったですね。

序盤こそ、車衝突のくだりでは
カリカリしてて嫌なビジネスマン風だったけど、
イーダと打ち解けてからのフィリップがすごく魅力的です。

ってことは、やはりフィリップがちらっと言うとおり、
イーダが本来のフィリップを引き出したんでしょうね。


ステキですねえ〜♪

過去のビア監督作のようなものを想像すると
まったく違うカラーで驚くと思いますが、
本作もおススメです。

新郎新婦の親の恋愛は大人の恋って感じがして素敵でした。新郎新婦の若いカップルはゲイの友達と怪しいと思ってはいたけど悲しかったです。この二人大丈夫かなと思って心配だったけど、ラストはハッピーエンドで終わって欲しいなと思っていたから少し寂しかったです。

南イタリアは素敵な街で見ていて行きたくなりました。おしゃれでワインも食事も美味しそうに見えました。ただ旦那さんと秘書はさすがに腹がたちました。

イタリア　アマルフィ（ソレントの近く）　に行ってみたい人　

レモン畑が見たい人（レモン畑から見る海　最高）　

別荘ウェディングしたい人　

そろそろ女ざかりが終わった？と思い始めた人（まだまだいける！という気持ちになれます）

００７のピア−スの素敵なおじさま好きな人

婦人科系を患っている方（元気がでます）

夫に浮気された人（捨ててやる　という気持ちになります）

以上の方におすすめします

気鋭の監督とあったので少し期待して観たのですが、特に大きな波乱もなく、想定できるストーリーでした。
特にラストは、いきなり仕事人間の男性が恋に落ちて仕事を突然大きく変えるという話になりましたが、いまいちリアリティが欠けている気がします。

私は、自分中心の夫に何をされても、言われても離れない主人公のイーダに共感できませんでした。
南イタリアの景色に癒されて、ハッピーな気持ちになるにはよい映画だと思います。

乳癌の治療中のイーダ（トリーネ・ディアホルム）は、病院から帰宅。そこで見たしまったものは…なんと夫と会社の経理担当者とのsex場面。
夫曰く『お前の病気を見ていると辛かったんだ。俺だって大変だったんだ。』と浮気を当然のように主張する。
そんな現実を目の当たりにしてもイーダは夫を責めるでもなく日常の生活に戻る。

そして娘の結婚式がイタリアのソレントで行われる為、夫とは別行動で飛行場へ向かう。そこで事故ってしまった相手がなんと娘婿の父親フィリップ（ピアース・ブロスナン）。
このフィリップ役の男性はあの「007」でお馴染みの俳優さん。いい具合に老けられて、とても素敵。一方、イーダ役の女性はそれ程美人と言う訳ではない。
そしてフィリップを狙う、亡き妻の妹。妹は見た目は美人だが、どうも性格悪い。そして結婚式場に現れた夫は…あの浮気相手の経理担当者の若い女性同伴。

ここまで話したら、この結婚式はどうなってしまうのだろうとちょっとワクワクしませんか。『人の不幸は蜜の味』と申します。
この映画での見どころはイーダのオールヌード（ウイッグも取り、坊主頭）で泳ぐ場面です。ツルッ禿げ頭でも堂々としているイーダがとても美しく感じました。
是非、そんな場面を期待してハチャメチャな結婚式をお楽しみ下さい。^_^