バウンティー・ハンター

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大間違いでした。

賞金稼ぎの男に、ターゲットとなる元妻。
設定だけで、面白そうだと思えてしまうことがたまにあるがこれはまさにそれ。
私は勝手に「ミスター＆ミセス・スミス」を連想し、その亜種的な作品かなと。
期待を裏切ってもらって「ミスター＆ミセス・スミス」を超えればそれはもう見っけもの。
ただひとつの危惧は、主演がジェラルド・バトラーってこと。
ちなみに、嫌いではないし、むしろ好んで観る部類の役者だ。
ただ、最近の露出過多は如何なものかと。
ジェラルド・バトラーだって人である。ってことはそんなに何本も何本も魂のこもった
作品ばかり撮っていられないはず。物理的に無理なわけだ。
でも人気あるから映画は撮りたい。
そうすると、面白くもなんともない作品がまぎれてしまうものだ。
過去のどの役者さんにもいえることだ。

で、この危惧が見事に的中。（やっぱりか。。。。。）
これって、アクションコメディっていってるけど、ジョークは何も効いてないし、
設定もなんだかよーわからん。元警察官って肩抱きも影響度はコンマいくつの世界。
コミカルに綴る？綴られてないけど！？
中味がないにも程があります。
結局は低レベルのラブコメってことなのね。
どんどん興ざめしていってエンドロールでは観なきゃよかった感に包まれてた。

トム・クルーズ＆キャメロン・ディアスのナイト＆ディも酷かったけど、それに輪をかけた
稚拙さだ。ヒロインが素敵っていうならそれもアリだけど、ジェニファー・アニストンも全
然いけてないし。。エンディングもなんだこりゃって感じのいいとこなしの作品でした。

ラブコメ好きな人でもこれはダメでしょ？

もっと若手のみずみずしい男優と女優を使えば、かなり面白かったはず。
映画がはじまってまず思ったのは、

ジェニファー・アニストンが、こんなに老けちゃって・・・！

っていうことでした。『フレンズ』のイメージがあるので、あまりの悲惨さに、しばらくストーリーが頭に入りませんでした。
そして、ジェラルド・バトラーの腹もすごいです。『300』のときは、かなり無理してたんでしょうね。

内容は軽いタッチのラブコメです。
笑えるとこもいくつかありました。

タイトルは『バウンティハンター』だが、中身は元夫婦の諍いを描いたホームドラマ。脚本に広がりがないせいか、 106分が長く感じられた。これなら『渡鬼』の方がマシってもんだ。せめて、もう少しサスペンス色が強かったら、退屈せずに済んだかも知れない。

どうやら３つの話しが錯綜しているようだが、同じトーンで描かれているために大して面白くもない。そう、脚本がおそろしくヘタクソな上に演出が未熟で、フラストレーションがたまる一方だった。そこへジェニファー・アニストンのドタバタも癇にさわり、私は「そんなのどうでもいいよ！」とＴＶに向かって独り言を漏らしていた。――まったく、コメディ映画なのにストレスを受けるなんて初めてだ。

そもそも、この監督サン、コメディの演出にキレがない。――待てよ、アクションの演出にもメリハリがなかったな。そう言えば、色っぽい場面にもムードがない。２人が心を通わせる場面にも説得力がなかった……。何だ、少しも良いところがないではないか。(笑) どんな作品を撮って来た方なのか知らないが、実力はないと断じてもいいだろう。

ジェラルド・バトラーもただの“オッサン”にしか見えなかった。何となく顔が上下に縮んだように見え、幾度となく“クシャおじさん”を思い出した。(笑) 人気のピークを過ぎたのか、スターとしての輝きが薄れつつある。このままでは、ラッセル・クロウの代役しか来なくなるぞ。

ジェニファー・アニストンは、明らかに人気のピークを超えており、いまや下り坂。活動のベースだった『フレンズ』も終了し、ゴシップ紙に名前が載らなくなるのも間近だろう。いくら１シーズンで二十数億円稼いだセレブだろうと、誰と付き合って別れようともネタにされない年齢になりつつある。
体型だけはエクササイズ中毒のニューヨーカーのようだが、私には田舎町のケバいネェーちゃんにしか見えなかった。昼間はダイナーでウエイトレスとして働き、夜になると安っぽいピチピチのドレスで男漁りをする“行かず後家”みたいだ。(笑) 新聞記者なんて、とてもとても――。
『フレンズ』は、たまにしか観なかったので正直、Ｊ．アニストンの魅力は分からない。映画出演は少ないし、その上、どれも大した作品ではない。女性に人気があるようだが、どこが良いのか、私には謎だ。

客観的に見て、両名ともに人気のピークは過ぎている。そのくせ、ギャラは高めだから、製作費の半分以上は、２人の出演料に取られているだろう。(笑) だからかも知れないが、アクションは少な目。唯一のカーチェイスも地味だった。落ち目とはいえ人気スター２人を揃えながら、これだけローコストなのも、或る意味、珍しい。

評論家には酷評されたようだが、さもありなん。これだけスカスカでは仕方ないだろう。せめて、脚本だけは充実させて欲しかった。オススメ致しません！

評価７３点(１００点満点)
アメリカでは原題の「賞金稼ぎ」という職業がれっきとして存在するらしい。各州がライセンスを発行しているらしいから堂々とした表の職業というべきなのだろう。「保釈金立替業」なんてのもあるようだから、保釈人が行方不明になると大損するのでそんな業者が依頼するのかなぁ。本作はクライム、あるいはポリスストーリーというより完全なドタバタ的ラブコメディーと言った方かよかろう。元警官のマイロは妻との離婚シヨックか借金まみれの生活、そこで請け負ったのが元妻ニコールの連行、元夫だけあって元妻の行動はお見通し、捕まえて車のトランクへ放り込んで連行、日本なら手錠をかけたりこんな無茶な扱いをしたら問題になるんだろうが、アメリカではこれもアリ。女性辣腕記者の彼女が追っていたヤマにいつしか巻き込まれてゆく二人なんだがこんな事件は単なるオマケみたいなもので、意地を張り合ってなかなか本心を明かさない元夫婦の会話や心境の変化なんかがポイント、王道と言えば王道なんだが設定の面白さに新鮮味を感じる。テンポが良いのであまり中ダルミ感もなく退屈しない。演じるジェラード・バトラーとジェニファー・アニストンもアラフォー世代なんだがまだまだいけるぞ。

最初から最後まで、何ひとつ、心惹かれるところなく、
何一つ面白いと思えるところもなく、
最後まで見た感想は、あ〜つまらなかった！でした。