王朝の陰謀　判事ディーと人体発火怪奇事件

息をのみました。

日本の女優さんにも、こんな人が、いるかもしれない。
誰かに似ているのだけれど、結局、やっぱり、いないですわ。

アクションが出来るのですね。

この女優さんに、惚れたというと、今更と笑われそうですが、かまへん。

先夜から、タルコフスキーを徹夜で見て、堅苦しいことを書いてました。

ピンピンです。

あの大仏というか、立像が凄いですが、最初の場面と、最後の場面で、首が変わっているように思えたのは、ボケ男の錯覚か？

虫が怖い！

アンディ・ラウ主演の伝奇ロマン大作で、雰囲気的には「パイレーツ・オブ・カリビアン」の持つダークな部分を
中華風に歴史ドラマに付加したようなファンタジー作品と言ってしまえば、それまでなんですが．．．。
全体的に壮大なスケールとなっており、表現の過大化においては力の入れ方が半端ないと言った印象です。
その一つの巨大な仏塔ですが、「いくらなんでも巨大すぎるやろ！」と突っ込みを入れたくなる程の建造物で、
東京スカイツリー等、比ではありません。
全体的には、豪華なキャストを中心に、お家芸とも言えるアクションシーンが満載の楽しめる娯楽作品となっています。

題名から、映画の内容を創造するのは難しいですが、唐の時代に中国史上初めて唯一の女帝となった則天武后が即位するに
あたっての顛末に絡めたストーリとなっています。
この則天武后ですが、中国三大悪女に数えられる人物ですが、このドラマでは冷酷無慈悲な中に一つの信念を持った
女性として描かれています。
本作品では、トニー・レオンの奥さんでもあるカリーナ・ラウが演じています。
（何故か、美空ひばりとイメージがダブりますが．．．。）
後、レオン・カーフェイも出ています。（すっかりおっさんになったなあ．．．。）
それと、尖閣諸島問題発言で話題になったリー・ビンビンも出ています。

作りこむ、というかんじがいつもある徐克。今回も怪奇事件をベースに多彩なキャスティングで見せています。
CGはちょっと甘いですが、見せ方がうまいのであまりそれは気になりません。
男前な李冰冰がとっても素敵です。
ベテラン・呉耀漢もさすがいい味だしてます。
敵か味方かよくわからなかった�ｹ超も独特なキャラで脇を支えます。
劉徳華は見ていて安心できるというか、ゆるぎのない存在感がいつもながらよいです。
劉嘉怜も豪華です。
アクションもいろんな場所を選んでとてもスピード感があり凝っています。
久々にエンターテイメントな香港映画を見た、という満足感です。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

　中国史で唯一の女帝の時代にその権威を示すためにめちゃくちゃでかい仏像が建設中、担当者が人体発火するという事件が発生して。女帝を否定して牢獄に入れられていた判事ディーを呼び戻すところから物語が始まります。この人体発火からショッキングで映像的にも面白いものでした。

　女帝に対して良い気持ちを持っていない主人公というのが面白くて、女帝誕生に快く思っていない勢力がいたりと単純に人体発火の謎に迫るだけでないのがよかったです。

　けれど人体発火の謎は結構早く解明されてしまって、主人公もなんか知っているようで地下に住んでいる元医者に会いに行きます。そこでのアクションシーンが面白くて、主人公を監視する役目の女性と白髪男の個性的な戦いが視覚的に面白かったです。主人公の武器も、振動を起こすと敵の武器の弱点を見ぬいて簡単に敵の武器を破壊してしまうというのもかっこよかったです。

　事件の真相も、真犯人の1つ前に犯人が出てきて真犯人の目を背く流れになっているのが上手いです。クライマックスは主人公自身も人体発火の危機に遭いながら、女帝を守ることができるのかどうなのかというサスペンスも最高でした。

ツイ・ハーク監督のエンターテイメントへのこだわりはまだ健在でしたね。
連続人体発火事件というミステリーにサスペンス要素満載でアンディ・ラウの設定や登場がわくわくさせてくれます。
謎を追いかけるうちの伏線もちゃんとしていて終盤に、そんな無茶なってことがありません。
事件の計画そのものは無茶なって話しですが、そこがおもしろさでもあります。
行動をともにするうちの思慕の感情など男と女の色気もあって娯楽作として及第点以上。

闇に生きるしかなくなったアンディ・ラウの続編が見たくなる良作でした。