ブラッド・ワーク

前にも見ましたが内容を全然覚えていなかったので楽しめました。

犯人はまさかの人物で完全に騙されましたが内容的には日曜ロードショーあたりで暇だったらボーッと見る感じです。

ちょっとヨレヨレ感のあるイーストウッドが頑張ってましたが、アクションはもう限界感じました。

捜査依頼人の女とデキてしまうのも何だか無理があるような気がします。

まぁイーストウッドが渋いのでギリギリOKです。

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なかなか面白かった。ビックリするような斬新さはないものの、しっかりとした脚本
と展開は観ているものを飽きさせない。心臓移植して助かった元敏腕FBI捜査官。
彼のドナーとなった女性の犯人を追い求めるうちになりを潜めている連続殺人鬼
コードキラーの存在が浮上。彼は意外と身近にいて殺人の動機はなんと。。。。

二転三転するような展開ではなく最初に張り巡らされた計画に徐々に近づいて
いくというもので、布石や伏線もなかなかうまい演出だ。
適度な新事実となるほどと思わせる謎解き。見事としかいいようがない。
監督としても超一流であるクイント・イーストウッドではあるが、本当に映画とは
何なのか、よい映画を撮るためには何をすればいいのかがとてもよくわかってい
るのだろう。単純な感想は「面白かった」である。これに形容詞がつかないところ
が微妙なのかもしれないが面白い作品であった。

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なかなか面白かったんですが、クリント・イーストウッドが監督だと
人間のきちゃない部分を出すイメージがあったので、ちょっとスッキリ映画を観たようなｗ
まぁ、犯人は…ねぇ〜ｗ　ちょっと分かりやすかったですが、
でも、「え〜、これは納得できない」ってのがないのはいいですよね♪

それでも、あのお姉ちゃんとウフフはちょっとムリがないかい？
とは言ってはいけないのか（汗
あのお姉ちゃんもマッケイレブ（イーストウッド）に頼みに行くのはどうなのよ!!
あの状況じゃ〜絶対に断れないし、断らないですよねｗ

昔の仲間？に協力してもらって、事件を解決していくんですが、
私はその仲間に同情しちゃうｗどっちかって〜と、私は協力させられちゃうタイプなのでｗ
で、結果的に自分に罰が降りかかる（泣　
「あ〜もう、分かるわ〜。こうゆう人と関わるといっつも苦汁を飲まされるのよ」と。
でも、悪い事してる訳じゃないから、ちょっと優越感に浸れちゃったりするんですｗ
と、まぁ、すっごく複雑な気分にはなるんですがね（汗

あとはですね〜。アランゴ刑事がめっちゃんこ下品!!
物凄いど真ん中の下品道で、ちと笑っちゃいましたが(^_^;)
それをシラーッとした目で見るマッケイレブにもちょっとウケたｗｗ

まぁ、そこそこ面白かったので、よかったかなぁ〜♪

バディ役の人って『スピード』のキアヌの相方じゃな〜い♪
それとアランゴ刑事の上司みたいな人、、、『２４』のアーロンだった〜!!!!
これはちょっと「おぉ〜、アーロン!!そんなちょい役で〜」と思いましたｗ

イーストウッドは本当に素晴らしい。職人と呼ぶに相応しい映画人ですね。
このブラッドワークも、地味な内容であり、原作を大きくアレンジしたことや、その「古臭い」とクールに斬ってみせるレビューが多いことなど、全く本作を知らない人がこれらの予備知識を入れてしまうと「さほど良い作品ではない」と感じてしまうでしょう。

しかし、イーストウッドの作品はまさに堂々たる「大人が観るべき映画」が多く、本作などもその範疇にしっかりと入っています。
奇抜にしたり殊更に斬新さを狙ったり、映画を「娯楽コンテンツ」として捉えるような若い観客にへつらうような映画は決して作らない。

イーストウッドは映画人ですが、感性や感覚がアダルトとして完成しているのですね。まさに『大人が楽しむため』の映画を作る、頑固な映画職人。
この映画「ブラッドワーク」もそうした堅牢なサスペンス映画の王道ど真ん中であり、奇を衒った演出もなければ若者を刹那的に喜ばせるような要素も皆無。
しかし素晴らしい安定感と、頑固な老舗職人の生み出す威風はやはり別格。
そしてカメラも音楽も一流。それにしてもイーストウッド作品は音楽の使い方が上手いなぁ・・・
本人が大のジャズ好きで大変造詣が深く、自らコンサートにも出演するほどですから、まして自分が手がける映画では、随所に生粋のジャズマニアすら唸らせるような音楽のセンスを見せてくれます。
音楽担当のレニー・ニーハウスなどは長年イーストウッドと映画を作ってきた人ですから、言わずもがなのスコアを書き上げられるのでしょう。
この人の音楽を聴いただけで、イーストウッドの細く鋭い眼光がサブリミナル的に浮かんできてしまいます。

そして・・・イーストウッドが荒野をさすらうガンマンと共に長年かけて演じてきたのが、ダーティハリーをはじめとするタフでラフな刑事たち。
「ブラッドワーク」からは、ハリー・キャラハンをはじめとする忘れがたい刑事たちに対する鮮やかな「最終回」という含みが漂ってくる気がします。
この気配を、昔からイーストウッド作品を見続けてきた人は敏感に肌で感じたのではないでしょうか。
「許されざる者」のときも、自分を育ててくれた西部劇に対する強い惜別が感じられた（そしてこれ以降、イーストウッドは西部劇を作っていません）のと同じように、イーストウッドは刑事ドラマの主演に別れを告げているような気がしてなりません。

もしそうだとしたら・・・「キャラハン、本当にお疲れ様でした」と、心からお礼が言いたいです。

心臓移植で命拾いした元ＦＢＩ捜査官テリー(イーストウッド)

その体と老いの為、現役を退いた一人の老人が、被害者に突き動かされ
再び、捜査の現場に戻ってくるのですが・・・

なんと言っても犯行の動機が、想像もつかない意外性があって印象的

怪しい奴は、あくまで怪しいですが
「真犯人はお前だ〜！！」っていうドキドキ感をクリントさんはあえて排除
事件の外側の人間、残虐な事件に翻弄される捜査官と被害者に焦点を当てているのが
まさに、クリント印のサスペンスといった感じです

何かに取り憑かれたように、狂気の闇へと入っていく、組織から外れた一人の男テリー
すがる者が他にない、絶望を胸に抱えて、運命に突き動かされるようにやってきた一人の被害者
この二人の心理描写、これに尽きます

この辺、物足りないと感じるか、見事な引き算と感じるか・・・
分かれるところなのかな〜

ふとした一言、気にも留めなかった行動
神様が人差し指でコマを一つ進めるかのごとく
フッと湧き出るそれらが、事件を大きく動かす

そしてまた、これが運命とでも言うように走り続けるテリーに染み付いた
なんともいえない、もの悲しい感じ
これこそイーストウッド、男の哀愁

この辺、決して逃さない彼は
劇中のテリー同様、かなり鋭い勘の持ち主のような気がします♪