ボクたちの交換日記

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日常をなんとなく生きている人には感情移入が難しいかも？
逆に自分の青春時代にもっと何かに本気になれば良かったと思うかもしれない。

あらすじは、よくある話と言えば、よくある話。
「交換日記」というツールを使うことで、お互いに心情がストレートにナレーションで伝えられる。

解散に至る経緯もバンドなんかでは、よく聞く話。

でもなぁ、音楽物と違って一番の難関は、お笑いの「ネタ」が笑えない。
主人公たちは、飛ぶ鳥を落とす勢いでコンテストを勝ち残って行く優勝候補とされているが・・・。

途中、大きな時間経過が２度あるが、１年後はまだしも１７年後は、ちょっと無理がある。
役者に特殊メイクさせてもコントみたいになるだろうから、
前半に９０年代の雰囲気を積極的に入れても良かったと思う。
ツタヤが舞台になっているので、最新作の棚を当時の物にするとか・・・
（してたらゴメンナサイ。まったく気が付かなかった）

大オチのセリフは良かった。が、見舞いのシーンはエンドロールの後の方が効果的だと思う。
音楽に合わせて、回想シーンで綴る感じ。で見舞いのシーンなら、後味が良く、☆一つ増えたかも？

正直、断然「ひとり交換日記」の方が面白かったです。

会社の上司と面白い映画について語ってたら「ボクたちの交換日記」いいから見てみろ、ということに。
で、私は前情報を何も入れずに見てたわけですよ。

最初に原作鈴木おさむ、監督内村光良の名が出てきて、豪華出演者たちにもワクワクしましたが、
売れない芸人の裏側がそんなに面白いわけでもなく、１時間ほど観ていたら飽きてきました。

ヤバイ、明日上司に何て言おうかな。。ハッキリ私には合いませんでしたって言おうかな。。
などと考えながら観ていたところで、後半のちょっといい話へ突入ｗ
助かった！ここ感動ですね！とか言える！！
実際、ベタな展開と思いつつも私は涙ぐんでたわけで一応感動。。

下手にネタ見せをする芸人映画でもなくちゃんとしたストーリーがあることは評価するけどベタだなぁ。
この原作がベストセラーになってたんですか？
ただ、ここで感動しなかったら人間じゃないとか言われそうな勢いでベタに感動させられた感が強いんですけどｗ
最初に原作や監督の名をチラつかせて期待値上げたのが私にはまずかったかなぁと。。

タイトルにもある通り、芸人さんが交換日記を始めて、どうにか売れるように変わっていこうとするストーリーです。

原作を知ってしまっているので、オチはわかっていたのですが、それなりに面白かったです。

特に、小出恵介くんのファンの方は楽しめるかと思います。
小出くんにしては珍しいコミカルな役どころで、可愛かったです。

ムロツヨシさんや大倉孝二さんなど、個性派の俳優さんも出演されていて、楽しめました。

後半にはホロリくるシーンもあり、日記を書くのもいいなぁと改めて思いました。

この作品の一番のテーマは「夢」だと思います。
追い続けるのも、諦めるのも、自分の自由。
努力を継続し、少しでも、後悔しない生き方をしたいなぁと作品を通じて思いました。

「Ａ−ｓtudio」の番組で小出恵介さんがゲストに出ていてこの映画を番宣しているときからすごく興味がありました。笑福亭鶴瓶さんが「この映画はいい」とすごくほめていたのが印象的でした。ほめるだけあって見ていて良かったです。主役二人の演技もすごく良かったです。コントのシーンは本当に大変だったろうなと思いました。実際のステージでネタをさせたと監督のウッチャンこと内村光良さんが言ってただけのことはあります。監督さん自身がお笑い芸人さんだからコントのシーンは手を抜けないこだわりも強かったと思います。長澤まさみさんんの彼女役も素敵で可愛くて彼を支える姿は素敵でした。お笑い芸人さんの裏側を見た気がします。売れてる芸人さんも売れてない芸人さんもそれぞれ苦労がありこの映画みたいにコンビで夢を追いかけても解散したりして別々の人生を歩むこともあるんだなということも見ていて酷だなと思いました。でも夢を諦められるほど大切な人、その人の幸せのために諦めることも素敵だと思います。解散を一方的に告げられて新しい相方もみつかって夢を叶えた田中さんも夢を諦めた甲本さんもどちらも感情移入出来て良かったです。いっぱい泣いてしまいました。ラストの日記を田中さんが読んでるシーンすごく号泣しました。チョイ役でご本人さんがたくさん出ていたりして楽しめました。人を笑わすって一番感情の中で難しいことだなと思いました。それを職業にしている芸人さんを改めてすごいなと思いました。

うっちゃんの監督作いいじゃん！
なかなかの感動モノです。